さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

かみさまへのてがみ

2011-11-29 21:44:41 | Monday ゆかいな言葉たち
「かみさまへのてがみ」(原題・CHILDREN'S LETTERS TO GOD)は、エリック・マーシャルとスチュアート・ハンプルによって集められ、アメリカ合衆国では128の新聞に連載されているほか、<レディス・ホーム・ジャーナル>や<リーダース・ダイジェクト>にも連載され、ジーン・ケリーの主演でNBCテレビの特別番組にもなり、単行本は百万部以上を売りつくしているということです。
 ごらんになれば分かるように、子どもたちの手書きの筆跡がそのまま生かされ、編者たちはつづりや文法の誤りも全く直していません。そのほうが子どもたちの気持をよりよく表せるからだ、と序文で言っています。…(以下略)

            (「かみさまのてがみ」について,谷川俊太郎,より)


       ****************

(以下は、その中から、日本語(谷川俊太郎訳)での抜粋。あじわいのある手書きの英語は・・・どこかでお読みください



(all絵:葉祥明)


 “かみさま、

  ぼくも なかまに いれてよ


               あなたの ともだち ハービーより”



        


               “いつも どようびには あめを ふらさずに

                おくことくらい どうして できないの?


                                ローズ”






“かみさま、

 そんなに なんでも わかっているなら、

 どうして せかいじゅうの みずがきても

 だいじょうぶなくらい かわを おおきく

 つくらなかったの、うちは こうずいで

 みずびたしになって ひっこさなきゃ

 ならないんだ。


          ビクター”



“かみさま、

 ぼくは つぎのものが ほしいのです。

   あたらしい じてんしゃ いちだい
   三ばんの かがくセット ひとつ
   いぬ いっぴき
   えいがの カメラ
   いちるいしゅの グローブ


 もし ぜんぶは だめなら ほとんど
ぜんぶでも いいです。


           けいぐ エリック



 ついしん。ぼくは サンタ・クローズなんて いないって しってます。”



                


           “かみさま

            どうして よる おひさまを どけてしまうのですか?

            いちばん ひつような ときなのに。


                        バーバラ
                        わたしは 七さいです”






“かみさま、

 きょうかいは すてきだけど、おんがくは

 ぜったい もすこし ましなものに できるはずだよ。

 こんなこと いっても おこらないでね。

 あたらしい うたを、いくつか かけませんか。


             あなたのともだち バリー”


            


             “かみさま
 
               せいしょは とても いいほんだと おもいます。

                 ほかにも ほんを かきましたか?


                            アリス”


            

“かみさま

 みぎの ほおを うたれたら、 ひだりの ほおを

 さしだせっていうのは しっていますが、もし

 ねえさんが めを ぶったら どうするの?

                  あいをこめて
                    テレサ”






“かみさま

 きのう わたしは おひるに ピザを たべ、

 ばんごはんには スパゲッティ・ミートボールを たべました。

 あなたは なにを たべたの?


                 アンヌ・マリ―”

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【joke】宝くじ

2011-11-29 21:30:48 | Monday ゆかいな言葉たち
 ある男が 一心にアッラーに祈りを捧げていた。

「偉大なるアッラーよ。
 どうか私を助けて下さい。
 私は商売に失敗して破産してしまいました。
 このままではクルマを売らなければなりません。
 どうか宝くじを当てさせて下さい」

 そして、宝くじの当選発表の日がやってきた。しかし、当選したのは別の男だった。


      *************

 一週間後、男は再びアッラーに祈りを捧げていた。

「偉大なるアッラーよ。
 どうか次こそ私を助けて下さい。
 クルマを売りましたが、まだお金が足りないのです。
 このままでは家を売らなければなりません。
 どうか宝くじを当てさせて下さい」

 そして、宝くじの当選発表の日がやってきた。しかし、当選したのは別の男だった。


      *************

 また一週間後、男はふたたびアッラーに祈りを捧げていた。

「偉大なるアッラーよ。
 どうか今度こそ私を助けてください。
 クルマも家も売りましたが、まだお金が足りないのです。
 このままでは一家心中しなければなりません。
 どうか宝くじを当てさせてください」

 すると突然、天空からまばゆい光が射し込め、何者かの声が聴こえて来た。それは誰であろうアッラーの声であった。アッラーは言った。

「おまえの願いはわかっている。私はお前を助けたいと思っている。
 しかし、私にもできることとできないことがある。
 そこでここはお互いに、歩み寄ろうではないか」

「と言いますと?」


       ************

 アッラーは一息吐いてからこう言った。

「宝くじを買わんか! この馬鹿もの!」


                  (早坂隆著「世界のイスラムジョーク集」,中公文庫)

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どんなにつらくとも

2011-11-29 07:35:21 | ひとこと*古今東西


『・・・たったひとりしかない自分を、
 たった一度しかない一生を、
 ほんとうに生かさなかったら、

 人間、生まれてきた かいが ないじゃないか。』


          (山本有三著「路傍(ろぼう)の石」,新潮社)

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