~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女さんの「つましい」

2018-08-25 23:54:25 | 日記

今日は、墨人会の先生が書のパフォーマンスを

するというので日暮里に行って来ました。

谷中墓地を通って行くのですが、小さい時お墓で

肝試しをしたトラウマか、私はお墓がちょっと

苦手で、外人墓地も観光するなんて気持ちには

なれないのですが、そんな私なのに

谷中の墓地は実に面白いのです。

墓石が古くみんな違い、石碑もたくさんあるし、

見ていて飽きないのです。

墓石の上に鳥のカタチがあり

斬新なデザインと思ったら、本物のカラスでした。

今日はお祭りらしく、墓地のところにお神輿が

置かれ、祭囃子がかかり数件ですが的屋が

出ていて、墓地の中で~と驚きました。

桜並木もあって、春にはお花見でにぎわう墓地

なんでしょうね。

谷中の墓地は、いつか一日かけて歩いてみたい

場所です。

今日は初めて山手線の新車両に乗りました。

何と、荷物置き場の上が全部映像となって

いるのです。

車内広告は中刷りのが数枚、後はみんな宣伝の

映像が移し出されているのです。

外の景色を見ていても、この映像が目の端に

入って来て、座っているのに凄く疲れました。

これって、一つの暴力じゃない?と思った時

こんな無駄な電気使っていいの?という疑問が

湧いてきました。

電車が駅に止まると、まだ十分明るいのに

プラットホームの蛍光灯は全部点いているのです。

どの駅もです。

3.11であんなに節電と言っていたのが嘘のよう

東日本大震災で、日本人は立ち止まった筈なのに

また、消費は経済を豊かにすると思い込み

来た道を進んでいるのだろうか、立ち止まった分を

取り戻すかの勢いで…

震災後、初女さんの講演会には若い人たちが

どんどん来るようになりました。

何があっても変わらない初女さんの生き方が

若い人たちを引き寄せたのではないかと、

私は思っています。

初女さんは、「私って、つましいのよ」と

よく言われてました。

「つましい」という言葉を聴いた時、何だか

ひどく懐かしい気がしました。

「清貧」というのは、どこか頑張っているようで

自分には遠い言葉に思えますが、「つましい」は

昔の日本人の営みを感じ、そうだよな~

そこに戻ればいいんだと、素直に思えました。

皆がつましさの中にある豊かさを感じたら、

この国は大きく変わると思うのです。

被災地やフクシマのことが薄れ、今オリンピック

に向けて物凄い勢いで進んでいます。

あの東日本大震災で日本中が立ち止まった時

この国は変わると思ったのに、あれは

なんだったんでしょう…

初女さんが、よく口にされていた「つましい」が

死語になってしまった時、この国は

どうなっているのでしょうか…




コメント
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