初夏のような陽気の昨日、東郷青児美術館で開催されているモーリス・ユトリロ展へ行って参りました。17日から開催されたばかりのせいかとても空いていてゆっくり鑑賞することが出来ました。モーリス・ユトリロ(1883~1955年)はパリの街並みを描く画家として日本で人気のある画家の一人です。ユトリロの生い立ちは決して幸せなものではなく、ルノワールなど著名な画家のモデルをつとめ自身画家として活躍したスュザンヌ・ヴァラドン(1865~1838年)の私生児としてフランスのパリに生まれました。祖母と2人でモンマニーで暮らすことがほとんどで母親のいない寂しさを絵を描いたり、アルコールで紛らわしたため極度のアルコール依存度になりました。その治療のために始めた画業の変遷を「モンマニー時代」から「白の時代」「色彩の時代」に区分し、今回90余点の作品すべて日本初公開となりました。
ラバン・アジル モンマルトル カルボネルの家 トゥルネル河岸
左のラバン・アジル モンマルトルの「ラバン・アジル」は当時モンマルトルに暮らしていた貧しい芸術家たちの気楽なたまり場となったシャンソン酒場で数多く描かれた題材のひとつです。白壁をしっかり描きながらも緑や黄色で木々を描がいている「白の時代」から「色彩の時代」に移るころの1914年の作品です。
右のカルボネルの家は「色彩の時代」の初期の作品でこれまでの重厚で厳粛な雰囲気の作風ではなく、明るく澄んだ色の色調で描かれています。1920年頃の作品です。
慰霊祭 1925年 クレイエット城 1932年
左の慰霊祭も右のクレイエット城も「色彩の時代」の作品で木々やお城の色もはっきりと描かれています。空のブルーも明るく美しい作品です。色彩の時代から人物が描かれるようになりました。初期のモンマニーの時代は暗い絵が多く人物が描かれることはありませんでした。
「モンマニーの風景」という作品があるのですが余りにも暗い絵なので絵葉書を買わずにきましたが比較して観るにはあった方が良いと思いました。
モンマルトルのクレマン広場 エフェル塔 サクレ=クール寺院
左のモンマルトルのジャン=パティスト・クレマン広場には建物越しにモンマルトルのシンボル「サクレ=クール寺院」の丸いドームが見えます。人気(ひとけ)のない白い色調は画面全体に何ともいえない寂寥感が漂います。「白の時代」の代表的な作品です。
ラバン・アジル モンマルトル カルボネルの家 トゥルネル河岸
左のラバン・アジル モンマルトルの「ラバン・アジル」は当時モンマルトルに暮らしていた貧しい芸術家たちの気楽なたまり場となったシャンソン酒場で数多く描かれた題材のひとつです。白壁をしっかり描きながらも緑や黄色で木々を描がいている「白の時代」から「色彩の時代」に移るころの1914年の作品です。
右のカルボネルの家は「色彩の時代」の初期の作品でこれまでの重厚で厳粛な雰囲気の作風ではなく、明るく澄んだ色の色調で描かれています。1920年頃の作品です。
慰霊祭 1925年 クレイエット城 1932年
左の慰霊祭も右のクレイエット城も「色彩の時代」の作品で木々やお城の色もはっきりと描かれています。空のブルーも明るく美しい作品です。色彩の時代から人物が描かれるようになりました。初期のモンマニーの時代は暗い絵が多く人物が描かれることはありませんでした。
「モンマニーの風景」という作品があるのですが余りにも暗い絵なので絵葉書を買わずにきましたが比較して観るにはあった方が良いと思いました。
モンマルトルのクレマン広場 エフェル塔 サクレ=クール寺院
左のモンマルトルのジャン=パティスト・クレマン広場には建物越しにモンマルトルのシンボル「サクレ=クール寺院」の丸いドームが見えます。人気(ひとけ)のない白い色調は画面全体に何ともいえない寂寥感が漂います。「白の時代」の代表的な作品です。