森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

せんしゃんキット製作記①

2014年04月27日 | 模型の話題
というわけで、せんしゃんキット製作記です。

せんしゃんは、大体のデザインができたときから「あー、これ立体にしたいなあ」と思いました。でも最初からキットにするつもりはあんましなく、とりあえず立体にしてみて、気に入ったらそれを原型にして複製してみてもいいか、という程度でした。

原型は木で作りました。車輪はワッシャーを貼り付けただけ。こうしてみると、なんかどっかの民芸品みたいで、これはこれで楽しいですね(笑)

後ろの機関部(?)の枠のモールドは楊枝です。

出来上がってみるとなかなかイイ感じ。「ほんじゃ、まあ、複製してみるか」と次のステージへ。どんな物事でもそうですが、後から振り返ってみて「あれはここで止めとけばよかったんだ」という明確なポイントがあるものですが、本件に関してはここがそうでしたね。

作業の中で一番面倒なのが、原型の仕上げです。上の写真のように、大体の形まではわりとすぐにできるのですが、全てのパーツ、全ての表面をキッチリと仕上げるのは本当に根気の要る作業です。できるだけはやりましたが、それでもまだまだです。顔のヒゲみたいなのは、型の分割線のあと。「キミはこんな歳になってなにをしているの?」「キミがやるべきことは他にもっとあるんじゃないの?」とせんしゃんの虚ろな目が問いかけてきますが、気にしないで作業を進めます。

複製型はシリコンゴム、素材はレジンです。複製は以前何度かやったことがあるのですが、キット化を念頭において進めるのは初めてです。シリコンの複製で一番難しいのが型の分割と湯周りのシミュレーションです。詳細は省きますが、レジンがきちんと型に流れ込まないと不良品しかできないので、慎重に考えます。これがゴム型。

モノが少しボリュームがあるうえ、経験も少ないのでロスも多く、結局シリコンゴムを3キロも使ってしまいました。始めた以上は途中で止められないので、ただただゴムを投入するしかないのでした。「早く原型が埋まってくれい!」と祈るように高価なゴムを流し込んでいきます。消耗戦に追い込まれ、前線に部隊を投入し続けるしかない状況に陥った指揮官の気持ちがちょっと分かります(笑)。

でも、そういうザンナイ(切ない)気持ちも、最初の部品ができると吹っ飛んでしまいます。形が単純なこともあって、まあまあいい感じに抜けました。気泡はありますが、致命的なものはなく流れ込み不良も無いようです。これで、民芸品が模型になったわけです。

いくつ作るという予定も特にないので、できる限りどんどん量産していきます。同じものが次々に出来上がってくるのはなんか面白いですね。今回、初めてノンキシレンタイプのレジンを使いました。さらさらでよく流れて、きちんと固まるので気に入ってしまいました。もうキシレンタイプは入手難なんですかね?

ゴム型は、レジンの硬化熱のせいで硬くなり、普通20個くらいで型が壊れてしまいます(個数は、ゴムの種類や原型の形状で変ります)。しかし今回は7個目くらいから車体と砲塔の裏の軽め穴にゴムが食い込みだし、型から引き抜けなくなりました。結局、11個目でゴム型が壊れてしまいました。ダボ穴の形状などなど、改良・反省点も多く、次のロット(あるんかい!)にちゃんと反映したいところです。

というわけで、すったもんだの末、せんしゃん戦車軍団が編成されました!パチパチ。

で、やっぱり長くなってきたので今日はこれでお終い。次回に続きます。すいません。次はパッケージ製作・塗装・完成編です。あと、高知で驚きの出来事が??お楽しみに!でも、次で終わるかなあ、、、。

●余談 先日、ふと傍らのモデルガンをみると、部品にクラックが入っていてショックでかの助。うあああああああ。

亜鉛パーツなので、補修のしようがありません。メーカーが店をたたんでしまったのでパーツも入手難なので基本的にあきらめてしまうしかないのですね。亜鉛パーツはロストワックスで自作もできるようですが、もうそこまでやってらんないです。なので、基本壁のお飾りにするしかないようです。うう。モデルガンは、基本的に華奢に作られることが運命付けられているので、いじってればいつかそのうち壊れるのです。いじらないで箱に入れておけば長持ちしますが、それじゃあ買った意味がないのです、、。悲しく切ない模型であります、、、。これに限らず、買ってから時間のたつものが多いので、これからどんどん崩壊していくんだろうなあ、、、。

というわけでまた。









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

醍醐味の日

2014年04月20日 | 模型の話題
先週、高知で開かれた中四国AFVの会でいろいろとお手伝いさせていただいたと書きました。今日はその辺のことを紹介します。

缶バッジのデザインをしたというのは先週書きましたね。

キャラのデザインは手描きして、フォトショップで色や文字をつけました。フォトショップはもう10年くらいいじってるのですが、ちょっと覚えてすぐ忘れての繰り返しでした。でも最近やっとなんとか活用できるように(汗)。レアアイテムとして、日本軍バージョンを少し作りました。これを引いた方はラッキーですよ(そうか?)


バッジは、業者さんに依頼して製作したものです。フォトショップでデータを作って、オンラインで入稿します(入稿などの手続きは実行委の方がされました)。出来上がりを見ると、かなりの品質でびっくり。小さい文字も潰れずキッチリ印字されていますし、色もデータほぼそのまま。市販されているものと遜色ない、というか市販できるレベルの品質です(デザインとかは置いといて、ですよ。念の為)。値段も、注文数によりますがかなり安かったです。これを素人が気軽に発注してできるわけですから、凄い時代になったなあと思います。

あとは、パンフの表紙のイラストを描かせてもらいました。お題は「高知らしくて楽しいもの」。いろいろ考えて、自分なりに知っている高知の要素をできるだけ盛り込みました。「高知の人に『こんなの高知じゃないよー』とか言われると凹むなあ、、」と思ってたのですが、意外と好評でホッとしました。

こういう絵は、これっきりでもう他に使えないので原画をあげときます。高知は3-4回は来ていて、印象の強かったものを描きました。「ごめん」って書かれた電車は最初見たとき「なんだ?」って思いましたねー(「後免」という終着駅なんです)。龍馬は、有名な肖像写真をみて描きました(似てないとかは言わないでくだせえ)。で、それで気がついたのですが龍馬って、耳がでかい!気になる人は画像をググッて見て見てください。拳銃は龍馬が持ってたというS&WのNo.2をちゃんと描いてます。うしし。でも、どうもNo2だったという決定的な証拠はないようですし、銃身長が何インチのタイプだったのかもわからないようです、、、。あ、どーでもいいですかそうですか。

閑話休題。会場では、じっとパンフを見てくれる人がいたりして、描いた甲斐がありました。こういうのは、ほんと嬉しいです。

さて会場にはゲストとして、田宮模型の俊作会長がおいでになり、ディスカッションで新作を自ら発表されました。もうすでにニュースが飛び交っていますが、イギリスの戦車・マークⅣです。これはもうなんちゅうか、超嬉しいですね。さらに、ファインモールドの鈴木社長からも新作の情報を伺いました。こちらは陸自の61式戦車。こちらもたまらんですね。

どちらも、公式発表の直前に、メーカーのトップから直に聞けるというのはほんと貴重な体験なのですね。こういうイベントの醍醐味のひとつです。なんといいますか「俺のマークⅣ・61式だぜぇー」という感じ(違う)。

ちょっと変な話ですが61式は、タミヤのを買おうかどうか迷ってる時だったので助かりました(コラコラ)。マークⅣはエマーのがずっと塩漬けなんですけど、まあ買ってから10年以上は経ってるし、「たなざらし減価償却」(造語)も終了してますからいいでしょう。

でも、もう作らなくなるのは目に見えているので、ちょっとかわいそう。なので、仁義無きストレートで作っちゃいました。昨晩ビールを飲みながらテレテレ作ったのですが、部品数が少ないので2時間くらいで組めました。

「難物キット」というイメージがあったのですが、意外とすんなり完成。なんといいますか、思ってたよりフツーですね。キャタピラにつけた角材を回すレール(これはなんていうのかな?)の取り付け位置が分からず悩んだくらい。これは昔のアーマーモデリングのWWⅠ特集号(ほんといい号でした!)の作例を参考にしました。ヒドイ、といわれているキャタピラは、まあヒドイかヒドクないかといえば、ヒドイのですが、まあいいじゃないですか。なんといいますか、メーカーの愛情のようなものが感じられる温かいキットでした。いやほんと。塗装は暇なときにぼつぼつやっていきます。

系譜は違うとは思いますが、八九式となんとなーくたたずまいが似てますね。日本も輸入したので、血がすこし混ざってるのかもしれません。こういう風に並べてあれこれ考察できるのは、模型のいいところですね。ガルパン仕様なのはまあスルーしてください。これしか今ないもんで(笑)

大きさはティーガー(タミヤのラジコンVer)と同じくらい。20数年後にこうなるのですが、性能は段違いながら、飛行機に比べると進み方が遅いといえば遅い気はしますね。

こうやって並べると博物館みたいで楽しいですね。まあ、ガルパン八九とZbvティーガーとマークⅣが並ぶ博物館って、どやねん、つー気はしますが。

でも、メーカーが違うとはいえ、一度マークⅣの立体を手にしてしまうと、なんか気が済んじゃったような気がしますが、気のせいですよね!!

というわけでまた。次回は、これを紹介します! お楽しみに!(そんな人、いるのか?)












  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お疲れ様でした。

2014年04月14日 | 模型の話題
中四国AFVの会は、昨日大盛況のうちに無事終了しました。

運営に携わったスタッフの方々、お忙しい中貴重な時間を割いておいでくださったゲストの方々、雨天の中にもかかわらず来場してくださった方々、みなさまに心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。(と私が書くのもおかしいのかもしれませんが、まあ運営に携わったひとりとしての個人的なお礼ということで、、、)

大盛況、と書きましたが大げさな表現をしているわけではなく、実際そういう感じだったと思います。なんといいますか、模型の好きな人、興味のある人がそれぞれの楽しみ方でその時を過ごされている雰囲気がとてもいいなあと思いました。

個人的には、こういう機会でなければお会いできない著名なモデラーやメーカーの方々にいろいろと貴重なお話を伺えたのがとても嬉しかったです。また、これまで模型を通じてお付き合いさせていただいている友人知人の方々とも再会でき、これまたいろいろ積もるお話ができたのも、同じく嬉しかったです。そして、初めてお会いした方々も少なくなく、これまたいろいろと嬉しい出来事でした。

なんといいますか、人と人は直接合って話をするのが一番だなあと改めて思いました。今はメールやSNSなどネット環境が充実して、いつでも人とつながっているように思いがちですが、やっぱり結局は対面して話をする「リアル」には及ばないんじゃないかなーと。そういう「てごたえの大切さ」を忘れず大事にしていきたいなあと再確認した次第です。ま、ありていに言うと一緒にお酒を飲むのが楽しい、ということなんですけど(笑)みなさま、また飲みましょう(そればっか)

というわけで、またいろいろご報告したいことはあるのですが、ちょっと疲れていますので(ううう)、今日はこのへんで失礼します。

写真はせんしゃん・すだこの缶バッジです。参加賞として配られたものです。こちらのデータそのままの色がちゃんと出てて、スゲー質がいいのでびっくりしました。うーん、凄いなあ、、、。

というわけでまた。









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前日はいつも

2014年04月12日 | 模型の話題
展示会などの前日はいつも、少しでも早く寝られるように前々から段取りをしているつもりなんですが、早く終わったためしがございません。

でもやっと大体終わりました。だ、大体、、か、、、。ペストに怯えつつ森の中で風の歌を聴きながら、オネーギンと共に人生の短さについて思いを巡らせ、明日の一日こそは高い城の上で復活したいものです。うううう。写っている物体は全てもちろん合法品です。うう。

というわけで中四国AFVの会に参加される予定の皆様、道中お気をつけて。

それでは。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

来週、中四国AFVの会が高知で開かれます

2014年04月06日 | 模型の話題
戦車模型ファンによるイベント「中四国AFVの会」が4月13日、高知県の高知市文化プラザ・かるぽーとで開かれます。興味のある方はぜひご来場下さい。詳細は、公式HP http://afv.run.buttobi.net/をご覧になってください。

会の運営には、私も微力ながらお手伝いさせていただいております。お手伝いの内容はいろいろあるのですが、公式マスコットのデザインもその一つです。

運営委の方から「親しみのもてるマスコットを作りたい」といわれて、こういうキャラを考えてみました。

こちらが「せんしゃん」

こっちは「すだこ」といいます。

ははは。どーですか!(といわれても困るか、、、)このキャラは、今回の高知大会からデビューします。よろしくお願いします。

2人(?)のプロフィールが上記のHPで見られますので、興味のある方はどうぞ。あれこれと計画中ですので、また決まり次第報告させていただきます。あ、もちろんこれはお仕事とかじゃなくて、趣味の活動です。

「AFVの会」は戦車模型のファン有志が、交流や情報交換を目的にして開催している展示会・コンテストで、北海道から九州まで全国8箇所で開催されています。主催者や運営内容などはそれぞれ違っており、名前は同じながら独立したイベントとなっています。

そのなかで、公式マスコットを擁する(?)のは中四国が初めてです。だからなんなんだ、といわれればそれまでなんですが、まあいいじゃないですか(笑)

今は、運営委の方々と、会の幅が広っていくきっかけになればいいなあと、いろいろ展開を相談しているところです。

模型からなんかちょっと脱線しかけている気もしますが、これはこれでとても面白いのでまあいいかな、という感じです(笑)

それでは。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再浮上

2014年04月05日 | 模型の話題
月刊ホビージャパンの別冊「ホビージャパンエクストラ」がこのたび復活しました。復活第一号は「ミリタリー×女の子」と題しまして、ガルパンと「艦これ」を特集してます。メーンはガルパンで、今度発売のOVAの内容を軸に、キットの作例やグッズをこれでもかというくらい取り上げてます。私が以前製作したファインモールドの八九式中戦車も再掲載されています。興味のある方はぜひご覧下さい。

本誌での掲載は2013年2月号(発売は2012年12月末)ですので、1年以上も前になるんですねえ、、。取り掛かったのがテレビ放映直後くらいで、模型方面にどういう風に広がっていくのか、業界的に様子見のような感じだったような。なのでいろいろ考えた末に、キットデカールを紹介する意味も込めて、デカールをフルに使う痛戦車にしたような記憶があります。これは私の撮影したセルフ写真です。

でもその後は劇中車の再現がメーンストリームになり、痛戦車系はあまり発展しなかったですね。でも、今回こういう形で再度取り上げていただいて嬉しかったです。これはこれで楽しみ方の一つだとは思うので、、、。またころあいを見てここでも紹介させていただきたいと思います。

献本が届いたのが発売日の数日前だったんですが「いつ発売だったっけ」とア●ゾ●を覗くと、発売前なのに「模型・プラモデル」カテゴリのベストセラー1位でした。そして、今も1位です。凄いなあ、、、、。

私のが載ってるとかそういうのは抜きにして、この本はほんと充実した内容で、好きな方にはお勧めです。模型系ファンならほぼ買うだろうと思います。「艦これ」もページは少なめですが紹介されているのもポイント高しでしょうね。値段も1080円ってのはかなり安いですね。まあこれなら普通1500-1800円くらいはいくでしょう。めちゃ売れてるんじゃないかなあ、、、。

で、今回いろいろと思い出していたのですが、1年半前と比べてAFV模型界を取り巻く状況が全然変わってしまってますね。例えば、よく行く量販店ではこれまで戦車模型は片隅でひっそり売られてたんですが、棚が一番いいところに動いたりとか(もちろん、真ん中に液晶モニターを置いて、ガルパンダイジェストがエンドレス)。あと、AFVの会の来場者がかなり増えたりとか(証拠はないのですが、ほかに理由が思いつかない)。いや、ほんと追い風だと思います。

というわけで、OVAが楽しみですね、という結論でした(笑)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする