私は、量より質を、求める。
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昔は、食べ物に石ころや砂があったら、怒ったものだが、
(自分のであったら、そこを取りのければいいだけだが)
今は、素材をどのように扱っているか、にも注意を払うようになった。
たとえば・・・何でもかんでもソース味で素材の味をかき消してどうする、と。
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素材に対してリスペクトせず、全部ソース味なりマヨネーズ味に作ってしまう人も、いる。
それを食べよ、と提供されたとしたら、少なくとも、私の友人たちは、それを敏感に感じて、吐き出してしまう。
私は、まだまだ未熟ながら、どちらも大切に提供したい。
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友人の中には、素材を大事にせずに何が何でもソース味にされたものを、私のところで再び素材の味をいかしたものとして、提供せよ、と要求してくる人もいる。
友人のうち何人かには、素材がっつり薄味指向(?)のキャベツの方がいい、と言い、それはそれで、キャベツは非常にがっくりきて、悩み、提供することを止め、それはそれで、逆に、友人から注意された。
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それにしても、そういった「強くて、のっぺらぼー」なお味に慣れ過ぎた人は、それが味わいを損なっているetc、ということに感じられないようだ。
一緒に感じられたら、このもどかしさは、ないだろうに。
(・・・いや、それはそれで、もどかしく感じるだろう。)
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そんなわけで、キャベツ亭では、一方的に“お料理”を提供することはいたしません。
皆で、一緒に作っていきましょう。