日本でカウンセリングというと、悩みや心の問題に対しての話を聴いてもらうことですが、
欧米では、悩みがなくても心の疲れを癒すために、話を聴いてもらうことを言うそうです。
話す内容は、本当に何気ない話題・・・
昨日の出来事とか、恋バナとか、友達と話題になった話とか?
聞いてほしいから話しに行くって感覚だそうで。
でも、悩みなんかはない時は話さなくてもよかったりするそうです。
言葉にして伝えることで、心が軽くなったり、発散できて楽になったり・・・
それを体感し「自分にはこういう時間が必要だったんだ」ということに気付けたりする。
本来、カウンセリングとはそういうものだそうです。
日本では、心に悩みを抱えている人が受けるものだと認識されているので、なかなか浸透しないようですが・・・
けん太が小学5年生で不登校になった時、校長先生に、
「教師が不登校を解決するのは難しいんです。学校側としては、スクールカウンセリングに繋ぐことしかできないんです」と言われました。
それで、カウンセリングを受けてみました。
2週間に一度くらいしか取れないカウンセリング。
ほぼほぼ毎回、状況説明だけで終わってしまうカウンセリング。
特に進展がないまま、3か月が過ぎてしまったカウンセリング。
次からはご主人も来ていただければ・・・と言われました。
主人が同席できたとして・・・
また同じことの繰り返しになるのでは?
これを繰り返して、けん太は学校に戻ることができるのだろうか・・・と、
先の見えない不安が私の心に広がっていくのがわかりました。
今ならわかります。
私がカウンセリングというものをわかっていなかったのです。
けん太が学校に戻れるような方法を何かアドバイスしていただけるのでは?
カウンセリングマインドに反することを、私は期待していたのです。
本人が受けられれば違うとは思うのですが・・・
そもそも、学校に行けなくなった子が、行けなくなった場所でカウンセリングを受けるのはなかなか厳しいと思います。
親だけのカウンセリング。
やっぱりこれも厳しかったです。