その1に引き続き、「メアリー・ポピンズ編 in Chanhassen」、2幕目をご紹介しますね~。(写真は、チャンハッセン・ディナー・シアターズです。)
あわただしい休憩が終わり、2幕目が始まりました。最初にステージに登場するのは、やはりバートです。強い風が吹くさくら通り。17番地では、また何事かが起きているようでした。
メアリー・ポピンズがいなくなってしまったので、ウィニフレッドは、夫、ジョージの子供の頃の乳母のミス・アンドリューを呼ぶことにしたのですが、これが、めちゃくちゃ怖くて厳しい乳母で、彼女が来ることを知ったジョージは、「The Holy Terror! (手に負えない厄介者)」と叫んで、逃げ出してしまいました。
バンクス家にやってきたミス・アンドリューは、見るからに恐ろしげな女性で、ウィニフレッドが大切にしている花壇を「芝生にしてしまえ」とか、ミセス・ブリルが磨き上げた床を「埃まみれで、掃除が行き届いてない」とか、言いたい放題です。挨拶に来た子供達のことも気に入らず、いきなり、死ぬほどまずい飲み薬を飲ませる始末!(Brimstone and Treacle Part 1)その恐ろしさにたまりかねた子供達は、あわてて家を飛び出すのでした。
公園に逃げ込んだ子供達は、凧を手にしたバートと出会います。子供達の話を聞いたバートは、気晴らしに、一緒に凧揚げをしようと、2人を誘うのでした。注意をしに来た公園番も、子供の頃、凧がほしかったのにできなかったと言って、子供達の仲間に加えてもらい、一緒に凧揚げを始めます。(Let's Go Fly a Kite)けれども、糸が切れてしまい、凧が飛ばされてしまいました。その飛ばされた凧を片手に、暗転になったステージに、人影が現れます。オウムの柄のこうもり傘を持ったメアリー・ポピンズでした!
家に帰るのを渋る子供達を連れて、メアリー・ポピンズがバンクス家に帰ってくると、棚の上に置かれたミス・アンドリューの持ってきた鳥かごから、鳥のさえずる声が聞こえました。何と、野鳥のヒバリです!ミス・アンドリューに捕まえられて、ずっとカゴの鳥として飼われて来たのです。「ヒバリを、カゴに閉じこめるなんて!」怒り心頭のメアリー・ポピンズは、「カゴの鳥のヒバリを見るのは、これが最初で最後よ!」と子供達に言いながら、ヒバリを逃がしてしまいました。
そこに戻ってきたミス・アンドリュー、ヒバリがいないことに気づいて、カンカンです。あのまずい飲み薬を、メアリー・ポピンズと取り合う内に、とうとう自分が飲む羽目になり、ロバートソン・アイとミセス・ブリルが運んできた大きな鳥かごに閉じこめら、バンクス家から追い出されてしまいました。子供達は、「最高の乳母だ」と、メアリー・ポピンズを褒め称えます。(Practically Perfect 〔Reprise〕)
子供達が無事帰ってきたことを喜ぶウィニフレッド。と、そこに、警官に連れられて、ジョージも帰宅します。ミス・アンドリューが出ていったと聞かされて、安堵するジョージでした。メアリー・ポピンズも戻ってきて、今度は、当分いてもらえるのかと尋ねるジョージとウィニフレッドでしたが、メアリー・ポピンズの答えは、「鎖が切れるまでいましょう。」というミステリアスなものでした。
今日のバートは、煙突掃除人です。すすだらけのバートに、びっくりする子供達でしたが、「煙突掃除人と握手をすると、いいことがあるんだよ。投げキスしても、OKさ!」と言われて、バートと握手をしました。(Chim Chim Cher-ee)そこに他の仲間も加わって、メアリー・ポピンズも交えて、「さあ、踊ろう、調子よく!理由なんかいらない、膝をあげて、煙突の周りを小鳥のように、屋根を飛び越えて!(Step in Time)」と、ダイナミックなダンスが繰り広げられました。ここでも、一番活躍したのは、バート役のマークさん!子供達も加わって、素晴らしいタップダンスを見せてくれました♪
掃除人達は、バンクス家の中まで躍り込み、とまどうジョージやウィニフレッドまで巻き込んで踊ります。大騒ぎのあと、去っていく掃除人に混じって、子供達まで出ていこうとしたので、あわててジョージが止め、子供部屋へ戻らせました。
銀行から呼び出しを受け、いよいよ停職を免れられないと覚悟を決めたジョージ、大切な家宝の壺を手放そうと、棚から下ろそうとしますが、びっくりしたミセス・ブリルの叫び声に驚いて、落として割ってしまいます。おそるおそる破片を拾おうとするジョージでしたが、破片の中から、子供の頃、自分が大切に集めていたジンジャーブレッドの星が出てきたのに気づきました。「大切にしていたのに、いつの間にか、どこにしまっておいたのか忘れて、それっきりになっていた。ここにあったのか!」ジョージが見つけたのは、ジンジャーブレッドの星だけではなく、忘れていたもっと大切な何かだったようです。
おやすみの挨拶に来た子供達が、「もらった6ペンスの価値を見つけたよ」とジョージに話しかけます。いつもは、素っ気なく挨拶だけ言って子供達を部屋へ帰らせるジョージも、今夜は、優しく子供達と会話をします。「何を買ったんだい?」「ううん、何も買ってないの。今、お父さんは、とても大変みたいだから、このお金は、お父さんにあげることにしたんだよ。」6ペンスずつで、合わせても1シリング(この当時は、まだイギリスは12進法だったので)にしかなりませんが、ジョージにとっては、どんな大金より嬉しいお金でした。
意を決して、銀行へ向かったジョージを見送り、誰かが夫を支えてくれればいいのにとつぶやくウィニフレッドに、子供達が、「お母さんは、支えてあげないの?」と聞かれ、「私は、女だし、お父さんは、とりわけ誇り高い男性だから」と答えます。「でも、家族が困っている時、支えるのが家族でしょ」子供達の無邪気なことばに勇気をもらったウィニフレッドは、夫を助けるために銀行へ向かうのでした。(Anything Can Happen)
さて、ここからが大詰め!ジョージは、職を失ってしまうのか、またウィニフレッドは、間に合うのか!
「Mary Poppins」は、原作、映画版、ステージ版とあって、細部の設定がだいぶ違います。原作は、バンクスさんは、特に仕事のトラブルを抱えているような設定ではなく、あまり出番もありません。映画版とステージ版は、バンクスさんがワーカホリックなのは一緒ですが、仕事のトラブルの起き方が違います。
まだステージ版を見たことのない方にネタバレになってしまうといけませんので、いつも通り、ラストのストーリーは、明かさないことにしますね。
フィナーレに、キャストが登場し、合間合間の見せ場でも歓声を送っていたナズでしたが、ここぞとばかりに大歓声と大拍手を送りました。お友達の俳優さん達が、手を振ったり、ほほえみかけたりしてくれて、とても嬉しかったです♪
終演後のロビーで待っていると、ダンスが素晴らしく上手なジュリアンさんが、駆け寄って来て、ハグしてくれました♪そして、「ナズ!来てくれて、ホントに嬉しいわ!今日は、キャストの1人が誕生日で、みんな、そのお祝いのために、となりのバーにいるのよ」と、劇場内にあるバーに連れて行ってくれました。
メアリー・ポピンズ役のアンさんやウィニフレッド役のジャネットさん、鳥のおばさん役のミシェルさん等、もうナズとはお友達の女優さん達が、そばに来てくれて、久々の再会を喜び合いました!
「Mary Poppins」は、2時間45分もあるため、その時点ですでに夜の11時を回っていました。よかったら、パーティに参加しないかと誘われたのですが、まだちゃんと荷ほどきもしていなかったので、残念ながらB&Bに戻ることにしました。
自分の部屋に戻って、さほど立たないうちに、窓の外に閃光が走りました。 雷でした。激しい雨を伴ったサンダーストームで、劇場から宿まで、徒歩3~4分ほどですが、それでも、こんな激しい雷雨の中を歩くのは大変だったでしょう。早めに戻ってよかった・・・と、ホッとした瞬間、突然、部屋の電気が消えて、真っ暗になってしまいました!停電です!旅先のホテルで、嵐に見舞われ停電に・・・。まるでホラー映画のようなシチュエーションですが、映画のヒロインのように恐怖に震えることはなく、「ヤダ、まだ化粧落としてない!今、消えちゃダメ!あと30分待って!」とドタバタコミカルなナズでした(笑)
幸い、1分ほどで電気がつき、その後も、数十秒の停電が2回ほどあっただけで済んだので助かりましたが、後日、聞いたところ、Michael君の家では、何と14時間も停電していたそうです!
翌18日は、昨夜の嵐がウソのような美しい朝。それでも、建物の周りには、大きな水たまりができ、ところどころ小さな木が倒れかかっていて、木の葉や折れた枝がたくさん落ちていました。
ブッフェの朝食を楽しんだあと(ワッフル焼き器で自分で焼くワッフルも、もちろん食べましたよ♪)、朝の散歩がてら、早朝から開いているお気に入りのスーパーに買い物に出掛けました。今回、タブレット端末を持参してきていたので、写真を撮ってはFacebookにアップし、しばらくすると、お友達の俳優さん達が「いいね」してくれたり、コメントを書いてくれたりして、劇場にいない時でもリアルタイム交流ができたので、より楽しかったです。
散歩を楽しんだあと、自室に戻ったナズ、いつもなら1カ所から動かないので、荷作りもしばらくしなくていいんですが、今回は、19日にはミネアポリスの方に移動でしたから、スーパーで買ってきたお土産などをスーツケースに詰めたりして過ごし、10時半過ぎに劇場へと向かいました。
劇場では、またジェイさんが迎えてくれ、「昨夜、すごい嵐だったでしょ!びっくりしちゃった!」と話しかけると、ジェイさんのお宅でも、夜半から朝まで停電していたとのことでした。
このマチネでの席は、最前列、舞台に向かって左側の入り口に近い110番テーブルで、「素晴らしいショーを2人の孫息子達に見せたくて連れてきた」という、お婆さんと男の子2人と一緒でした。ナズは、チケット料金に含まれているメニューの中から、チキンサラダをオーダーし、デザートにチョコレートサンデーを注文しました。(休憩時間に、美味しいけど、ボリューム満点なサンデーが来ましたよ♪)
男の子達は、コーラを頼んでいて、炭酸類は、希望すれば、その出し物のロゴの入ったプラスティック製のふたとストロー付のスーベニールカップに入れてくれて、お代わりもそれに入れてくれるし、もちろん、持って帰ることもできます。男の子達は、そのスーベニールカップに入れてもらっていました。
110番テーブルのステージ中央寄りの席で、最後にキャストが退場する時に使う通路のすぐ横に座っていたので、ジョージ役のトーマスさんをはじめ、こちら側から退場するキャスト達が、みんな握手したり、手を振ったり、ハグしたりしながら通ってくれて、楽しかったです♪
上演時間が長いので、マチネが終わった時にはもう夕方の4時近くで、イブニングも見るナズにとっては、とてもせわしなく、ロビーで、2年前にお世話になったサンディさんとご主人のジムさんとおしゃべりをしたあと、B&Bに戻って、片づけを済ませ、5時半過ぎに、また劇場へと戻りました。忙しい~!
3回目、ナズにとっては最後の「Mary Poppins」、席は、最前列なんですが、マチネとは反対側、劇場の奥側の130番テーブルでした。最初の晩の124番より、もう1つ奥になります。
6人掛けのテーブルの顔ぶれは、テキサスからコンベンションに参加するために来て、チャンハッセンまで足をのばして見に来たという年輩のご夫婦と、地元のカップルで、CDTにはよく見に来るというご夫婦と、ナズの5人でした。
この晩は、リブステーキを頼んでみたナズでしたが、何ともボリューム満点のステーキが出てきて、とても美味しかったんですが、おなかいっぱいになってしまいました。地元のご夫婦の奥様がとても気さくな方で、テキサスから来られたご夫婦やナズに話しかけて下さって、おかげで気詰まりな思いをすることもなく、楽しく過ごすことができました♪
最後のショーということで、前回前々回にも増して大歓声を贈ったナズ、ロビーでは、アンさんとジャネットさんに会うことができ、素晴らしいショーを見せてもらったお礼と、お別れを言いました。いつもだと、このあと帰国になるわけで、ホントに悲しい感じなんですが、今回は、翌日からミネアポリスに移動するお別れなので、寂しいは寂しいけど、あまり悲しい感じではなかったです。
B&Bに戻ったナズ、翌19日は日曜日で、「The Music Man」は2回公演の日でした。落ち着いて考えれば、マチネは見ずに、チャンハッセンに午後までいて、ミネアポリスのホテルのチェックインタイムに合わせて移動して、イブニングショーだけを見る方がスケジュール的にかなり楽だったんですが、滞在中の全ての公演を見るといういつもの習慣で、マチネのチケットも買ってしまっていたんです。
そのため、ミネアポリスのホテルに10~11時頃について、いったん荷物を預かってもらい、その後、劇場に行ってチケットを受け取り、マチネを見てから、ホテルに戻ってあらためてチェックインをする・・・という、ちょっとあわただしいスケジュールになってしまいました。
でも、せっかく来たんですから、なるべくたくさんショーを見たいですもんね~!忙しくなる翌日に備えて、早めにベッドに入りました。
以上、2回に渡って、メアリー・ポピンズ編をお届けしました。いよいよ次は、ミネアポリスに移動しての「The Music Man」編です。よろしくお願い致します~!
あわただしい休憩が終わり、2幕目が始まりました。最初にステージに登場するのは、やはりバートです。強い風が吹くさくら通り。17番地では、また何事かが起きているようでした。
メアリー・ポピンズがいなくなってしまったので、ウィニフレッドは、夫、ジョージの子供の頃の乳母のミス・アンドリューを呼ぶことにしたのですが、これが、めちゃくちゃ怖くて厳しい乳母で、彼女が来ることを知ったジョージは、「The Holy Terror! (手に負えない厄介者)」と叫んで、逃げ出してしまいました。
バンクス家にやってきたミス・アンドリューは、見るからに恐ろしげな女性で、ウィニフレッドが大切にしている花壇を「芝生にしてしまえ」とか、ミセス・ブリルが磨き上げた床を「埃まみれで、掃除が行き届いてない」とか、言いたい放題です。挨拶に来た子供達のことも気に入らず、いきなり、死ぬほどまずい飲み薬を飲ませる始末!(Brimstone and Treacle Part 1)その恐ろしさにたまりかねた子供達は、あわてて家を飛び出すのでした。
公園に逃げ込んだ子供達は、凧を手にしたバートと出会います。子供達の話を聞いたバートは、気晴らしに、一緒に凧揚げをしようと、2人を誘うのでした。注意をしに来た公園番も、子供の頃、凧がほしかったのにできなかったと言って、子供達の仲間に加えてもらい、一緒に凧揚げを始めます。(Let's Go Fly a Kite)けれども、糸が切れてしまい、凧が飛ばされてしまいました。その飛ばされた凧を片手に、暗転になったステージに、人影が現れます。オウムの柄のこうもり傘を持ったメアリー・ポピンズでした!
家に帰るのを渋る子供達を連れて、メアリー・ポピンズがバンクス家に帰ってくると、棚の上に置かれたミス・アンドリューの持ってきた鳥かごから、鳥のさえずる声が聞こえました。何と、野鳥のヒバリです!ミス・アンドリューに捕まえられて、ずっとカゴの鳥として飼われて来たのです。「ヒバリを、カゴに閉じこめるなんて!」怒り心頭のメアリー・ポピンズは、「カゴの鳥のヒバリを見るのは、これが最初で最後よ!」と子供達に言いながら、ヒバリを逃がしてしまいました。
そこに戻ってきたミス・アンドリュー、ヒバリがいないことに気づいて、カンカンです。あのまずい飲み薬を、メアリー・ポピンズと取り合う内に、とうとう自分が飲む羽目になり、ロバートソン・アイとミセス・ブリルが運んできた大きな鳥かごに閉じこめら、バンクス家から追い出されてしまいました。子供達は、「最高の乳母だ」と、メアリー・ポピンズを褒め称えます。(Practically Perfect 〔Reprise〕)
子供達が無事帰ってきたことを喜ぶウィニフレッド。と、そこに、警官に連れられて、ジョージも帰宅します。ミス・アンドリューが出ていったと聞かされて、安堵するジョージでした。メアリー・ポピンズも戻ってきて、今度は、当分いてもらえるのかと尋ねるジョージとウィニフレッドでしたが、メアリー・ポピンズの答えは、「鎖が切れるまでいましょう。」というミステリアスなものでした。
今日のバートは、煙突掃除人です。すすだらけのバートに、びっくりする子供達でしたが、「煙突掃除人と握手をすると、いいことがあるんだよ。投げキスしても、OKさ!」と言われて、バートと握手をしました。(Chim Chim Cher-ee)そこに他の仲間も加わって、メアリー・ポピンズも交えて、「さあ、踊ろう、調子よく!理由なんかいらない、膝をあげて、煙突の周りを小鳥のように、屋根を飛び越えて!(Step in Time)」と、ダイナミックなダンスが繰り広げられました。ここでも、一番活躍したのは、バート役のマークさん!子供達も加わって、素晴らしいタップダンスを見せてくれました♪
掃除人達は、バンクス家の中まで躍り込み、とまどうジョージやウィニフレッドまで巻き込んで踊ります。大騒ぎのあと、去っていく掃除人に混じって、子供達まで出ていこうとしたので、あわててジョージが止め、子供部屋へ戻らせました。
銀行から呼び出しを受け、いよいよ停職を免れられないと覚悟を決めたジョージ、大切な家宝の壺を手放そうと、棚から下ろそうとしますが、びっくりしたミセス・ブリルの叫び声に驚いて、落として割ってしまいます。おそるおそる破片を拾おうとするジョージでしたが、破片の中から、子供の頃、自分が大切に集めていたジンジャーブレッドの星が出てきたのに気づきました。「大切にしていたのに、いつの間にか、どこにしまっておいたのか忘れて、それっきりになっていた。ここにあったのか!」ジョージが見つけたのは、ジンジャーブレッドの星だけではなく、忘れていたもっと大切な何かだったようです。
おやすみの挨拶に来た子供達が、「もらった6ペンスの価値を見つけたよ」とジョージに話しかけます。いつもは、素っ気なく挨拶だけ言って子供達を部屋へ帰らせるジョージも、今夜は、優しく子供達と会話をします。「何を買ったんだい?」「ううん、何も買ってないの。今、お父さんは、とても大変みたいだから、このお金は、お父さんにあげることにしたんだよ。」6ペンスずつで、合わせても1シリング(この当時は、まだイギリスは12進法だったので)にしかなりませんが、ジョージにとっては、どんな大金より嬉しいお金でした。
意を決して、銀行へ向かったジョージを見送り、誰かが夫を支えてくれればいいのにとつぶやくウィニフレッドに、子供達が、「お母さんは、支えてあげないの?」と聞かれ、「私は、女だし、お父さんは、とりわけ誇り高い男性だから」と答えます。「でも、家族が困っている時、支えるのが家族でしょ」子供達の無邪気なことばに勇気をもらったウィニフレッドは、夫を助けるために銀行へ向かうのでした。(Anything Can Happen)
さて、ここからが大詰め!ジョージは、職を失ってしまうのか、またウィニフレッドは、間に合うのか!
「Mary Poppins」は、原作、映画版、ステージ版とあって、細部の設定がだいぶ違います。原作は、バンクスさんは、特に仕事のトラブルを抱えているような設定ではなく、あまり出番もありません。映画版とステージ版は、バンクスさんがワーカホリックなのは一緒ですが、仕事のトラブルの起き方が違います。
まだステージ版を見たことのない方にネタバレになってしまうといけませんので、いつも通り、ラストのストーリーは、明かさないことにしますね。
フィナーレに、キャストが登場し、合間合間の見せ場でも歓声を送っていたナズでしたが、ここぞとばかりに大歓声と大拍手を送りました。お友達の俳優さん達が、手を振ったり、ほほえみかけたりしてくれて、とても嬉しかったです♪
終演後のロビーで待っていると、ダンスが素晴らしく上手なジュリアンさんが、駆け寄って来て、ハグしてくれました♪そして、「ナズ!来てくれて、ホントに嬉しいわ!今日は、キャストの1人が誕生日で、みんな、そのお祝いのために、となりのバーにいるのよ」と、劇場内にあるバーに連れて行ってくれました。
メアリー・ポピンズ役のアンさんやウィニフレッド役のジャネットさん、鳥のおばさん役のミシェルさん等、もうナズとはお友達の女優さん達が、そばに来てくれて、久々の再会を喜び合いました!
「Mary Poppins」は、2時間45分もあるため、その時点ですでに夜の11時を回っていました。よかったら、パーティに参加しないかと誘われたのですが、まだちゃんと荷ほどきもしていなかったので、残念ながらB&Bに戻ることにしました。
自分の部屋に戻って、さほど立たないうちに、窓の外に閃光が走りました。 雷でした。激しい雨を伴ったサンダーストームで、劇場から宿まで、徒歩3~4分ほどですが、それでも、こんな激しい雷雨の中を歩くのは大変だったでしょう。早めに戻ってよかった・・・と、ホッとした瞬間、突然、部屋の電気が消えて、真っ暗になってしまいました!停電です!旅先のホテルで、嵐に見舞われ停電に・・・。まるでホラー映画のようなシチュエーションですが、映画のヒロインのように恐怖に震えることはなく、「ヤダ、まだ化粧落としてない!今、消えちゃダメ!あと30分待って!」とドタバタコミカルなナズでした(笑)
幸い、1分ほどで電気がつき、その後も、数十秒の停電が2回ほどあっただけで済んだので助かりましたが、後日、聞いたところ、Michael君の家では、何と14時間も停電していたそうです!
翌18日は、昨夜の嵐がウソのような美しい朝。それでも、建物の周りには、大きな水たまりができ、ところどころ小さな木が倒れかかっていて、木の葉や折れた枝がたくさん落ちていました。
ブッフェの朝食を楽しんだあと(ワッフル焼き器で自分で焼くワッフルも、もちろん食べましたよ♪)、朝の散歩がてら、早朝から開いているお気に入りのスーパーに買い物に出掛けました。今回、タブレット端末を持参してきていたので、写真を撮ってはFacebookにアップし、しばらくすると、お友達の俳優さん達が「いいね」してくれたり、コメントを書いてくれたりして、劇場にいない時でもリアルタイム交流ができたので、より楽しかったです。
散歩を楽しんだあと、自室に戻ったナズ、いつもなら1カ所から動かないので、荷作りもしばらくしなくていいんですが、今回は、19日にはミネアポリスの方に移動でしたから、スーパーで買ってきたお土産などをスーツケースに詰めたりして過ごし、10時半過ぎに劇場へと向かいました。
劇場では、またジェイさんが迎えてくれ、「昨夜、すごい嵐だったでしょ!びっくりしちゃった!」と話しかけると、ジェイさんのお宅でも、夜半から朝まで停電していたとのことでした。
このマチネでの席は、最前列、舞台に向かって左側の入り口に近い110番テーブルで、「素晴らしいショーを2人の孫息子達に見せたくて連れてきた」という、お婆さんと男の子2人と一緒でした。ナズは、チケット料金に含まれているメニューの中から、チキンサラダをオーダーし、デザートにチョコレートサンデーを注文しました。(休憩時間に、美味しいけど、ボリューム満点なサンデーが来ましたよ♪)
男の子達は、コーラを頼んでいて、炭酸類は、希望すれば、その出し物のロゴの入ったプラスティック製のふたとストロー付のスーベニールカップに入れてくれて、お代わりもそれに入れてくれるし、もちろん、持って帰ることもできます。男の子達は、そのスーベニールカップに入れてもらっていました。
110番テーブルのステージ中央寄りの席で、最後にキャストが退場する時に使う通路のすぐ横に座っていたので、ジョージ役のトーマスさんをはじめ、こちら側から退場するキャスト達が、みんな握手したり、手を振ったり、ハグしたりしながら通ってくれて、楽しかったです♪
上演時間が長いので、マチネが終わった時にはもう夕方の4時近くで、イブニングも見るナズにとっては、とてもせわしなく、ロビーで、2年前にお世話になったサンディさんとご主人のジムさんとおしゃべりをしたあと、B&Bに戻って、片づけを済ませ、5時半過ぎに、また劇場へと戻りました。忙しい~!
3回目、ナズにとっては最後の「Mary Poppins」、席は、最前列なんですが、マチネとは反対側、劇場の奥側の130番テーブルでした。最初の晩の124番より、もう1つ奥になります。
6人掛けのテーブルの顔ぶれは、テキサスからコンベンションに参加するために来て、チャンハッセンまで足をのばして見に来たという年輩のご夫婦と、地元のカップルで、CDTにはよく見に来るというご夫婦と、ナズの5人でした。
この晩は、リブステーキを頼んでみたナズでしたが、何ともボリューム満点のステーキが出てきて、とても美味しかったんですが、おなかいっぱいになってしまいました。地元のご夫婦の奥様がとても気さくな方で、テキサスから来られたご夫婦やナズに話しかけて下さって、おかげで気詰まりな思いをすることもなく、楽しく過ごすことができました♪
最後のショーということで、前回前々回にも増して大歓声を贈ったナズ、ロビーでは、アンさんとジャネットさんに会うことができ、素晴らしいショーを見せてもらったお礼と、お別れを言いました。いつもだと、このあと帰国になるわけで、ホントに悲しい感じなんですが、今回は、翌日からミネアポリスに移動するお別れなので、寂しいは寂しいけど、あまり悲しい感じではなかったです。
B&Bに戻ったナズ、翌19日は日曜日で、「The Music Man」は2回公演の日でした。落ち着いて考えれば、マチネは見ずに、チャンハッセンに午後までいて、ミネアポリスのホテルのチェックインタイムに合わせて移動して、イブニングショーだけを見る方がスケジュール的にかなり楽だったんですが、滞在中の全ての公演を見るといういつもの習慣で、マチネのチケットも買ってしまっていたんです。
そのため、ミネアポリスのホテルに10~11時頃について、いったん荷物を預かってもらい、その後、劇場に行ってチケットを受け取り、マチネを見てから、ホテルに戻ってあらためてチェックインをする・・・という、ちょっとあわただしいスケジュールになってしまいました。
でも、せっかく来たんですから、なるべくたくさんショーを見たいですもんね~!忙しくなる翌日に備えて、早めにベッドに入りました。
以上、2回に渡って、メアリー・ポピンズ編をお届けしました。いよいよ次は、ミネアポリスに移動しての「The Music Man」編です。よろしくお願い致します~!