大林宣彦監督の最期の作品
「海辺の映画館 キネマの玉手箱 」を
WOWOWで観ました。
映画の中の、中原中也の戦争に対する
詩が、この映画の核となっていました。
解説者の小山薫堂さんが映画に対して
詩を書くのですが、
この作品への薫堂さんの詩が、
心響いたので、思わず書き留めて
しまいました。
ハッピーエンド
生きながらえることは夢
という時代があった。
国のために我がいのちを捨てる
という時代があった
そして今私たちは、
そのどちらでもない時代を生きている
夢が見つからず死んでいく人
自分のいのちしか考えない人
過去と今を照らし合わせ
ひとり一人が未来のために
何をすべきかを考える
そんな心、誠こそ
映画にとっての理想の
ハッピーエンドだ
小山 薫堂