ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

2005年08月21日 11時46分00秒 | 日記
8月16日(火)*(晴れ)*
お盆休み1日目です。

京都文化博物館で開催中の「遺された絵画展」
長野県上田にある戦没画学生美術館『無言館』からの出品です。

ちょうど前夜、NHKで『無言館』館主の窪島誠一郎さんが遺された絵のモデルは誰だろうと、ご遺族を訪ねたりする番組をやっていました。

窪島さんという方は作家水上勉の息子さんです。ふとしたきっかけで戦没画学生の作品を見て魂の叫びを感じたそうです。
彼らの作品をこのまま葬り去るのはとてもしのびないと美術館を設立されたとのこと。

「あと5分、10分この絵を描かせてくれ」

「自分は這いずってでもきっと還ってくる」

「兵隊は兄弟の中で僕一人で結構や」

戦争を経験しておられそうな年配の方々、涙ぐんでいられる方、中にはぐすんぐすんとしゃっくりあげて泣いている若い女性。

展覧会は歩調が人と同じに進んでゆくものなので”ぐすん、ぐすん”に閉口しつつ、ついにおかあさんもおおきなくしゃみをしてまわりからいっせいに*(はてな)*

それからハンカチをはなせませんでした*(涙)*
死んでしまった人の魂を感じる事ができるのは、今、生きているから。

おそらく、自分が死んでしまえば何も感じる事はできないでしょう。

そこから出町柳まで行って、加茂川の人ごみの中で「大」「妙」「法」の送り火を見ながら”魂”に思いを馳せていたのでありました*(キラキラ)*