ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

終点

2006年11月23日 00時46分00秒 | 日記
とうとう、今晩、辿り着きました。

目的の最後に辿り着くということが、これほどどきどきすることだったのかと、あらためて感じました。

「えんぴつで奥の細道」
ベストセラーになっているそうです。

でも、ぼくのおかあさんはそんなこととはつゆ知らず、本屋さんをのぞいたときにふと手にして買ってきたのでした。

元禄2年の早春に江戸を出立、日光、平泉を巡って日本海へ、金沢を経て大垣までの160日の大行脚。

それを50日分にまとめてあります。
1日に1つずつ鉛筆でなぞっていきます*(鉛筆)*

しんにゅうを折れ線のぎざぎざ(どう言ったらいいのかな)まで丁寧に書いたのは何10年ぶりのことでしょう*(びっくり2)*

文字を手書きすることがほとんどなくなって、それに、ぼくのおかあさんは文字を書くのがヘタクソなので最初のうちはとても手に力が入っていたようです。

9月25日からはじめて、昨夜、明日は最終というとき、胸がどきどきしてきました*(青ハート)*

一つの事を成し遂げる、ってこんなに素敵なことだったんだわ、と*(音符)*

別に何の努力をしたわけでもなく、苦しいこともない、だけど、ただ続ける、たった、こんなことでもうれしい達成感があるのにびっくりしています。

「奥の細道」は芭蕉の紀行文ではあるけれど、実際はこうだった、と結構、文学的な創作があったとかいうのがおもしろかったです。

寂しさや 須磨にかちたる 浜の秋

50日間で一番印象に残った句です。