~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

ゆっくりの世界

2017-02-23 22:58:33 | 日記

私の職場は、障がい者の作業所です。 

 障がいが重い人が多く、言葉を話せる人は2人です。

作業と言っても、一人で出来る人は3人

1冊100円のメモ帳に、1枚1枚ステンシルで

表紙に絵を入れていくのです。

1日やって表紙が4枚出来れば、よく働いたね!

という感じです。

効率という今の社会からは、別世界にいる感じ

です。

お仕事以上に重要なのが、トイレに行くこと

みんなのトイレが終わると、気が付けば

お昼になっているのです。

食べることも介助が必要です。

トイレと作業と食事で、一日が終わるのです。

でも、このゆっくりを流れる時間が、

ほっとさせてくれるのです。

私たちが、置き忘れて来たものが彼らの中には

あるのです。

月に一回のスポーツ教室でのゴロバレー

(座ったままの当てないドッジボール)は、

みんな動作があまりにゆっくりで、見ていて

眠くなってしまうほどです。

障がいを持った人がいることで、知ることが

出来るゆっくりの世界。

この世界が、競争社会を暴走させない小さな

石つぶてになるかもしれません。

明日はプレミアムフライデーでしょうか。

早く終わって、お金を使って楽しむことを

考えるのでなく、ゆっくりの世界を体現してみたら

どうでしょうか…





 





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