森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

森男のそれがどないしてんニュース 2020年7月号

2020年07月25日 | 雑記
「今回はそれがどないしてんニュース」です。要するにコネタ集ですね。

●アベノマスクをアレしてしまう。

我が家にもアベノマスクが届きました。結構前の話です。でも、使い捨てのは多少あるし、無理に使うのももったいないので取っておきました。先日、嫁の森子(仮名)が「マスクを藍染してみよー」と提案。嫁の森子(仮名)は日ごろ結構布マスクを使っているので、さらにひとつ欲しかったようです。
まあ、このままでとっといてもなんだし、藍染やったことないし、やってみようか、と。

というわけで、藍染体験をさせてくれる「藍の館」という施設に行きました。
行くまで知らなかったんですが、ここは昔の藍商人の居宅兼藍染工房を改装したところ。
居宅内部も展示・公開されています。
敷地も広く、実に豪華。

敷地内の建物のひとつが藍染体験場となってます。
藍染する素材は持ち込み可能で、代金は素材の重量からグラムいくらで計算するのが面白かったです。軽い素材なら大きいものでも安いし、逆にデニムのズボンとかはかなり高くなるようです。

嫁の森子(仮名)が事前に電話で「アベノマスク染めたいんですけどいくらですか」と聞いたら、くい気味で「450円です」と返ってきたとか。つまりそういう人多いみたいです(笑)っていうか、アベノマスクっていう固有名詞で通じるのかよ!という(笑)首相の名前がマスク名になっちゃうって、、、。首相、ほんといろいろ大変ですねえ、、。

これが藍の入ったタンク。これに染めるものを一定時間(マスクは1分)漬けて、空気にさらして(酸化させるため。1分)を繰り返します。このセットを何回も繰り返すと、どんどん青みが増していくそうです。
終わったら、水洗いして軽く乾燥させます。最初の建物の写真の右下隅に小さく写ってるのがそれ(笑)

その間、居宅を見物。いや実に豪華です。藍染というのは昔は一大産業で、大金持ちがたくさんいたんですね。
なんつーか、豪商の家!という感じ。

部屋がたくさんあって、迷路みたいです。階段が3つもあるのにびっくり。

ちょっとしたところにいちいち手間(お金)がかかってるのがわかって、そういうのを見るだけで鼻血ブーですね。いやほんと素晴らしいです。

敷地内の建物の一部は資料館になってました。その中に大八車が。
金具の感じとか古さから考えると、大正ー昭和期のものですね。

本土決戦のジオラマには最適なので、ここぞとばかりにディテール写真を撮る私(笑)
自転車やリヤカーもそうですけど、こういう「当時どこにでもあった」ものって、保存されにくいし、保存展示されててもどこにあるのか分からないし、なんですよね。

なので偶然とはいえこういう風に出会えるのはほんと嬉しいです。あと、この施設のように、地方の郷土館的なところは撮影OKな場合が多いのもありがたいですね。

というわけで、できました。うーん、かなり青くないですね(笑)でも、写真より実物はもう少し青いですよいやほんと。ゴムひもが白いのは、化繊が混じってるからだそうです。化繊は染められないそうです。
まあなんであれ、青くなってよかった(笑)なんでもそうですが、こうやって自分でひと手間掛けると愛着が沸くものです。

そういえば、国から手に取れる具体的な「モノ」をもらうのって初めてかも、、。そう考えるとレアといえばレアですね。国から「モノ」をもらうのって、他にどんなケースがありえるんかしらん、、と考えると、うーん、勲章とかそういうのか?(笑) 勲章は、これから何か頑張ったらもらえる可能性は、、ないな(笑)

●アマビエ様の御札

マスク、というかコロナがらみの話で、次はこれ。近所の神社に行ったら、アマビエ様の御札が張ってました。とてもよくできてて、欲しくなりました。
どうも売ってるっぽいので後日売店窓口の開いているであろう時間帯に再度訪問。神主さんがいたので、値段を聞くとなんと無料!とのこと。

聞けば、神主さんは毎朝コロナが静まるよう御祈祷されているとか。この御札にも、一枚一枚祈りを込められてるそうです。なので、実に霊験あらたかな御札なのでありました。このアマビエ様の絵も、神主さん作だとか。凄い!

無料ということもあって、自分の家の分だけじゃなくて親兄弟の分もいただきました。結構な枚数で「図々しいなあ、俺」と思いつつちゃっかりいただいたんですが「どうぞどうぞ」と快く譲ってくれました。

近所の神社の神主さんが毎朝コロナの沈静化を祈ってくれてて、こういう風にお札を無料で配ってくれるのって、なんかほんとに嬉しいなあ、と。他の町の、無数の神社の神主さんも、御札はともかく、うちの町の神主さんみたいに毎朝祈ってくれてるのかもしれない。そういう風に考えてたら「日本は大丈夫!」となんとなく思ったのでした。

●野生の王国

夜、模型を作ってたら嫁の森子(仮名)が「変なムシが電燈におりまする!!」と報告。「どれどれ」と見に行くとカミキリムシでした。
カミキリムシ、めっちゃ久しぶりに見ました。この白い模様ですぐわかりました。ささっと捕まえて、丁重に外に出てもらいました。カミキリムシはカッチョいいですね。

私は虫捕りは全然やらなかった(どっちかというと虫は怖くて嫌でした。今はそうでもない)ですが、友達の中村(実名)はメッチャ好きで、カミキリムシはじめ、セミからカブトムシからなにから捕まえるのを横から「へー」という感じで見てました。カンペンには、比較的小さいカミキリムシとかゾウムシを入れて飼って子分(笑)にしてたなあ、、。懐かしいなあ、、。

●野生の王国2

昼、模型を作ってると嫁の森子(仮名)がバタバタとやってきて「部屋の窓を開けたら網戸に蜂の巣ガー!!外に蜂がブンブン!」と報告。「うろたえるな!」とレプカになったつもりで現場に向かいました。
外に出て部屋の窓を見ると、確かに蜂の巣が。しかも、網戸の上下に2つも!その部屋は、使ってなくて物置みたいになってて、窓を開け閉めしないので蜂が巣を作ったようです。
網戸が落ちたので、いきった蜂がブンブン飛んでます。
「これが蜂の巣を突ついたような状態の蜂の巣か、、、」

とかアホを言っている場合ではない。速攻で落として処分しようと思いましたが、どう落としたものかとじーっと見てたら「あの巣の中に蜂の赤ちゃんがたくさんいるんだよなあ、、。巣の本体も作るの大変だったろうなあ、、」とあれこれ考えてしまって、なんか気の毒になってきました。

なので結局そのままにすることに。隣は割と広い空き地だし、誰かに迷惑がかかることもないでしょう。こっちがちょっかい出さなかったら大丈夫だし。でも、この窓は当分〆切ですね(笑)

いやー、それにしても我が家はほんと野生の王国だなあ、、、。

●野生の王国3

前回のニュースで、野菜の苗とかを植えたと書きました。あれこれ実を付けたりするのもあれば、枯れちゃったのもあります。枝豆は、実は少し付けたのですが「もう少し大きくならないと食べれそうにないなあ」くらいで枯れてしまいました。

後日、嫁の森子(仮名)がプランター周りを掃除をしたとき、落ち葉とかと一緒にこの枯れた枝豆も鉢から抜いて、捨てるためにタタキにひとまとめにしてました。枝豆のカラカラになって割れたさやから丸い茶色い実が覗いています。「あー、可哀想なことしたなあ」と、、。

で、その実を見てふと「この実を埋めたら芽を出すかな?」と思い、さやから実を全部出して、残った鉢に全部植えてみました。

すると、翌日くらいに芽を出しました!スゲー!
この写真は2日後くらいのもの。以後毎日どんどん大きくなってます。ちゃんと実を付けるとこまで成長するのかな?今回は出来るだけ育ててみたいところです。

こちらはレモングラスの鉢。なんかふと見たら、キノコだらけ(笑)スゲー!
でもキノコが生えてるのはこの鉢だけです。このキノコがなんというキノコなのかもよく分からないです。たまたま菌が飛んできたのか?土の中にいたのか?よくわからん、、。で、キノコが生えるのは、植物にとっていいことなのか悪いことなのかどっちでもいいのかよく分からないので、これまたそのままに。

生命って不思議ですねえ、、。

●猫の王国

うちにはときどき猫が来る、と前書きました。こねこちゃんも来ます。これはミケちゃん。
アンニュイな感じがステキ。

こっちはクロちゃん。毛並みが綺麗です。
2匹とも、母親ともどもいつもうちの近くにいたんですが、ある日を境にぱったり来なくなりました。可愛かったのに残念。

野良猫って不思議なもので、一時は毎日のように見るんですが、ある日全く来なくなります。事故にでもあったのかな?と心配なところですが、実はテリトリーを微妙にずらしているだけのようです。親子猫は、特に親が神経質になるようで、一定の場所にずっといるのを本能的に避けるようですね。

別の猫(大人)の例ですが、これまたある日全く来なくなって、散歩してたら後日出合ったことがあります。その場所は自宅から1キロ近く離れてました。猫からすると結構な距離と思います。ちょっとびっくり。で、そういう意外な場所で出会うと、向こうもなんか照れくさいようです。私が「お、久しぶり!元気にしよんかいな?」と声を掛けると「お、おう、、」といったキョドったリアクション。それはそれで面白いです(笑)

いやほんと、猫ってよく分からないですね。もう40年は付き合ってますが今も分からないです。でもそういうところが猫のよさなんだろうなあ、と思います。

●思い出した話

先日、以前何かで読んだ話をふと思い出しました。

太平洋戦争中の日本の話です。ある日ある駅から、陸軍の部隊が出征するということをある女学生が知りました。その部隊には彼女の親類も知り合いもいなかったのですが「少しでも見送りが多い方が兵隊さんの励みになるだろう」ということで、友達を何人か誘っていくことにしました。

駅のホームは別れを告げる兵士と見送る人たちでごった返していました。「私たちが来ることもなかったなー」と女学生が思ってると、一人の兵士が声を掛けてきました。兵士は真剣な表情で「ホームのあそこにいる女性に手紙を渡して欲しい」と。ホームは人でいっぱいで、女学生はそのときその女性の見分けが付かなかったのですが、兵士は女性の容姿や髪形、着物の柄などもきちんと告げるので「まあ見つかるかな?」と引き受けます。

女学生は連れてきた友人に声を掛け、ホーム内のその女性を探すのですが、兵士の言うような女性は見つからない。兵士の真剣な感じからすると、まあ間違いなく恋人ないしは片想いの人で、これはもう絶対に渡さないといけない手紙であることは容易に推察できます。でも、そういう女性は見つからない。そうこうするうちに、部隊の乗った汽車は発車してしまいました。

女学生たちは慌てます。でも、見つからない。列車が出てしまうとホームの人はどんどんと帰途につき、少なくなっていきます。彼女たちは途方にくれました。相談の末こうなる上は、失礼を承知で手紙の封を開けて、宛先人を確認し、その人に何が何でも渡さねば!という結論に。

女学生たちは封を開け、意を決して手紙を読みます。その内容は、、。それはメッチャラブラブでしかもちょっとエロかった。彼女たちは「キャー!」となってしまいました。「任務の重大さ」よりも「そっち」に気が取られてしまうほどでした。


しかし手紙には、幸いにも差出人と受取人の名前はきちんと書かれていました。彼女たちは安堵します。

ところが、差出人名は「阿井植男(あいうえお)」、受取人名は「柿クケ子(かきくけこ)」だった、という、、。


いやー、ほんっっとにいい話だと思います。とても悲しく、とても温かい話です。その兵士の気持ちを考えると、泣けてきますよね、、、。

で、このイタズラは個人でやったのか、班内でやったのか、そもそもそういうイタズラが出征兵士の間で流行ってたのか、とかいろいろ考えると興味深いんですけどね、、。まあなんであれ、「阿井植男」さんは、戦後、生還して「柿クケ子」さんに出会えてたらいいなあ、とほんと切に思います。
 
そして「阿井植男」さんがある日、奥さんをみてふとあの手紙のことを思い出して「ああ、こいつが俺の『柿クケ子』さんだったんだなあ」と苦笑いして、「どうしたの?」「いや、なんでもないよ」みたいな会話をしてくれてたらなあ、とも、、、。

でもこの話、どこで読んだのか覚えてないんですよね、、。しかし確かにそういう話は読んだんです。うろ覚えの上に、結構脚色はしてるんですが。でもほんといい話です。出典にお気づきの方がおられたらご一報下されば幸いです。

●発見してしまう

最後にプラモの話題。1/35戦車の可動式履帯の組み立ては、私はとても苦手です。ピンに付ける接着剤の量が難しく、だいたい付けすぎちゃうんですね。そうすると可動部にまで染みこんで、履帯がクキクキになってしまいます。バイクのチェーンでいうところの「キンク」みたいな状態です。そうなっちゃうと履帯が自然に垂れ下がった状態にするのはほんと難しくて、「キー!」となります。そういう方、多いんじゃないでしょうか。

で、ある日、接着に木工用ボンド(速乾タイプ)を使うことをふと思いつき、やってみました。結論から言うとメッチャイイ感じです。ピンには写真くらいのボンドを付けて、本体に差し込みます。はみ出してもノープロブレム。
木工用ボンドは、スチロール樹脂(要はプラ素材)も接着することができます。しかし、完全には接着されません。でも、意図的にはがそうとしなければ固定された状態を保ってくれます。

そのボンドと素材の関係性が履帯にピッタリなようです。ピン部はキチンと固定され、接合部に染み込んだ分は動かすとはがれます。要するに、固定したいところは固定され、剥がしたいところが剥がれるわけです。これはいい! 

でもこれはあくまで仮固定で、本体に巻いてから浸透式接着剤で固定しないといけません。でも、作業的にはかなり楽で、履帯が自然にたるんだ状態にもしやすそうです。

これは誰でも思いつくでしょうから、すでに先に誰かがやってるだろうと思います。でも、こういうのって自分で発見したというのがイイわけで。「よくやった俺!」と悦にいってます(笑)

というわけで今回はお終いです。いつものように取り留めのない話題ばかりでした。まあでも、世の中そんなもんです!まあそんなんでいいじゃないですか!(適当すぎ)

あと、コロナはまだまだ全然予断を許さない感じですね。なんつーか、それぞれがそれぞれの守備範囲でできることをできるだけやっていくしかないんでしょうね。もちろん、勇み足で余計なことをしないというのも大事でしょう。難しいところですが、この夏は踏ん張りどころのような気がしますね。皆さん、できるだけ頑張りましょう(としか言えない、、)。

ほんと、なんつーか、大事なのは「知恵と勇気!」なんですよ、多分。恐らく、きっと。

それでは。




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日本陸軍四式自走砲・ホロ ファインモールド1/35(IJA SP GUN Type4 Ho-Ro Finemolds 1/35)その2・完

2020年07月11日 | AFVの模型
というわけで、ホロの2回目です。今回は車両の装備品とかジオラマとかフィギュアについて書きたいと思います。

前回書いたように、ジオラマのイメージとしては「南方!」だったので、地面の植物や、擬装のヤシの葉など、南方っぽいものをあしらいました。


ヤシの葉、シダなどは「紙創り」のジャングルセットから。このセットはほんと重宝しますね。写真では分かりにくいですが、一色ではなく、葉の中心部と端を塗り分けて、最後にクリアーを吹いてみずみずしくしてます。ちょっとしたことですが、こういうひと手間をかけると見栄えが違ってくるんじゃないかなーと。合間には、近所で採取した草とか、麻紐とかを植えて密度感を出しています。
ジャングルには行ったことないんですが、近所の山とかを散策しても、日本ですら植物の密度感ってすごいんですよね。とても再現できるようなもんじゃないです。でも、そういうイメージを持ちながら、できる限り執拗になんでんかんでん(方言・なんでもかんでも、とにかく、の意)植えていくわけです。

これはベースの塗装前の状態。茶色っぽいのは、山の沢とかで採取したコケです。採取してからもう何年も経ってるのでカラカラになってるんですね。でも葉とかのディテールは保ってますので(ドライフラワーみたいなもんですね)、全然使えるわけです。白いのは紙粘土。スチレンボードを積層して、それを被うようにしてベースとしてます。
なんかこれを焼いたらおいしそうな食べ物になりそうな予感もしますが(笑)もちろん焼きません。
こういう感じに地面を作ってから、さっきのような植物を植えていく訳です。
山道を歩くと、基本的に植物の下には枯れた植物の葉とか枝とかが土の上にかぶさってて、その上に緑の草とか木が生えているんですね。そういう「層構造」を意識するとそれっぽくなるようです。

って、なんか偉そうですが、私も生物学や植物学とかそういうのは全然知りません(笑)普段なんとなく見聞きしてるものを「こういうのがそれっぽいよなー」という「それっポイント」(造語)をいかにひねくり出せるかがジオラマ製作のキモではなかろうか、と思っています。まあ、要するに「見てきた様なウソをいかにつくのか」ってことじゃないかなあ、と。って、こう書くと実にテキトーでイイカゲンなんですけど、ほんとそうなんですよね、、。

装備品は、いろんなメーカーのそれっぽいパーツを寄せ集めてます。ジェリカンはタミヤのです。
ジェリカンって、鹵獲してよく使われてそうですが、写真では見かけません。という疑問をツイッターで書いたら、グランドパワーの九五式軽戦車の号にそういう写真があることを某氏が教えてくれました。多分、写真に写ってないだけなんですよね。ほんと便利ですものね。

ポーチも確かタミヤの米軍装備品セットから。鉄帽や水筒はファインモールドの日本軍セットから。

しかし全部の荷物を作ったり塗ったりするのはメンドクサイので、薄く延ばしたエポパテでシート状のものを被せたりして、むにゃむにゃお茶を濁して終了(笑)
固定用の紐は、イイ感じの太さまで麻紐をほぐして、木工ボンドでより合わせていかにも結んだようにしています。あまりスタイリッシュじゃないんですけど(笑)日本ってとにかく基本的に「紐・縄」文化ですので、これくらいの方がそれっぽいですよね。実際、戦場での写真を見ると、欧米軍のそれに比べると心配になるくらいテキトーに積んで結んでますね。

車体前部の履帯については前回書きました。その奥の土嚢は、タミヤのエポパテ(速硬化型)製。被弾して中身がこぼれ出た感じにしてます。中身の土は木の切り粉。

泥はねは、アクリル溶剤で溶いたピグメントを筆に含ませ、楊枝でピッピッとはじいて表現。この技法は実に古典的ですが、実に簡単で効果的ですね。
フェンダーや入り角の泥は、お湯で溶いた木粉ねんど(100均の)で表現。

擬装のヤシの葉も紙創り製。地面に生えている植物よりもトーンを落として、ちょっと枯れかけてる感じに塗装してます。ツヤも付けてません。

トンプソンは確かドラゴンのです(覚えてない、、)。ちまちまと手を加えてます。榴弾の薬莢はランナーとプラ板(リム部)で自作したものです。この薬莢、かなり大きいので床に捨てたままにしたらゴロゴロして危険だと思うんですが、1発撃つごとに外に捨ててたのかな?でもそんな余裕があったのかな?とよく分からないことのひとつです。実際はどうしてたんでしょうね。

ファインモールドの銃器はどれも傑作です。このキットの九七式車載重機も、最高の出来栄え。なんつーか、インジェクションの限界ですよこれ。銃身の先端部の段差まで再現してますからね。こんなの、再現する必要なんて全然無い(笑)
「ファインさんは工作精度が凄い」「資料をちゃんと調べてる」から、こういうのが作れてるんだなあ、と思います。しかし、それはあくまで「手段の凄さ」であって、それはそれでとても大事なのですが、それよりなにより「うちらはきちんとこれを再現したい!」という「目的」がきちんとあるからこそ、こういうパーツが作れるんですよね。私が感服しているのは、そういう「心意気」の部分なんです。

そういうのって、メーカーであろうとモデラーであろうと「何かを作る人」のスタンスとしてはとても大事だと思います。逆に、そういう凄い製品をダメにすることなく、キチンと、出来るだけいい作品(これはあくまで当社比ですが(笑))として完成しなきゃだわ!と。こういうキットと出会うたびに思いますねほんと。

閑話休題。撃ち殻受けは、ほんとはこれの倍くらい長いです。この頃はまだそれを知らなくて、こういう感じに作ってしまいました(エポパテ製)。長年、ほんとの長さを知りたかったんですが、ある日、ファインの九七式軽装甲車のインストを何気に眺めてたら、キッチリ図示されていたという(笑)先のグランドパワーも私実は持ってて、その写真も見た記憶があったんですね。要するに、資料をちゃんと読んで覚えてないわけで。ほんと、アカンですねえ、、。脳のメモリーが残り少ない上に、入力したデータがどんどん勝手に消去されていっているわけで。いろいろ、もうダメだなあと思ってるわけで、、、、。(北の国から)

で、まあそういう個人的な脳みその問題はおいといて(笑)閑話休題。過去に何度も書いてますが、九七式はZB26のコピーです。構造的にほぼまんま、です。ひょっとしたらマガジンが共用できるくらいの勢いじゃないかと、、(これは、両方の無可動実銃を持ってる方に(いるのか?)ぜひ確認して欲しい)。一方、九六式軽機はZBのコピーでは断じてありません。九六は構造的にはZBはじめ欧米の銃と類似している点がほとんどありません。肝心かなめのロック機構は恐らく唯一無二じゃないかと。バレルの交換システムもそうですね。また、九六式の採用時、トライアルで九六の原型とZBのコピーが争って、九六が採用されています。この事実からも、コピーではないことの証明です。

この点については、隙あらば何度でも書きます(笑)設計者の南部氏の名誉の問題ですからね。なので、九七と九六は似てますが、基本的なボリュームやフレームの構造から何から全然違うので、九七ベースで九六を作るのはちっとキビシイんですね。私もタミヤのチハの九七で九六を作ったりしましたけど、そうじゃなくて、ほんとファインさんに九六式軽機を作って欲しいです。次の日本軍アイテムのおまけにさりげなく混ぜて欲しいなあ、、と。

さらに言うと「ZB幻想」って案外蔓延していて、この時期の似たような銃って「ZBファミリー」みたいに括られてるっぽいんですが、実はZBの直系って英のブレン(ブルーノ・エンフィールドの略)だけなんですね。例えば仏のMle1924/29はBARの発展形で、ZBとは無関係なんですよ、、、。

って、銃の話になるとどんどん脇道にそれますね。ホントすいません。

で、キットでは九七を取り付ける指示はありません。創刊直後のアーマーモデリング誌に、スクラッチのホロが紹介されたことがありまして、ファインの鈴木社長によるホロの戦記と実車解説も掲載されました。そこでは車載重機が取り付けられいたと解説されています。記事とキット発売までの間に「ホロには車載重機は据え付けられてなかった」という新たな事実が明らかになったのかな?と。

でも、車載重機が付いてる方が圧倒的にカッコイイので、作例では付けちゃった次第です(これも、イメージ優先モデリングですね)。模型的に考えると、こういう細い物体でも上に向かって付けることで上方の空間が広がって、付ける付けないで全体の印象が変わります。なのでこういうアレンジはいいんじゃないかと思います。

車長は、ミニアートの日本戦車兵セットの1体を改造したものです。ヘッドは全くいじってないんですが、それでもこの渋さ!素晴らしいです。九三式双眼鏡は、、えーとどこのだったかな、、。マジで忘れました。すいません。双眼鏡ケースはタミヤの日本兵セットのです。

ブローニングのホルスターや弾倉嚢はエポパテ。図嚢はこれまたタミヤ製。軍刀はミニアートのだったかな?
ちなみに、将校のゴーグルのバンドは白です。これは日本戦車兵を作るときに、いいアクセントになってくれますね。

これが大体下ごしらえが終わったところ。ゴーグルの金具とか、ディテールの潰れてる耳とかをちまちまと足してます。

キットではゲートルなので、ブーツにしてます。ブーツはカッコイイんですけど、南方ではかなりキビシイ靴ですね。ファッションとしては、アッパークラスの象徴としてビシッと決まるアイテムですが、ネクタイや背広同様、熱帯地で身につけたくないファッションのひとつです。「オシャレは我慢だ!」ですねえ、、。

そういえば大西学園で、学長が「下駄を履いてる戦車長がいた」とおっしゃってましたね。ドラム缶風呂かよ!ですが、南方の戦車内ってまあドラム缶風呂並みでしょうから、さもありなん、という(笑)

砲手は、ファインのノモンハン日本兵セットの一体を改造してます。操縦手は何を使ったっけなあ、、。記憶がほんとあやふやになってるのですいませんほんと。
ほんとなら、装填手がいるはずなんですが、車内が見えづらくなるのと、時間的な制約(これがどっちかというと大きい理由、とは絶対言わない)とでオミットしてます。

これが砲手の後姿。ほぼファインのキットのままです。ヘッドに、エポパテで戦車帽を足したような。
写真でもお分かりかもですが、かなりテキトーな感じです。見えにくくなるところはどんどん手を抜いちゃうんですね私。確か、顔はノッペラボーで済ませました。

前回も書きましたが、模型の作例ってタイムアタックなので「見えないところに時間を割くなら、見えるところにその時間を転化する」という感じなんですね。ほんとなら、見えないところにもキチンと時間を割きたいのは山々なんですが、現実的にはほんと難しいんです、、。

突撃する日本兵は、ICMの日本兵セットから。このICMの日本兵は傑作ですねマジで。メチャクチャ良くできてます。塗装前の状態を見ると、顔や服の造型が半端無いです。作者の腕前のせいでイマイチっぽく見えてるかもですが、ほんと騙されたと思って買ってみてください。凄いキットです。
ポーズも躍動感があってとてもいいです。顔つきも、そんなにエキセントリックじゃないです。普通のアジア人顔です。ミニアートの戦車兵セットもそうですが、欧米人視点の「アジア顔のイメージ」からは完全に脱却してますね。メーカーにもよるんでしょうけど「イメージじゃないリアル」を追求するムーブメントは世界的なものになってるんだろうなあ、という気がしますね。また、ここでは使いませんでしたが、このキットには九七式手榴弾がパーツ化されている(多分唯一。もちろん素晴らしい出来)のもポイント高しです。

肩から斜めに下げてるのは、背負い袋という、雑嚢と背嚢の間くらいの装備品です。なんかいかにもアジアっぽいのか、欧米メーカーの日本兵ではこれが定番(マスターボックスもそうだったな、、)になってますね。
でももちろん間違いじゃなくて実際にあった装備なので、全然OKなんですが。

このフィギュアのポーズも素晴らしいです。顔も、ステレオタイプじゃなくて、日本人っぽさを探った感じがするのもいいなあ、と。

装備品も、キチンと再現されてます。なんつーか、海外のメーカーさんが、頑張って日本兵士を再現しようとしてくれてるのをキットとしてみるだけでほんと嬉しくなりますね。
キットでは三八式歩兵銃装備だったので、時期的にファインの九九式短小銃に置き換えてます。この九九式もマジで凄い出来です。スリングは、釣り用の板鉛で自作。

指揮官もイイ感じです。図嚢の鉛筆は、色鉛筆もあったようなのでアクセントの意味で赤や黄色のを差してます。
ひげの表現は難しいですね。ラッカーの灰色を塗ってますが、ほんとは灰色じゃないですし。でも、黒っぽくするととても浮いちゃいますし。35の限界かなあ、という気もしますが、あきらめずにもうちょっと頑張ってみたいところです。

これが塗装前の状態。指揮官は腕をちょっといじってます。略帽と鉄帽の星章は板鉛で作り直してます。あとはほぼキットのまま。
この写真を見てもらうとよく分かっていただけるかと思うんですが、いやほんとICMのこのキットは傑作です。ICMのキットは、これのほかにはパナール装甲車しか作ったことがないんですが「模型に対する愛」がビシバシ感じられるんですよ。なんつーか「血が通ってる」んですよ。ファインモールドも、ミニアートもそうです。作ってたら分かるんですよそういうの。「俺らはこういうの好きなんだよ。頑張って作ったんだよ。いいだろこれ?な!な?」というような感じ。私はそういうメーカーを応援したいなあと思ってます。ほんとに。マジで。

軍刀は、キットのも良かったんですが、塗装ではどうしてもキラキラした感じにできないので自作しました。前々から一度やってみたかったんですね。洋白線を叩いて延ばして自作しました。
銃と違って刃物って凄いキラキラしてますよね。そしてそのオーラはホント凄い。「俺に触れると切れるぞ」みたいな(笑)そういう感じを模型でも表現できないかなあ、と思ってたんですね。なのでやってみた訳です。

1ミリの洋白線を万力の上で叩き延ばして、削って研磨しました。刃の部分は、ある程度モーターツールで削ってから、デザインナイフでカンナがけしてそれっぽくしてます。左のは、タミヤの日本兵セットの軍刀です。

あまりに小さいので、ピンボケになってますが、刀身と刃の部分との違いくらいは再現できたかなあ、と。柄は、タミヤのを切って差し込んでます。
刀剣って、ちょっと調べたんですがかなり奥深くて、ニワカでは言葉通り太刀打ちできない(笑)世界ですね。同じ武器でも銃器とは全然ちがいますね。銃器も奥深いんですが、なんというかベクトルが違うような、、。でもまあなんであれ、作っててとても楽しかったです。これからも作ってみたいなあと思ってます。

というわけでお終いです。いやー、今回もアレコレ脱線してしまいました(笑)ほんとすいません。しかし、それにしてもジオラマを作るのってほんと楽しいです。

プラモデル自体は市販のものですが、過程過程でちょっとづつ自分なりのアレンジやエッセンスを加えていったら、かなり個人的な自分なりの「作品」にすることができます。そしてそのハードルは全然高くなくて、誰にでも「それ」ができます。プラモってそういうところがいいし好きだなあと思ってます。

それでは。


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