ももすけの日記

黙祷して平和を願ふ終戦忌
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

『日本を創った12人』

2009年02月11日 02時35分00秒 | 日記
聖徳太子
光源氏
源頼朝
織田信長
石田三成
徳川家康
石田梅岩
大久保利通
渋沢栄一
マッカーサー
池田隼人
松下幸之助

ぼくのおかあさんは『団塊の世代』という言葉を作った堺屋太一という人があまり好きではありませんでした。

でも、12人の中に光源氏が入っているのに気が引かれて、読み始めました。

12人に一貫して、著者の思いが込められているようです。日本の行政は立法よりも立場が上にある、思いというより怨念みたいに繰り返されます。
しかし、13年も前に書かれていたとは思えないほど、このところの日本の情勢がうかがえるようで、さすがにえらい人なんだと思いました。

特に面白かったのは聖徳太子。
「ええとこどり」の気風・・・大子は個人としては仏教徒だったが、政治家としては天皇家の一員であり、神道神話の保護者でなければならなかった。この矛盾を理論的倫理的に解決するものとして「神・仏・儒の習合思想」を考え出した、と。
「ええとこどり」できるタイプの民族にとって、遠い外国での宗教上の対立など理解できないのだ。

テレビで見るまで名前も知らなかった直江兼続もでてくる、、
マッカーサー、って、へぇ、そういう人だったのか、、
ぼくもおかあさんも知らないことは多いです(恥ずかしいですが)

おかあさんも、ちょっとだけ知っている幸之助さんのことは、ほとんど全面的に肯定的。もっとも、PHPからの出版だから・・・

身近におきた、よく知っている事件をテレビや新聞では物足りない報道だと感じ、知らない地の災害や戦争などは、その報道が全てだと信じてしまう。