誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

29展ー(3)第28回 花曜会油絵展より―1/4

2017年05月05日 | Weblog

 

    今回は当館でも久し振りの油彩画展です。

    どうしても最近は私の周りの絵の世界では水彩画展が多いため勢い油彩画を

    当館でも陳列する機会が少ないのです。

    やはり水彩画とは一味も二味も違った雰囲気が、油彩画展には漂います。

    あのテレピン油の独特な香りが私の郷愁を搔き立てます。

    私事ですが私の父親が洋画家(油絵)でしたので、生まれた時からこの香りには

    親しんでいましたので……。

    さて、もし水彩画を軽、浅、淡、美とするならば、油彩画はさしずめ重、深、濃、

    美といったところでしょうか。

    これは私の偏見かも知れませんが、最近全盛のスケッチ画、淡彩画といった部類での

    展示会で覚えるあの刹那的な美しさ、そしてその次に来る一抹の物足りなさといった

    展示会に慣れてしまった今日この頃では、油彩画が一寸重苦しく感じられます。

    しかし、その水彩と油彩画の共通項は異質ながらも、やはり同じ美しさということの

    様な気がします。絵はまずは何といっても「美しさ」ということが一番なのでしょう。

    そこから感情、情感そして思索や各々の作者の人間性が表現されて行くという変化や

    進化、発展をしていくものという気がします。

    

    この花曜会油絵展は某先生の下に集う方々6名の作品展で、藤沢市民ギャラリーで毎年

    開催されているものです。26点の力作がゆったりと展示され静かで整然とした明るい気品

    のある展示会でした。

    目につく心惹かれる作品も何点かありましたが、その作者が居られず陳列をお願いでき

    ませんでした。今回は知人の三橋達夫さん3点のみを陳列させて頂きました。

    それではどうぞご覧くださいませ。


29展ー(3)第28回 花曜会油絵展より―2/4

2017年05月05日 | Weblog

 

                  三橋 達夫さん 画  『 春の水郷 』  F20

    牧歌的というのか、のどかで思わずニッコリするような三橋さんの世界です。

    お人柄が作品に現れているようです。同氏はいつも笑顔で、一寸小太りな人の好い

    誰からも好かれそうな典型的な「日本のお父さん」というタイプです。

    しかも多趣味な方で、絵をはじめ楽器、カラオケ、卓球そして自治会のお世話役や

    ボランティアと忙しく活躍しておられます。その間に幾つもの展示会の常連メンバーで、

    その多作振りには驚かされます。

    第二の人生をまさに有効に充実した日々を送っておられるのだろうと羨ましくいつも

    想像しているのです。

    


29展ー(3)第28回 花曜会油絵展より―4/4

2017年05月05日 | Weblog

 

               三橋 達夫さん 画   『 バラが咲いた 』  10号

 

    以上で三橋さんの3点をご覧いただきました。

    3点共に油絵としては案外あっさりと描く画風で、きれいで好もしい 

    作品になっている様です。

    本日はご来館まことにありがとうございました。      以上。

    

    <次回陳列予定のお知らせ>

    来月は私も所属している「日よう会」という水彩画グループの2年に

    1度の作品展を、その翌月には「茅ケ崎鶴彩会展」を陳列予定です。

    特に鶴彩会展はいつもは80~100号といった大作が多いのですが、

    今回は文化会館が耐震工事中のため、小さな市民ギャラリーになるので

    小品が中心になるようです。我々の日頃の大きさでしょうし、身近に感じられ

    比較もしやすく、その実力を見せて貰ういい機会かも知れません。

    どうぞご期待ください。又のご来館をお待ちしております。— 館長拝 ―