さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

点滴ミス

2006-06-27 23:38:15 | Tuesday 医療ニュース
今日は暑かったですね。


人事(ひとごと)ではない事件がありました。


     看護師が点滴ミス、入院の63歳死亡…愛知の病院 
2006年 6月24日 (土) 23:37


 愛媛県八幡浜市の市立八幡浜総合病院は24日、内科の看護師(21)が、濃度を薄めて点滴でゆっくりと投与すべき点滴用塩化カリウム溶液の原液を一気に注入したため、入院中の男性患者(63)が死亡したと発表した。
 県警八幡浜署は、看護師らから事情を聞き、業務上過失致死容疑で捜査を始めた。

 同病院によると、男性は脳梗塞(こうそく)と糖尿病などの合併症で入院した。栄養補給などのため、主治医が看護師に、塩化カリウム原液とビタミン剤などを混ぜた上、24時間をかけて点滴するよう指示した。ところが看護師は23日午後5時40分ごろ、誤って原液だけを側管に注入したという。このため塩化カリウムが高濃度のまま体内に入ってしまい、男性の容体が急変。蘇生(そせい)治療を受けたが、同日午後10時10分ごろ、心不全で死亡した。



        ******************************



   こ、・・・怖い。
       そもそも、カリウム 1)を原液で・・・ってのがありえない。
       加えて、点滴はコワいものだから、ダブルチェックが当たり前・・・じゃないのかな・・・
       Drの指示箋は見なかったのか!?
       21歳ということは、看護専門学校卒or短大卒で看護師なりたてほやほやのハズ(大卒ならば22歳以上だから)→プリセプタ- 2)はどうしていたんだろう!? 夕方だから、日勤や準夜(または夜勤:2交替制)との繋ぎの頃で、忙しかったのだろうか!? いやいや、こんなことアリエナイゾ・・・



   ************************************



    ちなみに、点滴を合わせる 3)のはけっこう難しい。まだまだキャベツは時間がかかります。コワい思いもいたしました


    気をひきしめてやっていかねば・・・ 


                                          



  
【注】
1)カリウム:

2)プリセプター:新人Nsを指導・教育する先輩ナースのこと。中堅層のナースがこれを行うことが多い。ちなみに、プリセプターに対して、新人Nsをプリセプティと言う。

   参考にコピペ
   太陽と月のプライベートルームより:プリセプター研修逐語録 http://plaza.rakuten.co.jp/taiyoutotukinoie/5003
   (1.人が育つ条件は何か 2.組織における人材育成 他)

   某病院の研修資料 http://www.yurin.or.jp/nsb/nsb011.htm

                                         

3)点滴を合わせる:点滴の速度を調整すること。


  Q.1時間に100ml、80ml、60ml、20ml・・・成人用(1cc=19滴)、または小児用(1cc=60滴)で点滴を滴下(てきか)するとしたら、何秒に何滴落とさなくてはならないでしょう?
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5 コメント

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ありえない、事は、ありえない (雀Ns)
2006-06-28 19:53:16
↑ハガレンの台詞でしたっけ...

医療ミス(&過誤)は「ありえない」ところにおきます。ある条件下におかれれば、誰にでも「ありえる」覚悟をして...ますよね?ちゅんちゅん♪



そぅそぅ、成人用にも各種あり15dr/mlも汎用されてます。(各袋に明記されてます)

(^^;)こーゆートコで19滴/mlと断言されますと「あらっ!ウチの一郎ちゃまの点滴速度、違うんじゃございませんっ?」とかゆー御母堂様が現れるんっす...血管や筋肉の向きetc状態にもよっても滴下速度は変化するし...ポンプ使用しない限りは変化する、ってゆーこと意外と知られてないっす...



そぅそぅ、成年期の親、すべては子離れしてないっす...ちゅんちゅん♪
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ミスの発生源 (tomoshimo)
2006-06-29 08:28:45
こんちは

昔読んだ河合隼雄さんの著作の中でこういう話がありました。

ある有名な内科医の医師が引退の講演で自分の誤診率を約20%であったと発表されたそうです。それを聞いた聴衆(医療関係者)の反応は一様に驚いた様子だったそうです。誤診率の低さにです。私たちのような一般人からみれば、20%の誤診率は低いとは思えません。

常識というのは文化や環境によって違うという好例だと思いますが、このような記事とあわせて医療ミスの報道が相次ぐところを見ると隠れたミスもかなりの数に上るのではないかと思います。

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ひと言言ってもいいですか (umiusi45)
2006-06-29 09:21:29
>63歳死亡…愛知の病院

愛媛の病院ですよね。。。。。
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あらら>umiusi45さん (キャベツ)
2006-06-29 23:21:22
看護師が点滴ミス、入院の63歳死亡…愛知の病院 (読売新聞) - goo ニュース



からコピペした記事だったのですが、・・・あらら最初からミスが・・・(^^;)
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ゼロリスク願望 (雀Ns)
2006-06-30 20:34:53
ゼロリスク、またはリスク・コミュニケーションで検索してみてちゅん♪(余裕があったら>クライシスこみゅ&説得こみゅ)

ゼロリスクであればどんなに良いコトでしょう...

#科学技術が高度化するとゼロリスクとなる

#リスクのあるものは「悪い」、ないものは安全で「良い」

こんな先入観で患者の認知構造にバイアスかかるでちゅん♪



まぁ「誤診」の定義にもよってカナリ違いますし...いろんな選択肢の中で、いろんなリスクの各々の確率を考えながら仕事してる訳で...



選択肢がいくつかあるとき(選択の余地がないときは、リスクについて話し合う余裕はないでちゅん)、リスクについて双方(この場合、医者と患者ですね)で「合意を形成」していくのがリスク・コミュニケーションでちゅん♪(すげぇ大雑把w)

降水確率20%で傘を持っていくかどうか...リスクは確率事象だから、伝わりにくさはありますが、そこを...ハッ(゜゜;)社会心理学の話は長文になっちゃうでちゅんっ



>きゃべじんこーわ様

gooがミスったでちゅん♪読売が元々ミスったでちゅんちゅん

http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20060624/20060624ic21-yol.html
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