~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

会いたい…

2018-08-23 22:11:06 | 日記

8月が終わろうとしています。

ふと、初女さんを訪ねたあのイスキアの夏が

思い出されました。

お盆が過ぎた今頃だったでしょうか…

ランディさんの「いのちのエール」の写真撮影に

私も同行させて頂いたのです。

その年の春過ぎから、初女さんは講演を

やめられていたので、お会いする機会も減って

いました。

ランディさんと編集者と写真家、そして

山田スイッチさんと一緒に、森のイスキアに

行くと、初女さんは撮影に向けて美容院に

行かれ、まだ戻られていませんでした。

ランディさんは、イスキアのスタッフの

お料理のお手伝いをしていました。

私は庭を散歩したり…

ゆっくりとした、いつものイスキアの時間が

流れていました。

髪をきれいに整えた初女さんが戻られ、

写真撮影が始まると、初女さんが「パッ」と

言って両手を広げたのです。

そんなことは、あまりなさらない初女さんなので

ちょっと驚きましたが、「初女先生、かわいい」

などと、私もはしゃいでいました。

写真家のむっちゃんは、初女さんを気遣いながら

少しだけ撮っていました。

食事をし、ランディさんのお土産のバラのジャムで

お茶を頂き、この時間がずっと続けばいいな~と

思いながら、おいとまの時がやってきました。

帰りの車の中は、「女子会」ムードで

盛り上がっていた時に、ランディさんが

スッタフからから聞いた初女さんの病気のことを

言ったのです。

私は、涙が止まらなくなり泣いていました。

そうしたら、ランディさんが「岩木山神社に

御祈願に行こう」と言って、急きょ岩木山神社に

向かったのです。

初女さんはクリスチャンだけれど、神さまでも

仏さまでも、頼めるところはどこでも

かったのです。

ランディさんから聴いた時は「90歳を過ぎて

乳癌なんて、ひど過ぎる!」と天を恨んだの

ですが、全てを受け容れている初女さんは

どこまでも静かでした。

あの日、帰り際に私の手をじっと握って下さった

初女さん。

私は、子どもみたいに泣いてしまいました。

これが、私の初女さんとの最後の森のイスキア

夏が終わりに近づくと、なぜかあの日のことが

立ち上がって来るのです。

初女さん

今、初女さんをとても近くで感じています。

でも、神さまが願いを叶えてくれると言ったら

森のイスキアで、もう一度だけ初女さんに

会いたい…

 

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