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28周年に因んで、ファントム28個のトリビア

2016-01-30 00:00:07 | Musicals トリビア
1/26に28周年を迎えたBroadway/ブロードウェイの「The Phantom of the Opera」。Playbill.comでは、年数に因んで、28個のトリビアを紹介しています。記事は、こちらからどうぞ。ギャラリーや動画もごらんいただけます。(写真は、記事で使用しているものです。)

皆さんは、いくつご存じでしょうか? (ナズは、ステージ版の「オペラ座の怪人」を見たことがないので、訳がわかりにくくなってしまっている部分があるかと思います。申し訳ございませんが、何卒ご了承下さい。)


1. ニューヨークのプロダクションは、1988年にかかった費用として、8百万ドルを記録している。現代だったら、2千万ドルかかるだろう。

2. 制作サイドは、「ハンニバル」の中でクリスティンが「Think of Me」を歌っている間に、ピットの中の指揮者に白いカツラを身につけてもらいたがっていた。そうすれば、ギャラのあと、クリスティンがカーテンコールに出てきた時に、ステージに登場する指揮者とマッチすると考えたのだ。

3. 400人を超える俳優が、ニューヨークプロダクションに参加した。

4. Broadwayでファントムを演じたのは、下記の15人である。
マイケル・クロフォードさん、チモシー・ノーランさん、クリス・グローエンダールさん、スティーブ・バートンさん、ケビン・グレイさん、マーク・ジャコビーさん、マーカス・ロベットさん、デイビス・ゲインズさん、トーマス・ジェームズ・オリアリーさん、ヒュー・パナロさん、ハワード・マクギリンさん、ジョン・カディアさん、ピーター・ジョバクさん、ノーム・ルイスさん、ジェームズ・バーバーさん。
他にも、一時的な代役として、下記の5人が、ファントムを演じた。ジェフ・ケラーさん、テッド・キーガンさん、ブラッド・リトルさん、ゲイリー・マウアーさん、レアード・マッキントッシュさん。

5. マクギリンさんは、2,500回以上も出演して、Broadwayで、誰よりも多くタイトルロールを演じたという記録を持っている。

6. ファントムを演じたそれぞれの俳優は、自分の顔の型から作ったオーダーメイドのマスクを使っている。

7. 28年の上演の間に、使われたオーダーメイドのファントムのマスクは、300個以上に及ぶ。

8. ラウルとマダム・ジリーが二度目に隠れ家へ向かう時、橋を渡るキャラクターは、当初、作中に登場するはず機械仕掛けのネズミが、初期の段階でカットされてしまったのに、今でも「the Rat Catcher ネズミを追いかける人」と呼ばれている。彼は、網を持ち、地面を打ちながら、ネズミを捕ろうとする。そして、身につけたラックには、たくさんの死んだネズミが下がっている。

9. ショーのラストの最後の隠れ家のシーンで、たいていの観客は気づかないのだが、9人の人が、動く歩道になった橋の上から見下ろしている。橋は、ファントムの隠れ家へ続く金属製の格子の落とし門の上部にある。照明も当たらないこの場所には、落とし門の上に登場する5人の俳優と、3人のアンサンブルの歌手とステージマネージャーがいるのだが、実は、この場所は、最後のシーンを見るのに、劇場中で一番よい場所で、ステージで繰り広げられるショーだけでなく、劇場中をくっきりと見渡すことができる。

10. マジェスティック劇場には、このショーのために、150個の跳ね上げ戸がある。

11. 劇場の横の壁のアーチの内側の茶色いカーテンは、トニー賞を受賞したプロダクションデザイナーで、今は亡きマリア・ビヨンソンさんの要望で付けられたものである。作品の上演中に、カーテンの材料がホールに運び込まれ、これには、マジェスティック劇場のスタイルやディテールを統一するという意味もあり、前舞台として作品に関連している。

12. 各回のショーの上演には、125人ものキャスト・スタッフ・オーケストラの人々・劇場の係員がかかわっている。

13. マジェスティック劇場の本当の舞台の前部分は、作品のために作られた彫刻とその上の黒い壁で覆われている。本物を見られるのは、「All I Ask of You" reprise」の時に、その下の部分へ入る、ステージマネージャーとファントムとスタッフだけである。

14. ファントムに亡霊のような雰囲気を与えるために、劇場中に、24個のサラウンド・スピーカーが設置されている。

15. サルのオルゴールは、ファイバーグラスと毛皮を使って、今までに2個オーダーメイドされた。オルゴールは、リモコン式のモーターで動く。

16. ファントムをマジェスティック劇場でやろうという話が出た当初、ステージエリアの後ろと後ろの左側を開いて、ブロードハースト劇場の運び込み用のドックをもらってきて、予備の備品置き場にしようと計画していたが、その改造は行われなかった。ブロードハースト劇場のドックは、本来の劇場で今も使われている。

17. ショーでは、230枚の衣装が使用される。

18. ショーでは、111個のカツラが使用されるが、その材質には、本物の人毛だけでなく、ヤクの毛や人工毛が使われている。

19. Tony賞を受賞したハロルド・プリンス監督は、各シーンに思いがけない驚きの瞬間を作った。それが、不安定なエネルギーや物語全体の鋭さを生み出す、彼の監督方法のカギの一つだった。ショーの始まりの暗転の中の小槌、フルオーケストラのオーバーチュアが伴奏のないソプラノの声だけに変わる、床から炎が飛び出す等々。対比と中断が、ファントムという作品全体を、より素晴らしいものにするのだ。

20. 最後の隠れ家のシーンで、締め縄が正しく作動しなかった時には、ラウルは、まるで落とし門に電流が流れていて、彼を格子に張り付かせているかのように、自分で落とし門に飛びつくよう指示されている。(我々は、いつも、注連縄がちゃんと作動するよう祈っている!)

21. 作中のボートは、今までに、23,302回もファントムの隠れ家へ向かった。

22. ボートは、ワイアレスリモコンで、ステージの外から係りが操っているが、開演当初は、劇場のそばを通るタクシーの無線で、しょっちゅう電波が妨害されていた。(その後、まもなく周波数が変えられ、スムーズに操縦できるようになった。)
しかし、ときどき、ボートは、まるで自分の意志を持っているかのようになる。よく起きる問題は、ファントムとクリスティンが地底湖へ向かう途中で、ステージの真ん中で停まってしまうことだ。そんな時は、ファントム役の俳優が、クリスティンをボートから連れ降ろして、残りを歩いて行くように指示されている。霧の中を2人が歩いて行く様子は、印象的である。(ヒュー・パナロさんは、「水の上を歩いているようだった」と言っていた。)残されたボートは、スタッフが人手で片づける。
ファントムチームお気に入りの故障エピソードは、トロントのオリジナルプロダクションでファントムを演じたコルム・ウィキンソンさんの親切な行動である。ある晩、ボートが、ステージ後方の中央で立ち往生してしまった。役になりきったままでボートから下りてきたウィキンソンさんは、ボートの前方に立ち、そのまま力強く持ち上げて、ボートが本来ストップする印のところまで、ボートを引っ張って行ったのだ。

23. 毎回、地底湖の洞窟のために、400ポンドのドライアイスが使用される。したがって、この28年間で、合計4,659,615ポンド(2,246トン)のドライアイスが使用されたことになる。

24. 毎回、ショーのために、10台の噴霧・スモーク発生器が用意されている。

25. パリのオペラハウスのシャンデリアのレプリカは、6,000個のビーズが使われており、重量は、1トンもあり、4,314,035フィート(817マイル=1,314.8km)移動した。ロンドンのオリジナルバージョンは、5人掛かりで4週間かかって作られた。それほど複雑な構造であっても、故障することはほとんどない。万が一、故障の際には、キャストは、普段通り、ドラマチックに退場するように指示されている。

26. 19枚の公式キャストレコーディングアルバムが作られた。

27. ファントムは、今までに、世界15の言語(英語、フランス語、ドイツ語、日本語、デンマーク語、ポーランド語、スウェーデン語、キャステリア語、ハンガリー語、オランダ語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語(メキシコ)、エストニア語、ロシア語)で上演された。

28. ファントムは、単独の作品としては、アメリカの演劇界とBroadwayで、史上、最高の収益と雇用を記録した。


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