前回は中四国AFVの会の松江大会のレポートでした。で、当然ながら私は島根に行った訳です。さらに当然ながら私はAFVの会にだけ行った訳ではないのでした。なので今回は私の島根旅行記です。っていうか厳密にいうと松江&出雲旅行記です。ちなみに松江には4年前一度行ったことがあります。
旅行は旅行なんですけど、2泊3日の旅程のうち丸一日はAFVの会なので、ほとんど観光はしてません。ひとことで言うと、五十前のおっさんのしょーむない一人旅のレポートです。そんなのを一体誰が読むのかというという気はします。すいません。でもまあ、いいか!というわけでスタート!
私は今回電車で松江に行きました。私の住む四国徳島から行くには岡山まで出て「やくも」という出雲終点の特急に乗ります。徳島ー岡山で2時間、岡山ー松江で3時間の計約5時間ちょっとかかります。乗換えだなんだかんだで6時間。結構な時間です。
新幹線もそうですけど、3時間電車に乗るというのはそれなりに退屈です。ビールを呑んで音楽を聴いてボケーッとするしかありません。でもやっぱ飽きるわけです。やくもはガラスキーで隣に座る人もいないので、絵でも描いてみようとしたのですが、なんかスゲー揺れて描けませんでした。まあ、呑んでるってのもあったんですが。やくもは比較的揺れる電車なのかな?
うーむ、どうしようもないなあ、、、。
で、飽きたら車窓を眺めます。車窓はいいですね。電車に乗ったら基本ずーっと見てます。
絵が上手く描けなくて「ううむ、、、」と思ってたら素敵な水のみ場が。
ああ、素敵、、。
とかとかやってたら着きました。で、松江じゃなくて終点の出雲まで行きました。なぜかというと、出雲の中古プラモ屋さん「リコレクションズ」に行きたかったからです。
ここはほんとスゲー店で、かなりのレアなプラモが結構な安値で売っているんですね。自分のスケジュールを考えると、初日いきなり行くしかなかったのですね。
で、買ったのがこの3つ。厳選しまくって買いました(笑)ガンポーティは取り説無しで箱の状態が悪いので1400円くらい。でも未開封。安い!ホルヒは1000円の小鹿版を持ってるので、これは作る用。最後は1800円になってたんですねえ。
で、タミヤのⅢ号、これ500円版ですよ!箱もメチャ綺麗。ああ、うれしい、、。
ニコニコ顔でお店を出て、松江に行きます。地元のローカル線一畑電車の武志駅が、歩いていけるところにあるのでそこを目指します。
駅はこんな感じ。いいですねえ、、。
果たして電車が走ってるのか?来るのか?という感じ。
思わずホームに座ってスタンドバイミーしちゃうわけです。あ、スタンドバイミーはこういうシーンなかったか。でもまあ、そんな感じ(?)
駅前の商店が素晴らしいです。
今は営業してないようで残念ですね。
で、私はこういうお店の細かいところが知りたいマンなのです。でも現物は中々なくてなのです。なので写真を撮ってしまうわけです。
看板と屋根のつなぎをどうしてるのか?とかまあこういう現物を見ないとわかりませんからねえ。この通り、つなぎ目に金属板を張って雨が看板と屋根の間に流れないようにしてる訳です。なるほど、、、。こういうところを押さえといて、次こんなジオラマを作る時に反映させるのです。でもこういうのは前作ったし、まあもう作らんかな?
で、この路線の終点が松江しんじ湖温泉駅です。ホテルの最寄り駅がここだったので出雲からはこの路線を選んだというのもあります。
その日の晩に前夜祭があり、久しぶりに会った人たちと楽しくお酒を飲みました。で、楽しすぎて一人でふらっと外に出てしまい帰り道がわからなくなってしまいました。んで、荷物を持ってるのに「忘れたかもしれない」と実行委のO山さんに電話をして、関係各位にえらい迷惑をかけてしまったのでした。近くの川に私が落っこちてるんじゃないかとわざわざ川まで見に行ってくれた方もおりまして、、。ほんとすいませんでした、、。
翌日のAFVの会は大盛況だったのは前回書いたとおりです。いやほんと楽しかったです。この日の打ち上げは前日の反省もあり、粛々と酒を呑み、いいお酒になりました(多分。失礼なことしてたらほんとほんとすいません!)。
翌日、つまり3日目の朝、再度出雲を目指します。目的地は出雲大社。また同じ電車に乗ります。前日まあまあお酒を控えたので(当社比)そんなにお酒が残っていなくてよかった。
月曜日なので、通勤通学の皆さんが乗り込んでいます。しかし私はフリーダムな旅人。車内は月曜朝の、あのアンニュイな雰囲気が充満しています。でも私はフリーダム。「なんかほんとすいません」って感じですが、私はフリーダム(しつこいな)。その気になればいつでもビールが飲めるというフリーダム。今は呑みませんけどね!
山陰地方は、とにかく雨曇りの天候が多いらしいです。私が訪れた期間も、初日からずっと曇りないしは雨でした。線路は基本ずっとしんじ湖沿いを走ります。でも、こういう天気は天気で雰囲気はなんかイイ感じ。
しんじ湖は、松江ー出雲の間にある大きな湖です。漢字で描くと宍道湖です。前に来たときも漢字と読みがぜんぜん繋がらなくてなかなか覚えられませんでしたね。いまはやっと覚えることができました。どうやらここで採れるしじみが名物のようです。「しじみ、しんじこ」だと覚えやすいかもですね(そうか?)
うーん、なんかほんとええ感じです。
湖は、私の地元にはないのでなんか新鮮です。海みたいですけど海じゃないという(当たり前だ)。琵琶湖もそうなんですけど、湖が身近にある土地の雰囲気ってなんか独特な気がします。何がどう、とはうまく言えないんですけどね。湖がその土地の中心なんだけど、その中心は水なので誰も住んでいない、というのは不思議ですね。
盆地とか平地もそうですけど、その土地の様子ってそこに住む人に何らかの影響を与えてますよね。私の住むところは山と海と川があって、これらがないと落ち着かないです。少しだけ山の中に住んだことがあるのですが、海がなくてちょっとした欠落感みたいなものを感じていました。いや、海があるからといって泳いだりとかするわけじゃないんですけどね。でも、なんか自分の一部みたいに感じてるんでしょう。そういう意味でも海のない土地に住むっていうのは貴重な体験でした。逆に、山の人が海の近い地域に住んだら落ち着かないんでしょうね。面白いですよね。
とかとかしょーむないことを考えたり思い出したりしてるうちに出雲大社駅に着きました。
うーん、ええですねえ、、。
基本古い駅舎のようで、よく見ると鉄骨とかがスゲーです。
多分、ですがこの駅は出雲大社の参拝客のために作られたんでしょうね。実際、歩いていける距離に出雲大社があります。なのでかなり昔のことなんでしょう。いま調べたらすぐわかるんでしょうけど、調べないのでした(笑)
めんどくさがりということもあるのですが、私は特にすぐ知らなければならない火急のこと以外はわりとほったらかしにします。「ほんとに知らなければならない」ことっていうのは、いつかふっと資料を目にしてしまったり誰かに聞かされたりするもんじゃないかなーと思っているのです。実際、何年も「?」のままだったことをある日いきなり知るということが少なくないです。そういう時ってほんと気持ちいいんですよね。でもまあ、基本的にはズボラの単なるいい訳なんですが(笑)
改札を出てすぐ脇に、古い電車が展示されています。いいですねえ、、。52とあるので、52型電車なのでしょう。これまた、意地でも調べない(笑)
私は鉄道マニアではないのですが、古いものなら電車ももちろん好きです。これはもう見るしかないわけです。
中も見れるようです。手動、いいですねえ、、。
とにかく渋いですねえ。
足元の滑り止めのすり減り方がもう只者じゃないですね。
建物の階段とかもそうですけど、こういう「たくさんの人が通り過ぎていった証」って実に重みがありますね。
車内はこんな感じ。
いやー、ほんといいですねえ、、、。電車に限らず車でも建物でもなんでもこういう風なイイ感じのするものって今も新しく作れないものですかね。コスト的に非常に難しいのはわかるのですが、なんというかそもそもの理念的に何かが足りてないんじゃないかなと思っちゃったりなんかしちゃったりするわけです。
で、どうもこの車両・路線で映画が作られたようです。中井貴一さんが主演。
有名なのかもしれませんが、情弱の私は知りませんでした。いやこれは観てみたいですね。
中井貴一さんは、有名な俳優さんですがテレビとかに出てくることもなくてただただ俳優さんであり続けている不思議な方ですね。素の状態で、たとえば「笑っていいとも」とかに出て話してるのを見たことがないような(プロモーションとかでたまにはあるんでしょうけど)。浅野忠信さんもそうですが、そういうの、いいですよね。この映画でもそうなんでしょうけど、中井さんは穏やかで優しい人の役が多いですが、個人的には「マークスの山」のエグイ刑事が中井さんのイメージをいい意味で崩しててとてもよかったです。映画としても面白かったし、原作の小説もいいですよ。お薦めです。
余談でした。先に書いた予想通り、駅舎もかなり古いようです。最高です。
色付きのガラスがほんといいセンスしてますね。あと、こういう風なドーム状の屋根になってる建物って今はあまりないですね。こういう建物に入ると、無駄に思える上の空間が人をなんとなく落ち着かせるということがよくわかります。
これは出札口。凝ってますねえ、、こういうのは今も作ろうと思えば作れると思うんですけどね。
ベンチも素敵。これまた作ろうと思えば作れると思うんですけど。お金を出す人たちのセンスの問題なんでしょうねえ、、。
で、さっきも書きましたが駅から5分くらい歩いたら出雲大社の入り口に着きます。
ここはほんとの入り口で本殿はさらに奥にあります。
で、この辺からなんかちょっとゾンゾンしてきました。
酒も抜けてましたし、普通の状態だったんですけど、なんか気分が変な感じになってきました。「うわわ、アカンアカン」という感じ。いや、怖いとかそういうんじゃなくて、なんというか「下手なことしたらアカンで。背筋伸ばしてちゃんと歩けよ」という感じ。こういうのは初めてでした。場所の空気に呑まれたのかなあ、という気もしますが、どうなんでしょうね。同じように感じた方は多々おられるんじゃないかと。こないだ靖国神社に行ったんですが、そのときもこんな気持ちになりました。でも、ここのゾンゾン度はちょっと違ってました。やっぱり「凄い場所」なんでしょうね。普通なら本殿とかの写真もバシャバシャ撮るところなんですけど、ちょっと撮る気にならんかったです。何枚かは撮りましたけど、途中で止めました。んで、その写真もここに載せない方がいいかも、という感じ。うーん、ほんと稀有な体験でした、、。
写真は載せませんけど、もちろん本殿にきちんとお参りしてきました。実は、出雲大社のお参りは時間的にちょっと厳しいので今回もオミットしようと思ってたんですね。帰りの電車が10時台なので、朝はどこにもいけないなあ、と。
でも、頑張って早起きしたら行けなくはないとふと思って6時に起きて行った訳です。いや、ほんと行ってよかった、、、。いまでもあのゾンゾンはなんだったろうと思うのですが、よくわからないです。実に不思議な感じでした。
というわけで帰路についたのでした。帰りも出雲駅からやくもに乗ります。よく考えると、松江に行ったのに、松江駅には一度も足を踏み入れてないのでした。松江駅って、松江城やAFVの会場を含む中心部からちょっと離れてて、前回も今回も用事がなかったんですね。まあ松江駅に何があるというわけでもないんでしょうけど、不思議です。こういうのを逆縁、というんですかね(どーでもいいなあ、、、)。あと、AFVの会場周辺にはコンビニがなくてびっくりしました。ああいう中心部には間違いなくひとつくらいはあるはずなんですけど。なぜかしら、、。私はAFVの会のときは、会場をちょこちょこ抜け出してビールを買って近くの公園とかで呑むのが大好きなのですが、ちょっと困りました(知らんがな)。これまた不思議でした。でもビールを売ってるお店は会場の親切な警備員さんにちゃんと教えてもらったのでした(ほんとにどーでもいいな、、、)。
そして、帰路でもやくもチャレンジ(ほんまえーかげんにせいよ)。
でも、まだましな絵が描けたような気がします。段々コツがつかめてきたような。またいつかやくもに乗るときはもっといい絵がかけるはず!
とかとかやってて気付いたら瀬戸大橋。
瀬戸大橋はええですねえ、、。何度も乗ってますけどずーっと外見てます。
というわけで四国に帰ってきてしょーむないおっさんの一人旅はお終いです。いやー、ほんと最初の予告通りどーでもいー旅行記でしたねえ、、。ほんとすいません。
さて、お知らせです。いま発売中の月刊アーマーモデリング6月号に中四国AFVの会のレポートが掲載されています。
カラー3Pで紹介されています。特集のエアブラシの技法紹介は、丁寧で詳しい内容で、初心者からベテランまで得るところの多い特集じゃないでしょうか。私は適当になんとなく使ってるのでとても勉強になりました。モデルのうみさんもほんと素敵、、、。そんなこんなでぜひご覧下さい。
で、アーマーモデリング賞をいただいた拙作も載せてくれてます。松江には間に合わなかったアクセサリーパーツを追加して静岡に持って行ってもらいました。M川さん、ほんとありがとうございました。
これの製作記もまたUPしたいと思います。いやー、ほんとタミヤの初期MMはええですねえ、、。
あとちなみに、買ったプラモは結局こんだけ増えました。AFVの会場で中古キットフリマがあって、欲しかったカナディアンシボレーとオッターをゲット。でもどっちも知り合いのH田さんのという。結局共食いになるんすよねこういうの(笑)そして飲み会でマッキさんが「森男さんこんなの好きでしょ。いかがどすか」と持って来てくれて「好き好き大好き!」で買ったキット(P38)で結局6個。
フリマにはキットを6個供出したのですが、予想通り6個持って帰ってきたという。キット在庫総数ではプラマイゼロ。支出ではもちろんマイナス(笑)でもどれも買ってよかった、、、。
というわけでお終いです。
松江、っていうか島根はまた行ってみたいですね。あと鳥取も行きたいな。四国民からすると、山陰地方ってほんと縁がないのですよ。2回だけですが、ちょっとの旅行でもいいとこだなというのがよくわかりました。
4年前に行ったときの旅行記がこちらです。よろしければどうぞ。