誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

令和元年ー(9) 佐藤幸一さん 絵画展ー(1)

2019年12月29日 | Weblog

 

 

            久し振りに犬を描く画家、佐藤さんの個展です。

            実は犬だけを描く作家ではないのです。

            初めて彼の絵との出会いは(当館でも当時陳列しましたが)もうだいぶ前に

            なります。第一印象というのは強く印象に残るものです。

            その個展ではすべてが犬の絵だったのです。

            同氏は犬の絵を追及する作家というイメージが強烈に残ってしまったのです。

            その後の個展で、素晴らしい静物や風景画に接したのですが、私の老いて頑迷な

            頭からはどうしてもその残像が抜けないのです。

            本日御覧のように、心象的な具象画で技巧を凝らした素敵なムードのある作風の

            本格的な洋画家さんなのです。

            実は、私はこの方の奥さんのフアンで、その水彩画のタッチ、色使い、作風は

            とても好きなのです。お二人とも美術大学出でまさしく絵描き夫婦といったところです。

            しかし時には人には言えぬ、互いの葛藤やら競争心などがあるものなのでしょうか。

            

            さて会場奥の正面、この会場で一番目に付くメインの場所に100号位の大きな

            雲の絵がドーンと鎮座して、まずは眼を奪われます。なかなか心憎い粋な陳列です。

            そして全てに、題名が無題ではなく無いのです。これは私も初めて見ました。

            面白いアイデアだと思います。

            ギャラリーの詩心、感情、思考や性情に任せて、好きなように見てくださいという

            わけで、これは見る人の創作心、想像心、ノスタルジャーから哲学から人生観までを

            思い起こさせる様で、いたく心がくすぐられます。

 

 

 

 

 

 

 


令和元年ー(9) 佐藤幸一さん 絵画展よりー(2)

2019年12月29日 | Weblog

 

            会場にこんな案内文がありました。

            素敵なことが書いてありました。私もそう思います。

            文中に「題名を付けてください」とありました。

            私がこれらの絵の説明や評論は出来ませんので、そこで自分勝手に

            題名を想像してみました。

            浅学菲才の徒にして鈍感な(最近年と共にますますその傾向が激しく)

            感覚やセンスでは、多分作者の想い、感情とは正反対が多いかも知れません。

            作者もおっしゃっているように、絵は各人様々で自由なものだと思います。

            そうならばそれを見る人も各人各様、己の感情,想いのままで良いのでしょう。

 

            それでは各作品に私が題名を付けた7点を、当館でも陳列しましたので

            どうぞご覧ください。


令和元年ー(9) 佐藤幸一さん 絵画展より―(終りに)

2019年12月29日 | Weblog

  

                                     『 昔、この坂を下ったところに愛ちゃんの家があったなぁ 』
          

 

                                 題名はあまり気にしないでください。作者の意図に反して全くの私の思い込み                                                      によるものですから。そういえば佐藤夫人は展覧会で何点も全てあの「スマップ」
              のヒット曲の題名だったのを思い出しました。
             題名には何らルールも制約もないでしょうから、これでも良いわけで佐藤氏の
             アイデアの様に見る方の自由な感性にお任せするのも一興なのでしょう。
          

                                以上で7点をご覧頂きました。ご感想は如何でしょう。ここにコメントして
             頂いて作者に届いたら良いのだがと思っています。
           

                                 ご来館ご高覧有難う御座いました。 また来年当館でお会いしましょう!
                                     --館長拝ーー