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森男の活動報告綴

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マツダ T2000 アリイ 1/32 (MAZDA T2000 ARII)

2019年11月16日 | 車・バイクの模型
今回は、アリイのマツダT2000の作品を紹介します。もう12-3年くらい前に作ったもので、いまさらなんですけど。でも、とても気に入っている作品でして、紹介しないままになってたのが気になってました。先日、画像フォルダを漁ってたら、完成品の写真が出てきたのでUPさせてもらいます。

作ったのはアリイのキットですが、元々はエルエス製ですね。今はマイクロエースが発売しています。このシリーズが今でも手に入るのは嬉しいですね。
32というのはほんと手軽なスケールですし、AFVモデラーからすると身近なスケールな上に、フィギュアなどが流用できるのも嬉しいです。

とはいえ、キットはそれなりのディテールなので、アレコレ手を加えています。大きい改造箇所としては、ドアを開いた状態にして、天井の幌部分を作り直しました。

ドアの窓は透明プラ版で自作しました。サイドミラーの支柱や、荷台のフックは洋白線で作り直してます。
塗装はラッカー下地にエナメルとピグメントでウェザリングしてます。ラッカーはクレオスのミディアムブルーのビン生です。この色、ほんと好きです。

「ディテールはそれなり」と書きましたが、キャビンのフォルムとか荷台のリブの表現は秀逸です。なので、ディテールアップのしがいがあるんですね。「スクラッチまではしたくないんだけど、でも細かいパーツまで再現された今のキットもつまんないなあ」という人には丁度いいような気がします。タミヤの初期のMMもそうですけど、自分の裁量でちょこちょこ手を加えられるのって、プラモの醍醐味ですよね。このシリーズはそれを存分に楽しめるんじゃないかなあと。
天井の幌は、骨組みをアルミ線で作って、ティッシュで再現しました。ダクト類も、一旦モールドを削って、蓋とかスリットを作り直してます。

車内も、出来るだけ作り込みました。クラッチ・ブレーキペダルは確か床面と一体だったので、作り直してます。ハンドルも、外周はキットのままで、内側の半丸状のは洋白線です。

ドアはPカッターで切り取って、刃で減ってしまった部分をプラ板を張り足して、開口部と寸法を合わせました。内張りは、プラ板などで。
このときは、はっきりと分かる資料がなくて、一部推定で作りました。後日資料が手に入って検証したら、まあまあ合ってましたけど、それなりに間違ってました(笑)。でも、構造的にはこんな感じです。
ハンドルをグルグル回すんじゃなくて、窓はストッパーで止められていて、それを解除すると窓を上下できます。ストッパーはピン状のもので、ピン用の穴の位置でしか固定できません。要するに昔の電車の窓みたいな感じですね。

でも、今の車はパワーウィンドウなのでハンドル式自体がもうほとんどないですね。電車もそうか、、。以前は、車外から車内の人に「窓を開けてー!」というジェスチャーで、ハンドルを回す動作がありましたよね。でも、今は通じないですね(笑)。指でダイヤルを回す「電話をかけて!」というジェスチャーもありましたねえ、、。昭和は遠くなりにけり、ですねえ、、、。

荷台の床は木製なので、木の薄い板を張ってます。幌の止め具も出来るだけ再現してます。荷台のロープとかホウキとかウマ(荷物の下に敷く木製の土台。フォークリフトの爪を入れるために下に隙間を設けるためのもの)とか、ちまちまやってます。こういうの、楽しいですよね。

こうやって見たら、かなり広い荷台ですね。
この作品はここで止ってますが、こういうキットって、積む荷物をあれこれ考えるのも楽しそうです。

先に書いたように、荷台のフックやロック用のバーは洋白線で自作してます。チェーンは、確か艦船用のもの。チェーンとかフックの類をディテールアップするだけで実感がグッと増しますね。
「広能組」は架空の会社です。呉の造船所付近でスクラップ業を営んでいる会社のようです。電話番号に注目(笑)

フロントの「MAZDA」マークは釣り用の糸鉛です。鉛はほんと柔らかく自由度が高く、かつ金属感が出るとてもいい素材で、ずっと重宝しています。アルファベットの形にして、デザインナイフで押さえつけるとペタッと平面になってくれます。
サスペンションのスプリングは100円ライターのもの。100円ライターのスプリングはあれこれ使えますね。左のヘッドライトの下のスリットは、ドリルで丸い穴をあけてから、プラ板を差し込んで再現。

電柱は木の丸棒。荷台の床もそうですけど、こういうのは木を使うのが一番リアルですね。
ストの張り紙とか、そういうのも「昭和」っぽいかなあ、と。

街灯部分は、実家の近所にあったイイ感じのを写真に撮ってたので、それを元に再現。でも、電気の知識がないので、詳しい人からするとテキトーすぎるかもしれません。
あ、でもこの街灯、今もあるのかな、、。また見に行ってみよう、、。

工作中の写真も見つかったので、紹介します。これがキャビン周り。ティッシュの幌は溶きパテで目止めしてます。なんでハードトップじゃなくて幌かというと、どうも車両の分類上の税金の関係らしいです(私もよく知らないんです。誰か教えて下さい)。後ろの窓の格子はアルミ線っぽいです。荷台のストッパーの基部もプラ板で作り直してますね。
車内は先に塗装・ウェザリングまで済ませてます。車は、飛行機と同じで内部をまず仕上げてから組み立てて、外部を塗装しないといけないので非常にメンドクサイです。飛行機・車のヒトからすると普通なんでしょうけど、戦車のヒトはここで「なんで何度も塗装と仕上げを繰り返さなきゃならんの?ムキーッ!」となります。

こちらはキャビンのドンガラ状態。内部も出来るだけ再現しようとしていますね。シート足元のプレスのリブも頑張ってますね。って、なんか、人ごとみたいな書き方ばかりですが、10年以上前に作ったものなので、そうなってしまいます。ご了承下さい。
一番下の、コンパネの真鍮線(分かりにくいかな?)は、スプリング式のクリップなんです。納品書とかの書類を挟んでおくために、デフォルトで装備されていたとか。こういうメーカーの心配りはほんとほっこりしますし、なんか日本らしくていいなあ!と。

荷台の裏側とシャーシ部。T2000は、シャーシの荷台の土台も木製でした。なので、その部分にも薄い木の板を張っています。
木って、前時代的な素材と思われがちなんですけど、自動車だけでなくて近代工業製品に結構使われてますよね。飛行機のプロペラとか、時計とかラジオとか。木が全然使われなくなったのって、比較的ごく最近なんじゃないかな、と。もっと使われてもいいと思うんですけど、今は逆にコスト的に割高なんでしょうね。

これは荷台に板を張ったところ。
隙間が結構ありますけど、まあいいじゃないですか(笑)

というわけで作品紹介はお終いです。以下、余談です。

広能組の車両は、これまでいくつか作ってます。これはタミヤのM26ベースのM26A1。キャビン部はレジン製。
これは、クレオスのスカイブルーのビン生。これも10年以上前の作品。塗装は勝手に色を決めて塗りましたが、その後、アーマーモデリングで日本に現存するM26が紹介されました。重機屋さんが払い下げのM26を購入して、装甲キャビンを外してオリジナルでキャビンを作り、重量物(変電所の機材とか)の輸送に使っていたものです。その塗装がこのスカイブルーに近い色で、ビックリしました。こういう偶然って、なんか嬉しいです。

これも気に入っている作品なので、また塗りなおしたいですね。


こちらはミニアートの米軍のブルドーザー。HJ誌の作例でしたが、しれーっと公私混同(笑)
フィギュアの刺青姐さんは、M26のをポーズ変えして流用しています。

このキットは、アイテムのシブさとメチャクチャな精密度で作っててほんと楽しかったですね。
こんな感じで、広野組車両をじわじわ作ってるわけです。これを紹介したエントリーはこちらです→

で、M26とT2000はいつか大きいジオラマに使いたいなあと思って作ったんです。どういうジオラマかというと、こんな感じ。

要するに、中古戦車屋さんです(笑)。これは、イメージを作るために試しに撮ってみたもの。

主役をM26A1にして、バラックの事務所を建てて、その周囲に中古戦車が並んでる、みたいな感じです。この写真も、手近な完成品を集めて撮ってみたものです。

「広能組」は中古戦車の販売、修理、解体などを主な業務としている、というイメージ(笑)。ブルドーザーも使いたいけど作例なのでダメかもですが、、。

で、コタツの天板半分くらいのベースは欲しいので、ほんとに大作になってしまいます。しかも、戦車を最低限4-5両は新規に作らないといけません。整備中でバラしてる車両(イージーエイトがいいかなあと)も一両はいりますね。M26の前で、組の構成員(笑)2人がケンカを初めて、それを周りが囃し立ててる。刺青姐さんは、現場の親分でケンカの成り行きをM26の上から眺めてる。ケンカとは関係なく、戦車の商談をまとめてる組員(インテリ風)と客(和服の恰幅のいいオッサン)もいる。事務所には事務員のケバイ姐さんが仕事そっちのけで化粧してる、、とかとか妄想は膨らみます。フィギュアは10-15体は欲しいな、、。

で、そんなこんなで「あー、やっぱ無理かなあ、、でも作りたいなあ、、」と思ってすでに10年以上経ってます。製作期間は普通に考えても、まあ1年2年はかかりますね、、。やっぱ無理か、、。T2000もM26A1もそうですが、製作時期の間が開きすぎてるので、最終的にトーンを統一させようとしたら、仕上げ塗装はやりなおしになるでしょうしね、、。でも、死ぬまでにはやりたいなあ(笑)と思ってます。

ティーガーの後ろにあるのは、げんしけんの初版特典のしおりです。大野さんなので嬉しかった記憶が(笑)。何で写ってるのかわかんないですけど。

あ、あと以前にこういうのも撮りましたね。4トンちょっとの九七式はとても載せられないんですけど、載りそうに見えるから怖い(笑)

模型って、こういうお遊びができるから楽しいですよねえ、、。
このベースを使って他にもいろいろ遊んでるのでよかったらご覧下さい。
→「第1回日本の風景に似合う戦車は何だろう選手権」

というわけでお終いです。なんか、作品紹介にかこつけて、実現しない妄想とかアレコレ書いてしまいました。すいません。

でもまあ、それはそれとして、オート3輪はええですねえ、、。ちなみに、私が小学校低学年の頃はまだ現役で走ってました。小学校の前に製材所があって、そこで使ってました。車体の長さから、多分このT2000だったかと。学校が終わって、校門を出たときに、製材所からよたよたこれが出てくる姿をよく覚えてます。

車体が長いので、道幅いっぱいに出てこないと曲がれないので、私は足を止めて「はよ行ってくれや」と思いながら眺めてました。でも、それを見て「珍しい車だなあ」と感じた記憶がないので、多分街中でも他のオート3輪を見ていたんだと思います。しかし、その後ぱったりと見なくなりました。この時期(昭和50年代後半)がオート3輪の絶滅期だったんじゃないかと思うんですが、どんなもんでしょうね。

で、エルエス・アリイ・マイクロエースの旧車シリーズは、ほんとどれも素晴らしいですね。今も作りたいアイテムもたくさんあります。例えばキャロルとかキッチリ作りたいです。先のジオラマでも、戦車の間とか上に乗せたりさせて登場させたいなあと思ってます(ほんま、言うだけ番長やな、、)。

エルエスって、車のほかエアガンも飛行機もいいキットが多くて、ほんといろいろお世話になりました。とりあえず、72の飛行機キットは、また買いたいなあと。九六陸攻とか彗星とか二式水戦とか、あー、懐かしいなあ、、、。エアガンのAK74とか欲しいなあ、、、。モータボートも手に入らないかなあ、、。エルエス、好きな人多いと思うんですけど今はあまり話題に出てこないので寂しいですね。いいメーカーだったのに、、。エルエスの本とか出ないかなあ、、。

あ、例によって取り止めがなくなり始めたので今回はこの辺で(笑)。それでは。





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ホンダ CB92 1/12 グンゼ ハイテックシリーズ 

2014年09月21日 | 車・バイクの模型
今日はバイクの模型を紹介します。グンゼハイテックシリーズのホンダCB92です。

天気がよかったので、外で撮ってみました。模型を太陽光で撮影すると、とてもいい感じに写りますね。でも人通りのあるところだと恥ずかしいので、場所を選ぶのが難点です。今回の撮影場所は車の屋根です。急いで撮りました(笑)

アイテム的に、使い込まれた感じが似合うと思うので、かなり汚しています。もう廃車となって、草むらに放置されているようなイメージです。CB92は、ほんとカッコいいですね。作るかどうかわからないのに、もう一箱買ってしまいました(笑)

私はグンゼハイテックのバイクキットがとても好きです。アイテムが渋いですし、メチャクチャよくできてます。もともとちょっと高いキットで、今はプレミアが付いてしまってますが、それだけ評価が高いということでしょう。名作シリーズだと思います。

このシリーズの特徴は、プラパーツが少なく、メタルパーツが多いところです。このキットですとエンジン、マフラーなどはホワイトメタル、フレーム、タンクは真鍮板のプレス、プラはホイールと側面の物入れ(?)くらい。エッチングパーツも完備していて、ディテールアップしていません。というか、する必要がありません。パイピングの類も、全てキットのままです。


スポークも洋白線を寸法に切って張っていきます。これもキットのまま。浮いた錆はパステルです。ホイールは完成するとほんと達成感があります。眺めてると「よくやった、オレ!」と思うこと請け合いです(笑)今写真を見て気付きましたが、チェーンのテンション調節用の金具も細かいですねえ、、。小さいばねも、確か洋白線を巻いて作らされたような、、、。

ストレートで組んで、この精密感とリアリティを得られるというのはほんと凄いキットです。作る人が少なかったせいか、このシリーズは本来の実力に見合った評価をされていないような気がします。戦車もバイクも、また再開してくれないかなあ、、、。買えませんけど

作る人が少なかった理由としては、高価なこととあわせて、難しいというイメージがあったことも大きな理由だと思います。しかし、作った実感としては、とにかくめんどくさいというのが正しい表現のような気がします。なので、よほどの初心者の方以外は、コツコツやっていけば完成できるんじゃないかと、、、。

製作したのは10年以上前です。チッピングが荒いなど、今から見るといろいろ稚拙だなあと思うところがありますが、キットの出来に救われてる感じですね。

このシリーズはまだ3台しか作ってませんが、これからも作ろうと思ってます。あと4種くらい在庫があります。ラインナップは15種くらいあるようですが、まあ4つもあれば一生分でしょう(笑)

次は、メグロの予定です。エンジンを磨いたところで中止して、もう5年くらい放置してます。これは、フィギュアをスクラッチして、生きた状態にしようかなあと思ってます。でも、優先順位が低いので、完成はまだまだ先ですね、、、。

それでは。

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