~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

傾聴

2017-02-13 22:19:50 | 日記

新聞に、相談に答えるのではなく、相手の話に

共感しながら聞く「傾聴」のことが載ってました。

「有終支援 いのちの山彦電話」はそのことに

徹底していると…

『うつ病、引きこもり、経済苦…最近は中高年男性

からの電話が多くなった。プライドが高く周囲に

言えない。顔の見えない電話だから話せ、

1時間以上も気持ちをぶつける人がいる。

怒られても無言でも、ただ傾聴する。

東日本大震災の被災地からもかかってくる。』

代表の西川さんは「男の人は寂しい人が多い…

相手の心と響きあえた時の喜びは代え難い」と

語っていました。

この記事を読んで8年前に、初めて初女先生の

講演会をやった時に申し込んで来た男性のことを

思い出しました。

家族との縁も経ち、車の中で暮らし、そこから

仕事へ行っている。死ぬ前に初女さんに一度

会いたいと言われ、講演会の申し込みをされて

来たのです。

私は、驚きすぐに初女先生にお伝えすると

「私に会って死んだ人はいない」と言われました

その男性からは、初女さんの話を聴いたけれど

後ろの方で顔がよく見えなかったと、メールが

来ました。

それから、時々メールが来るようになりましたが

いつも生きていても意味がない、どうやって

死のうかと思っているということが

記されていました。

私は、生きることに少しでも希望を見いだして

欲しいという思いで返信していました。

本当に自分は未熟だったな~と思うのですが、

ある時、その男性がテレビで死んだ後の始末を

してくれるNPOのことを知り、私にその

NPOのことを教えて欲しいと言ってきたのです。

私は、そのようなNPOは知らないし、そういう

関係の知り合いもいないので、どうしても

知りたかったら、テレビ局に聞いたらどうでしょう

と返信したら、その男性からあなたはひどい人だと

いう激しい文面のメールが来て、それきりになって

しまったのです。

今日、いのちの山彦電話の記事を読み、あの男性は

ただ、聴いて欲しかっただけなのに、私は

その気持ちを受け止めないで、テレビ局に聞いて

みたらと、他人事として片付けようとしたのだ

どれほど、あの男性の心を傷つけたことかと

今頃になって気が付いたのです。

初女先生は、相手の立場になって聴くと言われて

いました。

自分の思いを織り交ぜないでと

そのことが、どんなに大切なことか…

あの男性は、今でも車の中で暮らしているの

だろうか

「男の人は寂しい人が多い」という…

あの男性の寂しさを、どこまで私は感じて

いたのだろうか…

本当にごめんなさい…

 

 

 

コメント (2)
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