森男の活動報告綴

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森男の「それがどないしてんニュース」(2019年3月号)

2019年03月24日 | 雑記
こないだやったばかりですが、今回も「それがどないしてんニュース」です。要するにコネタ集です。まあ、ぶっちゃけ、今いろいろあって、ごく控えめにいってケツに火が付いているような状態なのです。なのでちゃんとしたエントリーを書くことができません。とはいえ、いつものエントリーがはたして「ちゃんとしてるのか」という気もしますが、まあいいじゃないですか。っって、どうでもいい話ですね。すいません。

上の写真は、ある人にいただいた百円札です。今でも使えるのにもかかわらず「もういらないから」ということでありがたくいただきました。大金に見えますが、これだけの量で2500円! でもしかし、古い紙幣がまとまった数あるとなんか素敵ですねえ。まあ、もちろん現行紙幣もまとまった数があると素敵なんですが(笑)。札の上のバッジはお土産にもらったもの。どうも、戦時中の民間の警防団とかその辺のものらしいです。かわいいです。

百円札は、いまでも新品の帯封つきのが1万何千円とかで買えるようです。欲しいんですけど買ってどうするという感じなのでいまだに買えてません。でも欲しいなあ、、。

私は、百円札は実際に使ったことはありません。今ざっと調べたら、私の産まれた頃(70年代中盤)くらいまでは使われてたようです。五百円札は普通に使ってた記憶がありますけどね、、、。

百円札も五百円札も、今も使えるのですが、知らない人からすると「?」ってなりますよね。コンビニとかで出したらひと悶着ありそうです(笑)

五百円札も、欲しいなあと思ってるんですけどね。あの青い色合いがとても好きでした。子供的にも、一番なじみのあるお札だったような、、。

●マルイのカートリッジを買う

前回のニュースでマルイのモーゼルを買ったと書きました。買ったら買ったで、なんかカートリッジも欲しくなってしまいました。つい、いい出物がないかと調べてみると(笑)手ごろな値段で程度が良さそうなのが出てたので即決購入。2箱で3000円でした。うーん、安いといえば安いし、高いといえば高いです。箱を見ると、当時は一つ600円。うーん、それを考えると安いかな?(どーでもいい)

子供のころ、これは店頭で見たことがなかったです。いやー、なんというかパッケージがたまらんです。もちろん開封しませんけどね。ほんと、買ってどうする、の最右翼アイテムですねえ、、、。でも嬉しいです。

●本のダブりは嫌ですね

ちょっと前の話ですが、「乙嫁語り」(森薫)の新刊がでたのでア●ゾ●で買いました。で、ポチッとなを間違えたらしくて、2冊届いてしまいました。うーん、悔しい、、、。返品してもよかったんですけど、ダラダラやってるうちに「もういいか、、、」とあきらめちゃいました。

で、この巻、とてもよくて何度も読み返してしまいました。19世紀の中央アジアっていいなあ、としみじみとあこがれてしまう傑作漫画なんですけど、この巻は特によいです。タラスさんが古風なしがらみから自発的に抜け出して、自由になろうとしていく過程がいいのかな?という気がします。湿版写真の撮影法が漫画のストーリ上の必要以上に執拗に(笑)解説されてるのも素敵です。

本のダブりは、たまーにやってしまいますね。前買ったのを覚えてないとかでダブるのも凹みます。でもまあ、今回はとてもいい巻なのであんまり凹まなかったという不思議(笑)。欲しい人に差し上げますのでメール下さい。送料こちらもち、先着1名様にプレゼント!(笑)

●中四国AFVの会の準備をしてます

前回のニュースでも告知しましたが、来月14日、福山で中四国AFVの会が開かれます。今、会場で配布するパンフの準備(表紙のイラストとかせんしゃん漫画とか)でおおわらわです。まあ、要するにこれの締め切りがヤバイ!ってことなんですね。まあ、これだけじゃなくて他にもいろいろあってのことなので「今さら何やってんだ」とかは言わんといて下さいな。

バタバタやってますけど、基本的に楽しいことなのでまあいいか、と。後もうちょっとで目処が付きそうです。関係各位の皆様、ご安心下さい(多分)。

それにしても、4コマ漫画って難しいですねえ、、。でも面白いです。

●自分のも作らないとあかん

そんな感じで毎年毎年、この時期はAFVの会の準備でバタバタしてるので、ここ何年もコンテストに出品することができてませんでした。しかしいつまでもそんなんじゃあかん、ということで何か作るように算段してます。とはいえ、自分の自由時間は恐らく直前の10日間くらいなので、新しいキットは作れないような感じ。で、いろいろ考えてこれをどうにかすることに。

17、8年ほど前に作った九七式軽装甲車です。完成後何年かして、落として壊してしまったのです。でももったいなくて捨てられないので取っておいたんですね。これが壊れて(もう壊れてるけど)野ざらしになってるジオラマを作ろうかなあ、と。

間に合うかどうか分かりませんけど、まあ出来るだけやってみます。これくらいの大きさなら、なんとか、、、なるといいなあ、、。

●友ケ島

以前、柳川観光のエントリーのとき、志免炭鉱竪坑櫓をちょっと紹介しました。その写真を探してるときに見つけたのがこの写真の入ったアルバム。和歌山の友ケ島にある要塞跡です。

行ったのはもう20年くらい前です。今でもよく覚えている印象的な旅だったので、次回くらいに紹介させてもらおうかなー、と思ってます。

というわけでお終いです。ここ数ヶ月、ずっとバタバタしてるんですけどあと2-3週間で落ち着くはずです。多分。きっと。恐らく。まあまあ。そこそこ。おおむね。大体は。ほどほど。それなりに。(日本語の表現力って凄いなあと思います)

それでは。


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「なかった戦争」の話

2019年03月10日 | 模型の話題
ジャガーバックスの「第三次大戦 戦う自衛隊」を買いました。「ソ連軍が日本に侵攻した場合、自衛隊はどう戦うのか」をシミュレーションした本です。1980年初版。子供向けの本です。いやー、なんというか実にカゲキな本です(笑)。あまりに凄い内容だったのと、私的に思うところのある題材でもありますので、紹介させてもらおうと思います。

それにしても、ハンパナイスな表紙です。上田信氏によるイラストです。先日紹介した「戦車大図鑑」の表紙も上田氏によるもの。この2冊、内容・構成的にもなんかよく似てます。奥付を見ると、構成がどちらも十川俊一郎・田中義夫の両氏でした。なるほど、、、。姉妹編、みたいな感じです。

「戦う自衛隊」は、子供の頃に買ったことも読んだこともありません。その存在は知っていましたが、書店で見た記憶はないですね。でも、9ヶ月で重版になってます(私のは2刷)ので結構売れたのかも。大人になってから「欲しいなあ」と思ってたのですが、当然新刊書店で売ってるわけもなくあきらめていました。古本屋さんでも、こういう児童書ってまあ見かけないですからね。

ネット環境が充実してから、オークションなどでちらほら見かけるようになりましたが、高価だったりして見送り続けていました。しかし、最近「こういうのって、ちょっと高価でも今のうちにさっさと買っておかないと、今後はもっと入手が難しくなるだろうな」という気がしています。というわけで購入作戦に本腰を入れたわけです。

本腰を入れた、といっても要するにそれなりのお金を出せばいいだけの話です(笑)。ある古書店で、比較的手ごろな値段のがあったので買いました。ちょっと躊躇する価格でしたが、思い切りました。その値段とは、、、7000円!高いか安いか、でいうと高い、ですね、、(ああ、、)。でも、他の古書店では2万とか4万(!)とかの値段がついてたので、まあ安い方なんじゃないかあなあ、と。買ってみると、状態もかなりよく、読まれた形跡もないような。デッドストックっぽくて、美品の部類かな、と。かなりのお買い得です(と自分に言い聞かせる)。

目次はこんな感じです。まず当時(1980年ごろ)の主要国の最新兵器を解説し、主要国間で起こりうる戦争(まあ要するにソ連VS西側諸国、なんですが。でも中ソ戦もあります)を簡単にシミュレーション、そしてその中からソ連軍の北海道侵攻に焦点をあてて詳しく紹介する、という感じです。


「戦車大図鑑」では上田氏がメインのイラストレーターだったのですが、この本は小林源文氏です。もうこの見開きからして鼻血ブーです。


で、この本の凄いところは、微に入り細に渡る軍事的な情報を元に、きちんとシミュレーションしている点です。はっきりいって、児童書の守備範囲を逸脱しております。例えばこのページでは「赤軍の上陸地点はどこか」を、赤軍の戦力や上陸用艦船の規模などから想定しようとしています。子供にそんなことを教えて、どうしようというのか、、。

自衛隊のタコツボが、それを構築するのに必要とされる時間に応じて「1日陣地」「3日陣地」などに分類されるなんて、わたしゃ恥ずかしながら知らんかったですよ。しかも、それが源文イラストで解説されてるので、たまらんです。その後もずっと小林氏の初期のタッチのイラストが続くので、源文ファンにとってもたまらん内容となってます。時期的には「壮烈!ドイツ機甲軍団」とほぼ同じなんですが、タッチ的にはちょっと違ってて、ちょっとこなれている(失礼ですいません)ような。最初期の劇画「パンツァーフォー」くらいの印象です。でもまあ、なんであれ、このころの小林氏の絵をたくさん見られて、感無量であります。

閑話休題。で、この本はとにかく「ソ連の脅威」で固められてます。でた!ソ連機の行動範囲!コワイヨー!!

ちなみに、この本ではソ連軍を基本的にずっと「赤軍」と表記しています。この辺は、なんらかの配慮があったのかな?という気がします。とはいえ、ソ連軍であろうが、赤軍であろうが、狸穴方面からクレームが付いてもおかしくないような内容なんですけどね、、、。ほんと、よく出版できたよなあ、と。現在なら、アウトでしょうね。一般書ならともかく、児童書ではありえんでしょう。

さて、この本の特長としては、陸海空の戦闘全てを紹介している点です。起こりうる戦闘全てをフォローして解説しないとダメなのはわかるんですけど、彼我の兵器を全部調べないといけないので大変です。80年代のソ連の兵器の資料がどれだけあったのか、と考えるとほんと凄いと思います。自衛隊に関しても同様です。当時の状況を考えると、調べにくいものも多かったんじゃなかろうか、と。そんなこんなで、80年代の彼我の戦力がどんなだったのか、ということが伺える点でもかなりの資料じゃないかと思います。

潜水艦の戦法とか、初めて知りました。ホーミング魚雷にはパッシブ型とアクティブ型があるんだそうです。なるほど、、、。

とはいえ、AFVモデラーとしてはやっぱり戦車戦が萌えますな。「根釧原野で大戦車戦 赤軍戦車との死闘!」って、たまらんです。


こういうイラストもたまらんですね。って、さっきからたまらんを連発してますが、ほんとたまらんとしかいいようがなかとです。「戦車師団には甲師団と乙師団があって、戦車の定数は乙師団は48両で、甲師団は60両」とあります。なるほど、、、っって、いや、だから、子供にそんなこと教えてどうするの!


当然(というかなんというか、、、)「核攻撃」についての解説もあります。この辺のページは実に生々しいのですが、この当時の戦争を語る場合には外せないところですね。

そういえば「風が吹くとき」を学校の体育館で観たよなあ、、と思い出してしまいました。屋内に戸板を立ててシェルターを作って、爆風を避けて、とか、、。

最後にはゲリラ戦の方法まで!水中の手榴弾とか罠のボーガンとか、ベトナムかよ!という。62式を構えてるのが女の人なんだもんなあ、、、。

というわけで、とても児童書とは思えない内容にびっくらこいたのでした。とはいえ、この本には当時よくあった「ノストラダムス」的な本にありがちな「ただただ恐怖をあおるだけ」みたいな感じは全然ありません。「もし戦争が起これば」という想定を、綿密な調査と的確な資料を元にして積み上げて、具体的に子供たちに伝えよう、というとても真摯な編集姿勢があったことが伺えます。

著者の山下純二氏はカバー裏の著者の言葉で「戦争は、決してかっこいいものではありません(中略)戦争は、決しておこしてはいけないのです」と書かれています。自分なりに解釈しますと「戦争が嫌で避けたいなら、例えばこういう風に、戦争がどう展開されるのかを理解することも必要だ」ということなんだろうな、と。「敵を知り、己を知る」というのはそういうことなんだろうな、と、、、。

おっと、なんかマジメになってしまいました。すいません。というわけで、私のジャガーバックスコレクションもなかなか充実してきました。

あと何冊か入手したい本はありますので、財布の中身と相談しながらおいおい頑張ってみたいと思います。

さて、ソ連邦が崩壊し東西冷戦が終了するまでは「ソ連が日本に侵攻するかも」という意識は当時普通にあったように思います。同時に「第三次世界大戦」というのもリアルな言葉としてありました。まあ、もちろん「ありえない」ことなんですけど、一方で「いつどうなってもおかしくない」という緊張感は確実にあったわけで。平和な日常の中にふと影をさす、ちょっと怖い存在だったような。あの少しザワザワした不安な感じは今でもよく覚えています。今となっては幻のような感じなんですけどね。今はちょっと違うザワザワした感じもありますけど、なんかその質が違うように思います。

で、「戦う自衛隊」を読んで、即座に本棚から引っ張り出して再読したのが小林源文氏の「バトルオーバー北海道」と「第三次世界大戦」。これは傑作ですね。「戦う自衛隊」を読んで思ったのは、この本がまずあって、この2作品につながったのかもなあ、と。勝手な想像なんですけど。この2作はシンクロしてまして、ソ連軍のヨーロッパ侵攻のサブ的な作戦として、北海道侵攻があった、という想定です。要するに太平洋方面の米軍をヨーロッパに向けさせないための日本侵攻、という位置付けです。なるほど。

この2作も、綿密なシミュレーションを元に、時系列で戦闘が描かれてて、実にリアルです。

両作品とも源文節炸裂!という感じでたまらんです(ほんと「たまらん」ばっかですいません)。

斉藤中尉(戦時のドサクサで階級呼称を旧軍に戻しちゃったのです。当時の自衛隊の置かれた感じを考えるとこれもなんかリアル)の活躍ぶりはシビれます。放棄されたガソリンスタンドで、中村士長が89式で自販機を3点射で撃ってジュースを手に入れたら、「民間資産だぞ」と斉藤中尉が注意(シャレ)。で、中村士長が「一度やってみたかったんです」って、たまらん、、、。

この2冊は絶版なのですが、小林源文氏の個人レーベルで新装版を入手することができますので、興味のある方はぜひ。この2冊を合わせて、前編後編にしてます。アマゾンでも取り扱ってますね。

さて、なんで私がこの辺の「なかった戦争」にこだわっているかというと、自分のジオラマ作品のテーマのひとつだからなんですね。「戦う自衛隊」も資料として買ったわけです。

私は「ソ連がもし日本に侵攻していたら」という設定でジオラマを作っていきたいと考えてまして、これまで2つ作りました。

一つ目がこれ。設定は1950年代です。主役はアスカのイージーエイト。

「陸自戦車を作る!」(イカロス出版)に掲載されたものです。

次がこれ。これは80年代を想定。主役はファインモールドの60式自走無反動砲。

ホビージャパンの作例(2017年11月号)です。

たまたま、陸自車両の製作依頼があったので、「待ってました」とこういう風にジオラマにしたわけです。こういうのを送りつけられた方からすると迷惑千万なんでしょうけど(ほんとすいません)、どちらも自分的には非常に手応えのあるものにできたと思ってます。太平洋戦争での日本本土決戦のジオラマもいくつか作っていますが、自分の中では基本的に同じようなものだと考えてます。

単に「日本を戦場にしたものを作りたい」「日本を破壊したい」と思ってるわけじゃないですよ(笑)。何十年も「戦争というのはなんなんだろうか」ということをいろいろ考えてたら、日本のいちミリタリーモデラーとして「こういうものも作らんとあかんのじゃないか」「こういうものを作ったからこそ、いろいろ見えてくるものもあるんじゃなかろうか」と思うようになった、ということなんですね。なんかうまく説明できないのですが。

なので、今後もこういう感じのジオラマはどんどん作っていきたいと考えてます。「戦う自衛隊」はとてもいい資料となってくれそうです。ほんと買ってよかったです。とはいえ、今はちょっとあれこれあって、次はいつ着手できるかなあ、というのが正直なところなんですが。登場車両とかレイアウトまで考えてるのはあるんですけどね、、。

というわけでまた。

※今回紹介した各書籍とも、内容を紹介する写真については極力画質を落として掲載しています。しかし、権利者の方々がご覧になった場合、これらの写真が書評の枠を逸脱しており、問題があるということでしたら、即刻削除します。その際はご一報いただければ幸いです。





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