ももすけの日記

黙祷して平和を願ふ終戦忌
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

さくら、さくら~

2012年04月10日 21時24分54秒 | 日記

今年の桜は例年に比べて遅い、と言われていましたが、ようやくぼくんちのあたりも満開になりました。

例年というのは、ここ数年というニュアンスだけれど、平均というと何年前からの統計なんだろう。。

30年ほど前までは小学校の入学式がちょうど桜がきれいに咲く時分だったのだけれど、それは古すぎるのかしら?

ついこのあいだのことのように思っているおかあさん。。

それにしても、さくら、さくら、なんでこんなに胸がときめくのでしょう。

若いころは、ちっともどきどきしなかった、たった40年ほどの前なのに。。

でも、その若いころになんだか妖しい気分になったのが大阪の高津神社。

先週、憧れの人でもある朗読の先輩が朗読とオカリナの会をその神社でするというので、オカリナをやっているFちゃんをお誘いして、お花見もしてきました。

坂口安吾のお話がすてきでした。

会場は二階にあり、窓から下にある建物の黒い屋根に桜が映えてとても美しくて、桜はこういうのもありと発見。

たった一度しか訪れたことのない神社だったのに、なぜか、ああ、こんな石段だった、そうそう、こんな感じと、物忘れのひどいわりによく覚えていました。

夜桜、その神社に一歩踏み入れた時、なんか妖しい感じがしたのでしたが、今回は昼間、しかも親しいお友だちといっしょだったからでしょうか、明るくて何も感じませんでした。

 

13歳年上の姉は3人姉妹の中では(もちろん、おかあさんはそのころはまだまだ論外)ちょっときれいで、よくもてていたようです。

のちに結婚する義兄とのデートの時はいつでもくっついて、遊園地や動物園に連れて行ってもらっていました。(見張り番だった)

帰りに心斎橋のミツヤや不二家で甘いものをごちそうしてもらったこと、その義兄からプレゼントされた『十五少年漂流記』(彼の読み古したものでしたが)はいまだに懐かしく、はっきりと覚えています。

義兄は高津神社の近くに勤めていて、多分、なにかの用事で大人になったおかあさんは、その会社に行き、帰りにちょうど桜の時期だったのでいっしょに夜桜を見に回ったのだと思います。

その義兄も姉も、もう、この世にはいません。

桜はなぜか、亡くなった人のことを思い出すものだそうです、ね。

桜の妖しさが感じられる大人に、じゅうぶんになってしまった、と思います。