紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2023日本ムラサキ・紫根の収穫(続)

2023-11-04 21:21:31 | 日本ムラサキ栽培
「考察・掘り出した紫根」
掘り出した紫根には土が着いたままである。風通しの良い場所に置いて3ヶ日目に
水道からのホースで洗い落とす。
ホース先端はストレートの噴出口で、洗うと言っても強く噴出する水を当てるだけである。
使い古しの簾は、並べた紫根を一気に土を落としてくれるので好都合であった。


水は台の下に流れ集まる。この水が赤みを帯びている様だと洗いは早まった事になる。
また、土がなかなか落ちない箇所は、紫根が傷んでいると思われる。
見事な紫根は、掘り出した時に既に土は直ぐに落ちて、輝く様な赤みを見せてくれる。


紫根の根の絡み具合は、困ったものである。原因は定植時に根の絡みを作ってしまった可能性がある。
特に、生育が進んだ苗の定植では度々こうした紫根の生育結果が出る。
育苗ポットの培土が崩れると、同様にこうした生育不良が出る。


最後に掘り出した紫根である。細根が無数に生育した塊である。
この生育状況は何故だろう?畝の端はブロック塀で建物との通路から北風が、ここに吹き当たる。
この風には、苗を定植後に間も無く気付いた。
しかし、風除け対策は時々ブルーシートを塀に寄せた程度であった。


太い根がある事はあるのだが・・・。みっしりの細根は寒風を受けての防寒上の生育と見て間違いはない。
大分以前になるが、筒栽培の紫根を取り出さずに放置して冬を越した事があった。
春先に筒から取り出すと、動物の尾かと思われ程に細根に取り巻かれた状態であった。


今回、紫根収穫に使った用具である。愛用のピッケルは途中、石突きの部分から折れてしまった。
ツルハシの代わりに、老体には重宝であったが・・・残念至極であった。
代わりに使用したのが、2本の鋼材であった。スコップは周辺部の土を寄せるのみである。
紫根掘りには、根を斬る心配があるから刃物は使えない。


紫根の整理、分別を始める。最初は持ち手の茎を新芽のキワから切り落とす。
肉質部に層が見える。年輪の様な気もする。それ故か太い根ではあるが空洞が見当たらない。
太い紫根全てに空洞が無く、これも越冬苗の成せる成果と考えらる。


畝の合間に種子を播いた記憶があり、下草として生育中であった。
これは、来春の事になるが、新芽を確認できたらアチコチに花目当てに育てたいと思っている。
 
「つかれはて さいごのしこん てをそめる」

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