誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

24展ー14 企画NO,11 第23回鶴彩会水彩画展よりー(20)    

2012年09月07日 | Weblog

 

     鶴彩会作品NO-20/26

      高橋作品の2/2

     高橋 嘉子 画   『卓上のシンフォニー12-Ⅱ』   F80


24展ー14 企画NO,11 第23回鶴彩会水彩画展よりー(21)    

2012年09月07日 | Weblog

 

    鶴彩会作品NO-21/26

     内藤さん作品の1/2

      内藤 幸雄氏 画  『風の茅ヶ崎海岸』  F40

  今年も素晴らしいデッサン力で、昨年の「漁港」を思い出しました。

  私などから見ると、もう「お上手!」としか言いようもありません。

  次の雪の浜などは、空気が見えます、風が見えます、温度を感じます。

  季節はずれの海岸の寂しさの中に明るさも感じるようです。

  ますますの漁港シリーズを今後も期待したいものです。


24展ー14 企画NO,11 第23回鶴彩会水彩画展よりー(23)    

2012年09月07日 | Weblog

 

   鶴彩会作品NO-23/26

      真弓さん作品の1/2

       真弓 千枝さん画   『山里の秋』  F15

   緑の魔術師、真弓さん得意の緑の木々の世界です。今回は巧みに紅葉を

   配し、森の深みと大きさと清々しい秋の気配が伝わって来ます。

   構図、山と建物の配置がとても効果的です。


24展ー14 企画NO,11 第23回鶴彩会水彩画展よりー(25)    

2012年09月07日 | Weblog

 

   鶴彩会作品 NO-25/26

   頼藤さん作品の1/2

   頼藤 洋志氏 画   『カレッジの回廊(イギリス)』   F30

  

   頼藤さんの作品はお陰様で昨年から陳列させて頂ける様になりました。

   その几帳面な画風には敬服するばかりです。

  この細やかさ、正確さ、その透明感は見事です。私などの絵とは対極のもの

  ですが、これはかなりのデッサン力がないと出来ないものでしょう。

  水彩画の一つの大きな良さを遺憾なく表現されているようです。

   


21展ー14 企画NO,11第23回茅ヶ崎鶴彩会水彩画展よりー(終)

2012年09月07日 | Weblog

 終わりに。

本日も多くの作品を御覧頂き有難うございました。如何でしたか。

展示作品の作者の皆様方には今回もご協力頂き心から感謝申し上げます。

まことに拙いコメントで失礼しました。今回も同展の評論をすることは叶いませんでした。

上手な方々の作品にはどうしても尻込みしてしまうものです。

これからも当分、もう少し本当の絵が分かるようになるまでは、陳列に徹して行くつもりです。

それでも私(館長)は、この数年少しでも良い絵を陳列出来るようにと次の2点、

まずは絵を描く友人知人の輪を広げより多くの作品をお願いする様にすること、

それから絵の基本知識や技術論を少しは学び、絵の善し悪しを見分ける眼力や

感性を養うこと等といった2点に多少は意識的に努めております。

それには、何よりも、展覧会があれば出来るだけ足を運び1点でも多くの絵に接して

経験を積む事だと思っております。

絵と対峙して難しい技術論は分かりませんが、専ら、この絵は自分の心に触れるもの

があるか、共感するものがあるか等といった事を、自分の心の中での価値観の第一の

基準やメジャーとして、鑑賞し判断したりしています。従ってまだまだ極めて主観的な

ものであります。要は、私は自分の好きな絵が即ち良い絵であるという短絡的な、素人

評論家や観賞者の大原則から一歩も出ていないのです。

最近では、不可解な抽象画らしき作品、奇抜なもの、虚仮おどしの作品,ただきれいなだけ

のもの、薄くて淡くて平坦できれいで空虚な作品、何も表現するものもない等の絵を見分ける、

見抜くために、私は努めて心の眼で見ることにしています。

心眼などというと生意気なようですが、正直言いますと、今までにあまりに多くの名画や

迷画を見続けた勢か、片目がほとんど駄目になってしまったのです。

それでやむを得ず残った片方(0.8視力)の眼と心の眼とで補っているつもりなのです。

しかしやはり、その勢だけとは言いませんが、なかなか観賞力の進歩がないのが残念です。

又、かなり前に読んだ美術評論の超入門書にあった次の言葉が忘れられません。

『絵に対する最も素朴にして最も適切な評価をする第一歩は、「お絵描き」「塗り絵」

「風呂屋の看板」そして「わぁ、きれい!」という言葉に当てはまる絵を見分ける作業

です」という言葉です。素人絵描きの全盛時代だからこそ、厖大な玉石混淆の作品群

中から見分けることが要求されるのでしょう。

そこで私は、自分で手前勝手なこんなランクを付けて見ることにしています。

まずは(1)何と言っても自分の好きな絵です。理屈も何もありません。ベクトルが合うというのか

何とも言えず好きなものです。次には(2)心に響くもの、何かを訴えてくるもの、共感を覚える作品

で、その次には(3)その人なり、人生観、人間性、時には喜怒哀楽や思想などを語りかけてくるもの、

そしてもう一つ(4)には、その絵を見終わってそこを離れても、何となく振り返ってしまうもの。

これらが新米評論家が信条としている、絵に対する評価基準であり審美の基準なのです。

こんな館長ではありますが、これからも少しでも良い絵を1枚でも多く当美術館にも陳列していく

つもりです。どうぞ今後とも、当館をよろしくお願い申し上げます。

ご批評、ご感想、ご意見など何でも結構ですが、コメント欄をクリックして頂き、頂戴できればと

館長初め学芸員一同(といっても今は館長一人ですけれど)心からお待ちしております。

 

 又、次回の陳列展でお目にかかりましょう。 お元気でご精進下さいませ。   館長拝。