静かな朝でした。
昨日の続きに今日があることに感謝したくなるような…
朝食の支度に、じゃがいもの皮をむいていた時に
ふと、思い出したのです。
あっ!あの日も私はじゃがいもを剥いていた、息子の
好きなコロッケを作るためにと…
16年前の台所での一コマがリアルに立ちあがって
来ました。
今日は、息子の誕生日
いくつになるのだろう…
亡くなった息子に歳を重ねて行くことを、やめて
久しいので、生きていたらの息子の年齢が
出て来ない…
息子は何年経っても13歳のままですが、
私の心をしっかり支えてくるほど、彼の魂が
成長していることを感じます。
誕生日、命日という記念日が近づくと、悲しみに
呑み込まれそうになる私を、ずいぶん長い間
支えてくださったのが、初女先生でした。
涙する私に「何年経っても悲しいよね」と言って
そっと手を重ねて下さいました。
記念日症候群とでも言える、この状態から
抜け出すことが出来、歩け出せたら
初女先生は天に召されてしまいました。
きっと息子は初女先生に出会っていることでしょう
朝、息子におむすびを供え、
夜、「おめでとう」も言わず小さなケーキを
食べました。
昨日の続きに今日があるように、息子の誕生日も
過ぎて行きます。
「何年経っても悲しいよね」初女先生のあの声が
無性に聞きたくなりました…