暇を見つけては、以前から持っているモデルガンを研磨して再仕上げしてます。
これはコルト・シングルアクションアーミー(SAA)という拳銃です。名前の通り、アメリカ陸軍の拳銃なのですが、一般でも広く使われました。西部劇でおなじみですね。これは7・5インチモデルの騎兵用です。西部劇では、少し短い5・5インチのモデルがより一般的です。もちろん、モデルガンです。合法品です。メーカーはハドソン。ちょっと前、ハドソンは会社をたたんでしまいました。渋いアイテムをきっちり商品化するいいメーカーだったので残念です。このモデルガンも、とてもよくできています。今はもうモデルガンを買わなくなったのでわかりませんが、この当時、初期タイプのSAAのモデルガンはハドソン製だけでした。1896年までの生産型は黒色火薬専用で、シリンダーピンの固定ネジの位置など細部がちょっと違います。なので、ワイルドウエストで使われてたモデルにこだわる御仁はハドソン製を買ってたわけです。うーん、ほんとどーでもいい知識ですね。すいません。
モデルガンは基本的に、販売時の表面仕上げはそれなりです。気になる人は、自分なりに仕上げてあげないといけないのです。分解して、パーティングラインが残っていれば消して、ヒケがなくなるまで平面を出して、角をダレさせないように気をつけながらペーパーの番手を上げて、ブルーイングして、、、、とにかく根気のいる作業です。もちろん、誰にも頼まれてないのにやるわけです。
このモデルガンは購入直後簡単に仕上げていたのですが、あまり上手に出来なかったので、その不手際をフォローするのが結構大変でした。シリンダーの角のダレとかは修復不能だったので、あきらめました。まあでもそれなりにいい感じになったと思います。ブルーも思った以上に深く色が出てくれました。
金属のように見えるかもしれませんが、これはプラスチックです。合法品です。弾も撃てません。亜鉛(だったと思う)の粉が混ざっているヘビーウェイト素材といいまして、ABSより比重が重く、磨くと金属のようになります。しかし、強度はABSより弱く、割れやすいです。完全な合法品です。
学生時代、8ミリフィルム(フィルムですよ!)で15分くらいの映画を撮ったことがありまして、このモデルガンはその時の小道具だったのです。映画とかを撮った経験のある方ならお分かりになるかと思いますが、撮影ではとにかく投げるわ落とすはバンバン撃つわで酷使され、ガタガタ・ボロボロだったのです。という訳で思い出の多い大切なモデルガンでしたので、今回再仕上して、それなりに綺麗にできてよかったです。
記念に(?)小道具を揃えて撮ってみました。こういうのは楽しいです。バカみたいですけど(笑)。ドイツ帝国銀行の金の延べ棒はレプリカの文鎮です、念の為。昔ミリタリーショップで売ってて、衝動買いしてしまいました。本物って売ってるのかなあ、、、。
あ、今日はモデルガンのことじゃなくて、モデルガンを取っ掛かりにもっと堅い話を書こうと思ってたのですが、長くなってきましたので今日はこの辺で(なんじゃそら)。
それでは。