内生蔵さんの『あれも聴きたい、これも聴きたい<スピーカー編>』ももう第6日目になります。先日から、まんじゅうやさんと内生蔵さんのコメントのやり取りもいいですね。やはりオーディオマニアはいらっしゃるんですね。皆さんも発言したければ遠慮しないでくださいね。ハンドルネームで結構ですからね。
さあ、では内生蔵さんのお話の始まりです。
おっと忘れちゃいけねえことがあったんだ。この前は部屋の壁に厚いカーテンをかけたり、床にじゅうたんを敷いたりすりゃあ誰でもいい音で聴けるみたいなことを言っちまったが、そうは簡単にはいかねえ。そこがこの前言った「趣味」の「趣味」たる所以だわな。一筋縄じゃいかんのだわ。めんどくせえんだあこれが。
普通スピーカーを部屋に置くときゃあどういうとこに置く?そう!部屋の空いている壁に沿わせて置きたいわなあ、誰でも。答えは「ダメ!」「間違い!」スピーカーの後に壁があっちゃあだめなの。少なくとも人が通れるくらいの間隔がいるの。できりゃあ一度部屋のど真ん中に置くくらいのつもりで、しかも二つのスピーカーの間隔は6畳間で1.5m程度。スピーカーの間には何も置かない。何も引かない。(どっかで聞いたことあるせりふだなあ)そう!スピーカーのまわりに何も無い状態で一度聴いてみて欲しい。ジョン・ウィリアムスも生き返っちまうこと受けあい。ん?ジョンはまだ死んでないか。死んでないなら一度死んでもらって、もう一回生き返ってもらわなあかんなあ。
こんなことはほとんど誰もやったことはないだろうから、やってみたらびっくりすることは受けあうね。でもかみさんはぶつぶつ言うぞ。「掃除がやりにくい!」、「部屋が狭くなるう!」、「子供がぶつかって怪我したらどうするう!」。絶対これも受けあうけども、そんなこたあ知ったこっちゃ無い。ざあみろ。あんなこと言われたのはおれだけじゃないぞ。
一遍でいいからやってみると、そこから妥協できるセッティングまでどうもっていくか、先が見えてくるね。とにかく人生少しづつ・・・というやり方だけじゃろくなこたあねえ。そこで一挙にとんでもなく違うことに挑戦してみる、ということは結構楽しいもんだし、問題の解決にぐっと近づくことも多いもんだすなあ。
あとはできうるならば天井は高い方がいい。要は部屋の空気の量が多い方がいい。(空気の量が多いったって、ものには限度っつうもんがあって、おめえみたいに体育館みたいなもん考えてどうするう。広すぎるわな)
日本建築だと部屋が広くなってもあまり天井の高さは変わらないが、10畳ともなると本来なら3m以上、できればほんとは4~5m欲しいくらい。「吹き抜け天井の広い部屋が欲しいよう!」と叫びつつ次回へと続く。
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中部の日本間の10畳は縦横比が黄金比になります。音楽再生する部屋で一番気をつけなければならない、定在波が一番少なくなるサイズ。
これにしたがって、天井高を計算すると、約2.8mになります。
だから音響学上の10畳の部屋での理想の天井高は約2.8mです。
昔、一方が土壁、あとの3面が障子と唐紙という純日本間に、周波数アナライザー(ワ-ブルトーンを出してアナログメーターを直視して専用のデータシートに書き込むあの安いやつ)持ち込み、測定したことがあります。
3面が殆ど全周波数吸収、後の一辺が全反射
反射面に反射された、音の伝送経路が1/2λの時に180度反転した位相の波が混変調して、音圧がその周波数のみ殆ど0デシベルになる、という現象が起きました。
と言う事で、土壁はスピーカーの後ろ以外とても聴けるような音にならず、測定結果もそれを正直に繁栄してました。
40LのバスレフSPで位置選びを下結果は、
オーディオの入門書道理の後ろの土壁から30cm離すが一番成績が良かったです。
測定結果として、
日本間は、障子と唐紙は全面吸収として働き、畳は低音吸収として働く、驚くほど平坦な周波数特性を示しました。
また、日本間で座布団等の高音吸収体、人間の服も出来るだけ取り去るとさらに良い周波数特性が得られました。
そう言う家のオーディオルームも後ろの壁からの反射音が1/4λでデップするで困ってます。
マイクを2本前と後ろに向けて、2現象のオシロスコープに入れて波形観測すると、見事に1/2λで逆位相が見えます。
横の壁の反射も同じことが言えます。
これって、いい音を聴こうと思ったら結構問題になることです。
スピカーとリスナーの位置関係はオーディオの入門書道理正三角形を作り、後は聴きながら微調整が良いんじゃないかな?
先ほど、とあるメーカーでアンプを設計している友が来て、「昔のアンプは良い音してたよねー」????とか言って帰ってゆきました。
オイオイ???設計者の言葉か?
「カンタイプのTRを使って、金に糸目をつけずに設計がしてみたい、今回20円のコイル使うと言ったら、高い何とか10円にしてくれといわれて、何日もその10円と格闘していると」とも言ってた。