紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫根染め(2014産紫根使用)

2014-12-08 16:15:08 | 染色
2014年産紫根を使用



紫根掘り出し後(2014.11.21)水洗いは余り良くないのだが、土質が良くないので掘り出したままの状態で乾燥すると根にこびりついた土が落とせないので、水で土を落とす。

水に漬けて洗う事はしない。水圧を掛けて瞬時に土を落とす。水に漬けておくと染料が溶け出して水が赤くなる程である。

根が少し乾いてからカットして、乾燥させる。風邪通しの良い所に保管し、時々直射日光に当てる。



濾過袋に乾燥紫根チップを入れて、容器を重ねて(湯煎で)染料を抽出する。染め液の全体量は第1液と第2液を合わせて想定するが,染め布の重さを元に染め液の必要量は決まるので、それを元に水を用意すれば良い。






温度は40℃~50℃を保持する。水を入れただけで染料が出てくるのでこの温度ぐらいだとゴム手袋で紫根を揉みほぐすことができる。湯煎をすれば温度の保持も大分楽になる。約30分したら絞って第1液とする。第2液は同様にして第1液と合わせて染め液とする。



ポケットチーフ2枚(簡単な絞りを入れてみた)を染色中、約30分ほど。温度は40℃~50℃以内。1度染め液から出して軽く水洗いをして,乾いてから2回目の染色を重ねる。



その後アルミ媒染をしてムラサキの色を確認する。媒染液の%はムラサキ色の濃度と関係がある。

媒染前の布の上に媒染が済んだ布を置いてみた。



昨年のムラサキとは色合いが少し違うような気がする。譲ってしまって手元に無いので比べようも無い。
昨年は乾燥した紫根ではなく、掘り出して間もなく,生の紫根であった。関係有りや無しや?
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