ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

祈り

2012年01月18日 00時32分00秒 | 日記
あの阪神大震災から17年。
同じ火曜日、同じようにいいお天気でした。

あの日、電車も高速道路も止まっていたのにゴルフしていたおかあさんでした。

今日は兄嫁さんのお見舞い。
病院の面会時間までの少しの間、近くの薬師寺に久しぶりにいってみました。

なんと東塔が解体大修理に入るとかで、工事のクレーンが立ち並び、ほぼ塔は覆われかけていました。

photo by momosuke2sei from OCNフォトフレンド

『凍れる音楽』と言われていることなんか知らなかった子どもの頃、自転車に乗って10分くらいの、この塔を、嬉しいにつけ、悲しいにつけ、よく見に来たものです。いや、ほとんど悲しいときだったろうと思います。

もちろん、西塔も金堂もなくてがらんとしていました。
西塔の基石に腰かけてながめる東塔は最高に美しいのでした。

お寺さんとしては、金堂や講堂が無いと格好がつかないから、一生懸命お金を寄進してもらって作ったのでしょうけど、おかあさんにとっては、東塔と東院堂の古い建物だけでよかったのです。

photo by momosuke2sei from OCNフォトフレンド


photo by momosuke2sei from OCNフォトフレンド

義姉の病気のこれ以上重くならないように祈り、阪神大震災、東北大震災、それから台風の土砂崩れで亡くなられた方々のために祈り、それから、ぼくの知らないことなど、いっぱいお祈りしてきたようです。

内心、ご本尊の薬師如来さん、写真やテレビで見る方がいいな、と思いながら。
(国宝にむかって、なんと不遜)