コロナ禍になって1年が経ちました。
当たり前のことなど何一つないことを
実感させられました。
コロナ禍という非日常が、
日常となったのです。
私たちは距離をとり、会議も講演会も
講座もお料理教室もオンライン
そういう生活に、違和感を感じつつも
慣れてきたのも確かです。
ところが昨日、朗読のリアルな
ワークショップに参加して、
触れ合うことの新鮮さに目が覚めた
思いがしました。
人間は触れ合うことを必要とした
生きものなのです。
いのちが究極の密から生まれるように…
この非日常の中で、感じた違和感を
喉に小骨が刺さっているような
この違和感を持ち続けていようと
思いました。
久し振りに星野道夫の詩が読みたく
なりました。
人間の風景の面白さとは
私たちの人生がある共通する一点で
同じ土俵に立っているからだろう。
一点とは、
たった一度の一生をより良く生きたい
という願いであり。
面白さとは、そこから分かれてゆく
人間の生き方の無限の多様性である。
星野 道夫