森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

ベルグマンMP18/Ⅰ フルスクラッチ 1/16 (その1)

2017年11月17日 | AFVの模型
ベルグマンMP18/Ⅰを作ってます。もうちょっとで完成しそうです。

材料はエポパテとエバーグリーンの丸棒、プラ板少々、といった感じ。これが大体の形ができたところです。エバーグリーンの丸棒は奇跡的にスケールぴったり(2・5ミリ径 実物は39・5ミリ÷16=2・468ミリ)のを持ってまして、かなり助かりました。

こういうのを作るときは、細かいところはおいといて、ゴールまでどんどんやっちゃいます。で、また戻って細かいところを詰めていきます。一旦ゴールまで行くと、手前の「頑張らなくていいところ」が分かってくるので、結果的に効率がいいように思います。

この銃を特長付けるポイントはバレルジャケットの穴だと思います。なので出来るだけ頑張ります。最初のはちょっと適当にやっちゃって荒かったので、やり直しました。2回目は冶具を作りました。仕事中に「どうやったら綺麗に空けれるかなー」とずっと考えてまして(コラ)、冶具を使う方法を思いついたので帰宅してすぐ着手。「思い付きが上手くいくかどうか早く試したい!」と気がせいていたせいか、使うプラ丸棒の直径を間違えたままで加工し、終了後に気付くという大ボケをかましてしまいました。丸棒の直径も穴のピンバイスの径も、スケールどおりのはずなのに、印象が全然違うので「?」となったという。修行が足りんですね(笑) でも、それが練習になったので本番はすぐできました。上から最初のやつ、採用版、失敗版です。


冶具、といってもたいしたものじゃなくて、丸棒を挟めるようにMDFの板を張って、それに目盛りを切っておいて、クルクル回しながら先にニードル状のもので凹みを付けて、ピンバイスで後から穴を開ける、というもの。こういう冶具を作るのはメンドクサイのですが、結局は早道ですね。


ストックの形状や他のディテールもじわじわと詰めていきます。この銃は結構単純なアウトラインなので、特長をつかみづらくて逆に難しいです。


銃も、フィギュアと似ていてある角度ではそれっぽく見えても、違う角度からでは途端に似なくなってしまうのでなかなか難しいです。なんというか銃にも人みたいな「たたずまい」がありますので、その辺を出来るだけ再現するのが醍醐味なのかなあ、とも。


これがほぼ形が整ったかな?という頃のです。ときどき墨を入れてやると、細部の確認がしやすいです。


そしてラッカーのグレーを塗って、アラをみやすくして、これから最後の仕上げに入ります。こういう色に塗ると、だんだん模型の感じが出てきてテンションが上がってきますね(笑)

でも今回はここまで、ということで。手のひらに載せてるのは「こんなに小さいんだぞーっ!」と誇示したいわけじゃなくて(笑)、こうすると写真が撮りやすいからなのです。自在に角度や距離が変えられるのがよいですね。前半、ピンセットでつまんで撮ってたんですけど手がつりそうになって困りました(笑)

幸い(というかなんというか、、、)CAW製のモデルガンを持ってますので寸法はこれを参考にしてます。「ここは何ミリかな?」と思ったらメジャーで計って電卓をたたくと数字がでますので楽チンでした(笑)


恐らく、このモデルガンはほぼ完璧でしょうね。素晴らしい完成度です。でも空撃ちしすぎてバレルが根元からぽっきりいってしまいました(泣)早く修理したいんですけどね、、。そのうちブルーイングなどの再仕上げ込みで、綺麗にしてあげたいです。

で、MP18についてはずっと不思議に思っていることがあります。第1次大戦で使われた、ルガーのスネイルマガジンを使うタイプもMP18/Ⅰで、このボックスマガジンタイプもMP18/Ⅰなんですね。明らかに違うんだから、呼称を変えないといけない気がするんですけど、なんでなんでしょうね。変えてないということは「/」の捉え方がこっちの認識とは違うということなんでしょう。で、MP18があるのかな?というと、資料によるとプロトタイプがMP18のようです。で、MP28(タミヤの親衛隊歩兵セットに入ってるやつ)は正確にはMP28/Ⅱといいます。じゃあMP28やMP28/Ⅰがあるのか、というとないみたいです。わけわかめ、です。MP28と/Ⅰは試作と二次試作の銃ということなのかもしれません。ほんと、よくわからないことばかりです。

この模型はレジンで複製して量産する予定です。どういうことなのかはまた話がまとまり次第(その2)で書きたいと思います。まあ、バレバレといえばバレバレなんですけど(笑)一応、ということで。没ったら、これをワンオフに切り替えて、SIGM1920(ベルグマンのスイス版)にして上海海軍特別陸戦隊員を作ります(笑)

それでは。

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紫電改 ハセガワ 1/72 Shidenkai Hasegawa 1/72

2017年11月04日 | 飛行機の模型
紫電改(ハセガワ 1/72)が完成しました。久しぶりに72の飛行機を作って、とても楽しかったです。

基本的にストレート組みです。ディテールアップは機銃の銃口を開けて、張り線を追加したくらい。


デカールもキットのまま。箱絵がメチャクチャカッコいい343空の菅野隊長機です。


ハゲチョロは出来るだけ頑張りました。っていうか、これがやりたかったから作ったといっても過言ではないという(笑)


いやほんと、紫電改はカッコいいですねえ。


ハゲチョロは、クレオスのラッカーの銀を使用。この銀は、ほんと発色がよくて、銀の塗料としてはいまだに一番ですねえ。

キャノピーは磨いてる最中にちょっと割れてしまいました。交換しようかな?と思いましたが、これはかなり以前のキットでして、長年同じ箱に入っているパーツを泣き別れさせるのも可哀相かな?とそのまま使うことに。でも今から考えたら交換してもよかったかも(笑)

塗装はラッカーベースに油彩で色調に変化を付けています。納得のいく感じになるまで結構時間が掛かるのですが、それでも面積が小さいので楽といえば楽です。

ハゲチョロは全面に施すのではなくて「剥がれるところは剥がれるし、あまり剥がれないところはあまり剥がれない」というのを念頭に置いてやってます(これでも)

久しぶりにハセガワの昔のキットを作ってちょっとびっくりしたのは、デカールのノリの強さ。経年変化もあるんでしょうけど、ノリが「でろーっ」とした感じでとても強くてよかったです。最近のって、弱すぎて困ることが多いですからね。

張り線はトラディショナルな技法、自分の髪の毛を使いました。よくよく見ると歳のせいか、色素が薄くなって真っ黒じゃないのにちょっとショックを受けました(笑) 油彩で黒く塗ってます。

エンジンからのオイル漏れも楽しいウェザリングポイントですね。いくらなんでもここまでは汚れないとは思いますが、そんなことは知りません(笑) 消耗品の増漕に垂れ跡が付くのも変なのですがそんなことは(略)

脚カバーは裏面はのっぺりしたモールドで、今の製品に比べたらかなり分厚いです。でもまあ、そこはグッとこらえました。手を入れだしたらキリがないですからねえ、、。メンドクサイですし(笑)

では簡単に製作記を。部品を切り出した状態。部品が少ないので最初に全部切り出しちゃいます。

かなり昔のキットですが、それでも全体のフォルムの素晴らしさとかパネルラインのピシッとした感じとか、今の目でみても全然大丈夫です。この頃のハセガワのキットはほんと傑作揃いですね。このキットは30年以上前(要は子供のとき)に作りました。また作るとは思ってなかったなあ、、。

基本塗装が終わった状態。いや、実にさっぱりした感じです。この辺で「OK!」と満足していた子供のころを思い出します。いやほんと、このままでもいいくらい。


でも嫌な大人はここから頑張ろうとします(笑) まず油彩でパネルの色調に変化を付けてます。パネルラインの境目を濃く、中心部を薄くすることを念頭に置いて、じわじわ色調を変えていきます。

油彩は乾燥が遅い反面、「決まる」まで何度でもやり直したりちょこちょこ手を加えたりすることができますので、ほんと気に入っています。こういうのは好みと相性なんでしょうね。

裏面はほとんど見えなくなるので、それなりに。この辺も嫌な大人の面目躍如。脚の収納部もムラムラですが気にせずそのままいっちゃってます。


次にハゲチョロ。先に書いたとおり、よく剥がれるであろうところをガンガン攻めます。フラップの上面は攻めてはいけません。ここ、フラップを収めるために、強度を増す構造材が入れられないから踏んだらダメなんですよね、多分。


油彩とハゲチョロでテカテカになってしまうので、最後にパステル粉をまぶして全体のトーンを落ち着かせ、統一させます。100均の丸筆がやわらかくて使いよいです。お化粧の要領で(やったことないけど)パフパフやったげるとイイ感じです。

排気煙のススも、パステルです。

というわけで完成です。ほんと、この箱絵はカッコいいですねえ。「呉の空は俺が守る!」って感じですねえ。子供のころ店頭でこれを見て「うわーっ!めっちゃカッコええやん!」と思ったのを今でも覚えてます。ハセガワのこの頃の72の箱絵はどれもほんと素晴らしいですね。

ベースは、木の板に麻紐を切りほぐしたものを水溶き木工ボンドで接着、着色したものです。簡単ですけどとてもそれっぽくなります。

今回、久しぶりに72を製作しました。小さいのですがそれぞれの工程が早く済むし、リベット打ちとかも最初からあきらめられるので(笑)さわやかにサクサク進められるのがよかったです。また何か作りたいなあと思ってます。これは次に作ろうと思っている在庫の一部です。こう見ると、なんと言いますか偏ってますねえ(笑)

こうやって、次はどれにしようかなあ、とか考えてるときが一番楽しいかも、、。

プロペラが回ってると、とても飛行機らしくていいですよね。迫力も出ます。でも、モーターが入ってるわけじゃなくて、息を吹きかけて回してるだけです。プーと吹いて回った一瞬をカメラで撮影してます。ちょっと人に見せられたもんじゃないです(笑)

でも、イイ感じの写真が撮れるので楽しいですね。「ワシらの2000馬力がいい音出しとる、、、」って感じが出てるといいなあと思います。

というわけでお終いです。紫電改はほんとカッコいいですねえ、、、。それを改めて感じさせてくれるとてもいいキットでした。

製作中、ふと「こんなカッコいい飛行機が、ほんとに松山や呉の上空をブンブン飛び回ってたのかなあ?」と思ってしまいました。でも、それは間違いない事実なわけで。なんといいますか、歴史というか時間というのは不思議なものですね、、。

それでは。



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