今年のもうひとつの特徴が日本のロックバンドの本格的な英語化だ。
オオカミの被り物(?)で有名なMan with a Missionと、若者から相当の支持を集めているONE OK ROCK。
どちらも、これまでのロックバンドの「なんちゃって英語」とは質が異なる。
英語で歌うロックバンドと言えば、X Japanが先駆だが、英語はかなりの日本語である。
*もちろん、日本にはゴダイゴというモンスターバンドがいたが、これについては分析が難しいので割愛する。
その後、英語で全部歌うBEAT CRUSADERS(略称、ビークル)が登場した。
ビークルの場合、ボーカルのヒダカトオルが日本語教師であることも手伝って、英語は大分良くなかったが、それでもかなり間違いが多く、メロディに内在しているリズムも若干日本語的であった。
相当に英語圏のロックに同化した草分けが、RIZEである。
英語も堪能で、楽曲も見事なミクスチャーロック。
RIZE以降は、ミクスチャーロックがメジャーシーンの前提となり、同時に英語の歌詞も本格化する。
もちろん、ミクスチャーに関してはドラゴンアッシュをはじめ、様々なバンドが実践してきた。
ただ、ミクスチャーと本格的な英語は、非常に親和的である。なぜなら、本格的な英語を話すバンドのほとんどがミクスチャーだからだ(ただし、その逆は偽)。
「英語の本格化」が意味するのは、ロックの英語圏への同化である。
Man with a Missionも、ONE OK ROCKも、日本の文脈で言えば、こうした英語本格化の流れの最新潮流と言っても良いだろう。
他方、日本のロックシーンを考えるうえで、もうひとつ重要な変化がミクスチャー時代の日本型ロックの登場だ。
揶揄するわけではないが、それは「ミクスチャー風味のJロック」と呼べるだろう。
洋楽のようなクールさと、邦楽の湿り気が混ざった独特のサウンドを私はこうカテゴライズしたい。
もちろん、日本の大衆音楽の歴史は長く、多様な要素が複雑に絡み合っているので、実際にはもっと趣深い呼び方をすべきだろうが、ここではこのように呼ぶ。
特徴は、ダンサブル、あるいはトリッキーなリズムと、情感をやや抑制した洋楽的なコード進行と日本的な旋律、さらによく練られた語感の日本語歌詞。と無理にまとめてみたい。
その草分けがRADWIMPSである。
初めて聴いた時にびっくりするようなトリッキーなリズムやリフ。そして、耳に心地に良い見事な日本語の歌詞。
最近では、グッドモーニングアメリカ、キュウソネコカミ、KANA-BOON、空想委員会など、ひとつの時代精神を示しているとも言える、バンド群が登場している。
この「英語の本格化」と「ミクスチャー風味」という2つの潮流は、無意識的にせよ、相互に影響し合ってきたのは疑いない。アーティストが意識しないとしても、リスナーは両方を聴き比べている。だから、市場としてその影響は相互的だと言える。
GLAYやラルクと比べて聴いてみると、まるで隔世の感である。
コード進行はともかく、ここ最近のロックのリズムの変化はかなり大きい。
正確にはアンダーグラウンドにのみ存在していたものが、メジャーシーンに浸透したと言っても良いのかもしれない。
オオカミの被り物(?)で有名なMan with a Missionと、若者から相当の支持を集めているONE OK ROCK。
どちらも、これまでのロックバンドの「なんちゃって英語」とは質が異なる。
英語で歌うロックバンドと言えば、X Japanが先駆だが、英語はかなりの日本語である。
*もちろん、日本にはゴダイゴというモンスターバンドがいたが、これについては分析が難しいので割愛する。
その後、英語で全部歌うBEAT CRUSADERS(略称、ビークル)が登場した。
ビークルの場合、ボーカルのヒダカトオルが日本語教師であることも手伝って、英語は大分良くなかったが、それでもかなり間違いが多く、メロディに内在しているリズムも若干日本語的であった。
相当に英語圏のロックに同化した草分けが、RIZEである。
英語も堪能で、楽曲も見事なミクスチャーロック。
RIZE以降は、ミクスチャーロックがメジャーシーンの前提となり、同時に英語の歌詞も本格化する。
もちろん、ミクスチャーに関してはドラゴンアッシュをはじめ、様々なバンドが実践してきた。
ただ、ミクスチャーと本格的な英語は、非常に親和的である。なぜなら、本格的な英語を話すバンドのほとんどがミクスチャーだからだ(ただし、その逆は偽)。
「英語の本格化」が意味するのは、ロックの英語圏への同化である。
Man with a Missionも、ONE OK ROCKも、日本の文脈で言えば、こうした英語本格化の流れの最新潮流と言っても良いだろう。
他方、日本のロックシーンを考えるうえで、もうひとつ重要な変化がミクスチャー時代の日本型ロックの登場だ。
揶揄するわけではないが、それは「ミクスチャー風味のJロック」と呼べるだろう。
洋楽のようなクールさと、邦楽の湿り気が混ざった独特のサウンドを私はこうカテゴライズしたい。
もちろん、日本の大衆音楽の歴史は長く、多様な要素が複雑に絡み合っているので、実際にはもっと趣深い呼び方をすべきだろうが、ここではこのように呼ぶ。
特徴は、ダンサブル、あるいはトリッキーなリズムと、情感をやや抑制した洋楽的なコード進行と日本的な旋律、さらによく練られた語感の日本語歌詞。と無理にまとめてみたい。
その草分けがRADWIMPSである。
初めて聴いた時にびっくりするようなトリッキーなリズムやリフ。そして、耳に心地に良い見事な日本語の歌詞。
最近では、グッドモーニングアメリカ、キュウソネコカミ、KANA-BOON、空想委員会など、ひとつの時代精神を示しているとも言える、バンド群が登場している。
この「英語の本格化」と「ミクスチャー風味」という2つの潮流は、無意識的にせよ、相互に影響し合ってきたのは疑いない。アーティストが意識しないとしても、リスナーは両方を聴き比べている。だから、市場としてその影響は相互的だと言える。
GLAYやラルクと比べて聴いてみると、まるで隔世の感である。
コード進行はともかく、ここ最近のロックのリズムの変化はかなり大きい。
正確にはアンダーグラウンドにのみ存在していたものが、メジャーシーンに浸透したと言っても良いのかもしれない。