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森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

イラスト集(その11)

2025年06月01日 | イラスト集
今回はイラスト集です。久しぶりですね。1年に1回くらいはUPしようと思ってるんですけど、前回は23年8月でほぼ2年近く前でした。えー、そんなに前だったっけ、、という。ここ何年かで時間のたつ感覚がさらに速くなってますね。歳をとるってこういうことなんかなあ、でもだからといって特に感慨もないという、、ってどーでもいーですか。というわけでスタート!!

●UP YOURS BABY!
今年の中四国AFVの会のパンフ用に描いた絵です。会の様子をレポートした小冊子を、先日の静岡ホビーショーで配布したのでご覧になった方もおられるのでは。今年は米軍でキメテみました。
M8はええですよねえ、、、。静岡での新作MMがM36じゃなくてM8だったらいろんな意味でパーペキだったのですが(笑)。M8もリニューアルしてくれませんかねえ、、。まあでも現行のでも十分っちゃ十分ですしねえ、、。まあ他のメーカーが出してもおかしくないんですが、出そうで出ないアイテムのひとつですねえ。ミニアートとか予定にないのかな、、。

それはそれとして、この絵は例によってキャタピラとか足回りを描くのが大変でした。やっぱ難しいですねこういうの。また、テケのときと同様に人物との比率をリアルにすると間延びしちゃうので適宜デフォルメしてます。こういうのも難しいです。キャタピラですが、普通のじゃなくて爪の出たタイプがカッコいいのでそうしました。資料の本(洋書)の現存個体(自走可能なレストア車)がつけてたんです。でも、キャタピラの向きがどうも逆なんですね。米軍のマニュアルの写真だと逆でした。ほぼ描いてから気付いて慌てましたけど、まあ、いいか、、と。実際自走してる車両が逆にはいてるからOKなんだろうと。こういうのどっちでも大丈夫なんですかね。

で、好きな映画の要素をいくつか盛り込んでみました。わかりますかね?って簡単スギですね(笑)。タイトルの意味は、子供の頃観たテレビ吹き替え版だと確か「おとといきやがれ」みたいな感じでしたね。大人になって、ほんとの意味を知ったとき「あー、それは訳せんわ」と(笑)。DVDではどうなってたっけ?また観てみよーっと。

さりげなく宣伝ですが、来年の中四国AFVの会は下関開催です。よろしくねっ!(笑)

●ファンアート
ファンアートです。分かりますかね?(笑)
それにしても、何でこれを描こうと思ったのかよくわからないです。覚えてないという。それにしても、教室が昭和ですね。私が通ってた中学校もここまでじゃなかったですけど、ほんと荒れてましたねえ。なのでイメージには事欠かないという(笑)。

元の漫画は、面白いのか面白くないのかよくわからないけど面白い、という変な漫画ですね。ああいうのを描けるのも才能なんだろうなあって思いますし、漫画の奥深さを改めて感じさせてもらいました(もちろん褒めてます)。

あと、釘バット(この絵のはコーススレッドビスバット(笑))って、見た目がキャッチーでこういう絵の武器アイテムとしてはとてもいいんですけど、実際には絶対使ったらアカン種類の武器ですね。破壊力が凄すぎる、という。でもほんとに使われてたから漫画とかで描かれてるんでしょうね。怖いなあ、、(描いといて言うな)。

●秋になったら冬がくる
これも、何で描いたのかよく覚えてないです。っていうか、描いた後時間が経つと、どの絵も描こうとした動機って忘れちゃいますね。まあ、そういうもんなんでしょう。



風になびく上着の感じとかを描きたかったのかもしれません。で、このキャラ(例によって急造)がなんとなく気に入ったので、以後アレンジを繰り返してます。

現状版がこれ。なんでここまでやさぐれるのか、っていう(笑)

「その10」で紹介した絵の世界観でなんか別のキャラを、って考えるうちにこうなりました。こういうキャラがバンバン拳銃を撃つような漫画を描きたいなあ、と。顔に墨を入れてるのは松本次郎氏の漫画「ビューティフルプレイス」の影響。メッチャいい漫画なのでお薦めです。で、顔に墨を入れるって、かなりの覚悟が要りますよね。うーん、すげえなあ、という。まあ、この絵では試しに入れただけで、最終的にはどうなるかはわからんのですけど。

で、その世界観っていうか設定としては、戦争がちょっと長引いて日本は東西に分割された世界。国境部に中立緩衝地帯が設けられたが、その街は東西陣営軍や日本軍(日本自衛軍とかがいいかな?)、西のヤクザ、東のマフィアなどが入り乱れてゴタゴタしているという剣呑過ぎる地域となっている。そこの工業高校ももちろん荒れてて、AKとかを密造してる連中が主役っていう感じかな?(感じかな、じゃねーよ)。イメージとしてはこんな感じ(わーんねーよ!)。

でもまあ、とてもそういう漫画を描く時間も力量もないのですが、なんかイメージだけは膨らんでくるので、時々こういうのを描き散らしてガスを抜いているというわけです(笑)。

「その9」はこちらです。↓

●100パーセント
これまた描いた動機が不明です。スカーッと笑った顔が描きたかったのかも。
タイトルは、キングブラザーズの曲から(こっちは「100%」)。この絵を描いてるときにヘビロテで聴いてました。とてもいい曲なので聴いてみてください。キンブラの曲としては珍しく(?)前向きで元気になれる曲です。キンブラはいいですねえ、、。

港のドックとかそういう海辺の情景はとても好きです。自分にとっての原風景なんだろな、と思います。子供の頃、近所に漁船のドックがあって遊び場のひとつでした。もちろんここまででかいドックじゃなくて、漁船が二艘上げれる程度のものでしたが。でも、ペンキの空き缶や切れたワイヤーなどのゴミが散らばってて船の台車用のレールが海に消えていく感じとか、そういう風景ってとても印象に残ってます。油の匂いとかも。結局、そういう子供の頃の印象が今つくってるもののなんやかやの原点なんだろうなあ、という気がしてます。先の学校の様子もそうですね。

こういうのって、親と一緒で選べないんですよね。子供の頃に染みこんでいるものですから。変えようとしても変えられない。そりゃまあ、ハイジの山小屋みたいな、インスタ栄えするような(笑)素敵な原風景だったらよかったのにと思わないことはないですけどね。残念ながらそうじゃなかったという。でも、嫌いじゃないですね。好きか、と問われるとうーん、、、なんですが(笑)

大事なのは、そこから目を背けるんじゃなくて、そこに何があるのかを見極めようとすることかもな、と。自分の原風景が気に入らないからなかったことにして、ハイジの山小屋をそれにしようとしても結局は借り物だし、大したものは作れないだろうなあ、と。そういうことは岡本太郎氏が著作で書いていたかと。「今日の芸術」だったと思います。何かをつくろうとする人は読んで損はない本です。よかったら読んでみてください(って私なんぞが偉そうにお薦めしていいような本ではないのですが。まあそれでも)

●歯は大事
上の絵を見た嫁の森子(仮名)が「この子、上の歯がないよ」と指摘され、あー、そうだなあ、、と。で、その頃歯医者に行って歯を掃除してもらってすっきりしたので描いた絵です。「100パーセント」の歯は、アングル的に見えなくてもいいくらいですし、描くと顔の印象が変わるのでオミットしたんですね。けど、やっぱ歯がないのは変かなと。絵って、全てを描くっていうわけじゃなくて、描きたいものを描くのが基本(多分)なので適宜アレンジ・省略しちゃうわけです。

見るほうからすると「全てを描くのが絵」って思っちゃうかもですけどそうではないわけで。女の子の顔だと分かりやすいのが「ほうれい線」ってのがありますね。鼻と上唇の間にあるあの縦の変な凹みです。あれをきちんと描き出したら、こういう絵柄だと女の子を可愛く描くことはかなり難しくなります。よってオミットするしかないという。先の戦車のようなデフォルメって、割と無意識にやっていますがこういう省略も無意識の領域で(もちろん意職してる場合もある)、絵って作り手の感覚と直結しているわけです。そういう意味でも面白いですね。

●原点その2
原点、原風景、原点、、、と考えてて、酔った勢いで描いた絵。これは高校の学食の原点(笑)
うどんとか丼ものの学食は、まあ供給量が多かったので大混乱にはなってなかった(それでもたいがいだった)のですが、パンはその絶対量が少なく争奪戦の様相を呈していました。誰も並ばず、押せ押せで先に買ったもの勝ちで秩序もへったくれもなかったような記憶があります。売り子のおばちゃん、大変だったろうなあ、と。

思い出してて「?」となったのが「そんなにパンが欲しいなら、なぜ前日なり朝なりにスーパーやコンビニで買って持ってこなかったのか」という点。相場より安かったのかな?でも数十円も変わらなかったようにも思いますし。ほんと謎ですねえ、、。あと、当時昼飯代として一日500円を親から支給されてまして、それを小遣いに転用するため夜中にこっそり弁当箱に白飯をギウギウに詰めて、素うどん(140円)だけにして素うどんライスにする技をよく駆使してました。で、浮いた金でヤンマガやスピリッツを買ってました。このころ、どっちもメチャ面白かったんですよね。って、ほんっっとに、どーでもいー話ですね(笑)。

この絵はご覧の通りラフです。色塗りまで仕上げてもいいのですが、そこまでする意味がなさスギですね(笑)。まあでも、他の絵には何か大事な意味があるのかと問われると「とくにありません」と答えるしかないのですが。

●図書館小町
原風景・原点の絵が続きます。図書館も大切な原点ですね。これも描きかけです。すいません。長いこと修正しながらグリグリ描いてたのですが、これなら描き直したほうが早いと思ってこれはこれで没にするつもりですけどもったいないのでUP。
こないだ書きましたが、小学校の頃は図書館にとにかく行って本を借りまくってました。図書館はいいですよねえ、、、。でも、中学校ではほとんど利用しなくなりました。なぜかというと、図書委員が当番(放課後や昼休みに鍵を開けに来る)をサボりまくって、まあほぼほぼ開いてなかったんですね(笑)。先に書いたとおり校内は荒れてたので、そういう当番をマジメにするのがなんかカッコ悪いみたいな風潮があったような、、。じゃあお前が図書委員になったらよかったじゃんなのですが、なんだかんだでなれなかったんですね。

高校ではよく利用しましたが、高校の図書館は「受験勉強のための場所」みたいに少し意味合いが変わってきてて「ちょっとつまんねーな。行くけどさあ」って感じでした。なので、小学校の図書館が原点ですねえ。もちろん、この絵みたいな感じじゃなかったですよ。本棚が壁一杯の高さで「どーん」となってるのって憧れますね。本をどうやって取り出すの?とかそういうのは知りません(笑)

●横顔
横顔が描きたかったのかな?ツイッターで何かを投稿するときにアイキャッチ用にササッと描いたような。
で、先日山形の絵をUPしましたけど、これが元だったんだな、と気付きました(笑)
このコマ、いいですよね。そういえば、大友氏はリアルさと漫画の絵を両立させているのでほんと凄いですね。

そういえば今、大友作品の全集が刊行中ですね。アキラはまだですけど、出すなら週刊誌連載バージョンで出して欲しいなあ、と。アキラって単行本化にあたって、コマを描きなおして差し替えたり1ページそのものをオミットしたり(もったいない、、、)してるんですよ。各話に扉も付けてほしいな。なんならビーバップ選手権とか欄外も当時のままでやってもらってもいいかもですね(笑)。

●ペンの練習の絵
そういやペンで何も描いてないな、と思ったので描いたもの。
思いつくまま描いたので、これまた特に意味も何もないです。銃のデザインも描きながら適当に考えました。ペンはコリコリした感触がいいですね。描いてると「絵を描くってフィジカルな作業なんだよなあ」と実感します。もっときちんと何かを描きたいと思います。

●君は私の神様
寒い土地と暖かそうな服っていいなあ、と。これも特に理由もなく適当に描いたもの。

結局南極、ソビエト・ロシアっぽいものも好きなんですね。住みたいとは思いませんけど(笑)。ロシア語はタイトルのそれです。ロシア語のキリル文字の感じもいいですよね。ギリシャ語やハングルもそうですけど。アルファベット以外の外国語って、わけわからんくていいなあってなりますね。

●タミヤ将校セットのドイツ将校
タミヤのキットの箱絵はどれもいいですよね。MMだけでなくて車もバイクもどれも素晴らしいです。MMの中ではこのドイツ将校がとても好きです。先日キットを入手して、久しぶりに見たら「やっぱいいなあ!」ってなったので描いてみました。


箱絵からは「頼りがいのある前線指揮官」という感じが伝わってきますね。「ほんと下級将校ってしんどいよなあ、、。しかしとにかく任務を果たす!しかし部下は一人も無駄には死なせんぞ!」みたいな決意が表情に滲みでています。そういうのを出来るだけ自分なりに模写してみました。

模写するとよくわかるのですが、装備や徽章などが本当に細かく描写されててびっくりしますね。当時どうやって資料を集めたんだろう、という。

箱絵というのは商品の内容を説明するためのものなので、あえて分類するとイラストレーションなのでしょうけど、先に書いたように人物の内面まで描いていることなどからもわかるように、絵画でもありますよね。戦車のリモコンの箱絵とかは特に。

そう考えると、子供の頃から日常的に絵画に接していたんだなあ、と。絵画ってそんなに身近にあるものではなかったですから、こういうのも原点なのかもしれないなあ、と思います。

●一〇〇式っ子
一〇〇式機関短銃を持つ女の子です。まあ、「いつもの」ですね(笑)。リトルアーモリーの一〇〇式を買いまして、とてもいいキットでした。で、箱絵をぼんやり見てて「自分ならどういう絵にするかなあ」と思ってグリグリやりはじめました。
んで、「こんなのが箱絵だったら誰も買わねーよ!!」っていうのが出来上がったというわけです(笑)。

それはそれとして、一〇〇式はええですねえ、、。この絵を描くときに改めて気付いたこともあって、それ込みでまた一〇〇式の話の続きをUPしたいと思ってます。そういう気付きを得るつもりで絵を描いているわけではないのですが、でもやっぱり写真なり資料なりをガン見するので、それまで見落としていた点に気付くことも多いです。これも絵を描くいいところのひとつですね。

背景の文字は、これまではフォトショの文字を変形させたものを入れたりしてたんですけど、今回はご覧の通り手で書いてみました。ついに書道にも突入(笑)。書道も楽しいですよね。自分なりですけど、とてもイメージに近いものが出来て悦にいってます。これからもこの手は使いたいですね。

そういえば、大学生のころなぜか書道のコマがありました。授業はもちろん墨で文字を書くあれで、それだけで(というと語弊がありますけど)単位をもらえるというので受けました。で、その先生がとてもいい方でした。前衛的な作風の本職の作家だったんですね。NHKの番組タイトルを書かれるくらい有名な先生でした。

授業は「何でもいいから思うように好きなように書きましょう」という感じで、とても楽しかったです。小中学校の書道って「綺麗に端正に書きましょう」というのが基本でとても苦手だった(私は字が下手なのです)のですが「書道って自由に書いたらこんなに楽しいんだ!」と目からウロコだったですね。書道っていうか、文字全体への意職が変わったような。文字って、ほんとに絵だったんだなあ、という。

今、私はイラストの解説で書き文字を使ってます。変な文字ですいませんなのですが、それはこの授業での気付きがあってのものなのですね。そういう意味でも先生には感謝しています。ただ、先日その先生はお亡くなりになられたそうで、とてもショックでした。この場をお借りして心よりお悔やみ申し上げます、、、。

というわけでお終いです。いつものことですが、絵を淡々と貼るだけでいーのに、なんだかんだと書いてしまいました。すいません。まあでもなんでもそうですけど、出来上がったものにはそれぞれそういう背景みたいなものがあるんですよ、っていうことですね。私みたいなもんが自分の描いた絵についてあーだこーだるる述べるっていうのもほんとバカ丸出しなんですけど、誰に迷惑掛けてるわけでなし、まあ、いいかと。

次回はいつになるかわかりませんけど、この2年近くの間に絵が結構たまってしまってて、今回オミットしたものも多いです。なので出来るだけ近いうちに「その12」をUPしたいと思ってます。

それでは。





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年賀状漫画「猫くんと○○くん」

2024年01月12日 | イラスト集
今回は、年賀状に描いている漫画を紹介します。「猫くんと○○くん」というタイトルで、毎年の干支の動物が猫くんとからむ、という他愛のない4コマ漫画です。年賀状を送った人にしか見てもらえないのはなんか寂しいので(笑)UPします。

これが1回目。2016年。申年です。
2017年。酉年。


2018年。戌年。
この回で、この漫画は「干支に入れなかった猫くんが、干支の動物に嫉妬している」というのがテーマ(笑)だと気付きました。猫くん、基本的にちょっといやらしいですね。なんとなく、私に似てるなあと思わなくもないです(笑)

2019年は、いろいろあって寒中見舞いとなりました。なので、イラストでお茶を濁しました。



猪と猫くんをからめるのは難しいなあ、と思ってたのでちょうどよかったといえばよかったです(笑)

2020年。子年。


ちょっとバイオレンスが過ぎたかもですね(笑)あと、どーでもいいのですがタイトルが「猫くん」と「ネコくん」ところころ変わってますね。テキトーすぎる、、。

2021年。 丑年。
「干支地動説アイデンティティ」を崩壊させられる猫くんの巻(笑)。

動物って、大きくなればなるほど賢そうになっていくように思うんですが、どんなもんなんでしょうね。牛ものんびり草を食むばっかで何も考えてないようにみえますけど、日ごろ案外深い考察洞察をしてるんじゃないかなあ、という気もしないこともないです。クジラも凄い哲学的なことを考えながら大洋を行ったり来たりしてるのかも、、とか。彼らの思考を覗き見たいところですが、難しいでしょうねえ、、。

2022年 寅年 
新作の掲載、2年サボってました。すいません。寅年なので、猫くんも張り切るかもなあ、というとこから出たネタ。でも基本猫と虎はやっぱ関係ないっすよねえ(笑)

2023年 卯年
ウサギは「純朴」とか「可愛い」というイメージのキャラが多い気がしたので、逆にイヤな奴にしたらどうかしら、と思ってつくったような。そういえばピーターラビット、私好きなんですけど、あれ、実際読んでみると案外キツかったりブラックな話が多いですね。登場したキャラがあっさり食べられちゃったりする(笑) 絵も素敵だし、そんなこんなでおもしろいですよ。

作者のポターさんのことはよく知らないんですけど、作品を見る限り、結構複雑でメンドクサイおばさんだったんじゃないかなあ、という気がしないこともないです。まあ、だったらどーした、なんですけど。

さて、自分で言うのもなんですが、年賀状を送った先方の皆様からは意外と好評のようです。「こういう漫画、分かってもらえるかなあ」と思いつつ送っている叔父さん叔母さん(70代)から「毎年楽しみにしてる」と言われたり、嫁の森子(仮名)の会ったことのない友人が年賀状に「漫画面白いです」とコメントされたり。なので、毎年頑張って(これでも)描いています。とはいえ、毎年描くのが遅いので、年賀状を頂いた方に返信しているのみ、というのが実情です。

4コマ漫画はほんと難しいですね。でも描いてて楽しいです。「起承転結」ってこういうことなんだ、というのがよく分かります。「4コマは漫画の基本」ということも。とはいえ、私は趣味で年賀状漫画とせんしゃん(中四国AFVの会のマスコット)漫画を年に3本くらい描いてるだけなので気楽なものです。プロの方は、毎週10本とか20本(ボツ込みで)をガンガン描いてるわけで、凄いなあと思います。

以前の年賀状はこちらで紹介してるのでよろしければどうぞ。さっき再読したら、上記の4コマも2本UPしてました。すっかり忘れてましたが、まあいいじゃないですか(笑)






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イラスト集(その10)

2023年10月07日 | イラスト集
今回はイラスト集です。ついこないだやったのに?でしょうけど、今回は昔描いた絵特集です。先日フォルダを漁ってたら出てきて、懐かしいなあ、、と。

どれも大体30-20年前くらいのです。高校生から社会人になってすぐくらいのころのんですね。とても稚拙で(今も稚拙ですけど)恥ずかしいんですけど、これはこれでおもしろいと思ったので一部をUPしてみます。

昔のことなので、なぜ描いたのか覚えてないものが多いです。これもそれ。
確か高校生くらいのころ。戦車が描きたかったのかなあ、、。ユーゴとかその辺の東欧の戦乱の写真を元に描いた記憶が。文字とかは適当でしょうね。なんであれ、ゴチャゴチャ描き込みたい!と思うのは昔からなんだなあ、と。描いてるうちに手段が目的になっちゃうんですよね(笑)


これはスヴェン・ヘディンの画集「ヘディン素描画集」(白水社)を学校の図書館で見て「すげー!」となって描いたもの。
ヘディンの絵をご存知の方は苦笑されるでしょうけど(笑)まあ今見ても影響されたってことだけはわかりますね。彼は中央アジアなど訪問先の風物を描いてて、それがどれも凄い素人裸足の絵なんです。で、人々の肖像画はどれも目の力が凄いんですよ。「ああ、大事なのはやっぱ目なんだろうなあ」と思った記憶が。

ご存知の通りヘディンは探検家で「さまよえる湖」でよく知られてますね。多分、写真機材の節約のため記録を絵で補完するという目的だったと思うのですが、その目的をはるかに超えて芸術的なものにまで昇華しています。ほんとスゲーので、機会があればご覧になってみてください。

これはそういうテイストを念頭に置いてペンで描いたもの。
ご覧の通りササッと描いたものです。けど、今見るとなんかいいなあと(自分で言うな)。とはいえ、今同じものを描こうとしても描けないかなあ、と。自分なのに。不思議なものです。

これはある小説を読んで、おおお、となって描いたもの。
でも書名を覚えてないんですよね。困ったものです(さっき探したけど見当たらなかった)。しかし内容はよく覚えてるし、絵をみただけで「あ、これはあれだ」ってなるのです。絵で感想を描いてるようなものなんですかね。この絵を見た方が「あの小説では」って当たってたら凄いですね。どうかしら?

これはこういう漫画を描きたいなあ、と思って描いたもの。
どういう漫画か、というとおぼろげにしか思い出せないのですが(こればっか)。でもこういうの描きたかったのかなあ、というのはわかります。しかし、こういうの描くのはメチャクチャ勉強して、かつ何かあったら即腹を切る覚悟でやらないとダメですね。若気の至りだなあ、と。

で、なにが「こういうの」かというと、ムニャムニャ、ということで(笑)

グラマンF6Fです。ペン画の上に薄墨を塗ってます。高校生くらいの頃の。
確か、これまたこういう漫画を描こうとして試しに描いた記憶が(ほんとこればっか)。飛行機って描くの難しいんですけど、これは今見てもグラマンしてますね。偉い偉い。でもこれ写真を写しただけなんですよね確か。

グラマンは嫌いですけど好きですね。いい飛行機と思います。B29も嫌いですけど好きです。素晴らしい飛行機です(なんやねん)。

サモトラケのニケです。この像はとても好きで、それで描いたような。ペンの練習をしてた頃です。92年だから高校生ですね。日付、書いとくもんですねえ。
この像はとても有名だし好きな人も多いですね。頭部がない、というのがその理由なんでしょうね。観る人それぞれが理想の顔を想像するという。それは製作者の意図を離れたもので、創作のプロセスとしてはイレギュラーなものなのですが、結果的にそれが芸術的価値をかなり高めているという。古典美術なのに評価のベクトル的には現代美術としてカテゴライズすることもできるという。おもしろいですよね。不完全なのに完全、という不思議な像です。もし頭部があった状態で発掘されてたらここまで有名になってないだろうし、この位置にはいなかったわけで。

ドラえもんがいたらそういう道具(折れたところに塗ったら欠損部が生えてくる、みたいな。そういうのなかったかな?)で顔を再生してもらいたいなあ、という気もしますが、ブーイングが起きるかも(笑)。まあ知らないのが幸せ、なんでしょうねえ。

というわけで最後です。「風の谷のナウシカ」(徳間書店)4巻のP61の模写です。
これまたペンの練習のために描いたんですね。なぜこのページなのかは覚えてないです。多分、主要キャラがでてなくて描きやすい(似ないと凹むので)のと、機銃と自動小銃が出てるからだったと思います。自動小銃はこないだ絵にしてUPしましたね。

で、この漫画のほとんどのページは鉛筆で描かれたそうです。後日それを知りました。「風の谷のナウシカ水彩画集」(徳間書店)にどの濃さの鉛筆がいいのか調べるための印刷確認用のカットが掲載されてて「えー!!」と(笑)

宮崎氏の密着ドキュメントで、ペンで描いてるシーンがあったのですがあれは演出だったのかなあ、、。あのページはどこだったのか知りたいですね。ビデオに撮ったはずなのですがどっかにいってしまった、、。

こういう模写って、どのコマもガン見しますのでいろいろ発見があるのでとても有益ですね(っていうほどやってないんすけど)。漫画を読んでるときはやっぱり流してしまうので、気付かないところも多いな、という。

例えば最後のコマ、飛び散る破片の中に薬莢が描かれてます。前のコマで「弾薬集積所に落ちるぞ!」とあるので、箱の中身は弾薬だと分かるのですが、絵でも説明してるんですね。けど、読んでるだけだとなかなか気付かない。けど、描き手はきちんと説明しているという。

もしこの漫画を全部模写したら、ほんとにたくさんのことがわかるんだろうな、と思いますけど、その時間があるなら自分のものを描いたほうがいいんだろうな、とも。難しいところですね。

というわけでお終いです。とまあ、私はずっと絵を描いてるんですね。そのわりに全然上達してないですけど。でも楽しいのでいいか!と思いながら描いてます。絵はええですねえ、、。

それにしてもこれらを描いてる当時は、誰に見せるためでもなく自分で描いて「よっしゃよっしゃ」と悦に入るという自己完結・自己満足の極みみたいな趣味でした。それが今はこうやって全世界に恥を晒せるわけです。当時はこういうことができるようになるとは夢にも思いませんでしたね。スゲーですねほんと、、。でもありがたいことです。一目でも誰かに見てもらったらこれらの絵は成仏できることでありましょう(多分)。

あと当時はペンの練習をとにかくしてたなあ、と。今は全然ペンで描いてないのでまた再開したいです。ペン画、ほんと面白いんですよね。

それでは。


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イラスト集(その9)

2023年08月27日 | イラスト集
今回はイラスト集です。「こないだ(その8)をUPしたからまだいいかな?」と思って調べたら、とっくに1年以上も経ってました。いやー、ほんと時が過ぎるのは速い、、、。

まずは漫画からです。1Pですけど。とりあえず読んで下さい。
ほんとすいません、、、。って感じですねえ。

夢の話ほど、他人が聞いて面白くないものはありませんね。でも、人に話したくなるのが夢の話。

でもまあ、どんな話でもそうですけどネタとして面白いか面白くないかが大事かな?と思います。この夢はまだ面白いかもなあ、と思ったので漫画にしてみたわけです。

それはそれとして夢って楽しいですよね。なんつーかエンタメとしてある意味最強かもなあと思います。欠点は自分しか観れないし、再生が不可能という点。この漫画もそうですけど詳細に再現しようとしてもまあ無理です。あのボヤンとした印象を形にするのは至難の技です。でも、あんな感じだったなあ、とあれこれ試行錯誤するのも楽しいものです。

カラーで描きたかったんですけど、メンドクサイので鉛筆だけで描きました。でも炎を(炎ってわかりましたかね?)モノクロで表現するのってほんと難しくて、カラーで描いたらよかったなあ、と思いました(どないやねん)

漫画は絵の集合体なんですけど、絵とはまた違いますね。お話を伝えるのが目的で絵はその手段となるので全体の構成とか各コマの構図とかを考えてから絵にするという手順を踏みます。なんというか似て非なるもののような気がします。そういうのが楽しいですね。

また面白い夢を見たら描いてみたいです。まあ夢ネタじゃなくてもいいんでしょうけど(笑)

これは上の漫画を描いた後、あれこれ思いついたので描きました。

ゴーゴー焼の作法は、夢でみたわけじゃなくて後から思いついて設定してみました。食べかすの骨などは足元に散らかすのも作法(笑)肉は「伝染るんです」の「あの肉」をイメージして描きました(笑)

食べ物とそれを食べる人を描くのは難しいけど楽しいですね。私はどっちかというとメシより酒の人間なので、食いもんにはそんなにこだわりはありません。旅先でも美味いメシのお店を探すより古本屋とかイイ感じの建物にフラフラ寄っていくタイプです。でも、絵に描くのは楽しいです。

そういえば、宮崎駿監督の作品に出てくる食いもんはどれも美味そうですよね。でも、本人さんは食にあまりこだわりがないようです。少なくとも美食家とかではない。インタビューでも「メシを食う時間が惜しい。お腹に引き出しがあったら、それを引き出してカツ丼でもなんでも放り込んでパタンと閉じてお終いになればどれだけいいか」みたいなこと言ってました。んな乱暴な、と思いますけど分からないことはないです。

でも、確かポニョのころの追跡ドキュメントだったと思うのですが、映画のなにやかやが全部終わってから、自分のアトリエで袋ラーメンにカレー粉を入れたカレーラーメンを作ってズッズッ!とおいしそうに食べてました。「これはどこ産の何を使ったあれこれで」とかいう美食家じゃないけど、そういうメシは好きなんでしょうね。これもよく分かります(笑)

一方で、メシへのこだわりを映像作品に限らずエッセイなどでも隙あらば出しているのが押井守監督。押井氏は立ち食いそばなどジャンク系のメシに一家言ある方なのですが、作品内でのそれは宮崎作品と比べるとあんまりおいしそうじゃないですね。これは「描きたいことを映像に反映させられる技術があるかどうか」の違いなんだろうなあ、と思います。最後に絵にするのはアニメーターなんですけど、そのイメージを伝えるという点でそもそも絵描きでもある宮崎氏と純粋な演出家の押井氏(イイ感じの絵は描かれますけど、本業ではない)ではそのリーチが違うんだろな、と。才能云々じゃなくてそういうことなんだろうなと思います。

まあでも、最初期のパトレイバーの「2課の一番長い日」での遊馬と甲斐のソバはおいしそうでしたし、実写の「ケルベロス」の茹でエビもなかなかのものでした(私茹でたエビは苦手なんですけど、それでも美味そうにみえたのはさすが)。要は押井氏は平均レベルははるかに超えて凄いんでしょうけど、宮崎氏の力量がそれ以上に突出してるってってことなんでしょうね。

あとどーでもいーんですけど、パトレイバーのテレビシリーズで、特車2課御用達の中華料理屋と、2課員とのバトルを描いた「特車2課壊滅す!」(29話・脚本押井守)という話があります。料理屋の店長はサキミヤハヤオといいます(笑) この回は「メシ食いてぇ!」ってなる傑作です。押井節炸裂で最高です。機会があればご覧になって見てください。お2人は公のインタビューなどではエッジの効いたやりとりしてますけど、ほんとは仲がいいから、認め合ってるからこそ、そういう話ができるんでしょうね。

●そろそろキレだした織姫様
今年の七夕の時に描いてツイッターでUPしたものです。

七夕って毎年雨だったり曇りだったりしますよね。

子供のころ、短冊に願い事を書いて笹に飾って「晴れたら願いが叶うよー」と先生や親に言われて意気込んで「ああしたいこれが欲しい」などと書いたものです。

しかし、当日は毎年雨か曇りでした。「ああ、願いは叶わないのか、、。そもそも織姫彦星さんは今年も会えなかったのか、、」と私は小さな心を毎年痛めていたのでした。

んが、その後それなりに知恵が付くようになって知ったのですが七夕は旧暦のイベントなんですね。旧暦の7月7日は大体8月上旬。晴れまくりです。逆に新暦の7月7日は梅雨ど真ん中。そりゃ、晴れませんわね。

「騙されてたー!!」って思いましたね。先生はそんなことひとことも言ってなかった、、。こういうのって、やっぱ旧暦に従って行うべきイベントじゃないでしょうか。そもそもこのお話の元になった時代は新暦じゃないですからおかしいですよね。織姫彦星さんも怒ってるんじゃないかしら。

とかとか、七夕の時期になると毎年思ってしまうのでした。たまたま今年の七夕は週末だったこともあって、酔いの勢いもあって(笑)んがっと描いてツイッターにウプしたというわけです。

で、毎年毎年「今年もダメかあ、、」と子供たちが意気消沈しているかもなあ、、と思って私は今も心を痛めているわけです。今からでも遅くはないので、七夕くらいは旧暦でやったらいいのに。だって、誰も得しないんだもの(笑)8月の旧暦7月7日でやれば、みんなニッコリじゃないですか?そう思いませんか!!!(おちつけ)

●「武装女中」

武装メイド、というワードがありましてイラスト界ではいちジャンルとして成立してますね。私も以前描いたことあります。

で、よくよく考えると私は日本人です。なので和に立ち返らねば!と思って描いたのがこれ。日本なら武装女中でしょう!という(笑)

酔った勢いでんがっと描いた(こればっか)のでほんとゴメンナサイ。でも女中は案外盲点じゃないかと思うんですけどどんなもんでしょうか(どんなもんでしょうか、じゃねーよ)。

夏目漱石の小説とか読んでると、女中さんっていいですよねなんか。欧州のメイドや召使とは立ち位置がちょっと違います。旦那にチョクで文句とか嫌味を言ったりしてますし。基本的に主人の言うことを聞く仕事なんですけどスタンスとしてどこか距離をおいていて独立してるというか。主体性があるんですね。面白いと思います。

拳銃は、以前描いた四一式拳銃連発型です。これは民間に販売されたタイプ(という設定)。どーでもいーんですけど、戦前はフルオートの拳銃も民間で販売されてたようで(銃砲店のカタログにフルオートタイプのアストラが載っている)、ほんまかいな?と思ってるんですけど、ほんとのところはどうだったんでしょうね。それを使った犯罪とかが起こったら規制されてたけど、そういうのも特になかったのでそのまんま、だったんでしょうか。

●「無題」(タイトル未定)
これも下書きです。
これは元ネタがありまして、伊東淳氏の「わたしたちとわたしたちの機械」という絵が好きで、そこから発想を得ています。

たまたま美術雑誌(美術手帖 2009年9月号)にその作品が掲載されてて、釘付けになったのでした。それがずっと頭に残ってて、自分なりに再構成してみたものです。

元の絵は、ちょっと言葉でどう表現したらいいのかわからないのですが(だからこそ絵といえるわけで。他人が簡単に言葉で表現できるなら世話がない)、無表情なたくさんの少女が正面を向いてずらりと並んでいて、背景には飛行機のような空母のような機械が描かれています。

で、私なりにその絵から受けた印象を濾過して、描いてみたというわけです。元の絵ではキャラの差がわかるかわからないかくらい(でも確実に描き分けている)のですが、私はキャラを立てるのが好きなので、あれこれ考えながら描きわけようとしてみました。

下書きで終わらせず、カラーでちゃんと描きたいのですが「こりゃ大変だ」とわかってるので手が動いてません(笑)

伊東氏は1980年の第1回日本グラフィック展(日グラ)で大賞をとられた方です。その後、作品集を1冊出版されたほか、活動についてほぼ知られていません。「美術手帖」と「idea」(367号・インタビュー付)に紹介されたことは知っていますが、これらの掲載作以外は見たことがありません。もし機会があればぜひ見てみたいのですが、、。

●「独立愚連陸戦隊」
なんか下書きばっかですが、ちゃんと仕上げた絵もあります。これがそれ。

今年の中四国AFVの会のパンフ用です。

独立愚連隊とか兵隊やくざがメチャ好きなので、そういう風なのをイメージしながら描きました。陸戦隊も好きなので、混ぜてみたというわけです。そういえば、映画でも何でも陸戦隊が主役の作品ってほぼないですね(「上海陸戦隊」くらい?)。題材としてとてもいいと思うんですけどね。

で、なんでいちいちお姉ちゃんにするのか?というとまあいいじゃないですか(笑) AFVの会ってほぼほぼ野郎の集まる会なので、こっちのがいいでしょ?という(笑)

でも、たまには渋いオッサンの絵とかでもいいのかもしれませんね。でもあまり描く気がないかも。オッサンはオッサンでいいんすけどねえ。(どっちやねん)

ジョンソンを持ってるお姉ちゃんは「その8」でUPした米兵姉ちゃんの残滓(笑)です。こういう風にネタを使いまわすわけですね。軍用地下足袋と革脚絆でキメテみました。後ろの眼鏡っ子が持ってるのはスタイヤゾロトン(ス式)で、車長の腰にささってるのは陸式南部。結局小火器にこだわっちゃう私です。

実は初めて戦車(装甲車)のキャタピラをきちんと描きました、っていうか描こうとしました。いやー、大変ですねこれ。死ぬかと思いました。いっこいっこ自体がパースの塊なのに、それが繋がってて垂れ下がっているという、、。恐ろしい、、、。何度描き直したか、、。大変でしたけど、楽しかったです。「で、この仕上がりかよ!」って思われるかもですけど「いまは、これが精一杯」(笑)

で、こういうのほんとは模型で作りたいんですよね。1/24くらいで作るとさぞ楽しかろうと思うのですが。もちろん車両からなにからスクラッチなので言うだけ番長ですが。

あ、でもパンフを観たある方が「これをモチーフにして作るつもりでキット揃えました」とコメントをくれました。それはメチャうれしかったですね。完成形を見れる日を楽しみにしています。

●「Red Fish Rising」
これは前回UPした「シャンデリア」の続きっていうか、もう少し妄想を膨らませて描いてみたもの。
なんつーか、昭和大好き!という絵ですね(笑) 結局南極、昭和が好きなんですね。

で、この絵に限らず「こんな漫画とか映画とか模型とか作れたらなあ」とか考えながら描いてます。

この絵でいうと、設定としては戦後日本が東西に分割占領され、そのまま昭和50年くらいまで時代が進んだある中立緩衝地帯の街の話、みたいな感じです。街の治安は最悪で、ソ連軍や日本軍(日本陸上軍とかがいいかな?)、自治体警察、ロシアンマフィア、日本のヤクザ、左右の政治団体が入り乱れてドンパチばっかしてる。街の工業高校も当然荒れまくり。その高校の機械科でAKとかを密造する連中が主役で、この姉ちゃんが中心人物。じいちゃんの形見の軍刀と拳銃を愛用している。とかとか。うーん、書くだけなら簡単でいいなあ(笑)

漫画だと大変だし(技術もないし、あれこれメチャ勉強しないといけない)、フィギュアを作るったって、ねえ、、。という(笑)でも思いついた以上何か形にしてみたいわけです。こういうとき絵ってほんといいですね。もちろんそれなりに時間はかかります(この絵も2ヶ月くらいかかった)けど、漫画や模型ほどではないですから。

タイトルは、ワルシャワ蜂起の英語が「Warsaw Rising」と知り「ライジング」カッコええ!となって付けました。でも「はて、そもそもはどこで知ったのかなあ」とずっと思ってたのですが、よくよく思い返すと平野義高氏のワルシャワ蜂起のジオラマ(傑作!)のタイトルでした。こういうの、どこかで頭に入ってて、ポロッと出てくるんですね。でもさっき調べたら「Warsaw Uprising」という表記もありました。どっちが正しいのかわからんのですが「ライジング」の方がカッコいいですね。

模型もそうですけど、手を動かしてると頭の中からそういう「貯金」がポロッと下りて来ますね。そういうのも楽しいです。

で、この絵のキャラと世界はとても気に入ってるのでまた絵にしてみたいと思っています。漫画?漫画は描けるといいなあ、、。16Pでも2年くらいかかりそうです(笑)フィギュア?フィギュアってなんですか?(笑)

というわけでお終いです。次は1年後か1年半後か分かりませんけど、ちょこちょことでも描いていきたいです。

それでは。


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ごっつええ感じの銃選手権(番外編・「天零號作戰」に登場する日本軍架空銃器)

2023年06月17日 | イラスト集
今回は、ごっつええ感じの銃選手権の番外特別編となります。前回の「それがどないしてんニュース」で書いたように、栩野幸知氏の小説「天零號作戰」に出てくる架空の日本軍銃器をイラストで再現してみました。

この小説はいわゆる架空戦記です(非売品・氏の自費出版)。ある特命を受けた日本海軍の特殊部隊が戦闘真っ只中の沖縄に向かいます。任務は、ある兵士を戦場から探し出し本土に帰還させるというもの。彼らは果たして無事任務を達成できるのか、、というストーリー。特殊部隊なので、いくつか特別に用意された銃器を装備しており、物語に彩を添えています。日本軍と、日本軍の架空銃器を考えるのが好きな私としてはたまらんわけです(笑)

小説ですので、絵にする際のあれこれは私が勝手に想像妄想したものです。そのため小説の内容と矛盾する箇所もあるかもなのですが、その辺はご容赦下さい。いつもは、私のウソ(設定)を書いてから妄想に至った経緯を書いてますが、今回は小説内での様子を簡単に説明してから経緯を書きます。

●消音器付南部式大型拳銃
ご覧の通り、サイレンサー付きの南部式です。


小説では亜音速になるまで火薬を減装した実包を使用し、単発式と述べられています。消音銃というのは特殊部隊らしさを演出するアイテムで、ナイスですねー。

現実の日本軍ではこういう銃器は使われていない(と思う)のですが当番外編のテーマである「もし日本軍にあったらよかったのに銃器」のひとつですね。でも小説で読むまで考えもしなかったという。なのでとても有難い(?)です。

小説には特に解説されてないのですが、単発式ということなのでブローバックのロック機構を追加しました。オリジナルのリアサイト部を流用したという設定です。自動拳銃の消音銃は、スライドやボルトをロックしてブローバックさせないようにして消音効果を高めるものもあるので、そういうのを考えてみました。

→1はボタン式のパーツがあり、ここを押すとロックが解除されボルトを引くことができます。→2はオリジナルではサイトを長距離モードにするための部品ですが、この銃ではロック解除用となります。前にずらせばロックが解除されたままになるので、連発も可能です。しかしサイト自体はロック時が適正な位置なので、連発モードではサイトが上になってしまいます。あくまで緊急用という想定ですね。

亜音速弾とはいえ、リアサイトベースを利用したロックで耐えられるかどうかは、、、知りません(笑)まあでもいいじゃないですか(笑)これは、オリジナルを損なわず新規製造の部品交換だけで済むように考えてみたからです。日本軍そういうのにウルサそうですからね(笑)

グリップの髑髏マークは佐世保特殊陸戦隊(これは私の妄想)仕様にしてみました。これは今なお宇宙一カッコいいバンド、ミッシェル・ガン・エレファントのロゴを参考にしてます。関係各位の皆様すいません。めっちゃ好きなもので、、。髑髏マークはカッチョいいですよねえ、、。

ちなみにこれがオリジナル(の模型)です。六研の無可動モデルです。ほんと美しい拳銃と思います。

南部式は、バレルと薬室などがアッパーフレームに包み込まれるような構成ですし各部も重厚なのでこういうアレンジには向いているんじゃないかなと思います。例えば十四年式だと、サイレンサーは付けれたとしてもロックを組み込むのは難しそうです。

ちなみに、南部式大型の甲型乙型の区分ですが、ストックが付けられるのが甲型、ストック溝がないのが乙型です(当時の資料(銃の説明書)にはっきり書いてます)。正確には甲号、乙号です。上の六研タイプが「乙型」と呼ばれてますが、甲乙は外見上の区別ではありません。「乙型」でもストック溝があれば甲型(号)です。私も最近知りました。

●二式狙撃銃 
これは以前の番外編で出てなかったっけ?という方もおられるかも。この絵は今回新たに描き直したものです。
当然、以前描いたときは小説を読んでなかったのですが登場してて嬉しくなりました。っていうかそもそも二式を狙撃銃にするのって男のロマンですからね(笑)小説ではマタギ出身の腕利き狙撃手が使用します。何箇所かで活躍して実にカッチョいいです。

今回新たに描き直したのは、オリジナルの二式が九九式に比べると精度が悪いという点がずっと気になってて(これはその時書きましたね)その辺をなんとかしてみたかったからです。

大きな変更点は、結合用の楔を上部に新設して2箇所にしました(→1)。固定用楔は、D環が互いに干渉するかもなので、左右テレコにしてます。

さて先に書いたように、各銃器雑誌の実射レポートを読むと二式は九九式より精度が落ちるそうです。それは二式の銃身固定楔が下部のみなので、発砲時そこを支点に銃身が歪むのが原因らしいです(後述)。私もそう思うので、上下2点の楔で固定したらましになるんじゃないかな?と思ってそうしました。

このためオリジナルのアイアンサイトが使えなくなるので簡易サイトを付けました(→3)。九九式末期型同様、固定照準です。サイトの位置が高くなるため、フロントサイトは折り畳み式です。南部式の連発機能同様これも緊急用ですね。

簡易サイトは無くてもいいのかもですが、照準眼鏡が破損した場合銃としてはもうどうしようもなくなるので付けてみました。固定照準ですが、熟練者なら距離に応じた射撃ができるのではないでしょうか。

→2は擲弾器を流用した消音器です。擲弾の代わりに消音器を差し込んで使用します。そのため擲弾器には固定用のロック機能を追加しています。→4はチークパッドです。どちらも前にも付けてましたね。

ちなみにこれが以前描いたやつです。
チークパッドとか消音器とかをちょこちょこ変えてますね。これはこれで二式に近いのでいいなあ、と思ってます。

 さて、オリジナルの二式の精度について少し解説してみたいと思います。以前の番外編でも書いたんですけど、今回は図入りでやってみます。

二式は銃身・薬室部と本体の機関部を分離することができます。長く大きい小銃はそのまま身体に付けて落下傘降下することが困難なため、空挺部隊用に開発されました。本体と銃身はネジ式の楔で分解結合することができます。

図1は薬室周辺の簡略側面図です。Aは銃身、Bは分解結合用楔、Cはボルト、Dは機関部です。図ではAとDに隙間がありますけど、現物はもちろんピッタリはまってます。ただ、差し込まれてるだけで固定はされません。Bによって発砲しても大丈夫なまで固定されるわけです。


ではどうやってBが機能するかです。図2は平面図。A下部に楔状の切り欠きがあります。Bの根元にはネジが切られていて、締めると圧着されAとDが固定されます。

Bを楔状にしたのは凄い設計です。オスメスが同じ角度の楔なので→方向に進むとどこかで確実に固定されます。ネジで締める(イラストのD型のリングを回すだけでOK。工具は不要)ので当然圧力も大きい(万力みたいなものですからね)。しかも加工精度はゆるくていいのです。楔なのでどこかで必ず締まりますからね。そして緩むのも一瞬です。簡単確実な機構でほんとかしこい、、。どなたが設計したんでしょうねえ、、。

分解式の小銃は、水道やガスのパイプのように銃身と本体にオスメスのネジを切って結合するのが一番理想と思います。しかし分解結合に時間がかかるし、ネジの最終位置を決める工作が大変です(多分)。少しずれるだけでフロントサイトが傾いちゃいますからねえ、、、。

というわけで簡単確実な機構なのですが、これが精度に影響しているようです。以下解説してみます。で、これはミリタリートイズVol7(八重洲出版)で二式を実射リポートした、たかひろ氏の記事を元にしたものです。氏は推察として述べられており、これが原因とは断定していません。なのであくまで一仮説として受け止めていただければと。ただ、私も考えれば考えるほど多分そうじゃないかな?と思いましたので、こうやって解説してるわけです。

先に述べたように、銃身と機関部の固定点はBの1点のみです。そのため、発砲時の反動はこのB点にかかってきます(図3)。要はAにかかる負荷の支点がBになるわけです。

これが中の様子。発砲すると弾丸は銃身の中を進み、銃口から離れます(E1-E2)。
 
E1-E2までの間に、火薬の圧力がBを支点にAにかかり、ぶれる(F)ということです。ぶれは上下が大きいでしょうけど、左右も影響はあるでしょうね。

たかひろ氏のレポートでは、銃身と本体の結合後は手で押し曲げたくらいではガタつかないくらい確実に固定されるようです(まあ当然ですが)。しかし、火薬の圧力には勝てずB点のみの固定では銃身がぶれてしまう(かもしれない)というわけです。

 Gun誌など他の方のレポートでも、九九式より二式の精度が悪いというのは共通した結論でした。ただ、それがなぜなのかははっきりと書かれていなかったように記憶しています。なので私は結合部に何か構造的な不都合があるとは想像できず、単にレポートされた銃の個体差かな?と思っていました。その後、たかひろ氏のレポートを読んで「おお!」と思ったわけです。

氏のレポートでは100ヤード(約90メートル)で射撃し、集弾性を比較。九九式は約50-100ミリ、二式は150-170ミリ(数字の幅は弾種によるもの)でした。確かに九九式に比べると精度は悪いですね。しかし、氏は軍用銃の実用上では十分合格点であると述べています(ちなみに氏は元陸自空挺隊員)。これは重要な点ですね。

氏も述べていますが、当時の日本軍(開発・用兵側ともども)はこの欠点を重々承知の上で採用したんだろな、と。これも大事なとこです。精度は悪いとはいえそれはあくまで九九式と比べて、の話です。なので、機構・製造・使用上の利点と、精度の欠点を天秤にかけた上で判断したということなのでしょう。クライアントが「こんだけすぐ結合できて、このレベルの精度なら十分」と判断したならそれでオケ!なわけです。

しかし、いくら弁護したとしても構造上狙撃銃として使うのはちょっとアレかも、というのは認めざるを得ない(笑) 100ヤードというのは、こういう試験としては標準的な距離だそうです。それ以上になると風などの要素がより大きくからんでくるので判定が難しくなるとのこと。つまり普通に考えると、狙撃銃が必要とされるような遠距離射撃になると更に差が広がるのは間違いないということでしょう。

というわけで「俺二式狙撃銃」では、楔を上部にも追加(B2)してみたというわけです。
こうすると、Bが支点になることは防げますし固定もより強固になるでしょうからブレ自体も減るはずです。しかし一方で楔部の製造コストや分解結合の時間や手間は倍になります。さらにネジ式に比べれば確実度はまだまだ劣っているでしょう。

私みたいなど素人でも思いつくことですから、ひょっとすると実際試作もされたかもです。しかしこうするとさっきのクライアントの天秤が動いてしまいます。「ここまでしたわりにあまり精度よくならないじゃん」と。

でも、実際こうしたら案外いけるかもなんですけどね。ただこれを証明するには新規製造しなきゃならないのですが(笑) とはいえ狙撃銃でも使用可能な二式ってうっとりしませんかしないですかそうですか(笑) まあなんであれ、こうやってあれこれ妄想するのは楽しいですね。

ちなみに、実銃でも二式に九九式狙撃銃の照準眼鏡を付けたものが存在するようです。ある方に教えてもらいました(ありがとうございます)。それは本体は二式そのままで、九九式の照準眼鏡とベースを移植したような感じでした。画像を見たことのある方もおられるかも。ただ、これが当時軍が作らせたものなのか戦後作られたフェイクなのか(どうも好き勝手にでっち上げ改造する人たちがいるようで、、。例えば菊ルガーとかは刻印だけですけどそのたぐいでしょう)は不明です。詳細を知りたいですね。

それはそれとして、エアガンガスガンで二式でも二式狙撃銃でも出してくれませんかね。法的にも大丈夫なので(ですよね?)結合部をリアルに再現できるはず(モデルガンだとアレなので、アレンジされちゃってるのです)。面白いトイガンになると思うんですけどね。持ち運びもしやすいですし。いや、だからダメなのか?(笑)

おっと、長々と書いてしまいました。すいません。次が最後です。

●九七式自動砲(個人携行型)





小説の中でも特に印象的なキャラに三波幸雄という二等水兵がいます。彼は元十両力士の巨漢という設定。怪力の持ち主である彼用に九七式自動砲を軽量化した銃が開発・支給され、これを一人で使いこなします。

→1は反動吸収用のシリンダー(スプリング入り)です。オリジナルは砲身の下に駐退器があるのですが(そうです、この砲は後座するのです)、軽量化のために省略したのでその代わりです。

イラスト左下の四角内がその略図です。ストック内部は空洞になってて(→2)、その下の揺架(砲身・機関部が乗る部品。オリジナルは発砲時機関部はここを滑って後退する)後端にもシリンダーがあります。床尾の内部もスプリングが入ってます(これはオリジナルと同じ)。

グリップ形状も変えました(イラストの→2)。オリジナルのトリガーとトリガーガードはとても大きく、抱えて撃つ場合には少し危なっかしいので(抱えて撃つはずがないのでそれでいいのですが(笑))小さくしました。あと折角なので連単選択式に。トリガーの後ろがセレクターで、トリガー上がセフティです(これはオリジナルと同じ)。これをフルオートで撃ったらまあタダではすまないと思うのですが、改造担当の技官があたおかだったという設定(笑)。 緊急時の奥の手ですね(笑)。

昔の本って「自動砲はフルオート」という記述がなぜか普通にありました(もちろん間違い)。そのオマージュです(笑)。そういう記述複数の本で見た記憶があるんですけど、なんでなんでしょうねえ、、。高射機関砲とごっちゃになったのかなあ、、。

→3は簡易2脚。軽量化(後述)の一環です。立射時は畳んで握れるように木のグリップを付けてます。

フロントサイトはオリジナルだと揺架に付いてます。しかし揺架を短縮したので砲身に付けました(→4)。砲身も短縮してます。マズルブレーキも形状を変えました。リアサイトはタンジェントタイプに変更。

→5は専用のスリング。小説でも「極太の負革」とあります。最低でもこれくらいないとダメでしょうね。床尾の肩当て部は、中に詰め物をして極力柔らかくしたいところ(→6)。

ちなみにこれがオリジナルです。ファインモールドの1/35のメタルキットです。提棍(搬送用のハンドル)は自作です。
イラストと比べるとパッとみ、結構軽量化できてませんかそうですか。

さて、軽量化についてです。この砲を一人で運用できるかどうかのカギは「重さ」ですね。オリジナルをとにかく軽くすることを考えないといけません。小説でも、各部を軽量化して15キロほど軽くした、という解説があります。

兵器諸元表によるとオリジナルの全備重量は約58・89キロ(防盾除く)です。一人では持ち上げることができたとて(俺にゃー無理)、長距離を持ち歩くなんて論外でしょう。私も自動砲をショルダーウェポン化できないかなあと妄想したこともあるのですが、どう軽量化しても一人で運用は無理と思ってあきらめてました。平均的な体格の兵士で想定すると、まあ不可能かと。ちなみに、以前ジオラマで作ったのがこれ。普通はこういう風に数人で担ぎます。
2人で運ぶこともあるそうですが、例えば4人でもこれ担いで100メートル走れます?俺にゃー無理です。

しかし、その兵士が力士なら話が変わってきます。そして、先の約59キロは全備重量です。提棍も含まれるのなら、案外軽くできるのでは、とも。なのであれこれ考えてみました。

しかし、構造を見てみると各所は削るところの無いギリギリな設計です(まあ、兵器ってどれも基本ギリギリの設計なんですが)。砲身機関部弾倉は必ず要りますので、その他を削ることを考えます。これがオリジナルの略図。→1が砲身、2が機関部と弾倉です。

まず反動を受けるための揺架(→4)や駐退器(→3 揺架の中に納まっています)を簡略化してみました。駐退器はスプリングが2重になって入っているパイプ状の大きな部品なので、これを取り除くだけでかなり軽くなるでしょう。揺架も、駐退器が無くなって不要になった部分を切り取ります。さらに、後部の単脚(→6)を除いて2脚(→5)も簡略化、砲身も短縮。それがこの図2で、上のイラストに描いたものです。

しかし駐退器を取り除いてしまった代わりにどこかで反動を吸収しないといけません。そこで、ストック内や揺架を受ける箇所にスプリングを入れてみたというわけです。でも、駐退器レベルの機能を果たせるとは思えませんけどね、、。射手の肩に期待!という感じです(笑)

というわけであれこれやってみましたが、まあどんなものでしょうね。部品ごとの重さが分からないので、以上のことをやったとて15キロ軽減できるかどうかはわかりません。仮に15キロとして44キロ。ちなみにブローニングM2が本体で38キロです(ウィキ調べ)。全備で44キロなら力士でやっとこ持ち歩けて腰だめで撃てるかなあ、という感じです。でもこれまた実際に作って、力士さんに持ち歩いて撃ってみてもらわないと分かりませんね(笑)

とはいえ、フィクションとして考えると非常に魅力的なアイテムです。小説でも活躍してて素敵でした。カリ城の次元のPTRS41もそうですが、作中でドカンドカンこういうのを撃たれるともうたまらんですからね(笑)

というわけでお終いです。いつもの選手権番外編は、私が勝手に妄想したものを絵に描くというパターンでしたが、今回は栩野氏の小説からインスパイアされて、その上であれこれ考えるという感じでとても楽しかったです。一人で考えるのってやっぱり煮詰まりぎみになりますからね。

それはそれとして、この小説何らかの形で映像化してほしいなあと思います。劇中でこういう銃器が大活躍する様子をぜひ観てみたいです。栩野氏に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

それにしても今回も長くなってしまいました。いつも気になるのですが、ここまで読んで下さった方は果たして何人いるのでしょうか(笑)。スマホで読むとメチャクチャ長く感じますね。確認のためとかでたまに私も読みますけどうんざりします(笑) でも、PCだとそうでもないですよ。PCだと広告がほぼない(ちなみに私はこのブログで何ももらってないですよ。念の為。広告は無料ユーザーの利用料ってことですねー)ので、PC推奨です。あ、こんな事書くと凍結されるのかな?(笑)

それでは。

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イラスト集(その8)

2022年05月22日 | イラスト集
今回はイラスト集です。前回から一年以上経ってしまいました。いつもアレコレちまちま描いてるつもりですが、案外溜まらないものですね(人ごとか)。

この絵はウクライナの件があって描いたもの。何かのために描いたというわけじゃなくて、戦争が始まった直後になんか描きたくなってできたものです。

多くの方もそうだったかと思うのですが、自分の頭の中でこの戦争をどう認識・整理していいのかよく分からなくなって、クラクラしました。その混乱を落ち着かせて考えるために描いたような気がします。絵を描いてるときっていろいろ考えがまとまるんですよね。

戦車は、占守島のチハの残骸の写真を元にしています。占守島は、千島列島の最北端の島です。当時はもちろん日本領。終戦後の8月18日にソ連が上陸、日本軍を攻撃(もちろん国際法的にアウトです)し日本軍は戦車隊を主軸に反撃、ソ連軍に多くの損害を与え善戦しましたが21日に降伏しました。破壊された日本軍の戦車の多くは戦後ずっと現地にそのままになっていました。その写真の一枚を元にしたんですね。

ちなみに、それらの戦車の多くは近年ロシアに回収され、彼の地で自走可能に復元されています。それを知った直後は「多数の死者が出た戦地の戦車を復元するなんて、、、。そのまま墓標とするべきでは」と思いましたが、復元された方々が敬意を持って復元維持しているということを知り「そうか、、」と納得していました。

しかし現状では今後彼の国がどうなるか分からなくなってきました。こういう過去の技術遺産というものは、維持管理が非常に大変です(私はもちろん素人ですが、それくらいはわかります)。政治経済文化など全ての面で、国全体に余裕があるからこそできることなんですね。

なのでちょっと心配だなあ、というのが正直なところです。へたするとスクラップになって鉄くずとして売られるかもしれないわけで(まあ有り得ないとは思いますが、可能性としてゼロではないのが怖い、、)。「あの島でそのまま朽ち果てていってくれた方が良かった」とならないことを願っています。

余談でした。この絵は先日開催された中四国AFVの会の、ウクライナ支援の募金箱の横に置いてもらいました。会場で募金をすると聞き、よかったら使って欲しいと申し出ました(実行委の皆様、ありがとうございます)。こういう形でお役に立てて(まあ私の絵が募金に繋がったとは思えないですが、、)よかったです。

で、その中四国AFVの会のパンフ用の表紙絵がこれです。せんしゃんたちを描くのは久しぶり。うーん、せんしゃんはもっと描きたいなあ、、。

AFVの会は残念ながら今年は参加できませんでした。来年こそは参加したいと思ってます。いつもパンフに載せている4コマ漫画もお休みでした。こちらも来年は復活させたいです。

これはそのパンフの表紙用に準備していた絵。せんしゃんのに差し替えたわけですね。

いつもはこういう表紙絵を運営費カンパのノベルティ用の絵葉書の一枚にしてるのですが、今年はその企画はお休みとのことなので没にしました。絵の構成としてはまあ「銃とお姉ちゃんのいつもの」ですね(笑)

いつもドイツ軍と日本軍ばかりだったので、米軍ネタにしてみました。持ってるのはジョンソンLMGとS&W M1917。どっちも好きな銃です。あと海兵隊の装備は大戦前期のものです。初期のジャングルブーツはカッコイイですね。強度がなくてすぐ使われなくなったそうですが。

ジョンソンは今回絵に描いててびっくりしたのですが、本当に面構成が複雑で頭がクラクラしました。模型もそうなんですけど、銃や装備などをいざ形にしようとする時は資料をガン見します(当たり前ですが)。すると、知ってたつもりのものが全然知らなかったということを知り慌てます(笑)。こういうのも、絵のいいところですね。

今回没にはしましたけど、来年以降、通常開催になったときに使いますよもちろん(笑)

これは、試製一型機関短銃の弾倉嚢についてあれこれ考えてて、気が付くとこれが出来上がっていました(笑)


試製一型は、50連という多弾倉で絵の通りかなり長いです。これをちゃんと収める弾倉嚢の形を考えるのはほんと難しい。でも結局は普通のフラップ式しかないかなあ、、、とかいってるうちに何故かこの絵が目の前に(笑)女の子なので、サイドアームはベビーナンブです。弾が違うとかは知らん知らん!

背景の文字は、戦中の日本のいろんなスローガンを変形させて貼り付けてます。これらスローガン全てに同意しているわけではありません念の為。って、判読できる人はいないか、、、。文字はそもそも絵なので絵に合いますね。変形させるとさらに絵になるのがいいですねえ。

で、これは下書き段階のもの。英語は酔っ払った時に書いたのでスルーしてください(笑)

私の絵は、基本こういう風にまず鉛筆でグリグリ描いて、それをまた鉛筆でトレースして色を塗ってます。鉛筆はええですねえ、、。

次。恒例の「若気の至りコーナー」です。これは、30年位前、アームズマガジンに読者投稿として描いたもの。没になったか採用されたのかはよく覚えてません(さすがに記憶がおぼろげ)。

今見ても、基本的に銃の好みも絵柄も全く何も変わってないですね(笑)こういう投稿って絵葉書とかに描いた原画を送るので、手元には残りません。なのでコンビニでコピーして保存していたのです。いろんな意味で隔世の感がありますねえ。

当時はアームズマガジンに限らず、趣味系の雑誌の投稿ページは大人気でした。ネットがない(できた直後ぐらい?)ので自分の絵が全国で販売される商業誌に載るというステータスは凄かった。例えばホビージャパンでは、年一回イラストコンテストがあって上位入賞者はフルカラーで紹介されてました。レベルがメチャ高く、私はびっくりしながら見てました。でも、模型誌なんですよ(笑)

イラストだけでなく文章の投稿も、論争になったりするなど非常に熱かった。論争ったって、ある方の何らかの意見が載ったら、その1ヶ月後に反論が、さらにその1ヵ月後にその反論が載るんですよ。気が長すぎる(笑)けどまあいい時代でしたねえ(遠い目)

そしてもう一枚。AR18Sを持つIRA闘士。コラコラコラ!(笑)

このころ私は高校生で、受験勉強のためにちょこちょこ図書館に行ってました。で、IRAというかアイルランド独立運動の本を見つけて読んだんですね。当時読んでた漫画「マスターキートン」(傑作!)はIRAがらみの話が多く、興味があったのです。でも、私は日本史選択だったのでもちろん勉強とは関係なし。困ったものです(遠い目)

で、シャツの文字は当時の英語の辞書(笑)。夜、勉強しながらちょこちょここういう絵を描いていたわけです。もちろんラジオを聴きながら。ヤンタンやオールナイトニッポン、サイキックとか。あー、懐かしいなあ、、ってオッサンはすぐ昔話になるのでアカンですねえ。でも昔の思い出って今から作ることが不可能な、かつ後々は大切な財産となるなので、若い人は好きなことやりたいことをどんどんやった方がいいと思います。ろくな大人にならなくとも(誰のことだ)、そういう財産は残るしいろいろ役に立ちます(多分)。

次。タイトルは「あんたの話ならもう全て聞き飽きた」です。

これは最近描いたものなんですけど、何で描いたのか覚えてないです。我ながらヒドイと思いますけど、ほんとに覚えてない(笑)

なんとなくグリグリやってるうちにできてしまったんです。まあでも、絵ってそういうものなのかなあ、とも思います。なので、まあいいか、と(笑)

絵を描いてるときはよく音楽を聴いてます。タイトルはキングブラザーズの「マッハクラブ」の歌詞から。メチャカッコイイ曲なので聴いてみてください。

持ってる拳銃は南部式の前期型。甲型といわれてるやつです。で、最近知ったんですが南部式の甲型乙型の区分って実はストックが付けられるかどうかだったそうです。要はストック溝があるのが甲で、ないのが乙です。当時の書類にそういう記述があるそうで。

本などではトリガーガードの形状など外見の違いで「甲型」「乙型」と区分されていましたけど、そういうことじゃなかったという。当時の「乙型」にはストック溝が付いているタイプもありますが、それは「甲型」ということになります。びっくり。

というわけで最後です。この絵は、とりあえずの下書きです。タイトルは「シャンデリア」

これまた好きな曲から。ミッシェルガンエレファントの「シャンデリヤ」です。「ア」にしたのはなんとなく(笑)

聴いてる曲名をそのまま付けてるというわけでもなく、描いてるうちに絵と曲の内容がなんか似てるかも、と思ったのですね。

私は夢を結構見ます(寝てるときの方ね)。これはその夢でみた風景です。とはいえそのまんま、ではないのですが。夢をイメージソースにして、描いたというのが近いかな?要するにこういうぐちゃぐちゃした感じが好きですしそういうのが原風景としてあるような気がします。

子供の頃、街の中にはいろいろほんとうに汚い場所があって、いつも遊びに行ってた港とか海岸とかゴミだらけだったです。町内には工場や廃車場とかがあって、地面が油でドロドロになっててネジとか鉄の削りカスが埋まってたりとか。もちろんそんなところばかりじゃなかったですけど、そういうところのインパクトが凄くて、刷り込まれちゃったんでしょうね。

で、これはカラーで描きたいなあと思ってます。でも時間かかりそう、、。

というわけでお終いです。絵を描くのはほんといいですねえ。次回も1年後くらいになるかもですが、コツコツ描いていきたいと思います。

最後にお知らせです。
●京都の「ギャラリーソラト」さんの展示会に絵を出品します。

以前からちょくちょく参加していて、その都度お知らせしている展示会です。

今回のテーマは「幻想独逸展」。「<独逸(ドイツ)>の歴史、人物、文化等国のイメージ全般をテーマに自由に表現する展覧会」です。

会期は5月24日(火)から5月29日(日)。

私は展示する額装品と複製画数枚を販売します(通販可です)。
これがそれです。

ギャラリーの住所や問い合わせ先などはこちらです。最近移転され、住所が変りました。

ギャラリーソラト
〒600-8475
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イラスト集(その7)

2021年04月03日 | イラスト集
今回は久々のイラスト集です。前回から1年以上経ってしまいました。これは私が描いた絵を紹介するエントリーです。でも、絵にかこつけて、それにまつわるウンチクとか、日ごろ思ってることなどをなんだかんだと長々と書きちらすエントリーでもあります。あらかじめご了承下さい。

まずはこちら。「アストラメイド」です。我ながら何でこんな絵を描いたんだろ、と思わないこともないです(笑)

この絵を描くまでの経緯をちょっと書いてみます。「人が何でこういう絵を描くに至ったのか」という一例になるのでは、と思わなくもないので、、。

大元はこの絵。これは前回UPしました。カフカの「城」のイメージで描いた絵です。
連休中、酔いつぶれて夜中に起きて「なんでもいいから絵を描こう」と思ってグリグリ描いてたらふと「城」が思い浮かんだので描いたんですね。

で、その後「城にもメイドはいるんだろうな。どんなのかな?」と思って描いたのがこれ。
多分変な城なので、ミリタリーの要素が入った制服とかだったら面白いなあ、と。

で、さらにその後これがもう少し発展してしまいます。こういう制服だったら拳銃持ってたらいいな、と。大型拳銃じゃなくて、女の子でも扱えるくらいのがいいな。じゃあブローニングくらいかな?と。
サッシュにホルスターをつけるのいいな、とか、同時に腕章の意匠など段々暴走し始めます。

で、拳銃だったら好きなアストラがいいなあ。12連発だから二丁拳銃の方がかっこいいよな。予備弾倉嚢もつけちゃおう。ホルスターにも一本づつ入るから計72発だ!強い!とか考えてるうちにこうなっちゃった、というわけです(笑)

どんな城やねん、って感じですが(笑)まあ誰に迷惑かけるわけでなし、いいですよね。城にはこういう武装メイド隊があって、無礼な客を威嚇したり泥棒を退治したりします(笑)このメイドは、元の絵の女の子のお姉さん、とかだったらおもろいな、とか(もうええわ)。

でも、いろいろ描いてるうちにいろいろ妄想が発展していく、というのは面白いですね。こういうのが絵(というかものづくりの)の醍醐味じゃないかなあ、と。

背景をなんか入れたいな、と思ってドイツ語の花文字の文章を貼り付けました。これ、適当な素材を探してググッたらウィキにカントの書簡が例として出てたのでそれを加工したものです。もちろん内容は絵と全然関係ないです。ドイツの人が見たら大爆笑じゃないかなあ、と。カントさん、ほんとゴメンなさい(笑)

ちなみに、この花文字はフラクトゥールというそうです。またつまらんドイツ語を覚えてしまった、、。

では次。「未来少年コナン」の資料を久しぶりに見てて、ふと我に返るとモンスリー様を描いてしまっていました。うん、まあ、そういうもんだ(笑)


ちょっと前、ツイッターのトレンドにコナンがでてきて「?」と思ったら再放送されてたんですね。それで資料を見返してたわけです。で、この絵はさらにその時の絵を描き直したものです。

私の絵は鉛筆やシャーペンでアウトラインとかを描いて、水彩で色を塗って、さらにその上にシャーペンで細かく陰影を付けるというのが基本です。「描き直し」というのは原画に消しゴムをかけて、ぼんやりとなった原画の上からそれらをもう一度やり直す、というような意味です。なので「前のとどこが違うの?」ということが多々あるかもですが、まあいいじゃないですか。

以下、長々とコナンについて書きます。ネタバレありなので、もし未見の方がおられたら、スルーして下さい。でも、観てない人っているのかな?(笑)

モンスリーは宮崎作品の中でとても好きなキャラです。あとクシャナも好きですね。モンスリーとクシャナはそれぞれ「組織の幹部」「王族」という足かせがあるのですが、コナンやナウシカと出会うことで、徐々にそれらから自由になって「浄化」されていく。それがみててとても心地いいんです。そういう人、多いんじゃないでしょうか。

宮崎氏は「漫画映画のやることはね、何か偉そうなことを言う人間になっていくんじゃなくってね、いろんな束縛から解放された人間になっていくことだと思うんですね。そういうのを見たいんです、自分は」(「出発点」徳間書店 P447)と語っています。そういう氏の気持ちを一番よく反映されたのがこの2人といってもいいでしょう。

でもモンスリーとクシャナはちょっと立ち位置が違うんですよね。モンスリーは組織の構成員なので、クシャナほど自由な判断はできないし、幹部とはいえ行動の余地は限られている。組織の一員という縛りが彼女の変化を抑制しているように見えます。でもとても聡明なので、コナンと出会い関わっていくうちに意職がじわじわと変化していく。この変わり具合は実に絶妙です。

コナンも、モンスリーのそういう変化をキッチリと感じ取ってます。ガンボートを沈めた後、コナンがハイハーバーの家(確か村長の家を接収して司令部にしていたかと)の中庭にいるモンスリーに無防備に歩み寄っていくのは、モンスリーが「変わった」とコナンが認識したからなんですよね。このシーンは2人の「融和」を描いている。そもそも、おじいを殺したのはモンスリーです(間接的とはいえ)。コナンはそれを決して忘れては無いはずです。さらにモンスリーはコナンを何度も死の縁に追いやっています(海中のコナンの拘束具のスイッチを入れるなど)。でも、この時2人は融和・和解している。モンスリーも主力兵器のガンボートを沈められたのに、まず「ラナを助けてくれた?」とコナンに問いかける。2人の変化を、ちょっとした動作やセリフで演出しているわけです。ほんと凄いと思います。

でもしかし、モンスリーは簡単に立ち位置を変えることはできない。何と言っても彼女は組織の幹部です。融和したかな?という直後コナンに拳銃を乱射します(この「緊張と緩和」の使い方も見事。で、銃の抜き方やラピッドファイヤも素敵(笑))。でも、それは「古い彼女」の最後のあがきなんですね。

しかし結局、モンスリーは「浄化」したために組織(っていうかレプカ)に抹殺されそうになります。宮崎作品の中では「組織の一員」ということに足を引っ張られる、珍しいといえば珍しいキャラです。ダイスも当初は組織の一員ですが、その前に海の男としての「自由人の矜持」がある。なので早い段階で組織を抜けられたわけです(そのやり口が基本的に自己中で汚いのは、まあおいといて(笑))。

一方クシャナの相方(笑)のクロトワは組織の中でうまいことやっていこうというキャラですが、彼も基本的に「組織」というものを信じておらず、斜め下から見てるというスタンスです。なので、状況が変わるとすぐヴ王を裏切ってクシャナにつきます。チラッとセリフに出てきますが、クロトワも少年兵時代から船に乗って「自由」を体感的に会得している「船乗り」です。ダイスとクロトワもとても似てます。2人は自我が先に立ってるんです。「船が好き」という「個人的な気持ち」を大事にしている。その辺の「個」を優先させる姿勢がモンスリーやクシャナと違いますね。なんつーか、男って勝手なんですよね(笑)

で、このアニメが素晴らしいのは、モンスリーやコナンたちからもらった勇気や元気を実生活でちょっとでも生かせるように頑張ろうか、と思わせてくれるところなんですよね。でも、私たちはコナンやジムシーじゃない。残念ながら。よくてモンスリーとかダイス、せいぜいテリットとかクズウなんですよね(笑)。でも、じゃあどうしようか、という。しかしもし私たちが「組織」の問題点に気付き反抗したとしても、まあ少なくとも銃殺はされないし、せいぜい依願退職レベルなわけですから(笑)「できるところからでいいから頑張ろうよ」ということですよね。このアニメはそういう現実的な勇気を与えてくれる、素晴らしい作品だと思います。

あと、どーでもいーんですけど、インダストリアのこの拳銃、設定資料によるとローラーロッキングなんだそうです。口径9ミリ。クズウらが使うサブマシンガンは同口径の強装弾だとか。ライフルは7.62㍉/5.56㍉のサボット弾とのこと。設定が実に細かくてマニアックすぎるんですよ。設定画を見ると、宮崎氏でも大塚氏でもない。どなたが設定したんでしょうねえ、、。

長々と書いてますけど、もうひとつ。よく知られた話ですが、アニメの初期設定ではモンスリーは白髪のおばさん(お婆さんに近い)で名前もモンスキーでした。

宮崎氏が主要キャラを見渡した際「若い女性がいないな。じゃあモンスキーを若くしよう」とモンスリーになったそうです。いやー、きわどいところでしたねえ(笑)お婆さんモンスキーだったら、どういう話になってたんだろ、と思いますねほんと。そもそも最終回が成立しない!(笑)

コナンは製作スケジュールが実にタイトで、製作開始時点ではまだラストがどうなるかあやふやだったそうです。もしモンスキーだったら、全然違う物語になっていた可能性が高いという。そう考えるとモンスリーって凄い重要なキャラなんですよね。いやほんと「モンスリー様ぁ!」ですね(笑)

あ、あともうひとつだけ。「モンスリー様」で思い出しましたけどテリットはかわいそうなキャラですね。知らない間に死んだことにされてましたけど、それが一番楽な処理というキャラだったという、、。テリットは「目の前のことしか見えていない小市民」の典型で、かつやり口も汚かったので同情もあまりされないし、生きてたらラナやコナンと和解するのが実に難しい。しかし彼も戦争によって性格がねじまがってしまったのかもしれないと考えると、やっぱちょっとかわいそう、という(もともと嫌な性格だったかも、ですが、、)。

オーロはまだ「救える余地」があったので生かされてたわけですね。彼は、ハイハーバーの孤児の扱い方(これは村の偽善的態度、と捉えられなくもない。「楽園」ににも必ず「暗部」はある)に嫌気がさしてドロップアウトしたという同情の余地がまだある。似てるようで違うんですね。そんなこんなであちこちに奥深いところがある凄いアニメだと思います。

あ、さらにもうひとつ。コナンの作画監督だった大塚康生氏が先日逝去されました。心よりお悔やみ申し上げます。ほんと残念です、、。しかし、こういうところで「ついで」的に取り上げるような方ではありませんので、また近いうちに氏を偲ぶエントリーを書きたいと思っています。

いやー、長々と書いてしまいました。すいません。で、これ何のエントリーなの?という。イラスト集ですよね(笑)

では次です。昨年末から年始にかけて、家の中をいろいろと片付けてました。昔描いた絵も出てきたので、いくつか紹介します。これは20年くらい前の絵です。
九龍城とか軍艦島みたいなところをウロウロして胡散臭い仕事をしてる男、みたいなイメージですね。こういう漫画を描きたいなと思ってた記憶があります。

なんかカッコよく描いてますけどこういうのって結局南極、自分のなんらかの投影なんですよねえ、、。自分がこういう風になりたいとかそういうんじゃないんですけどね。でも、絵でも模型でもなんでも突き詰めると「自分」なんですよね多分。キャラの造型とかそういう表層的な部分じゃなくて、もっと奥のところの。なのでとても恥ずかしいんですけど(笑)。しかしそもそも何かを作って公にするってのは自身をさらけ出す、とても恥ずかしいことでもあるんですよね。何かを作るってそういうことなんですよね多分、、。

ヴラマンクが佐伯祐三に投げつけた「芸術とは内面の告白である」という言葉(なんかツウっぽいですけど「ギャラリーフェイク」で知った(笑))は、そういうことを指してるんじゃないかなあ、と。クリエイターとかアーティストって、なんか「カッコイイ」みたいに思われてますけど、ほんとはもっと泥臭くて生々しいカッコワルイ存在というのが本質なんじゃなかろうか、と。私は芸術家でもクリエイターでもない(好きなものを作ったり描き散らしたりしてるだけ)んですけど、まあもの作りの末席を汚してる立場として、そういうことはいろいろ考えますねやっぱり。

おっとまた話が長くなりそう(笑)なのでこの辺で。次いきましょう。

で、恥ずかしい余勢をかって昔の絵の続き。これも20年くらい前に描いたもの。スク水だ!(笑)恥ずかしい!でも昔のだしいいや!(笑)
しかしそもそも何が一体どう「フラッシュポイント」なんかわからんのですが(笑)。漫画の表紙にしようと思って描いた絵なのは覚えてます。

海水浴場のある昭和な町が舞台で、町民はクセのある連中ばかり。町内であれこれ巻き起こるメンドクサイドタバタを、地元中学校3年4組の日下さんがなんだかんだでまとめちゃう、みたいな話を考えてましたね(遠い目)。

私は昔から漫画を描こう描こうと思ってましたし、今も描きたいです。でも漫画ってメチャクチャメンドクサイんですよ。何年か前に一度それなりにちゃんと描き上げた(つもり)んですけど、それでヘトヘトになっちゃってそのままになってます。でも、また描きたいですねえ、、。

昔の絵が続きます。20歳くらいの頃にペンで描いた絵です。なぜこれを描いたかは例によって覚えてないです(笑)日本軍戦車兵の絵です。




スクリーントーンを初めて使って、なんとなくなじまなくてその後使わなかったのは覚えてます。ペンの絵は楽しいのでまた描きたいですね。

それにしても、九一式車載軽機を執拗に描いてるのがなんともなあ、と(笑)
でも冷却ヒダが螺旋状になってないのが「若けぇなあ、、」って感じ(笑)資料もほとんどなかったですしねえ、、。確か、九一式の写真って数枚くらいしかなかったです。今はちょいちょいとキーボードを叩くだけでたくさんの写真がポーンと出てきますからねえ、、。凄い時代になったものです、、。

で「20年前の絵を何で描いたか覚えてない」とかいいながら、この絵は3週間くらい前のですが何で描いたか覚えてない、、。要は酒のせいです(コラ)。

ニヤーッと笑う女の子の顔をちゃんと描きたいと思って描いたような気が。先のアストラメイドの絵もそうです。こういう顔、難しいですね。お酒はほんと気をつけたいです(といいながら飲む私)。そもそも、酒を飲んで絵を描くというのは、いいことなのかよくないことなのかよくわからんですね。自分が「これでいい」という絵が結果的に描けたのなら、何でもいいとは思うのですが、、、。

でもそれを言い出したら、例えばク○リをやってガンギマリの状態の「ぱよぱよーん」となった頭(笑)で描いた抽象画が素晴らしいものになって評価されて何かの賞をとったりした場合、それはドーピングじゃないのか?と思わないこともないです。

でも、創作物は出場規定やルールのあるスポーツとは違いますし、結果が全てでもあるのでそれはそれでOKじゃないか、とも思います。表現の自由だけでなく、表現する時の自由(ただし法の範囲内で)もあるんじゃないかと。音楽でも絵でも作者が何らかのケミカルな要因(笑)で「ぶっとんだ」状態で作られた傑作って多々あるようですしね。この辺はほんと難しいですよねえ、、。答えは出ませんねえ、、。

で、まあそれはそれとして、クラスのバッジって今はもう無いんですかね?無いだろうなあ、、、。あれ、階級章みたいで割と好きでした(笑)こういう「昔は普通にあったもの」が段々無くなっていくのは寂しいですね。でも仕方ないですね、、。

というわけで最後です。「日本軍に今みたいな特殊部隊があったらなあ。あったらどんなんだったかなあ」とずっと思っててとりあえず描いてみたのがこれ。日本海軍特殊陸戦隊員です。

「昭和20年7月20日、一式陸攻20機に分乗した佐世保海軍特殊陸戦隊員150名がサイパンに突入。B29を173機破壊した」とかだったらいいのになあ、、という絵です(笑)。

佐世保は特に意味ないです。佐世保に陸戦隊があったかどうかも知らんです(我ながらテキトーすぎる、、)「一回行ってみたいなあ、佐世保バーガー食べたいなあ」とかそれだけで佐世保にしたという。あ、でも「ストッパー毒島」の佐世保選手がなんか好き、というのもありますね(いや、だからテキトーすぎるのは変わらん!)

銃や装備も全部ウソです。実在のものをベースに、あれこれアレンジしてます。ナックルダスター式のトレンチナイフは米軍のを参考にした試製四式短剣。サブマシンガンは、試製二型がベースの四式自動拳銃(消音器付き)。拳銃はモーゼルコピーの九二式機関拳銃などなど、やりたい放題(笑)髑髏マーク(ジョリー・ロジャー)は大好きなマークなので、隊のシンボルにしてみました。海賊陸戦隊(笑)。で、この絵には背景を付けたいなあと思ってます。できたらフィギュア作品にもしてみたいんですけどね。時間がないなあ、、。

あと、この絵は前々回で告知した京都のギャラリーソラトさんの展示会に出品しました。おかげさまでこの絵の複製画など数点が売れました。買ってくださった方に、この場をお借りしてお礼申し上げます。もちろん、販売した複製画は最高画質のものです。今回のブログやツイッターやピクシブなど、普段UPしてるものは当然画質を落としてます。また、複製画の製作に当たり独自に色調補正などをしています。なので、複製画は販売専用の完全な「オリジナル」ですので、その旨ご了承下さい。

というわけでお終いです。最初書いたとおり、絵よりそれにまつわる云々かんぬんばかりでしたね。すいません。模型でもそうなんですけど、人の作るモノの水面下にはこういうあれこれ思うことがあるってことなんですよね。それをいちいち言わずに黙って、作ったものだけ提示すればストイックでカッコイイんですけど、つい、やっぱアレコレ書きたくなっちゃうという(笑)。最後まで読んで下さった皆様にお礼申し上げます。んじゃ、次またなんか描くか!頑張るんば!(ってもう飲んでるなお前)

というわけでまた。

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番外・ごっつええ感じの銃選手権(フィクションの銃編)

2020年11月28日 | イラスト集
今回は、ごっつええ感じの銃選手権です。とはいえ、前回同様実在の銃ではありません。映画とか漫画に出てくるフィクションの銃の中で、私なりに気に入ってるものを紹介したいと思います。

●テレビ映画「コンバット!」のなんちゃってMP40

「コンバット!」に出てきた、変なMP40です。私は「落ちた偵察機」を観たとき気が付いて「なんじゃこれ?」となりました。MP40に見えるんですけど、MP40ではない。でもMP40だよなあ、、いやでも、、という実にむずむずした気分になる変な銃です。
その後、いろいろ情報を得て、どうもこれはレイジングSMGをベースにステージガンにしたものだということがわかりました。他の回にも出てるようです。そのつもりで見ると、なるほどなあ、と。レイジングマイザー、といったとこでしょうか(笑)

→1 バレルの下のこの部分は、MP40には無いものです。でもレイジングベースなら納得できます。要するに多分ここはレイジングのストックをそれっぽく削ってるんですね。

→2 ここも変なところです。折り畳みストックの肩当て部分がマガジンハウジングにすっぽりはまってます。要するにストックを展開・収納するにはマガジンをその都度外さないといけないという構造的欠陥(笑)

→3 マガジンを見ると、レイジングベースだと分かります。レイジングのマガジンは側面をかなりプレスで絞っていて、とても特徴的です。排莢口もあるのですが、ブランク作動できたのかな?

「コンバット!」は説明不要なレジェンドムービーなんですが、一応説明すると60年代にアメリカで製作されたテレビ用戦争映画です。ミリタリー方面に興味のない人でもサンダース軍曹(ビック・モロー)が主役、と言えば「ああ!」となるのでは。

テレビ映画とはいえ、サンダース軍曹以下人物描写はじめ物語も奥深く、銃撃戦などのアクションも最高、という素晴らしい番組でした。私が中学生の頃、深夜で再放送(っていうか再々再々放送くらいでしょう)されて食い入るように観てました。ビデオにも出来るだけ録画して、気に入った回は何度も何度も観ましたね。テープが限られてるので、全部の保存は無理。他の映画含め、気に入った奴を厳選して残す、という手法でした、、って、今からすると「いつの縄文時代の話だよ!」ですね(笑)いや、VHSビデオのテープって子供にはほんと高くて(1本500円くらいしたかなあ、、)大変だったんですよね、、。でも、さらにその前のビデオ黎明期のころは生テープが1本5000円とかしたそうで、全然ましだったんですけどね、、。しかし当時は映画のソフトがビデオで2万円とか、そういう時代でした。映画一本でですよ!!(例・「カリオストロの城」が19800円、、、)今ではちょっと有り得ない、、。このころ(80年代中盤)から地方にもビデオレンタル店がどんどんできて、レンタル市場が凄いものになったのもうなずけますね。

あ、またオッサンの回顧録になってる(すいません)。で、えーと、何の話でしたっけ、、、。あ、レイジングか(笑)

どうも、本物のMP40は当時でもステージガンとして潤沢にあったわけではないようで、その代役としてレイジングベースでこういうのが作られたようです。MP40に限らず、実物が手に入りにくい銃はありものを改造してそれっぽくする、というのは映画界の常識なんですね。冷戦時代はソ連の銃が手に入らないので、例えばAKベースのドラグノフ風狙撃銃が作られたりとか。まあ、要はそういうことですね。

今回のために「落ちた偵察機」を再度観たのですがシーンシーンで本物とレイジングマイザーが入れ替わり立ち代り出てきます。ちなみに発砲シーンでは本物でした。多分、撮影日によって借りれたり借りれなかったりしたのかなあ、という気がします。あと、この回はG43も出てきてきちんとブローバックしてます。他の回では、ビッカース(「3人の新入兵」)とかルイス(「ノルマンディに上陸せよ」)スプリングフィールドM1903(「老兵は死なない」)とか時々珍しい銃が出てくるのもこの番組の魅力でした。「老兵は死なない」は第一次大戦が終わった後もフランスに残った、ちょっと頭がおかしくなった元アメリカ兵の老人が、当時の軍装のままウロウロしてて、サンダース軍曹を「お前はドイツ兵だろう!」と捕まえ行動を共にするという変な回で、メチャよかったですね。

で、久しぶりに再見して分かったのは、ドイツ軍の軍装がかなりいい加減だったんだなあ、ということ。制服はともかくサスペンダーすらしてないし、ライフルの弾薬ポーチも実に適当。まあ敵役だから仕方ないんでしょうけど、、。そもそも「コンバット!」のドイツ兵って基本間抜けで、いつもいつもサンダース軍曹以下アメリカ兵にぽこぽこやられちゃうので、その当時から枢軸派だった私(笑)はいつも悔しかったですね。でもサンダース軍曹たちはとてもかっこいいので、「どっちもがんばれー!」って感じでした(笑)

でも、この「落ちた偵察機」のドイツ軍の軍曹は例外的に実に賢くて、サンダース軍曹と頭脳戦を展開し、サンダース分隊を一時は窮地に追いやります。このドイツ兵はなんかとてもキャラが立っていて、見てくれも暑苦しくて印象に残っていました。覚えてる方も多いんじゃないでしょうか。

で、今回調べてみたらなんとこのドイツ兵はジェームズ・カーンでした!「ゴッドファーザー」のソニーですよ!!びっくり!!どうも駆け出しのころだったようです。役者としてのオーラは最初から十分かもし出してた、ということなんでしょうね。

あと「コンバット!」にはときどき有名なスターがゲストで出てくるのでそれも込みで実に楽しいです。ジェームズ・コバーンが、SS将校としてスコルツェニーの部隊みたいに米軍に化けて、サンダース軍曹の分隊に潜り込んでくる回(「仮面のドイツ兵」)とかがあるんですよ。メチャ面白かったなあ、、。そして、さっき調べて更にびっくりしたのですが「老兵は死なない」の元アメリカ兵は、「ローマの休日」のひょうひょうとしたカメラマン(エディ・アルバート)でした!!やっぱ豪華だったんだなあ、、。あとこれは未見ですがテリー・サバラスが、フランスレジスタンスの狙撃兵として出る回(「もう帰ってこない」)とか。ほんと、面白いので興味のある方は観てみて下さい。個人的には、モノクロ時代のがほんと好きですねえ、、。

●香港映画「プロジェクトA」のモーゼル(?)

「プロジェクトA」に出てくるモーゼルモドキです。映画の中盤で、ギャングの1人が主役のドラゴン(ジャッキー・チェン)に突きつけて顔の前で誤発砲して、ジャッキーに「あんた銃の使い方知ってるの?」と突っ込まれる(日本語吹き替えでは(笑))シーンのアレです。

最初これを見たのは映画じゃなくて、何かの雑誌(「コロコロコミック」とかそういうの)の映画紹介のページでした。その頃は確か小学校中学年ぐらいで、いっぱしのガンマニア(笑)かつモーゼル大好きっ子(笑)だったので「何これモーゼルじゃないけどモーゼルだ!」と食いついてしまったのです。公開時は劇場に観にいけず、その後テレビで初放送されたときに食い入るように観ましたね。いや、モーゼルじゃなくて映画を(笑)

で、やっぱりモーゼルじゃなかったのでした。前述の通りきちんとビデオに撮って何度も観ましたねえ。いや、モーゼルじゃなくて映画を(笑)多分これは、外見だけのブロップガンなんでしょうね。

→1 ボルトの部分は、オリジナルモーゼルの側面形を拡大解釈して再現したように見えます。ただ、日本の電着銃と違って金属で作られているようで、とてもリアルです。

→2 アッパーレシーバーは丸くて、実に作りやすそう。多分ただの鉄棒・鉄パイプじゃないかなあ、、

→3 薬室周辺もバレルも実に太い。電着銃のように、銃身内に火薬を入れたりするようになってるのかもですね。

→4 グリップはチェッカーが入ってます。こういうとこはゲーコマなんだ、という(笑)

で、それっぽく絵にしてみると、これはこれで銃として成り立つような構成です。ボルト・ストライカー式にして、ロアレシーバーでアッパーレシーバーを包み込むようにして、その中にボルトを入れ込むようにしたらほんとに実銃にできそうな、、。絵ではさらにそれっぽい刻印を入れてみました。「南支三式」(笑)

「プロジェクトA」には、実銃ベースと思われるプロップも登場します。ルガーのランゲラウフ(8インチ砲兵モデル)やリー・エンフィールドなど。オリジナル(ないしコピー)の実銃と思われるモーゼルも出てますね。ランゲラウフは、ブローバック&排莢しています。冒頭の酒場の乱闘を静めるためにチー総監が天井に向けて撃つカットでUPにで写ってます。これは恐らく実銃ベースでしょう。映画でランゲラウフが作動するのってまあないので、これは実はかなり貴重です。でも、時計塔のシーンでギャングがジャッキーを狙うところでもランゲラウフが登場するのですが、手動で装填排莢しています。多分同じ銃と思うので不思議なんですが、予算とか準備の関係があったのかもしれません。

当時の香港映画って、脚本すらちゃんと書かれず、現場の勢いで撮っていたと何かで読みました。なので当日の小道具の準備状況とかもかなり適当だっのかもなあ、と。「プロジェクトA」というタイトルも、そもそもは他の映画撮影グループに映画の内容を悟られないため(油断したらすぐパクられるような感じだったとか)に仮に付けたものだったのが制式タイトルになっちゃった、と当時の映画雑誌で読んだ記憶もあります。なので、先のランゲラウフの件もそういう適当な理由でブローバックしたりしなかったりだったのかなあ、と。

余談ですが、当時の香港は映画撮影に実銃を使うのには厳しい規制があったそうで、それが許されるのはジャッキーら外貨を稼げる実績がある人たちだけに限られていたとか。しかしその後その規制が緩和されて、無名監督の映画でも実銃が使えるようになったとか。そして、その規制緩和を受け実銃ベースのプロップをバンバン鬼みたいに使って大成功を収めたのがジョン・ウー監督の「男たちの挽歌」だったそうです。「へー!」ですね。まあでもこの辺も昔雑誌で読んだうろ覚えの知識なので、かなり間違ってる可能性もありますのでご注意&ご了承下さい(笑)

閑話休題。で、私にとって香港映画のスターといえばジャッキーでした。テレビで「酔拳」や「蛇拳」などのカンフーシリーズをずっと観てて、心酔してましたね。でも、この「プロジェクトA」はそれまでのカンフー一辺倒の路線から一歩踏み出し「香港発のアクション映画」への脱皮を目指す、ジャッキーの新しい挑戦だったんですね。

そのつもりで観ると「プロジェクトA」は野心的な作品だったことがよく分かります。例えば20世紀初頭の香港をセットや大道具小道具から何からきちんと再現しようとしています。今の目でみると「予算厳しかったんだなあ」と思う点もないことはないのですが(笑)、一生懸命な感じが画面からひしひしと伝わってきます。そういう「世界の構築」はこれまでのジャッキー映画には無かった点です。

映画の展開においてもそれは言えます。カンフーアクションは随所随所で展開されて各パートを盛り上げるのですが、それはあくまで物語を展開するための「手段」で「目的」にはなっていません。例えばリップクラブで匿われていたギャングの客人の犯罪者を、ジャッキーが倒してチー総監の前に引き出すのですが、それはジャッキーが警察を辞める伏線としての格闘なんです。ストーリーのためにアクションが展開されてるんですね。

そして、これはネタバレになるので詳細は伏せますが「これまでのカンフーアクション」との決別を証明しているのが、ラストの海賊の親分との決闘です。最終的にジャッキーが親分を倒す手段はカンフーじゃないんです。これはかなり重要じゃないかと。アレで親分を倒す、というのは実にヒドイ(笑) カンフースターの自己の全否定といってもいい(笑)しかも、ジャッキー・チェン1人じゃなくてユン・ピョウとサモ・ハン・キンポーという当時の香港の1流カンフースターが3人でああいうことをやっちゃった、というのは実に意味深で、その後の香港映画の方向性を示唆する象徴的なラストじゃなかったろうか、と。って、大げさかもですが(笑)でも、ほんとそういう気もするんですよね。

おっと、また話がずれてしまいました。なんか3流の映画評論家みたいなこと書いてますね(笑)で、まあそれはそれとして、このモーゼル、立体で作ったらそれっぽいものが出来そうですね。いつかマルシンモーゼルベースで作ってみたいですねえ、、、。ほんと案外いけるかも、、。

●日本のビデオ映画「ミカドロイド」の「ベ式」

「ミカドロイド」は1991年東宝から発売されたビデオ映画です。ストーリーを簡単に書くと、戦争中に日本軍によって開発され、地下に眠っていた人体改造のロボット型兵器が現代に蘇り、命令の記憶に従って殺戮を開始しようとするが、、。てな感じです。その兵器が「ミカドロイド」で、主力武器がこの「ベ式」という訳です。
日本の映画なので当然実銃ではなく、モデルガンベースのプロップです。

→1 ベースはハドソンのモデルガン・ステンMk2で、レシーバーやマガジンハウジング、ボルトハンドルはオリジナルのままのようです。

→2 ベースはステンですがベルグマンのようなバレルジャケットを追加しています。製作はBIG SHOT。資料(月刊Gun1992年1月号)によりますと、原口智生監督は映画「ザ・キープ」(ドイツ軍が主役の異色ホラー映画。軍装・兵器などの考証がとにかくよくて、ごく一部の界隈(笑)では有名です)に登場するMP28のイメージが強くあったので、そういう風になったとのこと。なので全体のデザインとしては一〇〇式とベルグマンを混ぜたような印象になっています。「一〇〇式短機関銃改・ベ式・テラ銃」というのが映画上の呼称のようです。

→3 一〇〇式っぽい感じがするのがここの銃床の欠きとり。ステンもベルグマンも一〇〇式よりも太く、ちょっと大きいのですが、ここの欠きとりのおかげでなんとなく一〇〇式っぽくなってますね。この辺のセンスはさすが、といいますか、、。

→4 テラ銃なので、銃床は折りたたみ式になっています。この辺は一〇〇式の挺進型と同じですね。で、今回「ミカドロイド」でググッたらウィキにミカドロイドの本来の任務内容がありました。それは「高射砲でミカドロイドをB29に向かって撃ち、機体にしがみつかせる。そのままグァムやテニアンに向かい、B29の基地を破壊する」というもの。、、、、。いやー!素晴らしい!!鼻血ブーすぎる任務であります!それにしても他力本願すぎる、、。それだけの技術があんだから、自分らで飛んでいけよ(笑)

今回、このためにもう一回観ようかと思ってたんですが、ちょっと手配できなくて残念。DVDにもなってます。先の本来の任務についても言及されてたかもですが、ほとんどの詳細は忘れちゃってますね、、。

で、それはそれとして「大戦末期に日本軍によって開発された人造人間兵器が大活躍する」というプロットは実に魅力的ですし、今なら映像技術的にかなりのことができるはずなのでリメイクしたらとてもいい映画になるんじゃないかなあ、と。実写でもアニメでもどなたか作ってくれませんかねえ、、。「ミカドロイド分隊」がサイパンのB29を全部焼いちゃう、とか、その支援にハッピータイガーが上陸してくるとか(笑)いろいろできると思うんですけどねえ、、。

●漫画「風の谷のナウシカ」のトルメキア軍の自動小銃

「風の谷のナウシカ」4巻p61の1コマに出てくるトルメキア軍の自動小銃です。漫画で描かれてるのはフレーム部だけでこれは全体の想像図。トグル&ブローフォワード式という、ガンマニアもびっくりな逸品。
→1 トグルは前方に折れ曲がってるので、明らかにブローフォワードです。しかしトグルの下に、コッキングレバーとリコイルスプリングらしいものが描かれています。どういう構造なのか、もう、わけわかめです(笑)

→2 マガジン式です。でも、この位置だと弾丸をどうやって薬室に送り込むのか、、。ううむ、、、。

→3 銃床との結合とかはもう完全に想像です。そもそも、本体は鉄なのかセラミックなのか、銃床は木なのか樹脂なのかも分からない。土鬼の空中砲台は木製なんですけど、あれだけの材料を供給できる森林がそもそもあるのか?とか、鉄鉱石を採掘して精錬する技術はあるのか?とか、ちょっと考え出すともうわけわかめな世界なんですよね実は(笑)

→4 銃身部とか含め、ちょっとおフランスの要素を入れてみました。叉銃 用のこのフック、カッコイイですよね。

ナウシカの世界は自動銃とか大砲があるので、規格を統一した工業製品が生産できる状況であることは分かるのですが、一方で自動車や戦車といった内燃機関を使う陸上の機械車両は一切出てきません。銃弾や砲弾を作るのはメチャクチャ進化した工業社会じゃないと無理なんですけど、それができるのに自動車や戦車を作れないのはおかしいんですけどね。アンバランスすぎる。ナウシカのメーヴェをはじめとする飛行機械が、過去の失われた時代の遺産の「なんかよくわかんないけど凄いエンジン」を大事に大事に使いまわしてなんとか飛ばせてるというのは理解できるんですけどね、、。

でもそれに比べると陸上の輸送手段が馬とか牛車のみというのはギャップがありすぎです。ガソリンなどの化石燃料がない、というのは分かります。じゃあ火薬はどうやって生産してるの?と。で、飛行機の燃料は多分「水」なんでしょうね。メーヴェやクシャナのコルベットはずーっと無補給で飛んでるように見えますから、そうじゃなきゃ説明できません。そういえば「燃料水タンク破損!」というセリフもありますしね。ナウシカがメーヴェに燃料らしき液体を補充するコマもありますけど(4巻P16)、普通の壺から入れてるし(笑)まあ水かなあ、と。

とかとか、ちょっと突き詰め出したら「?」「?」が連発しだす世界なんですけど、まあ、メチャクチャ素晴らしい漫画なので細かいことは別にいいですよね!(笑)

で、これがそのコマの模写です。「飛来した蟲を銃撃するトルメキア兵」というなんでもないコマなんですけど、ガンマニア的には「うわっ!!」という感じなんですね。最初見たのは確か高校生くらいだったんですけど、ほんと「うわっ!」って思いましたね。そういう人、多いんじゃないでしょうか(そうか?) 擬音が「カウッ」っていうのもいいですよね。ほんとそれっぽい。
で、宮崎氏がブローフォワードを知ってて描いたのか、テキトーに描いたのか、よく分からないんですよね。

宮崎氏は、日本を代表する映画監督というだけでなく、もの凄いミリタリーマニアとしても知られてます。「雑草ノート」はじめ兵器をテーマとした作品も多々発表しています。

飛行機や戦車、軍艦などといった「大きめの兵器」についての知識はもの凄く、かつそれら対する考察は実に深遠で、そのことは各作品を読めばすぐわかります。

しかし、銃器に関しては飛行機や戦車ほどじゃないのかなあ?というのが私の個人的な所感です。そもそも銃にはあんまり関心がないように見受けられます。「ナウシカ」はじめ「ラピュタ」など、銃の設定についてはラフ程度のものを描いて、詳しいスタッフに丸投げしているような印象です。

実際、インタビューでも飛行機や戦車についてはその都度都度実に熱く語ってるのですが、銃器についてはまあほとんど言及したことがありません。なので、そんなに思い入れがないのかなあ、と。例えばガンマニアとして知られる押井守氏は隙あらば銃の話をしています。ドラグノフが出てくる映画の紹介で、その弾を机の上か何かにばらまくカットではAKの弾だったので「心の中で突っ込んだ」みたいなこと言ってましたから(笑)

例外として「月刊Gun誌 2004年1月号」の記事があります。当時、トイガンメーカーのマルゼンがナウシカの長銃の高級モデルガン(100丁限定・35万円!!)を企画・発売しました。その製品紹介の記事です。当初、マルゼン側がアニメの美術設定を忠実に再現したモックアップを宮崎氏に見せたところ「『こんなものは銃じゃない! 本来、銃とは美しいものであり、鉄砲鍛冶が一本一本手で作るから同じものは2本とない!』と怒鳴った」そうです。この発言から、宮崎氏はかなり銃に対してこだわりがあるということが伺えます。そうじゃなきゃこういう言葉は出てこないですよね。

で、同記事によるとこの企画のそもそもの発端は、プロデューサーの鈴木氏が「ナウシカの銃って作れないんですかね」と発言したことだったそうです。そして「鈴木・宮崎氏ともどもモデルガンマニアだから、、」という関係者の発言も。鈴木氏はともかく(ウォッチしてないので(笑)よく知りません)宮崎氏がモデルガンマニアだというのは初耳でした。それ以前も以後も、そういうことを寡聞にして読んだことがありません。その発言はほんとなのかなあ、と。スタジオの写真とかでも、モデルガンが写ってたことはなかったです。モデルガンが好きなクリエイターって、まあ間違いなく近くに置きますからね(笑) 

で、宮崎氏は銃が好きなのは好きなのかもですが、少なくとも一般的なガンマニアじゃないんだろうなあ、と。例えば漫画版ナウシカ2巻の表紙裏にナウシカの装備が解説されてまして、件の長銃は「レバーアクション」と表記しています。これは、ガンマニア的には「ボルトアクション」です。「レバーアクション」は一般的には西部劇に出てくるウィンチェスターとかのアレを指します。もちろん、ボルトアクションも見た目的にレバーアクションと呼んでも差し支えないかもなのですが、ガンマニア社会的(笑)には有り得ません。この点からも、少なくとも宮崎氏は日ごろ銃器雑誌を読んだりしているわけではないことが推察できます。

宮崎氏の銃器の知識がどれほどなのか、という点については作品から類推するしかありません。「雑草ノート」で時折言及される「日本海軍のルイス式の解説」や「飛行艇時代」でチラチラ出てくるモーゼルC96やベルグマン、「泥のまみれの虎」などの一連の戦車漫画の独ソ小火器の描写(MG34やワルサーP38、PPshなど。どれも適当にそれっぽく描いてます。戦車や飛行機に比べると執拗に表現しようという感じがしない)などを見てみると「それなりの知識はあるんだろうけど、それほど詳しくないように見えるし、飛行機や戦車に比べてそんなに好きじゃないんだろうなあ」というのが私の所感です。

あ、また話がずれてしまいました(笑)でも「宮崎監督と銃」ってあんまり語られてないので、もうちょっと詰めても面白い話題だと思うんですけど、どんなもんでしょうね。でも、誰も知りたいとは思わないかもですね(笑)

●小説「武装島田倉庫」の自動装填銃

椎名誠氏のSF小説「武装島田倉庫」に登場する「半月型の弾倉を持った自動装填銃」です。小説なので、この絵はもちろん全部私が勝手に妄想して描いたものです。
この作品は、いわゆるSFディストピア小説で「ちょっと前に大きな戦争があってガタガタ・ボロボロになってしまった日本みたいなところ」を舞台にしています。登場人物がシンクロする7本の短編が合わさった連作小説で、一冊で一つの世界観を表現した、非常に優れた作品です。

「島田倉庫」は、そのガタガタな社会で物流の一端を担う私企業なのですが、貴重な物資の集積場なのでテロリストに狙われます。そのテロリスト集団「白拍子」が倉庫を襲撃する際に使うのがこの銃なんです。「北政府から渡されたらしい」とあります。この世界では南北に分断され、南北政府が対立する緊張状態にあるんですね。

さて「半月型の弾倉」というと、ショーシャしか思いつきません。でもまあ多分椎名氏はAKのような「三日月形」(要はバナナマガジン)を表現しようとして、筆が滑ったんだろうなあ、と(笑)

大人なら「そうだよねー」とバナナマガジンに思考を切り替えるところですが、これを初めて読んだ高校生のころの私は「半月型!?ショーシャ型に違いない!」と鼻息荒く妄想してしまったわけです(笑)「半」「三」一文字の違いって罪深いですねえ(笑)

→1 半月型のマガジン。ショーシャがこうなったのは、弾丸がかなりテーパーのある形状だからなんですね。リムド弾なので、さらに自動銃向きじゃないんですけど。もうこれは仕方がない(笑)

→2 レシーバーなどはショーシャをベースにあれこれ考えてみました。ショーシャは銃身が大きく後退する、ロングリコイル式という珍しい作動機構です。そのせいで撃った時の暴れ方は半端ないようです。また一般的に作動不良が多い「ダメ銃」というのが定番となってます。しかし、「Forgotten Weapons」の動画を見ると、完璧に作動していてびっくりしました。これを見る限り、ベストコンディションなら全く問題がない銃ということがよく分かります。よかったら観てみて下さい。
要するに、銃の評価って個体のバラつきとか、射手の整備調整の技量、泥砂塵などの外的要因などいろんな要素があっての結果、ということなんだなあ、ということがよく分かります。銃に限らず兵器の評価ってほんと難しいんだな、と。

→3 ショーシャ型の自動小銃だと、フォアストックが前になりすぎてかなり握りずらくなります。なので、マガジンを被うような感じでデザインしてみました。でもこれでもちょっと前すぎて保持はむずかしいかなあ、、。でもまあ、空想だしまあいいか!(笑)

●同じく小説「武装島田倉庫」の輪胴式の火薬銃

テロリストが各地の倉庫を狙っているという情報を得た島田倉庫の社員は「輪胴式の火薬銃」で武装することになります。リボルバー式の拳銃なのかなあ?と思いきや、アーム(登場人物)が「輪胴銃を背中にくくってロープを昇っていく」とあります。拳銃を背中にくくるということはありません。ということはライフル型なのかな?と思って描いたのがこれ。


→1 中折れ式ダブルアクションです。お察しの通り、ベースは二十六年式拳銃(笑)。強度がいると思うので、各所は強化してます。

→2 フルムーンクリップ式にしてみました。これで中折れ式なら、再装填もかなり早いはず。弾はボトルネックのライフル弾じゃなくて、30カービン弾くらいのイメージ。それならこの構造で耐えられるかな?と。

→3 ダブルアクションのみにするともったいない気もしますが、逆にこうするとそれっぽくなるんじゃないかなあ、と(笑)

椎名誠氏はそもそもSF小説が好きで、作家になる前からかなり読み込んでたそうです。そして自身の作品としてこれ以前も「アドバード」などかなり個性的なSF小説を発表されていました。「武装島田倉庫」はその流れにあるのですが、一冊である一つの世界をキッチリと表現した氏のマイルストーン的な作品だと思います。。装丁もその世界を想起させるようなもので、とても素敵です。装丁は平野甲賀氏で、字体から色使いからもうほんとたまらんですね。

モーゼルや十四年式がよく似合いますねえ、、。

あと、布張りなのもいいです。この手触り、たまらんです。
これ、結構コスト高くなると思うんですが「いい本にしたい」という椎名氏の気合の入りようが伺えます。何度も読んだのでボロボロで染み破れだらけですが、逆にそれが本の雰囲気を高めてるような(笑)

私は、高校生のころこの本を書店で見て、もう小遣いが残り少ないのに「これは買わねば!」と鼻息荒くレジに突撃したことを今でもよく覚えています(笑)で、読んでみるとほんと鼻血ブーな内容でした。何が凄いかというと、昭和や和風なテイストをSFに自然に織り込んでたところなんですよね。言葉も独特で、漢字を駆使したタイトル「泥濘湾連絡船(でいねいわんれんらくせん)」「肋堰夜襲作戦(あばらだむやしゅうさくせん)」や登場人物の名前「可児才蔵(かにさいぞう)」、各所に出てくる変な名前の乗り物「ザンバニ船」「フーゼル油脂系の自動車」など、実にしっくりとはまってて、頭がクラクラしました。

今でももちろん通用する凄い作品ですので、知らない方はぜひ読んでみて欲しいと思います。しかし、この作品以後、こういうジャンルのSFが発展しなかったのはほんと残念ですね。「ミカドロイド」同様、実に可能性のあるものだと思うのですが、、。でもまあ、マイナーな感じがするのは否めないので仕方ないですかね、、、。

というわけでお終いです。なんか銃よりもその登場作品とかその周辺についてあれこれ語るのが中心になってしまいました(笑) まあでも、フィクションに登場する銃っていうのは、あくまでその世界を構成する小道具であって、その小道具を語ろうとしたら、どーしてもその世界の話になっちゃいますよね(そうか?)。なんであれ、今回紹介した作品はほんとお薦めなのでよかったら観たり読んだりしてみて下さい。

それでは。

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ごっつええ感じの銃選手権・番外(なんちゃって日本軍小火器編 その3)

2020年08月09日 | イラスト集
「こんな日本軍の銃器があったらよかったのになあ」という私の勝手な妄想を誰にも頼まれないのに絵に描いて、あることないこと見てきたようにしたり顔で解説するシリーズの3回目です。前回で一応お終いということにしていましたが、その後もアレコレ頭に浮かんでくるのが止まらず、浮かんだ以上描かざるを得ず(笑)気がつくと1回分くらいになってました。なので続けてしまうのです。

繰り返しになりますが、以下の銃は全て真っ赤なウソです。しかし、文中には史実もあれこれ織り交ぜています。その後の「妄想の経緯」については、それを思いつくに至ったホントのことを書いてます。読んでいて、何がウソで何がホントなのかわけわかめになるかもしれませんが、その辺はもう「世の中そういうもんだ」ということでご了承下さい。

●二式狙撃銃
陸軍挺進連隊(落下傘部隊)用に製造された二式小銃(略称テラ銃)は、銃身部と機関部が分解可能な、世界的にも珍しい軍用テイクダウンライフルです。二式狙撃銃は、テラにスコープを付けた狙撃銃バージョンです。
1→スコープは九九式照準眼鏡を使用。装着部は当然九九式と同様です。
2→先台部はテラと違いハーフストックになってます。また、銃身はフローティングバレル仕様。フローティングバレルとは、銃身と銃床を密着させず、銃身が浮かせるようにすること。こうすると、銃身がフリーな状態となるので命中精度が上がります。
3→消音器は特殊な装備だったようです。目的は不明ですが、挺進連隊の中にさらに特殊な任務を帯びた部隊があり、そのために造られのでは、と推測する研究家もいます。二式擲弾器を流用し、擲弾の代わりに消音器を装着します。そのため、擲弾器にロックが付いてます。
4→チークパッド。消音器同様、これも特殊な装備のようです。現存する個体のほとんどには両方付いていませんが、数丁が確認されています。

二式狙撃銃、テラともども、採用の時点で戦局は悪化しつつあり、本来の採用目的である空挺作戦自体が行われなくなったため、陸上戦闘で通常の狙撃銃として使われました。本土決戦でも活用されたようです。

しかし、この銃が本当に「活躍」したのは戦後の混乱期でした。分解可能で消音器が装備されている点は、暗殺用の銃器としても理想的で、この銃によるものとされる占領軍の要人狙撃事件は二十数件にのぼっています。「犯人」は旧軍関係者とみられており、突発的ではなく計画・組織的な「犯行」に占領軍が大混乱に陥ったことは今でも語り継がれていますね。

戦中は空挺用としての本領を発揮できず、戦後非合法な「犯罪」によってその能力が生かされたというのは皮肉です。そんなこんなで、ダークなイメージが付きまとっている銃です。

●妄想の経緯
とまあ、またまたもっともらしいことを書いてしまいました(笑)。要するに、分解できる狙撃銃があったらカッケーな、というだけの発想ですね(笑)。とはいえ、テラはどうも命中精度はいまいちだったみたいです。ミリタリートイズVol7(八重洲出版)に、たかひろ氏による詳しいレポートが載っています。九九式と共に100ヤードのグルーピングテストを行っており、テラは150ミリー170ミリ、九九式が50-100ミリ(各結果の幅は弾薬の違い)でした。確かに、良くはありません。

テイクダウンライフルで精度を維持するには、普通のライフル並みにキッチリと固定する機構(複数個所でねじ止めするなど)が必要なようです。しかし、テラの結合は薬室下側のクサビ上のロック一箇所のみとなっています。同氏は、発射後、銃口から銃弾が出るまでに、そのクサビ部分を支点に銃身が歪んでしまうのではないか、と推察されています。しかし、狙撃銃ではなく通常の軍用銃としては「十分合格範囲といえる」とのこと。軍もその辺の問題は十分理解したうえで、妥協案としてこの方式を採ったのでは、とも。

要するに、テラは命中精度を許容範囲まで落として、分解結合の簡便さ(コスト)を優先したということですね。そういう選択もありなんでしょう。軍用銃というのはどれもこれも完璧、ってのはなかなか難しいでしょうからね。

なので、テラを狙撃銃にするのはちょっと無理があるんですが、まあいいじゃないですか、という(笑)。余談ですが「ダーティハリー」の悪役・スコルピオが冒頭でテラ改造の狙撃銃を使ってます。やっぱりテイクダウンライフルってのはキャラが立ってて魅力的ですよね。

あと、ミリタリートイズのたかひろ氏のレポートは、銃のチョイスが実に渋く(九九式狙撃銃やアストラ600など)かつ記事も詳しく丁寧で、毎号楽しみにしていました。雑誌が休刊になったのは残念でした、、。

●試製ぺ式自動小銃
米のピダーゼンデバイスを改良・国産化したのが、ぺ式自動小銃です。
ピダーゼンデバイスとは、米軍のM1903ライフルを、拳銃弾クラスの弾丸を使用する自動小銃に変換させるアタッチメントです。日本陸軍は1930年代前半から、自動小銃の開発に着手しており、米のピダーゼン自動小銃のライセンスを購入しました。それを元に自動小銃甲号・丙号が開発されています。この自動小銃のライセンスと同時にピダーゼンデバイスも売り込まれたようです。既存の小銃を、低威力ながら自動小銃に変換できるというアイデアは慢性貧○症の日本軍の興味を引いたようで、ライセンスを取得し、日本独自のアレンジを施したものが試作されました。

1→後部に出っ張っているのがコッキングピース。オリジナル同様、ストレートブローバック式。ロック機構の変わりに、ピースを大きく重くしてロックの代用としているようです。弾丸は三八式実包(A)を小型化した試製ぺ式実包(B)。威力としてはモーゼル拳銃弾より多少強い程度だったとか。オリジナルと異なり、フルオート射撃を可能にしており、これは弾丸の弱さをカバーするためと思われます。
2→弾倉はドラム式50連。弾倉底板を取り外し、ぺ式用の弾倉用ユニットをはめ込みます。オリジナルのデバイスの弾倉は、箱型で右斜め上に差し込む型式となってます。これは、ライフル用の弾倉をそのままにして、ライフルとディバイスを適宜使い分けるためです。ぺ式は下部に移しているので、オリジナルのような使い分けをやめて、自動小銃のみとして使うことを想定していたことが伺えます。
3→ぺ式は、三八式系列の小銃全てに使用可能ですが、残されている写真資料はほぼ四四式騎銃がベースとなっています。これは騎兵用として想定されていたためと考えられます。

ぺ式は試作後各種テストが行われ、おおむね良好な結果を示しました。特に連射は、銃が重く弾が弱いことから制御も容易で好評だったようです。しかし、弾丸の威力は自動小銃としては満足のいくものではなく、没となりました。

●妄想の経緯
ピダーゼンデバイスはとても好きなので、日本軍仕様を考えてみました。で、当時日本軍ではピダーゼンをどう呼称していたのか分からない。スペルはPedersenなんですが、今もピーダーゼン、ペーダーゼン、ぺダーセンなどなどいろいろな表記があります。困ったものです、、。で、ピ式よりはぺ式がいいかな?とそうとしましたが、どっちにしても腰が抜けるような呼称ですね(笑)あと、四四式に付けたのは好みです。騎兵用とか関係ない(笑)

ピダーゼンデバイスは第一次大戦中に開発されました。ライフルのボルトを外し、その代わりにデバイスを差し込むと自動小銃となります。第一次大戦が始まると、塹壕戦などこれまでとは違う戦闘が展開され、米軍内では火力の強い自動小銃の必要性を認識するようになりました。が、自動小銃を直ちに開発生産できるわけではありません。デバイスは、そのような状況を補完するものとして開発されました。1-2年で5万丁(!)も生産されたそうですが、、配備前に戦争が終わり、没となりました。

ピダーゼンデバイスを知った30年ほど前は、全然資料が無くて悶々としてました。そもそもどういう構造なのかもわからない、という。しかし、今は実射動画まで(!)見られます。動画を見ると、部品構成や構造とかがなんとなくながらも分かりますね。ほんと凄い世の中になったものです。

で、以前から、手持ちの四四式のモデルガンにマルゼンのスコーピオンを組み込んで、四四式自動小銃にしちゃろうとずっと前から構想してまして、そこからぺ式を発想したんです(笑)

しかし「四四式のストック削るのもったいないし、時間もないしなあ、、、」とずっと放置中。そもそも、レシーバーなどは完全にプラで作らないといけないので大変です。でも、これができたら面白いものになるんじゃないかと思うんですけどね。

ぺ式も頑張ったら、モデルガンで作れるかもですね。あー、時間と金があれば、、(笑)

●試製一型挺進銃
挺進連隊(空挺隊)専用の自動小銃です。太平洋戦争の緒戦、蘭印軍から鹵獲したジョンソンM1941を見た挺進連隊首脳部が「空挺作戦用に理想的な銃である」として国産化を要望、昭和18年前半に試作されました。

1→使用弾薬は三八式式実包で、弾倉も九六式のを流用してます。オリジナルのジョンソンの30-06弾に比べると、三八式実包は口径も反動も小さいため、非常に扱いやすい銃となったようです
2→銃剣はFG42のような、差し替え・スパイク式。ジョンソンはショートリコイルのため、ナイフ式のような大きな銃剣は装着することができません。
3→グリップ・トリガーガードなどは独自のアレンジをしていますが、機関部など内部構造はほぼジョンソンのままです。

使用弾薬を変更したことで、単発はもちろん連発射撃においても非常に安定した性能をみせ、高評価だったようです。しかし挺進連隊専用銃というのは非常に贅沢なことで当初から異論があった上、このころから徐々に戦局は悪化し、空挺作戦の実施自体が危ぶまれるようになってきたため、採用は見送られました。

しかし細かな事情は不明ながら、試作扱いで一定数(500丁程度と推定)が量産されたようです。戦況が悪化する中、空挺作戦に関係なく挺進連隊を精鋭部隊として強化させておきたいという、上層部の意思が働いたという説もあります。それは本土決戦を見越していた可能性もあるようです。実際、本土決戦では皇居の防衛戦に参加した挺進連隊が装備し、獅子奮迅の活躍を見せたと言われています。

●妄想の経緯
日本軍にもFG42が欲しいなあと思ってたら、ジョンソンがあったので「これだ!」と(笑)。ジョンソンはいろいろ考え抜かれた素敵な銃ですね。ライフル型と部品をいろいろ共有しているところとか、マガジンにリップがなかったり、なんかいいなあと思います。ジョンソンさんはアイデアマンで大した人だったようですがいまいち不遇でしたね、、。日野大尉同様、そういう人ってどの国にもいるんですよね、、。

で、当初はこういう風に描いてました。違いがわかりますか?
1→銃剣を四四式のタイプにしてました。ジョンソンがショートリコイル式だったことを知らなかったんですね(あー、恥ずかしい、、)。ツイッターでUPしたら、ある人が教えてくれました。それで一部描き直したわけです。

ジョンソンの資料(大昔のコンバットマガジンのレポート)は何度となく見てたんですけど、機構についてぼんやりとしか把握してなかったという。で、ショートリコイル式ながら、ライフル型にはスパイク式銃剣が着けられます。ある程度小さく軽い銃剣なら、大丈夫だったんですね。でもあんまりよくはないですよねえ、、。刺すたびに銃身がガチャガチャ動くでしょうし、刺して撃つことができません。不思議です。

あと、恥ずかしついでに書きますが、私これまでずーっと挺「身」連隊って書いてました。正しくは挺「進」連隊です。薄らぼんやり覚えてるとこういうことになりますねほんと、、。あー、恥ずかしい、、

●試製二型挺進銃
一型の開発直後、ドイツからFG42が届き、それを参考に開発されたのが二型です。

1→一型同様三八式実包仕様のため、これまた安定した性能で高評価だった。
弾倉も九六式軽機のものを流用。
2→二型は固定銃身のため、四四式タイプの折り畳み銃剣が付けられた。
3→機関部はFGとほぼ同じ。

一型に比べると構造がやや複雑で生産性が悪かったためか、試作数丁で終了したようです。ほぼ同じ性能の一型が先行して完成し、量産されていたという理由も大きかったと考えられています。

●妄想の経緯
というわけで、FG42ベースのも描いてみました。四四式の銃剣、やっぱ付けてみたかったんすよ(笑)。とはいえ、FG、ジョンソンともどもほんと凝った作りで、製造がメンドクサソウなので、日本が入手していたとしても、コピーする気にはならなかったんじゃないかと思います。作れなくはないんでしょうけど「あえて作る必要はないんじゃね?」って感じですかね。

しかし、ジョンソンともども三八式実包仕様ならフルオートでも全然問題ない、いい銃になったと思うんですけどね。FGのフルオートは制御が難しいそうです。ジョンソンはそれほどでもないとか。でも、ただ、やっぱり日本軍用としては贅沢スギですね(笑)

あと、ジョンソンとFGはとてもよく似てますね。アウトラインはもちろん、セミではクローズドボルト、フルでオープンボルトになるところとか。リアサイトもなんかメチャ似てるし、、。開発時期はジョンソンがちょっと早いんですが、タイミング的にFGが真似できたとも思えないんですよね。これもシンクロ二シティなんですかね、、。

●六式擲弾器
六式機関騎銃(「その2」で紹介)専用に開発された擲弾器です。口径37㍉の専用擲弾を使います。
1→機関部は、中折れ式で左側のロックレバーを押すと下側に開きます。
2→撃発はシングルアクションのストライカー式。機関部が下がると同時にコッキングされます。九七式信号拳銃と同様。弾倉をグリップ代わりに握り、トリガーを引きます。
3→着剣装置で砲身部を固定。後部は1→部のバンドで固定します。
4→擲弾用の照準器。ドイツのシースベッヒャーのそれを参考にしたようです。
5→擲弾は、榴弾とタ弾、信号弾があります。有効射程は約200メートル。
6→機関部は上部のカギが砲身の切欠き(→7)に入り、ロックされます。
8→機関部を下げると、エキストラクターが作動し、排莢。手馴れた射手は、ロックを押して機関部を振り下げ排莢・再装填し、振り上げるようにして発射状態にしていたそうです。

二式擲弾器などと比べると弾の威力はやや劣りますが、元込め式なので再装填も容易で、銃の射撃も並行して行えるなどの長所があります。さらに安定した射撃姿勢と照準器のおかげで、熟練者ならピンポイントに近い射撃が可能だったとか。

迅速な行動が必要な、機関騎銃を装備する部隊(挺進連隊など)には最適だったようで、野戦・市街戦を問わず効果的に活用されたようです。機関騎銃分隊の火力は、当時の歩兵分隊として恐らく世界一強力だったはずで、さすがの米軍歩兵部隊も、機関騎銃分隊に出会うことをかなり恐れていたそうです

●妄想の経緯
ま、要するにM203ですね(笑)機構までM203を真似するのも嫌なので、あれこれ考えましたが、なかなか難しいですね。で、この中折れ式程度のロックで擲弾の反動・圧力に耐えられるのかどうかは、、、知りません(笑)

あと、好きな小説の「五分後の世界」で日本兵(小説内ではアンダーグラウンド兵士と呼ぶ)がオートマチックのグレネード銃を使ってて「擲弾銃いいなあ」と思ってたんですね。で、まず擲弾器から、と(笑)

六式はあれこれ派生型を描きましたが、ちょっとそろそろSFチックになってきつつある感じなので、この辺で止めといた方がいいかも、という気もしますね(笑)

というわけで今回はお終いです。いや、またまた長かったですね。すいません。

で、この「なんちゃって日本軍銃器シリーズ」ですが、まだ続くかもです。すでにいくつか妄想中のがありますし。なのでまたそのうち第4回をやるかもです。それにしても、なんでこんなに必死に描いてるんでしょうね私、、。わけわからんです。でも楽しいな、、。

それでは。




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ごっつええ感じの銃選手権・番外(なんちゃって日本軍小火器編 その2・完)

2020年06月13日 | イラスト集
前回に続いて第2回です。「日本軍にこんな銃があったらよかったのになー」という私の妄想をイラストで紹介しています。いつものことかもですが今回も脱線脱線、また脱線の繰り返しでありまして、非常に長いです。「こいつはなんでこんなことを必死にやってるんだろう」と思われても仕方がありません。でもまあ、古今東西、趣味というのはそういうものではないでしょうか。そうあるべきではないでしょうか(と、川原で夕日を遠い目で眺める)。

と、まあ、私のそんな無意味な意見はおいといて(笑)、すすめます。前回も書きましたが以下に紹介する銃は全て真っ赤なウソです。しかし、文中には史実もちょこまかと織り交ぜています。非常にタチが悪いのですが、その辺は筆者のタチの悪さと少なからずシンクロしております。これはもう仕方がありません。ご了承下さい。「妄想の経緯」については、それを思いつくに至った、ホントのことを書いてます。実にややこしくまぎらわしいのですが、重ね重ねご了承下さい。

●試製一型機関騎銃A号
世界初の実用アサルトライフルとなったドイツのMkb42(H)は、昭和18年、日本とドイツを潜水艦で往来する「遣独潜水艦作戦」によって日本にもたらされました。それを参考に、日本でも開発がスタートし、最初に完成したのがこの試製一型機関騎銃A号です。当然、連・単射可能で弾倉は30連です。
1→銃身の上にガスパイプが付きます。その他、構造はMkbと同じ。ガスピストン・オープンボルト・ティルトロックです。セレクターは反対側にあるようですが、形式は不明。
2→各部はプレス製に見えますが、当然全部削り出し。コスト高い!でも仕方ないのです、、。ソ連ですら、AK47の本体は削り出しで、AKMまでプレスで作れなかったことを考えると、ドイツって凄かったんだなあ、と。
3→銃剣は当然付きます。日本軍ですからね!(笑) ところでMkbは着剣できたのに、Stgは着剣装置がなくなったのは何でなんでしょうね?MP扱いという認識だったんですかね?あった方が絶対カッチョいいのに、、。

A号はMkbと比べると、少し小型です。弾薬が小口径だったこともあるのでしょうが、意図的に小型にしたような印象です。そのためか、反動がやや強く、強度的にも不安が残ったようです。そのため、開発は数丁の試作で終了しています。

妄想の経緯 Mkb42は、ドイツ軍の制式ライフル弾(8ミリモーゼル)を短縮した7・92ミリクルツ弾を使用し、これまでの自動小銃やサブマシンガンとは違う、まったく新しい種類の銃でした。ライフル弾は強力ですが反動が強く、連射するのには不適で、拳銃弾は逆に威力が弱く遠射には力不足でした。実際の戦闘ではどちらも長短があり、この間を埋めるべく開発されたのがクルツ弾(短小弾)を使用するMkb42だった、という訳です。後に突撃銃(アサルトライフル)と呼ばれることになるこの銃種は、戦後、世界の軍用銃の主流となりました。現在各国の軍隊が装備しているのがそれです。

拳銃でも自動小銃でも機関銃でも、ドイツは常に世界の先端をいっており、突撃銃でも同様でした。しかし、日本軍も短小弾の研究開発は進められていて、三八式実包を短縮した、試製九五式実包という弾薬が開発されていました。名称の通り1935年ごろのことで、これ実は時期的に世界初なのです。

しかし、あくまで九五式は機関短銃用として開発されたようです。機関短銃用としては威力が強すぎるということで、途中で拳銃弾の8ミリ南部弾仕様に変更されました。ここで、九五式用に強度の高い銃(重量を重くし、閉鎖機構を追加するなど)にすればひょっとすると世界初の突撃銃となった可能性もあります。しかし、Mkbの開発経緯をみれば分かるように、兵器の開発において大事なのはコンセプト・目的です。

これは兵器に限らず、工業製品の開発プロセスとして重要なポイントです。例えば、田んぼ周辺の細い道で走れる軽トラを開発中に、たまたま強いエンジンができたからといって、そのエンジンありきで車体を大きくするというのは本末転倒です。なので九五式がいくら先進的な銃弾だったとしても、機関短銃の開発を目的としていた日本としては、銃弾を優先して銃を開発しなおすということは、まあありえなかったでしょう。

しかし、時代は少し進み、軍は太平洋戦争の戦訓からドイツ同様機関短銃と小銃の間を埋める銃種の必要性を認識しはじめてていたら、、、そのタイミングでMkbがドイツから届いてたら、、と妄想したのが和製Mkbというわけです。Mkbはドイツ語でマシーネンカラビナー、英語だとマシンカービンです。直訳して機関騎兵銃・機関騎銃としてみました。Stg→シュツルムゲベール→アサルトライフル→突撃銃という呼称は、この時期にはまだちょっと早いかなと思ったので止めました。つーか、機関騎銃の方がそれっぽいかなあ、と(笑)

それにしても、当時Mkbの存在が日本側に伝わっていたのかどうかはほんとに知りたいところですね。時期的に伝わっていてもおかしくはないのですが。また、Mkbに限らず、他のドイツ製小火器はどうだったのかなあ、、。MP40くらいは日本に来てたのかなあ?、とか。あと、N氏に教えていただいたのですが、防研に昭和19年の「独式42式機関銃製作図」があるそうです。見たい!!

で、このMG42の図面の件で推察できるのは、1942年ごろまでのドイツの小火器の情報は、日本に伝わっていた可能性が高いと考えてもいいということです。なのでMkbは日本に来ていたとしてもおかしくはありません、、、とかいろいろ書いてますが、ほんとにほんとのところはどうだったんでしょうねえ、、。

戦車や航空機については「アレが日本に来てた」という情報や資料はそれなりに出回っていますが、小火器レベルの兵器となるといまいちよくわかりません。「ジェット機・ロケット機の情報がドイツから伝わって、それを元に日本で云々、、」という話の大きさに比べると、小火器は戦局を左右するほどのインパクトがある兵器ではないので(残念ながら)、いまいちその辺の研究からとりこぼされている気がしないこともないですね。

ちなみに、その辺の1例としてゲルリッヒ砲(PAK41)も日本に来ていて試作されたそうなんですが「日本の大砲」(出版共同社)にそれと思われる写真が掲載されています(これもN氏に教えていただきました)。その模写がこれ。戦後、米軍が日本国内で撮影したと思われるもの。

1→日本の15榴
3→これはどう見ても確かにゲルリッヒ砲です。

で、その手前にどう見てもPAK40にしか見えない砲 →2 があるんですよね、、、。

PAK40も日本に来てたんだなあ、と。PAK40が日本に来てたとか、聞いた事がないんですが、、、。どうやって運んできたんでしょうね、、。

などなど、というわけで、ドイツのどんな兵器が日本に来ていたのか、ほんとに知りたいところです。でもまあ「ドイツから何が来てたからって、それがどないしてん。お前になんかええことあんのか?」とか言われたらグウの音も出ないんですけどね(笑)

で、まあ、それはそれとして当時、潜水艦で日本とドイツが情報・資材をやりとりしていた、というのはほんと凄い史実だと思います。この辺をきちんと描いた吉村昭氏の「深海の使者」は必読です。それにしても、日独往復を完遂できたのがイ8の一隻のみ(!)だった、というのはこの作戦の厳しさをよく物語っていますね。

●試製一型機関騎銃B号
九五式実包は、機関騎銃の弾薬として妥当であるとされていたのですが、銃の弾薬の種類がさらに増え、煩雑になるという懸念の声もありました。そこで九九式実包仕様として開発されたのがB号です。A号よりもボリュームがあるのはそのせいです。
1→弾薬が強力なため、銃口制退器が付けられています。
2→弾倉は20連。連射は可能ですが、この点からも単射メインの銃として開発されたようです。
3→リアサイトは後年の64式っぽいです。
4→A号とは銃身とガスパイプが上下逆になりました。単射メインとはいえ、放熱口が開けられており、連射もある程度想定されていたようです。

予想通りというかなんというか、九九式実包では反動が強すぎ、特に連射時の制御が難しくこれまた数丁の試作で終了しました。しかし、外観からわかるとおり、B号は戦後の64式開発の叩き台となり、無駄とはならなかったようです。

妄想の経緯 日本軍って新開発の兵器に対して「あれもこれも欲しい」と要求して結局ダメにしちゃうことが少なからずある(笑)ので、そういう感じにしてみました。九九式よりも弱装のNATO弾のM14、64式、G3、FALなどなどでも、ことごとく連射はキビシくて、銃自体の設計は優秀なのに、弾薬のせいで残念な結果になっちゃったのはご存知の通りです。なので九九式実包仕様だと、なおさらまあ無理だったでしょうね。

それにしても、戦争後半の銃器デザインを保ちつつ、フルサイズのライフル弾を使う自動小銃を考えてたら、どんどん六四式に似ていくというのには参りました(笑)。素人でもこうなっちゃうんですよね(笑)。なんとういうか、デザインの必然性ってあるんでしょうねえ、、。

●試製一型機関騎銃C号
A・B号の不十分な点を踏まえ、開発されたのがC号です。

1→空気圧を利用した反動緩衝器。試製二型機関短銃のそれと同様な構造と思われます。
2→先台は下部が膨らんで握りやすい形状となってます。
3→ガス圧を調整する規制子が付きました。アサルトライフルにこれが付くのは当然世界初です。

C号で、やっと銃の大きさと弾薬の強さがマッチした設計となったようで、各種のテストの結果「実戦に十分耐えうる」と認められました。昭和20年初頭から、試製扱いながら2000丁程度(推定)が量産されたようです。生産、配備が連合軍の日本本土上陸に間に合ったのは僥倖といえるでしょう。
昭和21年4月の都心部の戦闘で、皇居を防衛する海軍陸戦隊と陸軍挺進隊に優先的に支給され、かなりの活躍をしたことが知られています。

妄想の経緯 Mkbからちょっと離れてデザインを考えていくと、どんどんAKに近づいていくという罠(笑)。AKというより、ガリルに近いかな?という感じですね。しかしながら、AK47とStg44は関係ないんですけどね。ちまたでは、AKはStgを参考に開発された、とかまことしやかに言われてるんですけど、私はそれは違うと思ってます。カラシニコフ氏自身、AKの開発ではM1ガーランドを参考にして、Stgは見たことがなかったと言ってます(氏が訪米した際の、月刊Gun誌の床井氏の記事による)。自伝などのカラシニコフ氏の話によると、彼は基本的に独学で銃器設計を学び、習得し、AKを開発しています。

実際、氏が言うとおり、AKとガーランドの構造はとてもよく似ています。ターンロックの感じや、トリガーとシアの関係性など、そのつもりで見るとなるほど、と。逆に、AKとStgは全然共通点がないです。外観は似ていますが、部品の構成・構造的には全く別のものです。

むしろ、M16とStgがよく似ています。レシーバーが上下に別れていて、マガジン前上部のピンを支点に、アッパーレシーバーが上に跳ね上がるところ、リコイルスプリングが銃床内部に収納されているところなどなど。ダストカバーに至っては同じ構造です。マガジンキャッチも似ています。

また、Mkbの設計者・シュマイザー氏は戦後ソ連に抑留され火器の開発に従事しましたが、カラシニコフ氏と出会ったことはないようです。カラシニコフ氏自身、そういう発言をしていません。そもそもAKの設計時、氏はまったくの無名のデザイナー(階級も軍曹。コンペのライバルのデグチャレフ氏は将軍)でした。要するに泡沫候補だったのですね。そういう立場の氏が、ドイツの銃器開発者のトップと知己を得られ、アドバイスを受けられる可能性はまずなかったと考えるべきでしょう。

しかし、ソ連の制式ライフルが、ナチスドイツの影響を受けて開発されたということを隠すために「なかったこと」となっている可能性は否定はできません。カラシニコフ氏があえて伏せている可能性もないことはないでしょう。しかし、氏のインタビューや自伝を読む限り、彼は非常に誠実な技術者であるという印象です。なので、どこから発想を得たかという点(技術者として非常に大事なポイント)でウソをつくとはとても思えません。そもそも、冷戦で対峙することになった、アメリカ製のガーランドを参考にした、とちゃんと発言してますしね。

おっと、話がずれてしまいました。すいません。まあでも、こういう「誤解」は、開発者の名誉のためにも、きちんと払拭されてほしいなあという気がします。銃って、外見が似てるとすぐ「パクった」って言われるんですが、ほんとはそういうんじゃないんですよね。銃の類似性って、内部の構成や構造を見ないとわからないんですよ。例えば、これは何度も書いてますが、九六式軽機はZB26のコピーでは絶対ないです。あと今はもうさすがに誰も言ってませんが、昔は南部式もルガーのコピーって言われてたそうです(笑)

あ、ほんと話がずれまくりですね。まあずれまくったついでにもうひとつ。AKが参加したコンペでライバルとなったデグチャレフ将軍の話です。将軍はAKをコンペ会場で見て、その優秀性にすぐ気付き、自身のコンペ出品を辞退すると多くの関係者の前で明言したんですね。「カラシニコフの銃は、私のものよりも将来性がある。なので私はもう降りる」と。

当時デグチャレフ将軍は銃器デザイナー界の重鎮で、カラシニコフ氏は全く無名の「誰やねんお前」的な存在だったんですよ。ちょっとありえない話です。しかし、将軍はAKの優秀性をいち早く見抜き、それに対抗することが公にとってマイナスになると判断し、かつ自身の努力・成果を無にしてしまってもいいと(しかも自身の名声も貶めることになる)と考え、かつそれを大っぴらに公言したというのは、まあなかなかできることではありません。

将軍のその清廉潔白な技術に対する真摯な姿勢・態度には感動してしまいます。こういう人って、ほんとにいるんだなあ、と。なんというか、もの作りに対して本気で取り組んでるからこそ、そういうことができるわけで、、、。将軍のつめの垢でも煎じて飲まなきゃだわ、と思います、、。カラシニコフ氏も凄いんですが、デグチャレフ将軍も凄いなあ、と。「ものを作る人間って、こーじゃなきゃな!」と、、、。

えーと、、、なんの話でしたっけ、、、。えーと、、、あ、、に、日本軍でしたね!続けます(ほんとすいません)。

●六式機関騎銃
C号は期待された性能を発揮できたのですが、製造工程や実戦での使用でいくつかの不備が見出されました。その辺を改良し、制式化されたのが六式機関騎銃です。
1→C号の空気緩衝器を省略し、脆弱だったストック基部を強化しました。
2→ガスパイプ部に木被を追加。これは銃剣の刺突をより容易にするためと考えられます。木被上部の凹みは、九九式短小銃のそれと同じような形状となってます。
3→先台も銃身部を全て被う形になりました。滑り止めとして、縦に溝が彫られています。

六式は制式後順次生産・配備されましたが、九九式に変わる基幹小銃となったわけではなく、こういう銃種が必要とされる特殊部隊用(挺身隊など)という位置付けだったようです。度重なる本土空襲のため、生産数は伸び悩みましたが、銃器としての威力や重要性は十分認識されていたようで、量産は最優先とされ、終戦までに5万丁程度が量産されたと推察されています。

妄想の経緯 というわけで、やっとなんとなくそれっぽいデザインにできたように思います。自分で描いといてなんですが、まあそれなりにバランスもよさそうで、実際に作ったらまあまあな性能になるんじゃないかと思うんですが、どんなもんでしょうね(笑) でも、全てが削り出しというのはやっぱちょっとしんどいところですが、まあ仕方ないですね、、。

●六式機関騎銃軽機型
六式は配備された部隊からは好評をもって迎えられ、実戦での使用を通じてさまざまな要望が開発側に伝えられました。特に多かったのが、軽機として運用できるようにしてほしい、という意見。そこで開発されたのが軽機型です。

日本軍は、当時すでに九六・九九式という優秀な軽機を持っていたのですが、六式を装備する部隊だと軽機班と小銃班で弾薬の融通ができないのでした。そこで製作されたのが六式の軽機型という訳です。

1→軽機専用の75連ドラム弾倉。これは通常型・短騎銃型(後述)にも装着できるため、人気が高かったそうです。気を許すとすぐちょっぱられるため、軽機型を装備する兵は気が気でなかったとか(笑)
2→構造上、銃身交換ができないのでヘビーバレル化することで加熱対策としています。ヘビーバレルでどれくらい加熱が抑えられるのかよく分からないのですが、フランスのシャテルローがこれで何十年もしのいでるので、案外いけるんでしょうね。また、銃身を長くしており、それに合わせて照星の位置を前方に移しています。
3→2脚は九六・九九式に似たものとなってます。角度を2段階に変えられます。
4→先台は冷却穴を大きくして加熱対策としています。
5→銃床は形状を変え、保持しやすくしています。折りたたみ式の肩当てが追加されました。

軽機に比べると、構造上連射し続けることが難しかったり、使用弾薬が弱いなど、軽機の完全な代用品にはならなかったのですが、六式を装備する部隊にとって、そのへんの欠点を補って余りあるだけの性能を発揮したようです。

妄想の経緯 まあ、要するにRPKってことですね(笑)余談ですが、RPKのドラマガをつけたAKってカッチョいいですよね。

●六式狙撃銃
これも実施部隊からの要望を受けて開発されたもの。軽機型の2脚を外し、九九式狙撃銃の照準眼鏡を装着できるようにした狙撃銃です。
1→照準眼鏡は九九式と全く同じもの。銃身、銃床は軽機型のまま。もちろん、アイアンサイトは九九式狙撃銃同様、照準眼鏡とは関係なく使用できます。
2→20連弾倉。狙撃銃用として作られたものというわけでもないようで、六式通常型の採用当初から少数が生産されていたようです。

狙撃銃とはいえ、もともとがオープンボルト式なので長距離の精密射撃には向いていません。しかし、中距離での制圧狙撃(この銃のために考えられた射撃法。5-700メートルの距離で、3-4発の点射を小刻みに行い、点ではなく面で制圧するというもの)ではかなりの威力を発揮したそうです。特に、都心部など市街地での戦闘では、独壇場といえる活躍をしたとか。

妄想の経緯 とかとか、もっともらしいことを書きましたが、オープンボルト式のライフルではやっぱ狙撃はしんどいですよね(笑)。でもまあ、Mkbにもスコープが付けれましたし、まあいいですよね(笑)。とはいえ、これくらい重くしとけば、案外ほんとに制圧狙撃という射撃法ってできるんじゃないかと思うんですけど、どんなもんでしょね。相手から見えないくらいの距離から、数発ずつ正確に弾が飛んでくるって、結構な脅威じゃないかと思うんですけどね。でも結局妄想の域を出ませんね(笑)。

●六式短機関騎銃
こちらは軽機型とは逆に、全長を短くしたタイプです。指揮官や車載用として開発されました。「たんきかんきじゅう」が制式名ですが、実に言いにくく、かつややこしいので(笑)部隊では「たんきじゅう」と呼ばれていたそうです。
1→ここで初めて明らかになるのが、六式の排莢口の形状。砂塵よけのカバーが付いてます。これは、九六式軽機同様一発ごとに開閉する仕組みだったようですが、詳細は不明。
2→セレクターは上から安、単、連です。レシーバーが一段掘り下げられているのがゲーコマですね。っていうか、そういうことしてるからコストが上がるんですが、まあ「ひと手間余計なことをする日本軍兵器あるある」ですねえ。
3→銃床も短くなっています。スリングスイベルの位置は通常型も同じです。
4→照準器は短騎銃用になってます。ドイツのMP18/Ⅰ用と一〇〇式機関短銃後期型を足したような感じです。50、100、200、300メートルの4種類の距離に設定できます。
これ、ささっと考えたんですけど、結構かしこくないですか?(笑)

5→銃口制退器も短騎銃用に新規設計されたもの。意地でも着剣できるようにしてるのがいかにも、ですね(笑)

妄想の経緯 これは、まあ要するにクリンコフですね(笑)結局、AKのバリエーションをなぞってしまうわけです。それくらい、AKって完成された銃器システムじゃないかと思うんですよね。後からいくらでもバリエーション展開ができるということは、基礎的な設計がとても優秀だったということの証明ではないかと。カラシニコフ氏はほんとエライ!と思います。

●六式機関騎銃最強型
前述の通り、六式はごく限られた部隊に支給されました。この最強型は、その中でもさらに限られた部隊用に製造されたと考えられているタイプです。「最強型」というのは後世で勝手に付けられた呼称です。
通常型に、照準眼鏡とドラムマガジンを装着しています。このタイプがどういう部隊に支給されたのかはよく分かっていません。しかし、通常型に照準眼鏡を装着するためには、本体に照準眼鏡用のベースを付ける必要があり、正統なルートで製造されたのは間違いないのですが、その辺の資料は今のところ一切発見されていません。しかしながら、このタイプが複数現存していることから、何らかの目的があって、一定数製造されたことは間違いないようです。

妄想の経緯 なんかそれっぽいこと書きましたけど、要するに「六式の最強型」をでっち上げてみたかった、ってだけです(笑)。でもこのタイプがほんと最強じゃないかと、、。皇居から天皇陛下を救出する部隊がこれを使ってた、とかそういうんでどうでしょうか。(「そういうん」とか「どうでしょうか」、じゃねーよ!)

というわけで日本軍の機関騎銃についての解説はここまでです。次は、六式の専用の弾倉嚢を紹介します。いや、銃も描いたら装備も描きたくなるのが人情、でして(笑)。

●六式用弾倉嚢 一般兵士用の通常型として支給されたタイプです。軽機用弾倉嚢の形状を継承していて、フラップ部は皮製。本体のD環をサスペンダーのナス環に繋ぐ仕組み。拳銃嚢用と同様な胴体に巻く専用の細いベルトが付いてます。

サスペンダーは背中側でクロスして、真鍮のフック(雑嚢のみたいなの)でベルトに引っ掛けます。弾倉は一人6本(計180発)を持つことになっているので、あと2本は恐らく雑嚢に収納することになっていたのではないかと推察しています。

で、モデルが女性なのは、あくまで「なんとなく」なのでご了承下さい(笑)名前はえーと、えーと、敷島小夜子兵長でどうでしょうか(いやだから、どうでしょうか、じゃねーよ!)

妄想の経緯 一〇〇式機関短銃用の弾倉嚢は、現在現存するものはないようです(マニュアルには専用のものがあると記載されている)。一方、専用の弾倉嚢ではなく、九六・九九式軽機用のが流用されたと記述している資料もあります。六式でもそうなった可能性が高いとは思うんですが、せっかくなので専用のを妄想してみました(笑)

●六式弾帯 
これは特殊部隊用の装備です。義烈空挺隊の一〇〇式用弾倉嚢がベースとなっているようです。いわゆる腹巻式です。


前回のエントリーでも書いた、昭和21年のテニアン島攻撃「激作戦」に参加した陸海軍兵士が装備しました。右の小型の袋は手榴弾、左は装填器用です。背中側はY字型のサスペンダーとなっています。胴体のベルトのバックルは脇にあるようです。

ベトナム戦争で北ベトナム軍が使用したAK用の弾帯に酷似していますが、これは当然六式弾帯の影響です。戦後仏印に残留した日本軍の中に、六式とこの弾帯を装備していた部隊が少なからずあり、それがAKの弾倉嚢に受け継がれたようです。六式機関騎銃はベトナムの独立戦争当初から活用されていて、後にソ連や中国からAKを受け取ったベトミン・ベトコンは「六式のような銃がソ連や中国にもあるのか」と驚いたそうです。

妄想の経緯 北ベトナム軍のAKの腹巻式弾倉嚢(もちろん中国人民解放軍のもの)は実に素晴らしいデザインです。付けてみるとよく分かるんですが、腹巻式の弾倉嚢って実に安心感があるんですよね。守られてる感が凄いです。実際、腹を防弾しているわけで。南方ではちょっと暑いですが(笑)あと、一〇〇式機関短銃は、ベトナムで実際に使われたようです。米軍か南ベトナム政府か、展示主体は分からないのですが「ベトコンの兵器」として、陳列された銃器の中に一〇〇式が写っている写真があります。

で、このモデルさんの名前は、、えーと、、、秋庭綾子二等兵曹っす!で、この間「ストックホルムの密使」を再読したんですが、秋庭少佐はやっぱええですねえ、、。

というわけで、妄想日本軍銃シリーズはここまでです。あれこれ描きましたが、描いててふと「あ、そういや昔こういう風に妄想して銃を描いてたなあ、、」と思い出して過去のスケッチブックを漁ってみて、出てきたのがこれ。

四年式、というのは2004年式、ということですね(笑)
高校生の頃に描いたものです。なんか、もう必死ですねえ、、、。しかも、当時は今みたいに自分の描いたものをこういう風にブログやツイッターなどにUPする手段もなくて、描いたら自己満足して終わり、という感じでした。それなのになんでこんなに必死なんだろう、、、。怖いなあ、、。

でも、逆になんかとても純粋な感じがしないこともないですね(笑)。ほんとにこういうのが好きだったんだなあ、と。で、また、今と全く思考のベクトルが変わってないというのも心温まる気がします(笑)

描いた当時を思い出してみると、確か漫画の「AKIRA」のアーミーの銃を、日本軍風にしてみよう、とか考えて描いたような記憶があります。高校生の頃「AKIRA」にはほんとはまってました。私にとって、漫画の「風の谷のナウシカ」と「AKIRA」は大切な原点なんですね。同様に「気分はもう戦争」や「雑草ノート」とかも原点でした。まあ、ようするにそういう世代だった、ということです(笑)

というわけで、描きなおしてみたのがこれ。
●四年式自動小銃

1→銃剣は意地でも付ける(笑)
2→グリップは変な角度ですが、これは南部式機関短銃からの受け売り。っていうか、高校生の頃に南部式機関短銃を知ってたのがなんかイヤ(笑)確か、アームズマガジンの高橋氏の連載で知ったんですよね、、。
3→光学サイトを付けてみる。SFって感じが大切(笑)
4→先台は六式を踏襲してみました。木製っぽいですが、木そのものじゃなくて木製プラスチック、みたいな未来素材のイメージ。

ブルパップ式は、1990年代後半ごろは「未来の銃」みたいな位置付けで、当時、フランスのFAMAS、オーストリアのステアーAUG、イギリスのL85など、先進国が次々と制式軍用銃として採用していて、全ての国の軍用銃がブルパップ式になるんじゃないかというような勢いでした。「AKIRA」もその流れを受けて、アーミーの銃もそうなってたんですが、今からみると逆に「あの時代」を感じさせるものになってますね、、、。

それにしても、まあ、私は何十年も前から、やってること・考えていることは変わらんですね(笑)ほんと、困ったことです。いや、別に困ることではないか、、、。これからも、好きなことは好きなように描いたり作ったりしていきたいなあと思ってます。

というわけでお終いです。で、さっき読み返してみたら、やっぱメッチャ長いですねこのエントリー。ほんとすいません、、、。3回分に分けることができなくはないかもですが、そういう水増しをしても意味がないので無理やり2回分に詰め込んでしまいました(笑)

で、今回みたいにあれこれ銃器を妄想してでっち上げるのはほんと楽しいので、また機会があればやってみたいと思います。

それでは。







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