塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

漫画界の常識を覆したと思うのです

2021-09-22 17:08:35 | 日記
 ジャンルを問わず、漫画界での金字塔として語られる「スラムダンク」

 スラムダンクが凄いのは、主人公の桜木花道たちの影響が色濃い点です。

 バスケットファンにおいて、エアー・ジョーダン1,5,6はマイケル・ジョーダンが履いたナイキの名作という認識ですが、スラムダンクのファンにとってはあくまでも

 「流川楓と桜木花道が愛用したシューズ」

 という認識ですよね。

 牧はリーボックのポンプ、リョーちんはコンバースのアクセレレイターというように、ブランドロゴを含めて精密に描かれたことが大きく影響し、売上に一役買ったに違いありません。

 そう、実在の選手ではなく漫画の世界が、現実世界に大きな影響を及ぼす先駆けとなった事実は、本当にすごいと思います。

 また、ハイライトである山王工業戦、作者の井上武彦はある常識を覆します。

 「漫画には吹き出しが必要だ」
 「吹き出しで登場人物の心、行動が把握できる」

 という概念が、漫画の根底にあります。

 しかし、あの花道と流川が握手する場面も含めて、一切「吹き出し」を用いず、「絵」だけで臨場感、選手たちの汗と表情、観客席の盛り上がりを描いた回は、ジャンプ編集部にとっても英断だったに違いありません。

 今日発売の週刊マガジンでも、同様の試みが見られました。

 それはテレビアニメ化され、サッカー漫画に楔を打ち込んでいる「ブルーロック」になります。

 結果を言えば4-3でブルーロックが、アンダー20日本代表に勝利するわけですが、この回は一切「吹き出し」が用いられていませんでした。

 スラムダンクの影響があるかどうかは定かではありません。

 ただ、吹き出しを用いない事がブルーロックが最後逆転勝利を得る、という今回に相応しいことだけは間違いありません。

 これはやはり電子書籍ではなく、通常版で読むべき興奮の形だと思いますよ。

 僕は電子書籍を所有していませんが、通常版もいいなあと感じてもらえるに違いありません。
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