井波 武子さん 画 『 バラ 』 磁器の絵付け
井波さんの本業ともいえるような作品で,この作品展では恒例の特別出品です。
昨年まではコーヒーカップやモーニングセットなどでしたが、今回は大皿と
電気スタンドに見事なバラが描き込まれていました。
この作品の前で何度ギャラリーの方々の感嘆のため息を聞いたことでしょう。
この絵付けを見れば先程の「大滝」の見事さもうなづけるものです。
こんなスタンドで、秋の夜長を「ニーチェ」や「ゲーテ」でもじっくり読んで
みたいなぁと思わせるようです。
井波 武子さん 画 『 バラ 』 磁器の絵付け
井波さんの本業ともいえるような作品で,この作品展では恒例の特別出品です。
昨年まではコーヒーカップやモーニングセットなどでしたが、今回は大皿と
電気スタンドに見事なバラが描き込まれていました。
この作品の前で何度ギャラリーの方々の感嘆のため息を聞いたことでしょう。
この絵付けを見れば先程の「大滝」の見事さもうなづけるものです。
こんなスタンドで、秋の夜長を「ニーチェ」や「ゲーテ」でもじっくり読んで
みたいなぁと思わせるようです。
井川 末子さん 画 --1/2
『 リンゴと親しむ 』 水彩画 F8
この作品は独特なムードがある一見油絵のような雰囲気です。
特に壺の感じが何とも言えぬ味わいがあります。
陶で出来たそれの重量感が感じられ、その模様の省略具合やぼかし具合が
素敵で見事です。
そしてこのリンゴの汚し方はまるでプロの技法のようだと、会場に見えた
或るプロの画家が言っていました。
この方は、かたくなまでに生真面目タイプで親切で、ご自分の世界を
しっかりと持った方です。体の具合も癒えてこれからの作品が楽しみです。
富田 敏子さん 画ー(1/2)
『 君もこんな時があったのね 』 油彩画 F4
水彩画から油彩画、クレパスに鉛筆画そして銅版画や水墨画までと
幅広い器用な多才な方です。
京都弁の飄々とした明るさで、グループのなくてはならない最高顧問
といったところです。
体もすっかり復調されたようで、これからはどんどん関西弁のジョークが
出てくることでしょう。
いささかその行動範囲は狭くなったのかと思ったのですが、どうしてどうして
京都に東京にと活躍されているようです。
いまだ孫離れが出来ていないとか、それもお元気な証なのでしょう。
このお孫さんを描いた油彩画もわんぱくそうな少年の感じがとても見事です。
どんどんこれからも制作に精を出されることを期待しています。
則武 清司さん 画 --1/3
『 入園しました 』 鉛筆画 F4
ますます則武ワールドは冴えわたりより発展しているようです。
建物のある風景そして必ず人間がいるという動きのあるその作風は、物語性があって
夢が感じられ、私は大好きです。
細かすぎる、イラスト的だ、絵本の挿絵のようだという声ありますが、今回も一番
多くのギャラリーの足を止めていました。「龍口寺」の電線に人は驚き、「入園しました」
のやわらかなかわいらしさには感心していました。
6尺豊かな豪快な風貌と雰囲気のご本人と、その作品との大きなギャップに大抵の方が
驚きます。
会期中のある日、会場に「入園しました」のモデルちゃんが現れました。目元口元など
そっくりなのです。今更ながら彼のデッサン力の確かさを確認したものです。
さすがに、彼はグループで一番の多作の人で、やはりそれだけのことがあるのを証明しています。
今後がますます楽しみです。
これで18点をご覧頂いたことになります。如何でしたでしょうか。
どうぞ感想なりご意見なりをコメント欄に或いは直接でもぜひお聞かせください。
ところで、これからも皆で元気に続けるつもりでいたのですが、ここに大きな問題が
出て来てしまったのです。
会場のドーヴィルの前のテニスコートの所に青少年会館の3階建てが建つ計画があり
いよいよ来年の4月から工事が始まるそうです。目の前の工事の喧騒、景観の著しい
低下で今の雰囲気の崩壊が目前の現実のこととなり、これでは静かにお茶を飲む、語らう
とか絵を鑑賞するところではなくなるだろうというオーナーの決断で、3月をもって
閉館になってしまうのです。
ロケーションといい雰囲気といいヤーコン会展にとって、まずはこれ以上の会場は市内には
ないでしょう。ヤーコン会展を来年はどうしようかという深刻な問題を抱えてしまったのです。
8人のメンバーの中でも考えや気持ちは色々です。何とか続けるもよし、止めるもありで
これからじっくり話し合いをすることになりそうです。果たしてどうなることやら…。
本日はご高覧ありがとうございました。 --完ーー
次回は12月に企画展を二つばかり予定しております。またのご来館をお待ちしています。
向寒の折、お体大切になさって下さい。 -- 館長拝 --