今回は、私が1/35の銃をどういう風に塗っているのかを紹介したいと思います。誰かに質問されたとかそういうわけでもなく、勝手に思いついただけです(笑) まあ、参考程度に見ていただけば幸いです。例として、タミヤのフランス歩兵セットのMle1924/29を塗ってみました。
使う塗料はこんな感じ。ガンメタルは、クレオスのシルバーとフラットブラックを混ぜたもの。こうすると、本当に伸びと発色がよくてお勧めです。クレオスのガンメタルは筆だとまあ綺麗には塗れません。もしよければこれを試してみてください。木部の下地はサンディブラウン。明るい目の色なら、例えばダークイエローとかでもOKです。ウェザリングは油彩です。マツダのクイックの「バーントアンバー」と「アイボリーブラック」の2色。マツダのクイックシリーズは、乾燥が速いので愛用してます。薄めると、ほんとすぐ乾きます。あとは鉛筆。これは最後に金属部のテカリの表現に使います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/21/073c557456a519be3f24e678f62dce00.jpg)
ガンメタルの瓶は、もう10年くらい追い足し追い足ししながら使ってるので、老舗のウナギ屋のタレの壺みたいになってます(笑)
まずは基本塗装です。境界線は、後で油彩でごまかせるので、割とテキトーに塗ってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/2c/0ded744406bacff0cfce992f94f06d4f.jpg)
ガンメタルは銀の配合を変えて、本体とマガジン、銃身などの色調に変化をつけるとそれっぽくなります。本物はここまで色調が違ったりはしてないことも多いのですが、こういう小さいパーツにおいては、できるだけメリハリを付けた方がいいように思います。「リアル」と「リアルっぽさ」の違いといいますか、、。
次に油彩でスミ入れをします。これも、場所によってブラックを多くするなど変化をつけるといいです。希釈にはタミヤのエナメルシンナーを使ってます。ほんとはペトロールがいいんでしょうけど、エナメルシンナーでも全然問題ないです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/3b/895065919addf808429503e8346d7ccf.jpg)
綿棒で拭き取るときに、あまり多くを拭き取らず、意図的に拭き残してやるといい感じです。「拭き残しも塗装のうち」と考えるといいように思います。
木部塗装は、バーントアンバーを面相筆でやや厚めに塗り、筆の跡で木目を表現します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/56/bb1bb900fface6d2d16ab8344036ac2e.jpg)
絵の具をさっさっと木目方向に軽くなでてやるだけで木目っぽくなります。気に入らなかったら何度でもやり直しができるのがいいですね。逆にいうといつまでも永遠にできてしまうので、あきらめが肝心です(笑)木目はやや厚塗りになってしまうので乾燥まで1-2日かかります。手で触るとパーになってしまうので、以後の工程では気をつける必要がありますが、そのときはまたやり直せばいいので気楽なものです。やり直しのきく人生ってスバラシイ(笑)
最後に、鉛筆で機関部などをこするようにしてテカリを出します。エッジなどを意識的にこすってやるとイイ感じです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/c0/f5594d711451f2d5532d0c08833c1776.jpg)
鉛筆は、戦車などのエッジにアクセントをつけてやるのにも便利です。これまた気に入らなかったら、水をつけた綿棒でこすってやると何度でもやり直しができます。やり直しのきく(略)
というわけで完成です。ほんと簡単すぎて申し訳ないくらいです。ここまでで20分くらいでできます。でも、掛かった時間に比べると、とても効果的な塗装ができてるんじゃないかなあと思ってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/00/fb748e90afc8327f84081420f0304f02.jpg)
ここ最近のデジタル化などで、メーカーの技術が凄く向上しているので、銃のパーツはよくできているものが多く、特に手を入れなくても塗るだけで十分な仕上がりになるのがいいですね。こちらのドラゴンの「中国義勇兵セット」のZB26は20年くらい前のキットなので、そのつもりで見るとエッジがだれているなど不満点がないこともないです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/c5/e5229d655d1bcdfe62806be950261fe4.jpg)
でも、全体のフォルムはとてもいいです。写真だとかなりアップになってしまうので気が付いてしまうだけのことで、そもそもが小さいものなので現物を見れば全然大丈夫なレベルです。
こちらは左から64式小銃(ファインモールド)、AKM(ドラゴン)、Stg44(タミヤ)です。64式は以前紹介しましたね。最新技術で作られていることもあって、感涙必至の(大げさ)最高の出来栄えです。AKMは「AKセット」のもので、ZBと同じ頃の製品の感じのような印象です。なのでちょっとモールドがダレ気味です。でも、このセットはほんとマニアック(ブルバップの86式まで入ってる!)で楽しいです。Stgは「小火器セット」のもの。もう大ベテランですが、今でも普通に使えるのが凄いですね。このセットのKar98KやMP40なども、いかにも実銃っぽい雰囲気がとてもよく再現されててびっくりします。このキットはほんと傑作ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/c2/cc4e6f71c55f6eb21cdc10d33ba0920b.jpg)
よく見ると、埃とかチョロ毛(勝手に命名。これ、なんて言うんですかね)がたくさん付いてますね。すいません。AKMのストックは合板製なので、その辺をできるだけ表現しようとしてみたつもり。でもまあ、自己満足の領域ですね(笑)
これは九七式車載重機(ファインモールド)とZB26をならべたところ。九七式は、ファインが新しく作ったものです。銃身が露出した九七式はタミヤのチハや一式砲のキットに入っている往年のもの以来なので、とてもうれしいですね。もちろん、素晴らしい出来栄えです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/8b/43012736468871187dc962971a829891.jpg)
突き出しピンの跡を埋め忘れてますが、まあいいじゃないですか(笑)
で、実はこれらの銃を塗った意図は他にあったのです。それは「AK47はStg44のコピーではない」とか、「九六式軽機はZB26のコピーといわれているがそれは大嘘である」とか、「でも九七式はZBのコピーだ」とか、ついでに「Mle1924/29とZBは無関係である」とかいろいろ書きたくてこれらの銃を塗ってみたのです。
でも、このところいろいろ忙しくて力尽きてしまったので、この辺の話題はまた後日おいおいそのうち気が向いたらそれなりにふわっといい感じに書いてみたいと思ったり思ってなかったり(ほんと、日本語って凄い、、)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/c2/bc720e5361848d0f3ff515109aa4c513.jpg)
でもまあ、なんであれ、銃のパーツをそれっぽく塗るのはほんと楽しいですよ。今回のエントリーがなんらかの参考になってもらえれば本当に嬉しいです。
それでは。
使う塗料はこんな感じ。ガンメタルは、クレオスのシルバーとフラットブラックを混ぜたもの。こうすると、本当に伸びと発色がよくてお勧めです。クレオスのガンメタルは筆だとまあ綺麗には塗れません。もしよければこれを試してみてください。木部の下地はサンディブラウン。明るい目の色なら、例えばダークイエローとかでもOKです。ウェザリングは油彩です。マツダのクイックの「バーントアンバー」と「アイボリーブラック」の2色。マツダのクイックシリーズは、乾燥が速いので愛用してます。薄めると、ほんとすぐ乾きます。あとは鉛筆。これは最後に金属部のテカリの表現に使います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/21/073c557456a519be3f24e678f62dce00.jpg)
ガンメタルの瓶は、もう10年くらい追い足し追い足ししながら使ってるので、老舗のウナギ屋のタレの壺みたいになってます(笑)
まずは基本塗装です。境界線は、後で油彩でごまかせるので、割とテキトーに塗ってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/2c/0ded744406bacff0cfce992f94f06d4f.jpg)
ガンメタルは銀の配合を変えて、本体とマガジン、銃身などの色調に変化をつけるとそれっぽくなります。本物はここまで色調が違ったりはしてないことも多いのですが、こういう小さいパーツにおいては、できるだけメリハリを付けた方がいいように思います。「リアル」と「リアルっぽさ」の違いといいますか、、。
次に油彩でスミ入れをします。これも、場所によってブラックを多くするなど変化をつけるといいです。希釈にはタミヤのエナメルシンナーを使ってます。ほんとはペトロールがいいんでしょうけど、エナメルシンナーでも全然問題ないです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/3b/895065919addf808429503e8346d7ccf.jpg)
綿棒で拭き取るときに、あまり多くを拭き取らず、意図的に拭き残してやるといい感じです。「拭き残しも塗装のうち」と考えるといいように思います。
木部塗装は、バーントアンバーを面相筆でやや厚めに塗り、筆の跡で木目を表現します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/56/bb1bb900fface6d2d16ab8344036ac2e.jpg)
絵の具をさっさっと木目方向に軽くなでてやるだけで木目っぽくなります。気に入らなかったら何度でもやり直しができるのがいいですね。逆にいうといつまでも永遠にできてしまうので、あきらめが肝心です(笑)木目はやや厚塗りになってしまうので乾燥まで1-2日かかります。手で触るとパーになってしまうので、以後の工程では気をつける必要がありますが、そのときはまたやり直せばいいので気楽なものです。やり直しのきく人生ってスバラシイ(笑)
最後に、鉛筆で機関部などをこするようにしてテカリを出します。エッジなどを意識的にこすってやるとイイ感じです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/c0/f5594d711451f2d5532d0c08833c1776.jpg)
鉛筆は、戦車などのエッジにアクセントをつけてやるのにも便利です。これまた気に入らなかったら、水をつけた綿棒でこすってやると何度でもやり直しができます。やり直しのきく(略)
というわけで完成です。ほんと簡単すぎて申し訳ないくらいです。ここまでで20分くらいでできます。でも、掛かった時間に比べると、とても効果的な塗装ができてるんじゃないかなあと思ってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/00/fb748e90afc8327f84081420f0304f02.jpg)
ここ最近のデジタル化などで、メーカーの技術が凄く向上しているので、銃のパーツはよくできているものが多く、特に手を入れなくても塗るだけで十分な仕上がりになるのがいいですね。こちらのドラゴンの「中国義勇兵セット」のZB26は20年くらい前のキットなので、そのつもりで見るとエッジがだれているなど不満点がないこともないです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/c5/e5229d655d1bcdfe62806be950261fe4.jpg)
でも、全体のフォルムはとてもいいです。写真だとかなりアップになってしまうので気が付いてしまうだけのことで、そもそもが小さいものなので現物を見れば全然大丈夫なレベルです。
こちらは左から64式小銃(ファインモールド)、AKM(ドラゴン)、Stg44(タミヤ)です。64式は以前紹介しましたね。最新技術で作られていることもあって、感涙必至の(大げさ)最高の出来栄えです。AKMは「AKセット」のもので、ZBと同じ頃の製品の感じのような印象です。なのでちょっとモールドがダレ気味です。でも、このセットはほんとマニアック(ブルバップの86式まで入ってる!)で楽しいです。Stgは「小火器セット」のもの。もう大ベテランですが、今でも普通に使えるのが凄いですね。このセットのKar98KやMP40なども、いかにも実銃っぽい雰囲気がとてもよく再現されててびっくりします。このキットはほんと傑作ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/c2/cc4e6f71c55f6eb21cdc10d33ba0920b.jpg)
よく見ると、埃とかチョロ毛(勝手に命名。これ、なんて言うんですかね)がたくさん付いてますね。すいません。AKMのストックは合板製なので、その辺をできるだけ表現しようとしてみたつもり。でもまあ、自己満足の領域ですね(笑)
これは九七式車載重機(ファインモールド)とZB26をならべたところ。九七式は、ファインが新しく作ったものです。銃身が露出した九七式はタミヤのチハや一式砲のキットに入っている往年のもの以来なので、とてもうれしいですね。もちろん、素晴らしい出来栄えです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/8b/43012736468871187dc962971a829891.jpg)
突き出しピンの跡を埋め忘れてますが、まあいいじゃないですか(笑)
で、実はこれらの銃を塗った意図は他にあったのです。それは「AK47はStg44のコピーではない」とか、「九六式軽機はZB26のコピーといわれているがそれは大嘘である」とか、「でも九七式はZBのコピーだ」とか、ついでに「Mle1924/29とZBは無関係である」とかいろいろ書きたくてこれらの銃を塗ってみたのです。
でも、このところいろいろ忙しくて力尽きてしまったので、この辺の話題はまた後日おいおいそのうち気が向いたらそれなりにふわっといい感じに書いてみたいと思ったり思ってなかったり(ほんと、日本語って凄い、、)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/c2/bc720e5361848d0f3ff515109aa4c513.jpg)
でもまあ、なんであれ、銃のパーツをそれっぽく塗るのはほんと楽しいですよ。今回のエントリーがなんらかの参考になってもらえれば本当に嬉しいです。
それでは。