塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

贔屓のエキスパートを見つけてみては

2021-09-09 17:34:24 | 日記
 僕は絵を書くこと、彫刻や版画に取り組むことが不得手です。

 ですから学校の通信簿で合格点に届いたことはない一方で、図鑑や美術書を読むことを好みます。

 これはサッカーでいえば

 「優れた指揮官になるために、優れた選手であった必要はない」

 と同類の事ではなかろうか、と勝手に解釈しています。

 僕は日本美術と西洋美術のうち、後者に関心があるのですがそれは、中野京子というエキスパートの著作と出会い、その文体や題材との相性が良かったためと感じています。

 サッカーも同様で、自分の波長と合う専門誌や解説者と出会うと、一気に楽しくなりますし貪欲に資料を入手したいと感じるようになります。

 下記はあくまでそれらの一例にすぎませんが、ああ、なるほどと思っていただければ幸いです。

 1・布陣という概念をもたらした杉山茂樹

 光文社新書「4-2-3-1」に代表されるように、日本で布陣、フォーメーションからサッカーを語らせたら、杉山さんはその第一人者になります。

 どこか布陣で語る点に偏りすぎる傾向があると僕は思いますが、布陣は選手に無駄な体力を消費させず、同時に相手の弱点を正確に突く、という観点からすれば、当然見逃すわけにはいかない点は重要です。

 渡欧し常に戦術と布陣の最先端を見据えている点も、特色と言えるはずです。

 2・翻訳に定評のある田村修一
 
 田村さんはフランス語と英語に精通し、日本人記者でただ一人バロンドールの投票権を持ちます。

 イビチャ・オシム、フィリップ・トルシエと通訳を介せず会話ができることから、彼らに関する著作が多い事も納得できます。

 ヴァンサン・マシュノーに代表されるフランス人記者とは旧知の間柄のようですし、選手だけが欧州で研鑽を積むのではなく、記者も指揮官もフロントも交流が不可欠という意味合いが今後増すでしょう。

 その際、田村さんの重要性は更に増加するように感じます。

 3・クラブと代表への鋭い論点を持つ加部究

 息子さんの未欄さんは、既に引退していますが山梨学院大学付属高校からヴァンフォーレ甲府に入団するという、父子揃ってサッカーに魅了された代表例です。

 代表、Jクラブには多くの記者が提言、助言をしていますが、外国籍選手を含めて鋭い視線で健筆をふるうのは、加部さんらしいと勝手に解釈しています。

 他にも多くの記者、エキスパートがいることは当然で、意見を戦わせるからこそサッカーは面白いと言えますよね。
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