ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

2004年11月15日 01時10分00秒 | 日記
また、ぼくのおかあさんはお風呂から出てこないなぁと思っていたらテレビを見ていたのでした。

31才で癌で亡くなった医師の手記を宇野重吉が朗読していました。
ん*(はてな)*彼も亡くなったのでは、と思って最後まで見ていると、ずいぶん前のもののようでした。

端くれでも朗読の勉強をしている耳には、やはり宇野重吉はすばらしい響きを持って聞こえてきました。

先月の勉強会で先生は”あとは、聞く人の心にいかに伝えるかですね”と言いました。
うぬぼれやのおかあさんは、他の人たちにはアクセントや細かいことを注意しているのに、それはまぁ、まぁ、ということなんだわ、って内心ほくそえんでいたのです。

でも、それは大違い。朗読は相手に伝えるのが目的なんだから一番大事なことなんだって、宇野重吉を聞いていて今ごろわかったのでした。

いやいや、明日は早いからもう寝ようと思っていたのに、また日記を書きに来たのはその内容に感動したからなんだ。

その本が100万部のベストセラーになっているそうだし、新聞の広告では見たことあったのだけど”死”が、それも余命を自分で知る事の出来る医師のそれが、おそらくは筆舌に尽くしがたいそれが、清らかに伝わってきたのです。

今、ふいと瀬戸内寂聴さんの「釈迦」を読み出したんだけど、色褪せてみえてきそう。。。

2才だった長女さんも”未だ見ぬ子”だったお子さんも医療関係の仕事につかれているそうだ。

お父さんから素晴らしいものを遺してもらわれたと人は思うかもしれない。
でも、平凡でも生きているお父さんがよかっただろうね*(涙)*


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