森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

ミニアートのM3リーの作例がHJ誌に掲載されました。&2019年を振り返って。

2019年12月29日 | 雑記
今回は今年1年を振り返る、毎年恒例のエントリーです。まず、お知らせから。今発売中の月刊ホビージャパン2月号に、模型のお仕事が掲載されました。お題はミニアートのM3リーです。

誌面はこちら。
3ページで紹介されてます。とても作り応えのあるいいキットでした。M3リーは好きな戦車、かつミニアートのファンなのでとても楽しんで取り組むことができました。興味のある方はぜひご覧下さい。

表紙はこちら。巻頭特集はエアブラシです。そろそろ買い換えたいなあと思ってたので個人的に嬉しい特集でした(笑)
下に写ってるのは磨きかけのスコフィールドです。今磨きを再開してまして、写ってしまいました。気にしないで下さい(笑)

模型のお仕事は、今回のM3と同誌6月号のM1A1マインプラウの2回でした。あまり現用戦車は作らないのですが、M1A1もカッチョいい戦車だと知ることができてよかったですねえ。
これも、作ってて楽しかったです。タミヤMMはほんといいなあ、と再確認させてもらいました。

というわけで、あとは時系列に振り返ってみます。とはいえ、大した内容じゃないです(笑)今年の正月は柳川に行きました。
ほんと、いいところです。また行きたいです。

4月は恒例の中四国AFVの会でした。今年もたくさんの出品&来場者で盛会のうちに無事終了。いや、楽しかったです。

来年は松江で開催されます。この写真は、名司会のO山氏と、松江の「模型の会 轍」会長S本氏との「松江大会開催条約」締結の瞬間(笑)

AFVの会の翌日、呉の大和ミュージアムに行きました。ほんと見所いっぱいで楽しかったです。
呉も、また行きたいですねえ、、。

7月は、その松江に行ってきました。初めての山陰地方。松江城はほんとたまらんかったです。
あまりにも凄かったので写真を300枚くらい撮っちゃいました。またそのうちきちんと紹介したいです。来年、AFVの会に来られた方は松江城はぜひ行ってみて下さい。

今年残念だったのが、自分のもの作りがあまり進まなかった点。模型を作らずに日本軍風スマホケースとかを作ってるから時間がどんどんなくなっちゃった、という(笑)
でもこれ、ほんと気に入ってて作ってよかったなあ、と。

模型の完成品はこれ一つだけでした。いやほんと頑張らないと、、。
でも気に入った作品になってよかったです。

ずっとやってる九六式三号艦戦のキットもじわじわ進めていました。

パーツの型取りも全部終わって、もうちょっとで発売できるぞ!と思ってたのですが、、、。

通説の「イスパノエンジンは『総集・世傑』図面に載らない」が、まさかの大逆転。「綺麗に収まっちゃう」ことが判明。全部パーに。

残念ながらほぼ全てがやり直しとなりました。これには参りましたねえ、、。今ちょこちょこやってますが、なかなか進んでないです、、、。頑張りたいと思います。

私はかなりの出不精で、自由時間のほとんどを模型か絵か読書か飲酒(こら)につぎ込んでいます。なので振り返ってみると、ほとんどどっかに出かけたという記録が無いのですね、、。でも、阿波踊りは観に行くのですね(まあ、自転車で行けるからなんだけど、、)。今年もよかったです。
観るたびに元気とやる気をもらっております。来年も楽しみであります。

学生時代の仲間と川原で焚き火したのもいい思い出です。でもこれ、ほんと「それがどないしてん」レベルですね(笑)。でもまあ、私の活動内容ってそんなもんなんですよ(笑)。
それにしても、火刑に処せられるみかん星人が忘れられない(笑)

映画も全然観に行ってなかったのですが、今月「ルパン三世 THE FIRST」を観ました。最高でしたね!!宮崎ルパンが好きな方には超お薦めです。「カリ城」「アルバトロス」「さらば」が「ルパンだ!」と思い込んでいるおっさん(私のことだ)は、観ないと後悔しますよ!

全編を通じてとにかく「わかってらっしゃる!」って感じなんですよね。ファンとして、それがとても心地いいです。でも元ネタがわかる人わからない人関係なく楽しめるよう、きちんと新しいものを作りだしている。その辺のバランス感覚が絶妙でした。CGも凄くよかったです。CGのアニメはちょっと苦手で、ほとんど観てないんですけど、全然違和感がなかった。逆に、このCGの絵柄で世界観がキッチリと作られてるのが凄いなあと。

でもほんと「カリ城」「アルバトロス」「さらば」が元ネタがあちこちにちりばめられてるのがたまらんですねえ、、。不二子ちゃんの足技とか「ひゃーっ!」って感じ(笑)。あと、あの飛行機をアルバトロスみたいにしなかったところとかはほんと「やるねえ!」と。中途半端な監督だと、アルバトロスっぽくしちゃうんですよね多分(笑)。そういう矜持がとても心地よかったです。

しかし、銃で言うとここぞというところでPTRS41を次元に撃たせたり、不二子ちゃんがUZIを使ったりとか、宮崎ルパンへのリスペクトはきっちりと守っている。そういう姿勢もほんと素晴らしいなあ、と。一方で、ルパンの赤ジャケットが象徴的なのですが、全体的には「セカンド」の世界観で構成されてるのもいいなあ、と。考古学がらみ、ナチがらみの話だったり、話の器が大きかったり(笑)するのもセカンドっぽくてよかったです。

で、個人的には、映画に出てたStg44のリアサイトが徹頭徹尾遠距離モードだったのが気になって仕方がなかったです。という感想のために描いたイラストがこれ(ほんと、回りくどいな!!)。

銃についてはかなりキッチリと考証されてたので、不思議でした。新手の釣りかな?とすら思いました(笑)。モーゼルがダブルアクションになっちゃってるのは、演出的によくわかるのでそれはOKなんですけど、このリアサイトについてはほんと謎ですね、、。

でもまあそれにしても、いい映画でした!もう一回観に行こうと思ってます。

というわけで、最後に急に多弁になっちゃいました(笑)。

で、今年を振り返ってみると、あれもこれもどれも不完全燃焼で終わっちゃったって感じですね、、、。来年は一つでもきちんと形にしていければいいなあと思っています。最後の最後にルパンにいい激を入れてもらったような気がします(笑)

今回の話題は、それぞれ独立したエントリーで紹介してますので、興味のある方は過去のエントリーの一覧からご覧下さい。それぞれ無意味に長いので、帰省中の新幹線とかの車内でダラダラ読み飛ばすには丁度いい暇つぶしになるんじゃないか、と思います(笑)

それでは皆様、よいお年を!!

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モーゼルM712 東京マルイ 1/1(Mauser M712 Tokyo Marui) 製作記 (その1)

2019年12月14日 | 銃の模型
今回は、東京マルイの「造るモデルガン」シリーズ、モーゼルM712の製作記です。このシリーズはプラモデル型式のモデルガンとして、80年代前半ごろ(ウィキによると、製品のリリースは79-83年)人気を集めていました。当時の模型店には必ずといっていいほど置かれていたようなので、覚えてらっしゃる人も多いのでは。

私が初めて買ったモデルガンが、このモーゼルでした。小4の夏休みでした。組み上げた翌朝、ラジオ体操をしながら「早く帰って触りまくりたい!」とジリジリしてたのを良く覚えてます(笑)。それは、えーと、20年くらい前でしたね、、。

、、、ウソです。30年以上前です(笑)。で、全然上手に作れなくて、その後壊れて捨ててしまいました。大人になってからもちゃんと作れなかったことがずっと気になってて、いつかまた作りたいなあと思ってたのですね。しかし、このシリーズ、今ではプレミアが付いてて未開封未組み立てだと1万円越えが普通となってます。

未開封のはもったいなくて作れないのですが、開封済みのが比較的に安価に手に入りました。じゃあ、作ってみようかと思い立ったわけです。

でも、作るにあたって「やっぱ未開封のも抑えておかないと作れない!」という強迫観念から、未開封の美品を同時期に買ってしまいました、、。あー、、。でも嬉しい、、。
で、私はこういうのを躊躇無く買えちゃうお金持ちみたいに思われるかもですが、予算計上が大変だったんですよ!!!(笑)。例えば、私は服は全然買いません。ジーパンも10年前に買った1本だけ。靴も同様。そうやって頑張って、こういう無駄で無意味なもの(コラ)の予算を確保しているわけです。「わかってくださいよ!」(By・ブレードランナーのうどん屋のおっちゃん)

閑話休題。上が未開封品です。下の開封済みのは、箱もあまり程度がよくないので願ったりかなったり(?)でした。それにしても、この箱、最高ですねえ。たまらんです。持ってみると金属パーツが多用されてることもあって「ズシッ」とした感じです。すばらちい、、。

箱を開けるとこんな感じ。いやー、たみゃらん!

で、この個体、カートが一個逆向きに入ってました。レアで開けるのが惜しい(笑)

本体、カートの中敷を外すと、金属パーツやランナー、組み立て説明書などがぎっしり入ってます。
キャップ火薬はさすがにもう使えないかな? 

こっちは未開封品の中身。キャップ火薬が入ってません。ロットによって差があったのかもしれません。
ターゲットは弾の出ないモデルガンには意味がないのですが、イキフンチリバツ!って感じで、テンションを上げてくれます。プラモデルのこの頃のパッケージって、メーカー問わず、ほんといいのが多かったですよねえ、、。

金属パーツの袋には、検印が。こういうのもいいですねえ、、。
服部さん、あざーっす!!

組み立て説明書。とても丁寧でわかりやすいです。

「造るモデルガン」シリーズはガバメントやP38などはフレームやバレルもモナカ式だったのですが、モーゼルは一体成型となってます。でも、アッパーレシーバーとボルトはモナカ式です。一体成型だと嬉しいといえば嬉しい、のですが「作る醍醐味」という意味では一歩後退といった感じ。難しいところですね。

ランナーパーツです。躊躇無くパチパチと切り離していきます。あー、もったいない、、。でもたまらん、、。

接着剤は、専用のABS用が入ってます。未開封品と比べて気付いたのが接着剤の大きさの違い。未開封品のは大きいのが一つ、作ったやつは小さいのが2つ。
これもロットの違いでしょうね。子供のときの記憶では大一つだったような、、。ウィキによると、83年以降、限定再生産されて販売は2005年までされていたそうです。今回のキットは再生産組なのかもしれません。っていうか、2005年ごろまで店頭にあったというのがビックリ。

で、このウィキのページ、とてもよくまとまってますので、興味のある方はご覧になってみて下さい。「造るモデルガン」で検索したら引っ掛かります。82年の段階で、総販売数が150万個を超えたとか初めて知りました。大ヒットしたとは聞いていましたが、これまたビックリ。

閑話休題(すいません。すぐ話がそれちゃうなあ、、)。なんせ数十年前の商品なので、接着剤が劣化してたら怖いので、とりあえず市販品のABS用接着剤を準備します。確かあったよなあ、、と探してみて出てきたのがこれ。ホームセンターで売ってるあれ(笑)。で、真っ黒に変質してました。蓋を開けるとなんか地ビールみたいなすっぱい臭いが(笑)
でも、ランナーを試しに接着してみたらきちんときっちり付きました。これを補助的に使うことにしました。キットのも、試したらOKでした。そんなこんなで結局、キットのは小1本で足りました。残りの1本は大切に取っておきます(セコイ)

で、やっとここから製作編です。
パーツを接着する前に、目の粗いペーパー(240番くらい)で接合部を平面にならします。粗いペーパーにすることで、接着剤の食いつきが良くなるわけです。
輪ゴムは、パーツの圧着用として、キットにたくさん入ってます。古いのでダメかな?と思いましたが半分くらいは使えました。

輪ゴムをグルグル巻きにしてから、さらにマスキングテープでグルグル巻きに。
これくらいやれば、まあ大丈夫でしょう。

子供のころには気にならなかった凹み(突き出しピン跡というよりは、型に彫り込まれた、注型上必要な凹みっぽく見えます。なので結構深い)もランナーを使って出来るだけ埋めてやります。

ちょっと荒いですけど、まあこんなもんでしょう。

キットのままだと、リアサイトはアッパーフレームに挟み込んでしまうので、完成後外すことができません。また、リアサイト下部のフレームの継ぎ目も処理するのが難しいです。なので、実物と同じようにフレームから外せるように加工してみました。
といっても、リューターで溝をちょっと掘ってやるだけなんですが。こういうのは子供には思いつかない&出来ない加工ですね。へへーん。って、過去の自分に優越感を感じてどうするんだ(笑)

チャンバーとバレルインサートは、完成後見える部分をブルーイング液で染めてやります。ここが銀色だと、ちょっと興ざめですからね。この辺も、子供には(略)
チャンバーの前にあるのがデトネーターです。これをアッパーレシーバーの接着前に、チャンバーに叩き込んでおかないといけないのですが、子供の頃それを忘れてて(キモ中のキモなのに!)、アッパーレシーバーを剥がして、チャンバーを取り出してデトネーターを入れました。そのせいもあってか、調子は最悪でした。記憶では連発は1回しかしませんでした、、。まあでも、今から考えると他の仕上げもとても雑だったので、これが調子が悪かった唯一の原因だったとは思えないんですけどね、、。

という、過去の失敗をかみ締めながら、バレルとアッパーレシーバーもグルグル巻きにするわけです。このグルグル巻きはそういうルサンチマンの具現化(笑)でもあるわけです。
説明書では、ここまで終わったら接着剤が乾くまで「4-5時間は必ずおいておくこと」とあります。子供の頃は、ほんと待ち切れなくてウズウズしましたねえ、、。子供の5時間って長いですよ。時計を何度も見たような記憶が(笑)大人の今は、ビールを飲みながらボケーッとダラダラしてたら5時間なんてあっちゅうまです。いやー、歳をとるってほんと怖い(笑)

ボルトヘッドは、カートの直径よりも少し大きくてガバガバです。これだときちんとカートをくわえてくれません。ここでも嫌な大人が跳梁跋扈。2ミリ厚のABS板をリング状のスペーサーに加工して、ボルトヘッドに接着します。
って書くとなんかすぐ出来るような感じですが、いざやるとなるとほんとメンドクサイんですよ(笑)。けど、頑張ります。

これでまあ何とかカートを保持できるようになりました。
ボルトヘッドにカートがきちんと保持されるのかどうか、というのはオートのモデルガンの調子の良し悪しの分水嶺なんですね。

とはいえ、このモデルガンのエキストラクターは、ファイアリングプレートを兼ねているので、どうやってもキッチリとカートを保持することはできません。
この辺はもう仕方ないので、あきらめます。例えば、マルシンのエキストラクターを移植するとかし出したら、別のモノになってしまいますからね。基本方針としては「オリジナルのままで完成させる」でいきたいなあ、と。

1体成型のフレームは、ほんと素晴らしい出来栄えです。実銃の刻印が凹で、メーカーの印が凸なのもいいですね。「不要なら削って下さい」と言ってるわけで。
こういう配慮に出会うと「粋だねえ!江戸っ子だねえ!」って思いますね。

とはいえ、プラの成型品の宿命で、平面は出ていないので出来るだけならしてやります。この辺も、子供の頃は思いもしなかったところ。
プラモデルガンは、この平面出しとエッジ出しをやることでグッとリアルになりますね。

ペーパーの番手を1500番くらいまで上げて、コンパウンドで磨いてお終いです。
ちょっとあせって傷が残り気味ですが、まあ、もういいかな?と。

アッパーレシーバーとボルトはこんな感じ。先に書いたリアサイトの下側も、リアサイトを分離できるようにしたのでそれなりにパーティングラインの処理が出来るわけです。
でも、ちょっと筋が残ってしまいました。チャンバーの上部も割れ目ちゃんが、、。でも、まあ、いいかなあと。


というわけで今回はここまでです。次は完成編です。実銃とは異なる内部構造の説明とかもできたらいいな、と思ってます。でも、再来週の回は毎年恒例の「今年を振り返って」を予定してますので、このモーゼルの続編は来年になります。ご了承下さい。それにしても、今年ももう終わりなんですねえ、、。一瞬だったなあ、、。5時間が待ち切れなかった小4の頃に戻りたいです、ほんと(笑)

それでは。

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