誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

27展ー(5)「ぎんのほしいろいろ色彩展」よりー(序)

2015年05月28日 | Weblog

 

       今年も、5月の茅ヶ崎の市民ギャラリーといえばこの「ぎんのほしいろいろ色彩展」

         です。タイトルの色彩をいろいろと読ませています。素敵なネーミングではありま

     せんか。

     さて今回も六つのグループ、教室からの作品が一堂に集まった展示会で、

     いつもながらのバラエティ豊かで愉快で楽しい展示会でありました。

     同展の主旨や姿勢でもあるのでしょうが、案内状にある次の文章には深い共感を

     覚えます。絵とはかくありたいものと何時も私も思っています。

     『絵の具で色鉛筆で、紙やキャンバスに夢を形に、思い出を心に描きます。

     楽しくワクワクする気持ち描いています。

     絵を描くことは愛することの表現、人生を語る表現、上手い下手よりも楽しく

     おしゃべりしながら描いた作品を見てください。そして次には貴方も参加して

     ください』とありました。

     これこそ趣味の、素人絵描きの一番望ましく、あるべき姿勢や志向でありましょう。

     その主旨のように、皆さんがすこぶる自由にそれぞれの自分の描き方で表現

     しています。

     半抽象、半心象的なものがあり、具象、写実そしてそれ等の中間のが、といった

     案配で実に多彩なものでした。皆さんがそれを楽しんでいるのが伝わって

     来るような展覧会でした。

     さて、今回は昨年に引き続き知人の鈴木嘉一、安田 武、萩原久光の3氏の

     作品に加えて、早稲田大学茅ヶ崎稲門会美術展に出品しておられるご縁で

     佐久間由美子さんの2点もお願いしました。

 

     会場には、指導者である河野理枝先生の夢のような世界を描いたアート、

     ご主人の「こうのりうのすけ」先生のロマンチックな素敵な作品も陳列されて

     います。また両先生のご両親であるお二人の画家の、河野日出男氏の

     「童女」、こうのこのみ氏の「船出の図」には感動を受けました。

     ここで陳列できないのが残念です。

     私の親も洋画家でしたが、これは愚直なまでに頑固でコテコテの具象、写実派

     の絵描きでしたから、絵とはこうしたものと子供の頃から思い込んだり、そんな

     DNAでも持っているのか、その勢なのか心象、抽象、前衛とかモダンアートなど

     には、あまり関心が持てないのです。

     という言うより本当の所は、分からない理解力がないというのが本音の所で

     ありますが。

     ご両親の作品を見て、あの時代にもうこんなにも前衛的で心象的でモダンな

     作品を描いて居られたところに驚きを覚えます。

     しかも今見ても古いところか、生き生きとしてまことに斬新なのです。時代の

     先端を言っているような感じさえするのです。

     つい比較してしまい、あの時代にこうした作風を作り上げて居られたことに

     感銘を覚えるのです。

     まさしく絵とは自分の表現、自由な表現、心の具現化、人生の表現、自分の感情

     と感受性の表現であり発露なのでありましょう。

 

     それでは4氏の8点をどうぞご覧下さい。

     

    

 

 

 

 

 

 

 

さくひんにも感銘を

     受けました。

 

 

 

 

   


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