ホプキンソン・スミス マスタークラス - ミューズの日記
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一昨日のビウエラ・リサイタルに続き、昨日はホプキンソン・スミスのマスタークラスがミューズサロンで行われました。
今月は4月2日の福田進一さんのマスタークラスとこのホピーのマスタークラスと超一流の演奏家によるマスタークラスが続きました。
ホピーと言うのはホプキンソンの呼び名(省略した愛称)なのですが、私が22日にホテルでお会いした時に既にそう呼ぶよう言われました。私は『マエストロ』と呼んでいましたが、『No, Hopiと呼んでください』と言うんです。日本では若い頃から先生と呼ばれて権威を保とうとする人が多い中、ホピーはとても気さくで人懐こい人で、直ぐに打ち解けてしまう魅力を持った人です。

しかし、レッスンの内容は結構厳しいものがありました。決してきつい語調で言ったりしないのですが、言ってる内容が皆さんの出来ていない基本をはっきり指摘して指導するんです。今回は写真にもあるように4人がリュート(代表で一人のみアップさせていただきました)の他、ギター、ソプラノ、ヴァイオリンで受講されたので聴講していてもとても楽しかったですね。ヴァラエティーに富んでいましたからね。でも作りたい音楽を再現するための基本的なテクニック、例えば音の粒を揃えるとか、音のコントロールをする、レガートに弾く、ダークに又はクリアになどなどの技術を習得していないと思う音楽が出来ない訳ですよね。これは当たり前の事なのですが、その当たり前の事が出来ていないのが現実で、その重要性をしみじみと実感させられた一日でした。

しかし、名古屋の人にもっとホピーの演奏とマスタークラスを聴いていただきたかったですね。今回も埼玉、大阪、滋賀、京都と遠方から受講、聴講に来られました。名古屋からはリュート関係、リコーダー関係の人も居ましたが、ギター関係が少なかったですね。若手ギタリストが二人、ミューズの講師が一人、中堅ギタリストが一人来ていましたが、名古屋のギター関係者にもっと勉強熱心になってもらいたいと思いました。レッスンが忙しいのも分かりますが、もっと貪欲になってレベルアップを図ってもらいたいと思います。


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刺激受けました (かなっき)
2006-04-24 22:58:19
かなっきです。ホプキンソンさんのレッスンを聴講しましたが、とても刺激を受けました。

おっしゃてる事は『自分の音を良く聞く』『音に対する考えを持つ』『バランス良く音を出す』『指は愚かだから何百回も練習して覚えさせる』等々、基本的な事ばかりですが、改めてホプキンソンさんの言葉で聞くと、あ、そうなんだ!と心に響きました。

私にとってショックだったのはバッハBWV998フーガのレッスン。『この和音がこう進行して、音が不協和音になる中で、細かい音がこう動いて・・・』という説明に、もう20年近く弾いている曲の譜読みがぜんぜん出来て無い事を思い知らされました。

今日、聞いた事を思い出しながら弾いてみると、なんて綺麗な響き!!昨日までの練習と全然違う感激で練習出来ました。ホンプキンソンさんに感謝!!です。もっともっと多くのギター関係者に聞いて欲しかったレッスンでした。
 
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