~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「与える」ということ~初女さん

2018-08-31 21:46:22 | 日記

最近の私たちの国の在り様見ていると、

大丈夫だろうかと心配になります。

政治家も官僚も教育界もスポーツ界も…とても

子ども達に見せられない状況です。

こんな素晴らしい大人がいるんだよと、

語れる人がいないと思っていたら、

凄い方がいました。

あの山口県で迷子になっていた幼児を見つけた

ボランティアの尾畠春夫さんです。

150人体制で3日間捜索隊が探しても見つけ

られなかったのに、尾畠さんは20分足らずで

発見したのです。

そして、家族のもとに子どもさんを届け

家に上がって下さいというご家族に、

自分はあたり前のことをしただけと言うように

さっさと帰って行かれたのです。

尾畠さんは、65歳で評判だった魚屋さんを

やめて、災害などで人が困っている先に

出向いては、大変な作業を買って出る活動を

東日本大震災以降続けているそうです。

宿泊も食事もすべて自分自身で完結できるようにし、

見返りを求めず奉仕活動をしているそうです。

友人がテレビを観ていたら、尾畠さんの家の壁に

「やったことは忘れる。

受けた恩は忘れない。」と、書いてある紙が

貼ってあったというのです。

いや~凄い方です。

こんなに清々しい人が居たなんて…

ふと、初女さんの言葉が浮かんできました。

 『「与える」ということは、リンゴの木の様に

 ただ喜びだけがそこに見いだされるものであって

 なんの見返りも結果も、感謝さえ必要と

 しないもの。

 「奉仕とは、道ばたに置いて通り過ぎる

 ようなもの」という話を聴いたことがあります。

 このタイミングで差し出すことが、相手にとって

 最善だと判断した時には、自分が与えたことの

 結果を気にせず、振り向きもせず与えていく

 それが「与える」ということの、本来の姿で

 あるように思います。

              佐藤 初女  』

 

コメント
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