森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

マッドマンズ・ショッピング

2014年11月29日 | 日記
この鉄の感じがなんとも、、、。

先日、岡山に行ってきました。仲良くしてもらってる模型クラブ「未完成チーム」の展示会があったのです。どの模型クラブさんの展示でもそうですが、人の作品を見るのは得るところが多く、とても刺激になるので楽しみなのです。今回もいい勉強になりました。会員の方々ともいろいろとお話できてよかったです。この場をお借りしてお礼申し上げます。

とはいえ、作品の写真はあまり撮ってないです。以前はバシバシ撮ってたのですが、、。しかしある日、写真を撮ることに注意がいってしまい、作品自体をちゃんと見ておらず、自分の中に取り込めていないことに気がつきました。人によって違うとは思いますが、私は見るだけに集中したほうが後に残るような気が、、。なので、最近は生でちゃんと見ることを優先するようにしています。とはいえ、写真があったらあったで資料となるので難しいところですね。

というわけで、とてもよかった作品を一つだけ。AFV班の有志による合作です。「チキチキマシン猛レース」。いや、いいですね!参加者全員が、楽しんで作ってるという感じが伝わってきます。

合作は、全体の仕上がりの調整など、いろいろと大変かと思いますが、この作品は違和感なくまとまってるのが凄いですね。フィギュアのポーズのバラケ具合もとても自然です。聞くと、メンバーで集まって呑みながらワイワイ企画を練ったり作ったりしてるとか。楽しそうですね。やっぱねー、模型は楽しんで作らないとあきませんねー。

さて、よそ様の展示会に行くと、ちょっと抜けて近所をブラブラするのも楽しみの一つです。観光旅行だと、なんでもない街中を散策することはなかなかないので、貴重といえば貴重な機会です。

会場の近くは、なかなか渋い商店街があり、フラフラ散策しました。いやーっ、素晴らしい。ただ、こういうのを喜んで写真に撮ってるのは、やっぱちょっと怪しいので、気をつけたいところ。油断していたら猫ににらまれました。

商店街の中に、渋い陶器屋さんがあり、イイ感じの豚の貯金箱があったので購入。別の通りの古道具屋ではヤットコと和鋏を買いました。全部で2000円もしませんでした。ヤットコも和鋏もしっかりとしたもので、お買い得です。和鋏は、子供の時ばーさんの裁縫箱から借りてよく使ってました。はさみ、といえばこれでしたね。プラモのパーツを切り取ろうとして、指を切って大泣きしたのを思い出しました、、、。

豚の貯金箱は、今どきなかなかお目にかかれない逸品。箱も素敵です。買うとき、おばちゃんが布巾で丁寧に埃を拭いてくれました。そういえば、こういう仕種、今はほぼなくなっちゃいましたね。昭和はどんどん遠ざかっていきますね、、、。

というわけで、私が岡山で買ったのが「豚の貯金箱」「ヤットコ」「和鋏」です。一歩引いてみると、なんといいますか「京人の買い物」ですね。

もし紺色の服の人に捕まって取調べを受けたとして、「●月●日、岡山で何を買った?」と問われて「豚の貯金箱とヤットコと和鋏を買いました」と答えれば即刻釈放でしょうね、、。

展示会では、いくつか自分の作品を持参しました。以前作ったライカも、飾り台に付けて出しました。まあ、半分冗談ですが、こういうのも楽しいかな、と思います。フィギュアのいないモノだけのミニミニヴィネットとか作りたいですね。「机と本、筆記具」、とか、「作りかけの家具と工具」とか、、、。

最近は、エポパテをよくさわってるので余り物でちょこちょこ小物を作ってます。これは南部式自動拳銃甲型。ファインの十四年式がベース。銃把の滑り止めのチェッカリングが難しい、、、。こちらは二十六年式拳銃。ミニアートのナガンがベース。リボルバーは、シリンダーやトリガーの位置関係がどれもほぼ同じなので改造しやすいですね。

南部式甲型は着脱式銃床があるので、こちらも製作中。ちなみに、海軍が使っていた乙型は銃床は付きませんが、ごく少数付けられるタイプもあったようです。どうでもいいですか。どちらも、使うあてもなく作ってます。メインの製作物の息抜き(?)に作ってるのですが、やってると面白くなってきて、メインをないがしろにしちゃうのがちょっとアレですね、、。

というわけでまた。


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オニごっこ

2014年11月24日 | 模型の話題
前回は、轟沈に次ぐ轟沈でしたが、今回はまだなんとか轟沈を免れているキットを紹介します。これはDES kitのソミュアMCG5。

インジェクションキット化がいくら進んでも、やはり売れないものはなかなか出ないもので、この辺のトラクター系はまあ大丈夫でしょう。多分、恐らく、きっと、、、Plus modelのはどれもよく出来てますね。ほんと素晴らしい。でも、ぶっちゃけ、実車のことはよく知りません。カッコいいから買ってしまったという、、、。トラクターはいいですね。戦場より農場が似合います。タミヤさんには、コマツを35で出して欲しい、、。

とはいえ、スターリネッツなどはあっさり出ちゃったので油断はできません。でも私は先に作っちゃったのでセーフです(そうか?)これはWespe ModelsのS65。もう10年くらい前に作ったので、インジェクションが出たときも平気の平左衛門でした(笑)

トラックも、まだまだ出にくいアイテムですね。こちらもWespe modelsのキット。「ISUZU」はどの形式を指すのかよくわからない、、、。ファインの94式とはちょっと違うのですが、似てるなあ、、。同じのかなあ、、、。ま、今更じたばたしたって、手遅れなんですが。作るなら、民生用に勝手に改造するつもり。「FORD JA3」に至ってはどの軍で使われてたのかもわからない。「誰やねん、お前」って感じですね。でも、めちゃかっこいい。これもいつか作るつもりです。30年代のアメリカの田舎の情景がいいですね。ギターケースを持った黒人のあんちゃんが、荒野の十字路で悪魔に「乗んなよ」と誘われてるような感じで。もちろん、思ってるだけですけど。

前回も書きましたが、Model Victoriaのキットは素晴らしいです。L40もインジェクションキットになってしまいましたが、それで色あせてしまうような、やわな内容ではないです。スゲーです。

こういうのを見ると、レジンキットにはもの凄い底力があるんだよなあ、と再認識させられます。作りたいけど、作るのがもったいない、、、。

とはいえ「もう完成させることはないんだろーなー」というキットもまだまだあります。こちらは、CRIEL MODELのL6とL40。このメーカーは、精力的にイタリアの車両火砲を出し続けている偉いメーカーで、ここしかないキットも多くて、貴重でした。でも今ではちょっと、、、。素性はよさそうなので、あれこれ手を入れれば何とかいいものになるかな、と思ってたのですが、モデルビクトリアのキット(右)と並べると、、、、。困ったものです。同じスケールとは思えない、、、。

でも、久しぶりにメーカーHP(メーカー名で検索!)を覗いてみると、やっぱり魅力的なアイテムばかりで、困ったものです、、、。トラックとトラクターの類、全部欲しい、、、。

しかしながら、結局のところ「さすがにこれは出ないだろ」というアイテムでも決して油断できないのは前回からお話している通りです。結局のところ、オニがいつどこから振って湧いてくるのかわからないオニごっこをしているようなものなので、とにかく作っちゃって逃げ切るしかないんでしょうね。手持ちのキットの中で、唯一製作中なのがDES kitのソミュアです。軍用よりは民生用が似合いそうなので、そのつもりで作ってます。作り出してから、結構時間がたってまして、たまに出してきてちょこっと進めてるような感じです。いつインジェクションキットになるのかとドキドキしながら進めているのですが、さすがにまだ大丈夫なようです(笑)。

ほんといいキットです。手作り感を残しながらそれなりに精密で、下地をちゃんと仕上げて、しっかり塗ればディテールアップをしなくても大丈夫っぽいです。脚回りなど、ほぼ一体で抜いていて、なかなか凄いです。この車両が大好きな、毛むくじゃらの芋虫みたいな指をしたフランスのオッちゃんが、ふうふう言いながら一生懸命作ったんだろうなあ、と勝手に想像してほっこりしながら作ってます。

素敵でカッコいい車両なので、いつかどこかのメーカーでビシッとインジェクションで出して欲しいとは思います。でもまあ私が完成させるまでは待って欲しいですけどね(笑)

というわけで、やっぱりガレージキットはいいですねー。ここ最近、模型界の衰退を危惧する声があちこちで聞かれるようになってきていますが、こういうガレージキットたちが絶滅しちゃうときが、ほんとの「世界の終わり」なんだろうなあと思います。なので、いろいろあって以前のようにパカパカ買えなくなってしまいましたが、まだまだ欲しいキットはあるのでなんとか買い続けていきたいです。あ、もちろん作るのが前提ですね(笑)。頑張ります。

それでは。



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ふと気がつくとなくなっていたこと

2014年11月16日 | 模型の話題
今回のテーマはガレージキットについてです。これはファインモールドとグムカの五式中戦車。

この前、「一昔前ならガレージキットにしかならないようなアイテムが、今ではインジェクションキットになっていて感慨深い」といったようなことを書きました。

私はいわゆる「AFVモデル氷河期」に模型にはまりだした世代で、今でもなんか変な欠落感・飢餓感が根底にあるような気がします。「欲しいアイテムのキットなんて基本的にないものだ」というような。タミヤMMでいえば、新製品なんて全然出ないし旧作も絶版ばかりという状態からのスタートでした。ドイツ物の最新作はいつまでたってもデマーグで、出たと思えば休息セットでずっこける(いいキットですけどね)。死ぬほど欲しかったⅢ号戦車やロシアンフィールドカーは店頭で見たことがなく、棚に見つけて飛び上がる夢をみるほど(いや、ほんと)。なので、今でも店で見かけるとつい買いそうになります(笑)。

そういう飢餓感を埋めてくれてたのが、いわゆるガレージキットでした。私がお金を比較的自由に使え、かつそこそこのものなら何とか組めるようになったころ、インジェクションキットの代わりに、ガレージキットが充実してきていました。インジェクションキットはぼつぼつ出るようになってきていましたが、まだまだメジャーアイテムばかりで、その隙間を高価なガレージキットが埋めているような感じでした。時期的には90年代半ばから2005年くらいでしょうか。

どうしても欲しいアイテムが出れば、高価でもヒイヒイいいながら買ってました。なんせ、ガレージキットは一度買い逃すともう手に入らないのが基本です。いつでも手に入るものなら、すぐ買わなくても我慢するだけでいいのですが、二度と手に入らないものは、その時にお金があってもなくてもなにがなんでもとにかく買うしかないわけです。なんといいますか「貧乏への道は趣味で舗装されている」という感じでしょうか。古本もそうですが、ほんと因果な趣味だと思います。

で、御察しのとおり今となっては自宅の棚の一部は後悔の鉄底海峡と化しております。因果だなあ、、、。というわけで、その海底をちょっとだけ探訪してみます。

まずはこれ。イエローキャットの特二式内火艇

当時はもうこれしかなかったので、飛び付きました。脚周りはちょっとキツイので、ファインの95式も買いました。ま、こういうのはいわゆる破産コースという奴ですね。「こんなのインジェクションキットになるわけないから、気長にボツボツ作ろう」と思ってたら駆逐艦「香港」の魚雷を受け轟沈パテが痛々しい、、、。完成させてあげたいけど、もうね、ちょっとね、、、。

こちらは、モデルビクトリアのフィアット・トポリーノ
軍用車、というよりビンテージカーですね。これも当時は「こんなのインジェクションキットになるわけないから、買っとこう」と大枚はたいて購入。で、戦艦「田宮」の砲撃で轟沈。えーっと、田宮の約4個分ですな。「田宮のはシムカだから違う!」と強弁しても無駄ですね。でも、このキット、ほんとよく出来てて素晴らしいです。ボディのドンガラは一体抜きで、裏側もばっちり。どーやって抜いてるんだろ、、。このメーカーのキットは、どれもほんと素晴らしいです。精密でありながらどこか手作りの温かい感じがします。これはいつか作るつもり。「ローマの休日」のビネットにしたいです。まあ、思ってるだけですけど。

こちらはボークスの九五式軽戦車。これは私が買ったのではなくて、大先輩のお宅に遊びに行った際「もう作らないからあげるわ」とお土産にいただいたもの。

世代的に、私よりちょっと上の製品ですね。発売時モデグラで作例が紹介されまして、喉から手が出るほど欲しかったのですが、まだまだ買えなくてほぞを噛んだキット(そんなのばっかだなぁ、、、)。なので、とても嬉しかったです。この場をお借りしてお礼申し上げます。

キットは、とてもよく出来ています。キッチリ作れば今でも多分通用します。当時は感涙物だったのではないでしょうか。この頃に、これが出たということ自体にも価値があるような気がします。車体は驚きの無垢一体成型ですが、フォルムやリベットなどのディテールもしっかりしています。パーツはランナー仕立てで、キャタピラはメタル、小物パーツのモールドもくっきりしています。未開封なので貴重です。資料としてちゃんと保存しておきたいですね。

トリはこれ。グムカの五式中戦車。こちらも素晴らしいキットです。アルミ製砲身、インジェクションのキャタピラと転輪、メタルパーツ多数、というガレージキットの頂点といってもいいほどの豪華な内容。でも、就役直後に重巡「ファインモールド」の急襲を受け轟沈、、、。

結構なお値段で、かなり思い切って買ったので、当時はショックでした(だってファインのキットが4個買えるんだもん)。が、冷静に見直してみると、とてもいい雰囲気のキットで、買って良かったなあと思ってます。いや、マジでファインの五式と並べてみるとわかりますが、とてもよく出来ています。さすが、という感じ。でもちょっと印象が違います。模型の面白さのひとつに「同じものを違うメーカーが作ると、違うテイストになる」というのがありますが、これがまさにそれですね。グムカテイストの五式も見てみたいので、もったいがらずにいつか作ろうと思ってます。

このグムカ五式のキット化は何年にも渡って進められており、お店のサイトで進捗状況がたまーに報告されていて、私は楽しみに読んでいました。キットも「そのうち出るんだろうなー」という感じでのんびり待ってました。ほんの少し前のことですが、今ではちょっと考えにくいですね。今はなんでもスピードが早くなって、目が回るような感じですから、、。

思い返してみると、このグムカ五式あたりがAFVモデル界の転換点だったような気がします。このころまで、レジン製フルキットがある意味ステイタスみたいになっていたのですが、中国を主体としたインジェクションキット攻勢が始まり、流れが変わったような印象があります。あのころは個人レベルでコツコツ作られたいいものが時々でてきて、高くてもキッチリ買う人がいる、というゆったりしたいい時代だったように思います。

で、今回、久々にガレージキットの箱を開けて検分してみると、なんかやっぱりいいんですね。ほっこりします。なんといいますか、作り手の情熱とかアイテムへの愛情が伝わってきます。本格的な機材をつかうインジェクションキットに比べると、どうしても手作り感が残るからでしょうね。ガレージキット好きとしては、いつか自分も何か製品にしてみたいなあ、とも思ってます。「せんしゃん」はその練習でもあるんですね。実は(笑)

というわけで、やっぱり1回で終わりませんでした。続きます。



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昭和は遠くなりにけり

2014年11月09日 | 日記
今日は日記風に書きます。

●月●日

地元の神社でお祭りがあり、家族らとお参りに行く。昔は、人も屋台もものすごく多かったのだが、今はもうかなり規模が小さくなってしまっている。仕方がないとは思うけれど、やっぱり寂しい。けど、今でも縁日があるだけいいほうなんじゃないかとも思う。

子供の数も少なく、蛍光色のチョッキをつけた子供の監視員(というのかな?子供の監視もしくは保護のためにいるらしい)の方が多いくらい。写真を撮ってたら、その監視員がさりげなく近寄ってきて、こちらをチラチラ見ている。まあ、今どきは無目的に写真を撮ってる風の人間には注意したほうがいいのかなとは思うけど、あまり気分は良くない。とはいえ、こちらも決して怪しくないこともないという自覚はあるので、仕方がないかなとは思う。

それで思い出した。以前東京に遊びに行って池袋を歩いていたら、後ろから近寄ってきた紺色の服を着た人にいきなり腕をつかまれ「あんた、どこ行くの?」とナンパされたことがある。あれはびっくりした。

確か、東のほうの国で大きなビルが2つ潰れてなくなった事件の直後くらいだった。なので、都会はいろいろとピリピリしていた。そんなころに米軍のフィールドジャケットに西ドイツ軍のリュックを背負ってうろうろしている方が悪いといえば悪いけれど、いきなり腕をつかむことはないと思う。

こういうときは正直になるのが一番なのだけれど、さすがに「軍事専門の洋書店に向かうところです」というと無駄にややこしいことになりそうだったので「いやちょっとそこまで」とごまかした。名刺を出して、身分証を提示すると納得して解放してくれたので良かった。

それにしても、あの腕をつかむ時の躊躇のなさは凄かった。さすが東京の紺色の服の人は違うなあと感服した次第。

×月×日

また酔った勢いでオモチャの銃を磨きだしてしまう。今回は十四年式拳銃。もちろん合法品。でも塗料を買う予算がないので、ここでストップ。九四式は、一応仕上げたもの。もちろん合法品。九四式はデザインが素晴らしすぎてうっとりしてしまうので、関係ないのにアップしてしまう。こういう大正-昭和期の独特のデザインセンスの流れは、現在ではほぼ完全に途絶えてしまっている。なので、理解への回路が塞がっているため「不細工」「時代遅れ」と分類されてしまうことが多い。それが悲しい、、。

○月○日

かなり久しぶりに、嫁さんと神戸に遊びに行く。特に目的はなく、たまには都会でプラプラしてみよう、というくらいの気持ち。

神戸周辺の知人らに夕食でもどうかと声を掛けてみるが、それぞれいろいろあって無理。今日いきなり連絡してブッキングできると思うほうがどうかしている(ゴメンね、みんな)。

それでも、学生時代の後輩のH君が「昼ならOK」と来てくれる。中華料理でも、とお勧めの店に行くと残念ながら閉まってたので、インド人のやってるカレー屋に行く。料理店、というよりインド人相手の日用品店の片隅でついでに料理を出してる、みたいな店。料理が出てくるのが遅かったり、料理を出す客の順番を間違えたりといろいろテキトーなのだが、こちらは何時間もダラダラしゃべるために学校に行っていたような人種なので気にせず積もる話をする。カレーは美味しかった。

H君が「店の近くに案内したいところがある」というので付いていく。移民ミュージアムという古い建物。神戸港からブラジルに船で移民する人々の待機施設だったとのこと。今は、移民資料館やブラジル人との交流施設、市井のアーチストの創作拠点などとなっている。

全国から乗船者が集まるまで、船出までの10日間ほど短期滞在するための施設だったそう。長期間の船旅に少しでも慣れるよう、居室を船室のようにしていたとのこと。建物は1920年代のもので雰囲気はとてもよく、アーティストの展示も楽しく、なんだかほっこりしてしまう。これは階段の写真。ぱっとみなんでもないように見えるけれど、こういう造りはコストの点などでもう出来ないんじゃないかと思う。資料室に、建物の前で船に向かう人々を撮った写真があった。なんだかみんなで旅行にでも行くような、新天地への希望と不安がまじったような、なんともいえない独特の高揚感が伝わってくる。船による移民は1970年代初頭まで行われていたとのこと。移民というと、歴史用語のような気がするがごく最近の出来事なのだ。

この後H君と別れて、元町高架下とか、三宮駅前でブラブラする。駅前のショッピングセンターがプチアキバみたいになっててびっくり。模型店でも漫画専門店でも若い人ばかりで、私はかなりの年長組。普段こういうところに来ない(地元にない)ので、たくさんの若い人が模型や漫画を漁ってるのをみると不思議な気持ちになる。ヘタすると、この人らの年齢かそれ以上の歳月、私はマニア(もしくはオタ)をやっているわけで。これまで一体私は何をやってきたのだ?とふと思ってぼんやりとしてしまう。ま、いや、何ってマニア(もしくはオタ)をやってきたんですけどね。

洋書店で買うたやめた音頭を数度踊るも、何も買わず。買えないことはないのだけれど、それよりも百科事典みたいな重い本を持って帰りたくないという気持ちが大きい。要するに、オッサンになったということである(ちなみに、この洋書店は前述の池袋の店の神戸店)。結局、買い物は280円の面相筆を4本だけ。面相筆は安いものを使い潰すことにしている。こういう安ものは、通販では売ってないし、あっても送料負けするのでこういうときにまとめて買う方が賢明。オッサンの発想である。歩き回って疲れた上に、夕食でビールをしこたま飲んだので帰りのバスでは爆睡。気がつくと到着。オッサンは楽である。

神戸はとてもいい街だと思う。なんだか、とても風通しがいいような気がする。おっくうがらずにまた遊びに行こうと思う。

△月△日

久々に書店で漫画を買う。このところ、ア○ゾ○ばっかりだったので、なんか新鮮。

「不●議な●年」はびっくりするぐらい久しぶりの新刊。てっきりもう出ないと思っていたので、書店で新刊を見掛けて思わず声が出そうになった。嬉しすぎ。

「人間とは」「人生とは」「死とは」「生とは」などなど、非常に重たいけれど、とても大切なテーマを中心に据えた漫画。かといって説教臭くなく、楽しく読めるのがいい。ベテランの漫画家って、凄いなあと思う。こういう作品がメジャー誌で発表され続けていることに素直に拍手を贈りたい。人生に取り返しのつかないオッサンが読むより、まだまだなんとかなる10-15歳くらいの子に読んでほしいなあと思う。こないだ紹介した「ド●ト●ーと●きんす」ともども、学校の図書館においてあげて欲しい。

「あ●よ、星●」はめっけもん。死に損なった2人の元日本兵の終戦直後の物語。闇市・残飯雑炊・パンパン・進駐軍・缶詰爆弾・バス長屋・班長殿・内務班などのキーワードにピンとくる人向け(いるのか?)。それにしても、今どきこういう漫画が出てくること自体びっくり。この出版社はなんかやっぱり一味違う(シャー●ーと同じところなんだよな、、)。絵柄も今風じゃなくてとても渋くて味があっていい。主人公の黒田が「兵隊やくざ」の勝新みたいでいいキャラ。

最近でた2巻目は、2人の中国での兵隊時代の回想となる。中国での日本軍の一内務班の様子が生々しく描かれるのだが、ほんとよく調べてると思う(もっと詳しい人が読むと穴だらけかもしれないけど)。例えば、簡単な描線だが軍衣(軍服)の表現がただものではない。日本軍の軍衣は独特のシワとか着膨れの仕方とかがあって、とても特徴的なのだが、それはよく見ている人でないと気付かないのだ。もちろん気付かなくてもいいのだ

◇月◇日

風邪をひいてしまって、1週間くらいになるが、なかなか治らない。これまでは3-4日で治ってたのだけど、これもオッサンになったということか。でもだいぶ良くなった。

というわけでおしまいです。ゴホゴホ









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シャール2C モンモデル 1/35 CHAR2C MENG MODEL (その2 完)

2014年11月01日 | AFVの模型
シャール2Cの2回目です。

前回書きましたが、シャール2Cはちょっと気の毒な戦車です。なので、模型の世界くらいでは活躍してもらおうと思い、迫力のある強そうな印象の構図にしました。「ドイツ戦車を圧倒するシャール2C」といった感じ。

まあでも、ほんとならこういう状況にはまずなりませんね。シャールのスピードはかなり遅い(時速15キロ)ので、こうなるまでに普通相手が気付きますね(笑)下部の転輪は、サスがあるのかどうか、こういう状況の時可動するのかどうかよくわかりませんでした。なのでそのままにしています。

気の毒な戦車のために可哀想な目にあうⅠ号戦車はドラゴンのA型。

このキットは各ハッチやクラッペが別パーツで、戦闘室や機関部も恐らく実車どおりの分割。なので、申し訳ない気もしますがこういうクラッシュモデルには最適です。フェンダーも薄いので、手やプライヤーで曲げれば簡単にダメージが表現できます。塗装は、クレオスのジャーマングレーに白や青を混ぜて明るくしています。ジャーマングレーはちょっと明るくて青っぽいほうが好みです。

しかし、ほんとのところ「戦車に踏まれた戦車はどう壊れるのか」はよくわかりません。物は基本的に弱いところから壊れていきますから、戦車の場合なら装甲板で構成された車体より先に、まず車軸類が折れ曲がるのではないかと思い、そうしました。これ以上圧力がかかると、次に装甲板の溶接が割れ、車体が潰れるのではないかと。でも、Ⅰ号戦車クラスの車両でも、何トンの圧力がかかるとぺったんこに潰れるのか、ちょっとわからないですね。まあ、わかっても仕方がないんですが。

超大型のプレス機があるとして、ティーガーとかヤークトティーガーとかをつぶしてみたら、どういう風に潰れていくんでしょうね。ちょっと想像できません。そういえば、モリナガ・ヨウ氏によるWTMのヤークトティーガーの解説漫画で、街中で破壊されたこの車両が、戦後じゃまなのでどかそうとしたけど無理で、仕方なく溶接でバラバラにしたとありました。砂漠に放置されている戦車の写真とかでも、パーツを全て外されたドンガラのものが多いのもそういうことなんでしょう。

ま、要するに戦車というのはつぶしがきかないということなんでしょうな。(座布団持ってって!)

フィギュアは、タミヤやドラゴン各社の寄せ集め。
ベレー帽はエポパテで。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ほんとなら、逃げる時はこういうポーズはしませんね(笑)。漫画的表現です。ヘッドホンも外れかけてる風にして付けたかったのですが、時間切れでした。

このジオラマ(というかヴィネット)は元ネタがあります。モデルグラフィックス(※記事を切り抜いているので、掲載号はわかりませんでした。すいません)の土居雅博氏のタンケッテと35(t)の作例です。強い(とされている)ドイツ軍の戦車が、弱い(とされている)ポーランド軍の戦車に負けているという構図はとても新鮮でした。逃げる情けないドイツ戦車兵もインパクトがありました。ドイツ兵って、カッコよくするのが前提みたいな感じでしたから、目からウロコでした。こうやってみると、元ネタにさせていただいたことがわかっていただけるのではないかと思います。土居氏にはこの場をお借りして、無断拝借をお詫びするとともに、心よりお礼申し上げます(事後報告で申し訳ないのですが、、、)。

で、35(t)はフェアリーの製品ですが、これまたインジェクションキットになってますね。タンケッテもキットになってますね(出来はアレみたいですけど)。ほんと、いい時代です。でも、高価なガレージキットをヒイヒイいいながら買ってたころは、あのときはあのときでよい時代だったように思います。あ、次はその辺を書こうかな、、。自爆ネタだよな、、、。

あと、ホビージャパンの作例なのに、モデグラの話ばかりでほんと恐縮です。ほんとすいません。まあでも、当ブログは私個人の趣味遍歴を書く場所でもありますので何卒ご了承下さい。で、このシャール2CとルノーFTの作例が掲載された「ホビージャパンムック 戦車模型製作の教科書 MENG編」は絶賛発売中です!!!よろしくお願いします!!!

というわけでまた。






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