おねいちゃん、ピンチ！

おねいちゃんは最近頑張りすぎてたんだ。
特養（特別養護老人ホーム）のアルバイト先で入所者のおばあちゃんの残した御飯を食べたり、コンビニで袋いっぱいのお菓子を買って食べたり、、、。そして、そんな自分がもう、いやでいやで、たまらない。
「生きていたって何もおもしろいことなんかない」と、また、言い出した。このところ、調子悪いみたい。でも、お休みしないで頑張ってるんだ。
朝は、おかあさんがまだ寝てるあいだに出て行くのだから、早く寝なきゃいけないのに、ぐずぐずと居間のコタツで寝そべっている。
いつもだと、おかあさんにたたきおこされるのだけど、ま、いいか、と放っておかれてる。
好きなようにしたら良い。風邪さえひかなければ。おっと、おかあさん、ずいぶん成長したかな。だって、おこたでうたた寝なんかして、だらだらしてるの大嫌いだったじゃない。
おねいちゃんはさびしいのだよ。自分のお部屋に行っても、前におかあさんが注意するまでは扉をあけていたんだ。こころの中が外部と遮断されないでいる状態（個人の個ができてない）と言われた先生もいた。
今夜はぼくも、おこたでいっしょに寝よう。