というわけで、キット製作記・その2です。
今回、キットを製作するにあたり、とてもやりたかったのがパッケージ作りでした。
プラモは「未完成品が商品としての完成形」という、よく考えると変なモノです。でも、だからこそ魅力的なモノなのですね。その魅力の一端を担ってるのがパッケージです。インスト(組み立て説明書)など完成品にはない要素も、もちろんその中に含まれます。
特に、タミヤのパッケージはほんと素敵で、見るだけでテンションが上がります。ホワイトバックもいいですし、ツインスターもまぶしい。詳しく丁寧なインストにはメロメロです(なんやねんお前)
というわけで、せんしゃんキットのパッケージはタミヤのパロディにすることにしました。しました、というか最初から100パーそうするつもりでした(笑)
箱絵はいろいろ参考にしましたが、メーンの参考元はM4A3シャーマン。手近にあったのがその理由ですが、偶然ながらせんしゃんに似ている車両なのでよかったです。「SHERMAN」「SENSHAN」(笑)
まず箱のトップの絵を描きます。せんしゃんの線画(バッジ用)に、水彩絵の具でリアルっぽく色をつけます。ロゴは、中四国AFVの会のキャラなので、「中四」マークに。車両の名前とかは、フォトショップで打ち込んでいきます。これが、全ての基本形となるわけです。
側面は「実車について」「模型要目」の解説を入れます。もちろんふざけまくります。反対側はラインナップのキットのイラストを描きました。もちろん、これらはウソ(笑)。けどこの箱の横のラインナップは、ほんとテンション上げてくれたよなあ、、。「次はこれを買おう!!」と思いながら作ってたわけで。今から考えると
見事にハメられてたわけですが。
イラストがそろうと、次に箱に張っていきます。寸法に切って、ノリで張るという、見たまんまの作業です。内職みたい。
箱は、ネット通販で買いました。ネットオークションのおかげか、いろんなお店がいろんな種類の箱を少数ロットで売っているので助かりました。でも、ちょっと大きかったかも。ま、ボリューム感が出ていいといえばいいですね。
インストも、できるだけ頑張ります。普段レジンキットを買った時、簡単すぎるとちょっと残念な気がします。なのでこれだけでも楽しんでもらえるようなものを目指します。A4二つ折りの4P。
これでも、結構大変でした。4コマ漫画は、AFVの会のPR用に描いているもの(一応連作)。近いうちに公式HPで公開しますので、その際はまたお知らせします。
内容はタミヤのインストのテイストをあれこれ盛り込んでパロりまくってます(いいにくい)。できれば詳しく見てほしいのですが、販売する可能性もあるので、これくらいで。すいません。基本的に、MM2桁くらいまでのイメージで製作しました。世代にもよるでしょうが、結局MMって2桁までのインパクトが凄いんですよね。「MMイコール2桁」みたいな。
インストの製作に関しては「プラモインストブック」(大日本絵画)、パッケージは「パンツァーグラフ!2008年12月号」(モデルアート社)がめちゃめちゃ参考になりました。
タミヤのキットはキッチリしたフォーマットがあるような印象でしたが、これらの本で各キットを見比べると、インスト・パッケージとも結構それぞれ独自のアレンジをしています。
なので、全体の平均的な印象を抽出するには、大量のデータがないと難しいわけです。「パンツァーグラフ!」は発行日までに発売された全MMの箱絵がキット解説とともにずらりと並んでいるので、ベストでした。インストも今はもう全然持ってないので「インストブック」がなければ大変でした。
パッケージやインストを眺めていたら、ほんといろいろ発見がありました。例えば、シャーマンの箱絵の車名は縦書きですが、実はほとんどないパターンです。でもこれまでずっと「こんなもんかな」と思って見てたわけで。いやー、やってみないと気付かないもんですね。というわけで、今回改めてタミヤパッケージの素晴らしさ・凄さを感じることができました。これだけでも十分な収穫だったような気がします。
あと、これは決して盗用ではなく、あくまでタミヤリスペクトのパロディのつもりで製作したことをお断りしておきます。念の為。
最後に、パーツを小袋に入れてプチプチで包み、箱に入れて完成。
結局、部品は11個分、キットは9個できました。2個は完成見本に回しました。
それにしても同じものがたくさん並んでると、テンションが上がるのはなぜなんでしょうね(笑)
というわけで、予想通り長くなってしまったので今日はここまでです。すいません。次こそは完結編です(多分)。
●余談 GWに入る前日、道路を気持ちよく走っていたら紺色の服を着た人に行く手をさえぎられ、青い紙を渡されました。ショックでかの助。
どうも、近日中にその人の所属する会社にそれなりのお金を振り込まないとどえらいことになるそうです。いやーっ、ここだけの話、赤い紙を渡されるレベルだったような気がしていたので、停められたときに真っ青になりましたが、青い紙だったので
ほんっっっっっとによかった。ついていないようで、ついていると思います。いや、マジで。青と赤には天地の差がありまする。
学生のときバイクでバイト先に向かう途中、赤い紙をいただいたことがあります。きわめてメンドクサイことになりました。しかも、その日バイトの給料日だったんだよなー。
というわけで、みなさん道はゆっくり走りましょう。スピードなんか出したって、いいことなんてひとつもないですよ。うう。