それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

買い物と、リサイクルごみとの戦い

2011-01-22 00:16:12 | イギリス生活事件簿
夜、11時半頃、僕が研究していると突如ノックする音が。

ドアを開けるとクリスが立っていた。

「買い物行く?いや、寝るんだったらいいんだけど・・・。」

いつものように彼は照れくさそうに言う。

「いや、行くよ。五分待って。」

僕はすぐにその誘いに乗ることにした。買物はできるときにするのが鉄則。

おそらく、クリスのところには1週間くらいの間、例のかわいい彼女が来ていたから、きっと食料も底を尽きたのだろう。

夜中のスーパーはひと気もほとんどなかった。

晴れていて、空に星が出ている。僕のフラットの玄関あたりから空を見上げると、星が沢山見えるのだ。僕が星座に詳しかった飽きずに見ていただろうに。




実は先週も買い物に行った。本題はここからだ。

その時の様子と今回ではずいぶん違う。

まず人数は二倍の四人だった。クリス、クリスの彼女、ジョー、僕。

そして、我々には別の課題があった。リサイクルのゴミを捨てることだ。

僕らのフラットには長いこと、リサイクルごみが溜まっていて、僕はそのことで若干イライラしていた。

クリスマス休暇直前の盛大なパーティで、大量のリサイクルごみが出たのだが、クリスマス休暇に入り、突如ゴミの日が変則的になったかと思うと、僕はリサイクルごみを出すのに失敗。

一般ゴミに混ぜるなど、姑息な手段を使うも、あまりに大量なため追いつかなかった。

実は、僕はゴミの日を間違えただけではなかった。

隣近所の人が突如、外で話しかけてきて、「君のところのゴミは、プラスチックと色々混ざっているから、持っていかれないんだよ」というアドバイスをくれていた。

どうも、何らかの分別が必要らしいということは分かっていたのだが、それまで特別なことは必要なかったし、ゴミの日に気がいっていて、そのことをすっかり忘れていたのだ。

それで先週の金曜日(通常、水曜日)、遂にスケジュールの変更システムを把握し(手紙が来ていて、それをよくよく読んでみた)、出したのだが、どうも分別でひっかかったらしく、収集車が来ていたのに、持って行ってくれなかった。

僕は日本語で「なんでだ!馬鹿か!イギリス、おかしいんじゃないの!」とか叫んでいたのだが、もうこれは限界と思い(そして、なぜ僕だけがゴミを管理しているのかという疑問もなくはない)、ネットで分別方法を調べてから、すかさずクリスに相談。

クリス、さらにジョーともゴミの分別がどうも必要であることを確認し、今あるゴミはクリスの提案でスーパーのリサイクルボックスに入れることにした。

このときのジョーのリアクションが面白い。

クリス「○○(僕の名前)がね、ネット調べたら、リサイクルごみ分別しなきゃいけないみたいなんだよ。」

ジョー「だから、持って行ってくれなかったのね。それじゃあ、いつまでも持っていかれないわけだ、あははははは。」

ジョー、あははは、じゃないぞ。しかし、この人のおおらかさ、マイペースさは、僕にとってはちょうどいい。

そんな、ゴミなんかのことでイライラする必要ないでしょ、という気持ちになれる。



そんなこんなで、例の4人でスーパーに買い物ついでにゴミを捨てに行ったわけだ。

結構な量だったので、僕らの達成感と団結感はひとしお。帰ってから、みんなでそれでもまだ残っていたゴミ(車に乗らなかった)を分別して、有意義な一日は終わったのである。

一体、いつリサイクルが必要になったのか。変更の手紙が来ていたのか。あるいは、今までビンがあんまり出ていなかったから問題なかったのか。

いずれにせよ、次は24日。これですべてが分かる。いや、今度は持って行ってもらいますから。