森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

いいところも悪いところもあるよね、の件

2015年03月29日 | 模型の話題
今発売中の月刊ホビージャパン5月号に、模型のお仕事が載りました。お題は九六式三号艦戦です。※この写真は私の撮影したセルフ写真です。誌面には載っていません。

ファインモールドの二号一型キットからの改造記事です。興味のある方はぜひご覧下さい。計3ページで、写真も大きく、製作過程も紹介していただいております。

この作品は製作途中、当ブログにて紹介していましたが、中断していました。製作中、編集部から声を掛けていただいたため、アップを控えていました。何卒ご了承下さい。

これはずっと以前から作りたかった大好きな機体で、頑張って製作しました。モーターカノンのテスト用に、九六艦戦にフランスのイスパノスイザエンジンを載せたと言われている幻の機体(写真などが現存していない)です。洗練された九六艦戦の機体に液冷エンジンを載せた姿は非常に美しく、作りがいのある飛行機でした。試作型と実戦型の二機を製作しています。

新製品でもない、かなりマイナーな機体の製作記を掲載していただいて、本当に感謝感激です。記事にも書きましたが、これを見てこの機体に興味を持たれる方が少しでも増えてくれれば嬉しいです。また、現存しないと言われるこの機体の写真や図面が発見・発表されることを願っています。その際に「もう根本的に違うじゃん!」となっても全然OKですし(笑)、恐らく出てくれるであろう(希望)キットを粛々と作るつもりです(笑)

<2019年8月25日追記>
後日、調査の結果、記事に書いた機首の形状については「世傑」図面が正しいらしい、という結論に達しています。お詫びの上訂正します。詳しくはこちらをご覧下さい。
<追記終わり>
で、私の好きなホリエカニコ氏の漫画の隣というのも嬉しかったです(笑) ホリエカニコ氏の「第二次大戦紳士録」(HOBBY JAPAN)は日独の将官の人間的魅力を軸に、戦時での苦闘苦難を描いた漫画で(パウルスの回とかたまらん、、、)、お勧めです。

あと、話題をもうひとつ。先週、九四式拳銃に関して悲しい出来事(前回の投稿参照)があったので、メインの作業の合間にコリコリと作ってみました。グリップとコッキングピースは板鉛を張って、デザインナイフで筋を入れています。ここまで小さくなると、エポパテよりも使いやすいですね。

銃は、小さいので少しでもバランスが狂うと似なくなるので難しいですね。横にモデルガンを置いてチラチラ見ながら作りました。似てますかね?(拳銃も弾丸ももちろん合法品のレプリカです)ホルスターはキャンバス地のタイプ(もちろんレプリカ)。タミヤもドラゴンも皮製のタイプなので、これも作ろうかなと思ってます。南方では湿気に弱い皮よりもキャンバスタイプがよかったのではないかと思います。また、十四年式のホルスターや小銃の弾薬盒も、綿またはリネンにゴムを染み込ませたゴム引きタイプがあり、南方ではこれまたこちらの方が長持ちしたそうです。九四式用のゴム引きタイプもあった可能性も高いのですが、見たことがないですね。あったなら見てみたい、、、。どーでもいいですかそうですか。

どーでもいいついでに書きますが、九四式拳銃というと必ず「トリガーを引かずともトリガー上のシアバーを押せば暴発する欠陥拳銃」と、枕詞のように言われます。実際、そうなので(笑)欠陥なのですが、これは例えば軍の訓練を受けない市民用に市販された護身用拳銃とすれば欠陥だ、ということであってそのまま日本軍の制式拳銃としても欠陥になるかといえばそうではありません。

Wikiにも書かれていますが、非戦闘時には拳銃から弾丸を抜いておくという規定があったそうで、その規定を受けて開発された拳銃ですから、軍内では問題になりえないわけです。まがりなりにも主要参戦国の軍用制式拳銃として11年もこの「欠点」が改良されずに使用されていたことから考えると、軍内で欠点として認識されていなかったと考えたほうがよさそうです。例えば、十四年式拳銃は、途中からマガジンセフティ(マガジンを抜くとトリガーが引けなくなる安全装置)を追加していますが、それまでの旧型もわざわざ回収してセフティを追加して再配備しています。その正確な理由はわかりません(いろいろ推察はできますが、、、)が、これは、軍内で「これは欠点であり、改良の必要がある」と認めたということです。

日本軍はいろいろと誤解されている点が多々あると感じているのですが、私がこれまで知りえた範囲では、かなり冷静で現実的な組織(というか、軍隊というものはそうでなければ存在し得ないのですが)だったという印象です。精神主義や官僚主義が横行・先行して日本を破滅に導いた、という点も確かにあるとは思います。しかし、決してそればかりではなかった、ということです。簡単に言うと「いいところも悪いところもあった」という感じでしょうか。うーん、なんかすごく当たり前のことを書いてますね(笑)

閑話休題。兵器は、採用する軍(まあ、今風にいえばクライアントですね)の要求に応じてメーカーが開発・製造・生産し、晴れて納品されるものですので、現在のユーザー(消費者)視点のみでの価値観(しかも、それは人によって違うわけで)で評価しても仕方がないのですね。これは、兵器に限らずいろんなことにいえますよね、、、。なんであれ昔の物事を現在の価値観で批評批判する際は、ほんとに細心の注意を払いたいところです。

いや、銃の話(途中からそうじゃなくなったけど)になるとつい長くなりますね。すいません。日本軍の弁護はほんと大変ですね、、、。

というわけでまた。ホビージャパン、ほんとよかったら見てくださいね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三式中戦車 ファインモールド 1/35 (その1)

2015年03月22日 | AFVの模型
今メインで作ってるのは、ファインの三式中戦車です。

例によって、本土決戦仕様です。先日少し書きましたが、このキットはリリース直後(15年くらい前)に購入し、完成していたのですが今回塗装を全て落として再塗装・再仕上げすることにしました。これがラッカーシンナーで塗装を落とした段階。完成しても出来栄えがあまり気に入らなかった上、引越しや移動のために徐々に壊れていき、最後には標的戦車ならぬ試験塗装戦車(試し塗りとかの実験台)となって長いこと作業机の上に陣取っていたのですが、ずっとそれを見ていたら不憫になってきたのでした、、、。また、三式中戦車はその後の四-五式に比べてちょっと弱っちいイメージがあるので、何とか強そうにできないかなあと、だんだんやる気になってきたわけです。とはいえ、何をするといえば、例によってキャタピラの増加装甲しかないわけです(笑)以前タミヤのマーダーⅡを作ったとき、増加装甲でアウトラインがちょっと変わって、違う形に見えて新鮮だったのでもう一度やってみたかったというのもあります。

足回りのキャタピラはヴィジョンモデル、増加装甲はモデルカステンです。ヴィジョン製品はとても安くてよくできてる優れもののですが、ピンやセンターガイドの穴が開いていないので、増加装甲にする際の針金を通すことができないし、増加装甲にするとかなり間近で見られるので、ここはやはり精密なカステン製に軍配が上がります。チハ用だけでは単調ですので、シャーマン用の予備キャタピラセット(T49)を使いました。もちろん、トロフィーという意味もあります。ちょっとやりすぎたかもしれません。これじゃ、動けないかも(笑) しかしまあ誰に迷惑をかけるでなし、強そうだし、ま、いいかな、と(笑)

キャタピラの増加装甲で、一番悩むのが固定方法です。専用フックがない三式は針金などで固定するしかないのですが、それを最終的にどこに結ぶのかが難しいです。あれこれ考えながら、それっぽくなるように固定していきます。砲塔は、キューポラくらいしか取っ掛かりがないので、そこに回してぶら下げ、針金だけでなく極細のワイヤーとチェーンで固定したような感じにしています全体的に小うるさく、ガチャガチャした感じになりましたが、必死な感じが出てるっぽいのでこれでいいかな、と思います。チェーンを使ったらイカツクなってよかったなあと、ひとり悦に入ってます(笑)最初は車体前部上面が全て埋まるまでキャタピラを載せていたのですが、さすがに重すぎだろうということで、ムシロ製の土嚢を積んだことにしました。エポパテを載せて車体に馴染ませ、硬化し始めくらいのときにデザインナイフで目をつけます。弾がかすったか砲弾の破片かで破けたようにしました。塗装後、中の土がデローっと出たような表現をするつもりです。

これはおまけ。ベースに乗せる防火用水です。紙粘土で作りました。バリエーションは無限にありますので、雰囲気重視で。そういえば、これも気がつくと街からいつの間にかなくなってたアイテムですね。うちの近所にもあって、通学の時毎日目に入ってたのですが、あれは一体いつどこにいったんだろう、、、。

おまけその2 先日模型屋さんに行ったら、買い逃していたサイバーの「日本陸軍歩兵(ペリリュー1944)」があって、喜んで買いました。九九式軽機が入ってるので、欲しかったのです。が、中を見て「あっ」と声をあげてしまいました。ちょ、ちょっとつらいっす、、。94式拳銃も「、、、、」といった感じ、、、。

以前出てた、日本兵セット(硫黄島)の九六式軽機がとてもよくできてたので、期待していたので悲しかったのであります、、、。こちらが以前の96式。「ぴしーっ」としてるでしょ?なんで昔のほうがいいんだろ? ちなみに、96式と99式の区別の仕方は、マガジンのカーブがゆるいのが99、きついのが96です(弾丸の形状が違うので。上の写真でもわかります。そこは評価したいです)あと、銃床に単脚があるのが99、ないのが96です。でも96の外観で口径は7・7ミリという引っ掛け問題みたいな個体(過度期の試作品?)もあるそうなので注意したいところです。どーでもいいですかそうですか。

というわけで、また。







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そして模型は続く

2015年03月15日 | 模型の話題
先日発売された月刊アーマーモデリング2015年4月号に、私のジオラマ作品が掲載されました。※この写真は私のセルフ写真です。誌面には載っていません。

ライターのお仕事としては、アーマーモデリングでの掲載は初めてとなります。

私は中学生までは熱心に模型を作っていたのですが、高校-大学生の頃は模型をほぼやめてました。で、大学を卒業する直前くらいにアーマーモデリングが創刊されました。当時を知る方にはわかっていただけるかと思うのですが、戦車模型専門の、しかもかなり高度で濃い内容の雑誌が登場し、しかも定期的に刊行(当時は隔月刊)されることはかなりの衝撃でした。

スクラッチや徹底した考証記事、こだわりまくりの塗装法紹介など、もう見ているだけでおなかが一杯になる内容でした。最初は作る気がないながらも見るのが楽しくて購入していたのですが、そのうち「ちょっとやってみようかな」と思ったのが運の尽き。で、今に至っております(笑)

そういう経緯がありますので、今回の掲載は感無量であります。しかも、オールカラー10ページにも渡って紹介されております。いろいろ比較しますと、かなり破格の扱いのようです。編集部の方々にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。長期間にわたり、なかなか苦労しながら製作しました作品ですので、本当に嬉しかったです。また、自分なりにいろいろな思いを込めて全力投球しました。なのでできるだけ多くの方に見ていただければ嬉しいです。興味のある方はぜひご覧下さい。

では、次の話題です。キヤコンは、佳作をいただきました。いや、素直に嬉しいです。作ってよかった、、、。関係者の方々には心よりお礼申し上げます。来年もできるかぎり参加したいと思っています。「よし、それじゃ来年は何を作ろうか」ともうすでにあれこれ考えてたりしてます(笑)。この作品は、また後日紹介したいと思います。

というわけで、いろいろと一段落しまして、ほっとしてます。で、次は中四国AFVの会です。こちらのテーマは「のびのび・好き放題」です(笑)走るかどうかとか砲塔が回るかどうかとかは知りません考えません。キャタピラだけで5000円使ったとかそういうことも知ったことではありません。自分がカッコいいと思えたらそれでよいのであります。多分、おそらく、きっと。

というわけでまた。アーマーモデリング、ほんと見てくださいね。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やるとやらんは大違い の件

2015年03月07日 | 模型の話題
キヤコン2015に応募しました。これが応募作です。

ノモンハン事件を題材にしたジオラマです。結果がでてませんので、今回は写真は2枚だけということで。ずーぅっと前に、ファインモールドの九七式自動砲を紹介しましたが、あの時構想していた作品がやっと完成したというわけです。

結果は来週の土曜日発表です。結果はどうであれ、応募してよかったです。「参加することに意義がある」というのはオリンピックの精神ですが、子供の頃スポーツから縁の遠かった(というか嫌いだった)私は「しゃらくせえ!何いってやがんでぇ」と江戸っ子のような反感を抱いていました。でも、こうやって模型のコンテストとかに参加するようになった今、この言葉はよく理解&共感できます。

競技大会とかコンテストとかの類のイベントは、参加すると決めた以上、結果が欲しいので当然頑張るわけです(結果は特に関係ないという人もおられるとは思いますが、、)。残念ながら、結果がでなかったとしても過程の頑張りは自分の糧になっています。当人は結果がでなかったので凹みますが、それはそれ、これはこれ、かなあと。頑張ったのに結果がでなかった時のあの腰の抜け方は、ちょっとたまらんですし、経験者にしかわからないことだと思います。でも、だからこそ人にやさしくなれるような(笑) こういうのって、頭でわかってるのと体に染み込ませるのとは全然違いますからねえ、、、。

なので、その辺がわかってき出してから、機会があればコンテストに参加してみようと思うようになりました。製作中も、できるだけ糧になるような作業を心がけております(笑) 製作ペースが遅いので、なかなか参加はできませんが、今後もできるだけ参加していこうと思っています。まあ、結局「やるとやらんは大違い」ということなんですよね、、、。参加の機会を作ってくださったキヤホビーさんには心よりお礼申し上げます。

とまあ、こういうことは発表後には書けません(落選したら、負け犬の遠吠え、受賞したらタダの嫌味になってしまう、、)ので、今しかないと思って書きました(笑)発表、ドキドキしますが、楽しみです(これも、参加の醍醐味ですね)。

キヤコンのほか、私がコンスタントに参加しているコンテストは「中四国AFVの会」があります。同会は、運営でもお手伝いさせていただいております。

今年の開催日・場所は決定しております。

中四国AFVの会 4月19日(日)開催
会場 福山市市民参画センター

です。詳しくは公式HPをご覧下さい。過去14回の出品作品集も掲載しております。→「中四国AFVの会」で検索 http://afv.run.buttobi.net/

昨年、誰にも頼まれないのにデビューした公式マスコット「せんしゃん・すだこ」(私がデザインしました)も今年は大活躍するかも?しないかも?HPには、マスコット紹介と4コマ漫画も掲載しておりますのでよろしければどうぞ。漫画、止まったままですいません、、、。3話目、パンフに載せようかと運営委の人と話してますので、、。

AFVの会はコンテストの形式をとってはいますが、同時に同好の士の交流の場でもあります。人の作品を拝見したり、製作について話を聞いたりすることは中四国のような地方ではなかなか得られない貴重な機会です。また、毎年著名なモデラーさんやメーカーの代表の方など、豪華なゲストが来られるのも特徴です。ゲストの方から直接お話を伺えるのもこれまたかなり貴重な機会です。興味のある方はぜひおいで下さい。

会についてはまた何か告知などがあればこちらでもお知らせしたいと思います。

というわけで、なんだかんだで宣伝になっちゃいました(笑)

それでは。









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

作例がムック本に再掲載されました。

2015年03月01日 | 模型の話題
ホビージャパンムック「戦車模型製作の教科書 日本戦車の系譜」に私の作例が再掲載されました。これは月刊ホビージャパン2012年4月号掲載のサイバーホビー・特二式内火艇です。※この写真は私のセルフ写真です。誌面には載っていません。

発売日は2月26日となかなかオツでございます(笑)

掲載していただいたのは特二式と、同じくサイバーホビーの95式軽戦車(2013年4月号掲載)。こういった形で私の作品を再度取り上げていただけるのはほんとうに嬉しいです。この作例では、フィギュアの塗装は原型を製作された竹一郎氏が担当しています。そうです、恐れ多いことに私の作った戦車に竹氏が塗装したフィギュアが乗っているのですよ、、、(汗) 竹氏の塗装したフィギュアはかなり凄い仕上がりなので、ぜひご覧下さい。

これも私のセルフ写真です。発送前なので、当然フィギュアは未塗装の仮のものです。

このムックは、タイトルどおり日本戦車の製作のHow to 本で、現在発売中の日本戦車キットの多くを紹介しています。ステップバイステップで制作方法を実車解説を交えなつつ丁寧に解説しています。実車解説は日本戦車やイタリア軍研究家で知られる吉川和篤氏が担当されており、添付の写真はどれも初めてみるものばかりです。日本戦車が好きな方には、これだけでも見ごたえがあるのではないでしょうか。

というわけで、興味のある方はぜひご覧下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする