2005年7月11日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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この名前を聞くと外国人かと思われるでしょうが、日本人なんですよ。
本名は禰寝(ねじめ)孝次郎(こうじろう)さんと言うギター製作家なんです。
1979年にスペインに渡りあの名工Antonio Marin Monteroに師事し、1988年にはクツナ・ホラ国際ギター製作コンクールで優勝すると言う経歴を持つ人です。

私はこの人のギターを今年の2月まで知りませんでした。2月に3日間東京の専門店回りをしていろんなギターを試奏して来た時に、ぎたーしょっぷシャコンヌで出会いました。良いギターと言うのは調弦がとてもし易いのですが、このギターも調弦する時に既に「これはただ者ではないぞ!」と思いました。演奏すると日本のギターらしからぬカラッとした乾いた音でありながらも粘りのある音で力強く応えてくれるんです。もちろん素晴らしいバランスで。「こんないいギターを作る日本人製作家が居たんだ!」と一辺に惚れ込んでしまいました。

是非このギターを取り扱いたいと思い、シャコンヌの野上社長にお聞きすると、ネジメさんはシャコンヌにしか卸さないらしいのです。その理由は、ネジメさんは数年前に亡くなられた野上社長のご主人に若い頃にお世話になったらしく、ご主人が生前「家内のことを頼む」と言われた事からもその恩義に応えて卸すのはシャコンヌだけにしていると言うことなのです。いい話ではありませんか。
でも自分がほれ込んだギターを是非販売したい、何とかシャコンヌから再販してもらえないかとお願いすると野上社長は「通常の卸価格より少々高いけど、それでもいいならいいですよ。」と一つ返事でOKしてくれました。嬉しかったですね。惚れた楽器を自信を持ってお勧めできるのですから。

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