それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

サブカルを語ることの条件

2011-01-26 19:57:38 | コラム的な何か
TBSラジオの「LIFE」に菊地さんと大谷さんが出てました。

LIFEってのは、何て言ったらいいのか、いわゆるアカデミックとフリーランスの作家の間の、「若手思想家」みたいな人たちの番組でして。

僕個人はLIFE的な業界に近いのですが(アカデミック)、この番組はあまり好きではなくて。

おそらくパーソナリティたちとは直接話す分には面白いと思うんだけど、番組として聴くとなんかイラッとしちゃうんだな・・・。

真面目な話ってものを僕はもちろん好きなんです(職業にするくらいだから)。彼女と話すのもLIFE的な話だし、大好きなはずなんだけど・・・。

でも、イラッとしちゃうんだよな。

サブカルっていうものを語るには、ものすごく強力なユーモアが必要だと思っていて。

社会についても同じで、シャレオツに語るんだったら、ものすごくユーモアのある人が必要だと思っていて。たとえ、それが社会科学の枠組みの応用だとしても。

話すこと自体を笑うような、悪ふざけに近いような姿勢でいてほしいと。

僕も知り合いがいるような、いわゆる「若手思想家」集団というのは、やっぱりどう転んでも真面目なんだよね。

そこが不満なんだよね。むしろ、ものすごく不真面目で、バランス感覚のある人が必要な気がしていて(確かにメイン・パーソナリティのチャーリーっていうのは、この業界のなかでは、おそらく最もそれに近いんだと思うんだけど)。

だから僕自身はまったくそういう業界に向いていないと思うわけですが(ガチでアカデミックだから)、大谷・菊地はものすごく破壊力のあるユーモアがあって、本当に好きなのであります。

基本的にブラック・ミュージック関係の人の暴れる感じで(念頭にあるのはジャズメンだが)、そのふざけた感じってのは、学生時代から少しだけなじみがあるのだけど、すごく好きで、自分がそうなれないから、どうしても憧れてしまう。

思えば、サブカルの帝王みたいなタモリって人のグループっていうのが、そもそもジャズメン+αだった。

思うと、菊池・大谷のあのふざけた感じっていうのは、タモリの感じに似ているかもな・・・。

それはともかく、大谷・菊地がLIFEで暴れる様子は、彼らが冠の番組とは違った、ある種のカタルシスがありまして。

つまり「壊せ、LIFE」という気持ですよ。

しかし逆に菊地さんが社会について真面目な顔ですごく適当な話をしていると、「みんな、騙されるな!」と思ってしまいます。

彼は音楽やファッションなどなどのサブカルではない話をするとき、その説得力は逆効果な気がして仕方がない・・・。

小旅行から論文添削まで:昨日の私

2011-01-26 09:03:54 | 日記
昨日は午前中から午後にかけて、卒業式でこっちに来ている友達と近くの観光地を散策しまして。

見どころが結構あって、とても楽しかったです。久し振りに沢山あるいたぁ。

そこでとっても良い絵本屋さんを見つけて、最高に気に入った絵本を買いまして。

僕はヨーロッパ系の絵本がことのほか好きなのです。ことあるごとに、人にプレゼントします。

絵本の名作はすごいですよ。短いのに長編小説よりも雄弁、絵は映画よりも饒舌なのであります。

子供用とかじゃないからね、もう。すごいんだからね、もう。

百聞は一見にしかずですよ。

今回僕が買ったのは「BEEGU」という本なのですが、まだ翻訳は出ていないのかな?もうずいぶん有名な作品らしくて。いずれにせよ、簡単な英語なので誰にでも分かります。それが絵本!!それが絵本なのだ!!

内容はね、・・・教えてあげないよ!

キーワードはね、Strangers, Identity, and Communicationって感じかな・・・。ありがちだけど、それをどう表現するかが芸術の本質の部分ですよ。

よくね、「そのテーマは・・・ですでに論じられていて古い」って映画評論したり、文芸評論したりする人がいるけども、それは間違っている。

テーマなんて、そうそう新しくならないから。人間はそんなに変わってないから。

問題はそこじゃないから。芸術は論文じゃないから。「表現それ自体がもつもの」が問題なのだから。

僕も自分なりの絵本をいつか書いてみたいと思っているのです。



帰ってきて、夜から彼女の修論の直しを開始しましてね。

幾度となく罵声を浴びせてやろうと思ったことか。

もし紙媒体だったら、ビリビリのグシャグシャにしてやろうと思ったんですけどね。

で、2,3時間か格闘しましてね。

遂に日付が変わったあたりから、心が妙に落ち着きだしまして。

それで問題だったところを2時間かけて直しきりまして。

自分自身をほめたい。すごく良くなった。すごいと思う。よくやったと思う。

詳しくは書けないけど、僕の真骨頂というかね。誰も知らない真骨頂というかね。

能力全開でした。体から何か出ていた可能性があります。

昔、ゼミで僕が友人の論文にコメントをしていたとき、その友人が「今、君の体から炎が出ていた」って言っていたのだけど、そういう感じですょ。

エンジンかかりましたょ。滅多に使わないギアに入りましたょ。

こういうエンジンの使い方は、たまにしておかないと錆びちゃうから丁度良かったんだけど、誰も褒めてくれないんだからね。